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FAIRY TAIL 真魂の鼠

作者:紺碧の海
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序章 出会い
  第2話 仲間とは・・・?

 
前書き
こんにちは~!紺碧の海ですっ!
今回は“任務”を果たす為に、故郷であるリンドウ村を旅立ったシン。だが、出発早々大問題発生ッ!?その時、シンの前に現れたのは・・・!?
しばらくシン目線でいきます。
それでは、第2話・・・どうぞっ! 

 
ガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトンガタンゴトン・・・シュポーーーーーーーーーーーーッ!

列車に揺られながら、俺はこれからどうするのかを考えていた。旅立ったのはいいけど、いったいどこに行けばいいんだ?
実を言うと、俺はリンドウ村の他に行った事がある街は、ハルジオンしかないんだ。リンドウ村から列車で6時間もかかるけど、リンドウ村から一番近い街なんだ。

シ「まずはハルジオンに行って、情報収集でもするか。」

他の街の事も、ハルジオンの知り合いの人達に聞く事にしよう。知り合いって言っても、いつも魚や貝、海草を買う店の人達しかいねェんだけどな。
そんな事を考えていると、眠気が襲ってきた。昨日は旅立つ事に緊張してなかなか寝れなかったんだよなぁ~・・・

シ「ふわわわわわぁ・・・」

でかい欠伸をすると、自然に瞼が重くなりウトウトし始め、俺は寝息を立て始めた。

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シ「・・ん・・・んぁ?」

あ、あれ?俺いつの間に寝てたんだ・・・?まだ寝ぼけている目を擦りながら窓の外を見ると・・・目が完全に覚めた。

シ「んなっ!?」

窓の外は、俺が始めて見る景色が広がっていた。
ハルジオンに行く時の列車の窓の外の景色は、馬と羊の牧場が見えて、高い松の木があるはず。なのに・・・見えるのは、真夏だというのにてっぺんの方に雪が積もっている山と、遠くまでずーーーーーっと続いている草原だった。

シ「ど、どこだここ・・・?」

俺は窓に額を当てて、初めて見る景色にすっかり戸惑っていた。すると、列車内のスピーカーからアナウンスが聞こえた。

『えー、次はー、マグノリアー、マグノリアー。』

シ「マ・・マグノリアァァアッ!!?」

俺の声に、列車内のお客さんが全員驚いた表情で俺の方を振り返る。俺は小さく頭を下げる。
確かマグノリアの街は、ハルジオンの隣街だったはず・・・どうやら俺は、寝ている間にハルジオンを通り過ぎちまったらしい・・・
自業自得なのだが、気分は・・・

シ「最悪だ・・・」

そんな絶望している俺をバカにするかのように、列車がマグノリア駅に着いた。俺はリュックサックを掴み取ると、列車から飛び降りた。

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・・・列車から飛び降りたのはいいが、

シ「これからどうしたらいいんだ・・・?」

生まれて初めて来る街。顔見知りもいないし、初めて目にするものばかり。しかも・・・たった1人。こんな絶望のどん底に落ちたのは久しぶりだ。
俺は一度駅のベンチに腰を下ろし、リュックサックから母さんが入れてくれたお茶が入った銀色の魔法瓶を取り出す。



母『困った時はまず、お茶を飲んで落ち着きなさい。』



昔母さんが言ってた事を思い出す。ほんの7時間前に家を出たばかりなのに、故郷が恋しくなってきた。そんな絶望と切なさに冷え切った心に、母さんが入れてくれた熱いお茶が心の奥深くまで染み渡った。
お茶を飲み終えて、魔法瓶をリュックサックに入れ、これからどうするかを頭を抱えてしばらく考え込む・・・が、残念な事に何も思いつかない。

シ「だぁーーーーーっ!考えてても時間の無駄だァッ!この街で情報収集をやるしかねぇっ!」

駅に俺の声が響き渡った。駅にいた人達は全員驚いた表情で俺の方を見ている。俺は小さく頭を下げると、リュックサックを掴み取り、駅を出た。

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駅を出て宛も無く歩いていると、

シ「うわぁ~~~!」

目の前の光景に、俺は目を輝かせた。
それはこの街の商店街で、肉類や魚介類はもちろん、野菜や果物、衣類や日用品などもたくさん売られていた。中でも俺が一番興味を沸いたのは、魔法屋だった。
恐る恐る1軒の魔法屋に入ってみると、様々な魔法グッズが所狭しと並んで売られていた。柄に飾りが施された銀色の剣や、分厚いのから浅いの、上級者レベルから初級者レベルまでの魔道書などもたくさんあった。どうやらこの街は、魔法が盛んな商業都市みたいだ。
俺は情報収集の為、立ち寄った魔法屋の主人に聞いてみた。

シ「あの~、実は俺旅をしているんですけど・・・」

主「おぉ~!こんなに若いというのにそれはそれは。旅の魔道士ですかな?」

シ「いえ、魔道士ではないんですが・・・」

そう、残念ながら俺は魔道士ではない。
「18歳のちょっと苦しい生活で育った『十二支』の“子”の血を持つ10代目だ」・・・何て事は言えないし、それ以前に信じてもらえる訳が無いし、魔法なんて使える訳もない。だが、魔法屋の主人は俺の話に全く聞く耳を持たずに、勝手に話を進めていく。

主「旅の魔道士ならば魔法屋がオススメだ。ささ、ゆっくり見ていって下され。」

誇らしげの魔法屋の主人の顔を見てると、このまま黙って店を出て行くのも悪い気がした。せっかくだから、俺はもうちょっとここにいる事にした。
当然ながら、リンドウ村には魔法を使える人なんて誰もいなかった。こんなにたくさんの魔法グッズを見るのも生まれて初めてだ。ふと視線を店の端っこに移すと、紐に通した赤、黄、緑、青、紫の五色の腕輪を見つけた。その腕輪に、俺は不思議と引き付けられた。

シ「これは・・・」

主「それは五色腕輪(フィフスカラーリング)という魔法道具(魔法アイテム)でね、赤色は炎、黄色は雷、緑は風、青は水、紫は闇といったように、腕輪ごとに属性が変わるんだ。」

シ「へぇ~。」

魔法って、結構便利なんだなぁ~。

主「ちょうど貰い手がいなくて、そろそろ処分しようと思っていた物なんだ。もし欲しければ、1000Jで売ってあげるよ。」

シ「1000J!?」

魔法グッズはめちゃくちゃ高いと思ったけど、その値段なら俺でも余裕で買えるっ!旅に出る前は魔法にもちょっと興味があったし・・・よしっ!

シ「これ下さいっ!」

主「まいどあり~♪1000J、確かに頂きましたぁ~♪」

俺は魔法屋の主人に礼を言い、店を出ると、買ったばかりの五色腕輪(フィフスカラーリング)をリュックサックのサイドポケットに入れる。

シ「これで俺も、魔道士なのかな?」

“トップを目指す”には強くなくちゃならない。魔法を使って“任務”を果たすのも悪くないだろう。でも、俺はたった今魔法を手に入れたばかり。これじゃあ一人前の魔道士ではなく、魔道士の“卵”だ。
・・・よしっ!予定を変更して、まずは強くなる為に魔道士の修行をしよう!でも、どうやって修行をしたらいいんだ・・・?この街は魔法で有名だ。街の人達なら、魔道士の事なら分かる人がいるかもしれない!すると、俺の横を1人の女の子が通り過ぎた。あの子に聞いてみるか。

シ「あの~、すいませ~ん。」

?「えっ?あたし?」

声を掛けた女の子は俺と同い年くらいの子で、金髪をツインテールの束ねていて、茶色がかった大きな瞳に、へそと肩出しの青い服に青いミニスカートに茶色いロングブーツ姿の、かなりの美人な子だ。
でも、俺は彼女いない歴18年・・・いや、初恋も未だにしていない。でも、男女のカッコイイやカワイイ、イケメンや美男美女の区別は付く。

シ「ちょっとお尋ねしたい事があるんですけど、魔道士で強くなるには、どうしたら・・・?」

初対面の人や目上の人と話すには、やっぱり敬語が常識だよな。俺の質問に、女の子はすぐに答えてくれた。

?「なぁ~んだ、そんな事かぁ~。一番手っ取り早いのは、ギルドに加入する事ね。」

ギルド?何だそれ?生まれて初めて耳にする言葉だ。

?「もしかしてあなた、ギルドを知らないのォ!?」

シ「あ、はい。実は、遠い所から旅をしてきて・・・」

?「旅の魔道士って事ね。」

この女の子も、さっきの魔法屋の主人と同じ勘違いをしているが、俺は話しに合わせる為に首を縦に振った。

?「じゃあ、この街に来るのも初めて?」

俺が再び、今度は正直に頷くと、女の子は両手を広げて、

?「私でよかったら、この街を案内しようか?」

シ「本当!?じゃあ、お願いするよ。俺はシン。よろしく。」

ル「私はルーシィ。よろしくね☆」

俺はルーシィと握手を交わした後、ルーシィにマグノリアを案内してもらう事にした。



ル「この街は、古くから魔法が盛んな商業都市なのよ。」

どうやら俺の予想は的中だったみたいだ。

ル「んで、この街の中心にそびえ建っているのが、カルディア大聖堂。」

シ「で、でけぇ~・・・」

屋根には巨大な十字架があり、二等辺三角形型の大きな2つの屋根が目立つ。こんなでかい教会を見るのも生まれて初めてだ。

ル「そして、このカルディア大聖堂を抜けて、更に行くと、私が所属している魔道士ギルド、妖精の尻尾(フェアリーテイル)があるの。」

シ「うわぁ~・・・」

ちょっとボロボロだけど、屋根には巨大な風車があり、正面には緑色で塗られた『FAIRY TAIL』の看板。『L』の文字が逆さまになっているのは気にしないでおこう。
どうやらルーシィは、このギルドに所属している魔道士らしい。

シ「ところで、ギルドっていうのは・・・」

ル「あぁ、そうだったわね。ギルドっていうのはね、魔道士達の集まる組合で、魔道士達に仕事や情報を仲介してくれる所なの。魔道士は、ギルドに加入して、ギルドで働かないと一人前って言えないのよ。」

シ「へぇ~・・・」

ルーシィのお陰で、この街の事も、ギルドや魔道士の事もたくさん知る事が出来た。

シ「今日はありがとう、いろいろ助かったよ。」

ル「ううん、私も楽しかったわ。」

さて、もう日も暮れてきたし、泊まる場所でも探しに行くか。俺がリュックサックを背負い直し、歩き出そうとすると、

ル「ちょっと待って!」

シ「えっ?」

ルーシィに呼び止められた。

ル「シンは、旅をしている魔道士なのよね?」

シ「うん。」

正確には、「“トップを目指す”という“任務”を果たす為」・・・何てルーシィしも言えないし、それ以前に信じてもらえないだろうし。自分は「『十二支』の“子”の血を持つバンギ家の10代目で、“鼠”に姿を変えられる」など・・・だが、ルーシィは俺の予想を上回る驚きの言葉を口にした。



ル「よかったら、このギルドに加入しない?」



シ「・・え・・・?」

今ルーシィが言った事をもっと分かりやすく言うと、「妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔道士にならない?」とルーシィは言っているんだ。
俺の目が点になったのが分かったのか、ルーシィは慌てて付け足す。

ル「大丈夫大丈夫!自分が強くなくても入れるし、面接とかも何もないから。」

シ「・・・・・」

まだ驚きが治まっていない。でも、弱くても入れるってゆうのはありがたい事だ。俺も魔法を手に入れたし、“任務”を果たす為に強くならなきゃだからな・・・よしっ!俺は妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドを見上げると、

シ「俺・・・ここに入りてぇっ!」

それを聞いたルーシィは手をパンッ!と叩き、喜んだ。

ル「じゃあ早速マスターに紹介しないとっ!シン、私について来て。」

俺はルーシィの後を追いかけ、妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドの扉を開け、ギルドに足を踏み入れた。そこで俺が目にした光景は・・・

シ「うわぁ~~~!」

中は広くも狭くもなければ、中央で何人かがテーブルを囲んで片手にビールを持って騒いでいた。一言で言うと、お祭り騒ぎだ。だが、そのお祭り騒ぎも、俺の姿を見るとピタリと止まった。

?「ルーシィ、今までどこに行ってたんだ?てか、誰だそいつ?」

?2「もしかしてルーシィの彼氏?でぇきてるぅ~。」

ル「違うからっ!」

桜色の髪の毛に吊り目、魚の鱗みたいな模様の白いマフラーが特徴の俺と同い年くらいの男と、青い毛並みにお腹だけが白い二足歩行で言葉をしゃべる猫・・・この猫は化け物か何かか?その化け猫の言葉にルーシィが突っ込む。

ル「この子はシン。旅をしている魔道士なんだって。せっかくだから、「ここに加入したら?」って聞いたらOKしたから連れて来たのよ。」

短く説明したルーシィは俺に頷きかける。俺はルーシィに頷くと、ギルドの人達の方を向いて、

シ「えぇっと、シン・バンギといいます。まだ、魔道士の“卵”ですが、よろしくお願いします。」

ギルドの人達に頭を下げる。恐る恐る顔を上げると、奥の方に座っていた俺の膝ぐらいまでしかない背の小さなお爺さんが歩いてきた。

マ「わしはここのギルドマスター、マカロフじゃ。早速じゃが、お前は、仲間というのがどんな存在か分かるか?」

シ「え・・・?」

ギルドに重たい空気が流れる。
いきなり難しい質問だな。俺はしばらく考えて、辿り着いた答えを言った。

シ「俺が思う仲間は、家族同様だと思います。」

マカロフさんが小さく反応したのが分かった。
俺は故郷にいる母さんの事を思いながら話し始めた。

シ「傍にいるだけで安心して、共に笑い合って、共にふざけ合って、共に泣き合って、優しくて、温かくて・・・家族と全く同じ。同じ場所で、一緒に時を刻んで過ごしていく・・・俺が思う仲間は、こんな感じですけど・・・違いますか?」

黙って話を聞いていたマカロフさんに恐る恐る答えを尋ねると、マカロフさんはゆっくり口を開くと、

マ「お前の心は光で満ちておる。シン・バンギ、お前を、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員・・・いや、家族として認める。」

すると、さっきまで静まり返っていたギルドの人達が、

?3「よろしくな~、シン。」

?4「どこから来たんだ?」

?5「シンはどんな魔法を使うの?」

歓迎&質問攻めにされた。このギルドはすごい賑やかで楽しいぜ。するとマカロフさんが、

マ「マカロフなど堅苦しい呼び方はよせ。後、敬語も禁止じゃ。」

シ「じゃあ・・・マスターでいいで・・・じゃなくて、マスターでいい?」

マ「うむ。ミラ、シンにスタンプを押してやれ。」

ミ「は~い♪」

ミラと呼ばれた女の子は、長い銀色の髪の毛に青い瞳、赤いドレスを着たこちらもルーシィと同じくらい美人な人だ。ミラさんはでかいスタンプを持って来ると、

ミ「私はミラジェーン。皆からはミラって呼ばれてるから、シンも気軽に呼んでね。」

シ「分かった。ところで、それは?」

俺はミラさ・・・じゃなくて、ミラが持っているスタンプを指差す。

ミ「これは妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章のスタンプよ。みんな付けてるでしょ。」

ミラに言われて見回すと、確かに。ルーシィは右手の甲にピンク色で、さっきの桜色の髪の毛の男は赤で右肩。しゃべる青い化け猫は緑で背中に付いている。

ミ「あれはギルドの魔道士である証で、水に塗れても大丈夫な魔法のスタンプなの。」

シ「へぇ~。」

魔法の世界はすごいなぁ~。

ミ「シンは何色でどこに付ける?」

ミラに聞かれて考えた末、

シ「んじゃあ、灰色で、右腕に。」

ミ「は~い♪」

ポンッとゆう音と共に、俺の右腕には灰色の妖精の尻尾(フェアリーテイル)の紋章が付いていた。

ミ「はい。これでシンも、妖精の尻尾(フェアリーテイル)の一員よ。」

シ「うわぁ~~~!」

この街に来てから、「うわぁ~~~!」っていう台詞(セリフ)が多いのは気のせいか?
すると、後ろから「おいっ!」と声を掛けられ、振り返ると、さっきの桜色の髪の毛の男がいた。傍には青い化け猫もいる。

ナ「俺はナツだっ!シン、俺と勝負しろっ!」

?2「しろーーーっ!」

シ「え・・・?」

俺の目が点になる。やっぱり化け猫がしゃべるのにもまた驚いたが、加入してすぐの俺に勝負を挑む奴がいるとは・・・てか、まず勝負ってなんの勝負だ?

ナ「決まってるだろ。勝負は勝負だろうが。」

・・・それ、答えになっていないと思うぜ。

ル「ちょっとナツ!シンは魔道士の“卵”ってさっき言ってたじゃない。」

?6「そうそう。お前の耳はどうなってるんだクソ炎?」

ナ「んだとグレイ!もういっぺん言ってみろっ!」

グ「気が済むまで何度でも言ってやんよっ!」

ルーシィが助け舟を出したと思ったら、紺色の髪の毛に垂れ目、なぜか上半身は裸で、首には十字型のネックレスを提げているグレイという男とナツが喧嘩を始めた。

ル「気にしないで。あの二人は犬猿の仲なのよ。ねっ、ハッピー?」

ハ「あい。いつもの事なので。」

シ「うぉあっ!」

足元にいた青い化け猫の存在に驚いて飛び上がる。てか、化け物なのにハッピーっていう名前・・・随分おめでたい化け猫なんだな・・・

?7「ハッピーは化け猫なんかではないぞ。」

シ「?」

ル「エルザ!」

ハ「酷いよ~シン!オイラを化け物扱いしないでよぉ~!」

エルザと呼ばれた女の子は、俺と同い年くらいなのに、すごい大人びた雰囲気で、長い緋色の髪の毛にツンッと吊り上がった目に、なぜか鎧を着ている。こちらもかなりの美人だ。んで、ハッピーは化け猫じゃなかったのか。ゴメンゴメン。すると、エルザが現れたのと同時に、犬猿の仲のナツとグレイが、

グ「今日も仲良くいってみよー。」

ナ「あいさー。」

冷や汗を大量に流しながら、棒読みで肩を組んでいる。するとルーシィが耳打ちで、

ル「あの二人、エルザの前では喧嘩をしないのよ。エルザは怒るとめちゃくちゃ怖いから。」

シ「へ、へぇ~・・・」

俺の背中から冷や汗が一筋流れる。俺も十分注意しよう。すると、

?8「皆さん、何してるんですか?」

?9「相変わらずうるさいわね。」

十歳くらいの藍色の髪の毛の女の子と、女の子に抱かれた白い毛並みの化け・・・じゃなくて、猫が来た。

ウェ「あ、さっきの・・・私、ウェンディっていいます。こっちは・・・」

シャ「私はシャルル。またうるさくなりそうね。」

・・・どうやらシャルルは、結構毒舌家みたいだな。それにしても、妖精の尻尾(フェアリーテイル)は賑やかで楽しい場所だ。本当に、家族と一緒にいるみたいだ。 
 

 
後書き
第2話終了ですっ!
シンが妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入するまで随分かかっちゃいました。まぁ、魔法の手に入れたのでこれでいっか。
次回は・・・なんて説明したらいいんでしょうか?よく分からないので・・・次回お会いしましょう~! 
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