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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第142話 Uranus

 
前書き
駄作者07です!!
今回はウェンディが『ブラックテンプラネット』を止めるために立ち向かう!
もちろん、ウェンディ目線で書いていきます。
それでは、第142話・・・スタート!! 

 
私はシャルルと一緒に空から『ブラックテンプラネット』を探しています。いったいどこまで飛んで行っちゃったんだろう?すると、ガクンッと体が下がりました。

シャ「ウ、ウェンディ・・もう、これ以上は飛べない・・・少し休ませて・・・・」

ウェ「そうだね。少し、休憩しようか。」

シャ「助かるわ・・・」

私達は地面に下りて、少し休む事にしました。

ウェ「・・私、来なきゃ良かったかな・・・?」

シャ「またそんな事言うの?ほんっとあんたはネガティブなんだから。」

ウェ「だってぇ~・・・」

私は最強チームの中で一番弱いし、頼りなくて、引っ込み思案で、臆病で・・・

シャ「確かにそうだけど、時々頑固じゃない。」

ウェ「それはシャルルだけだよ。」

シャルルとは長い付き合いだからね。

ウェ「皆、大丈夫かな・・・?」

シャ「そうやってすぐ仲間に頼らないの。あんたがいなかったら、『ブラックテンプラネット』を全て止める事も出来なかっただろうし、トーヤだって危なかったんだから。あんただって役に立ってるのよ。それに、あの時言ったでしょ。みんなあんたを頼りにしてるんだって。あんたがやらなくちゃ、いったい誰がやるのよ?」

シャルルの言うとおりだね。

ウェ「私が・・・私がやらないとっ!」

少し、シャルルの言葉で元気が出て来た。やっぱりシャルルはとても心強い。そう思ったその時、

ウェ&シャ「!」

私達の頭上から凄まじい魔力を感じました。上を見上げると、黄色に光り輝く『ブラックテンプラネット』が私たちの頭上で漂っていました。

シャ「これを止めればいいのよね。」

ウェ「私がやらなくちゃっ!」

すると、『ブラックテンプラネット』に何かが写っているのが見えました。何だろう?軽く背伸びをして見ると、惑星が写っていました。その惑星は―――――

ウェ&シャ「天王星・・・」

太陽系の第7番惑星。天と地を結ぶ惑星といわれ、『天地の惑星』と呼ばれています。

ウェ「この『ブラックテンプラネット』は、天王星を支配する事が出来るんだ・・・」

シャ「急がないと、天王星が・・・!」

支配されちゃう!私は、『ブラックテンプラネット』に写っている天王星をもっとよく見ようとすると、突然『ブラックテンプラネット』が黄色く光りだしました。

ウェ「キャアアアアアッ!」

私はあまりの眩しさに目を覆っちゃった。

シャ「ウェンディーーーーーッ!!」

****************************************************************************************

ウェ「こ、ここは・・・?」

目を開けると、そこはコロールの森じゃなかった。一面黄色い空間。私はその黄色い空間で漂っていた。

ウェ「あれ?シャルル?どこにいるのっ!?シャルルーーーーーッ!!」

急に悲しくなって、涙が溢れてきた。シャルルがいないと、こんなにも悲しいなんて・・・涙が頬を伝う。私は謎の黄色い空間でたった1人泣き崩れた。










シャ『あんたがやらなくちゃ、いったい誰がやるのよ?』










ふと脳裏にさっきシャルルに言われた言葉が浮かんだ。そうだ・・・泣いたって何も出来ない。意味が無い!私が・・・私がやらないといけないんだっ!自分にそう言い聞かせて涙を拭った。ふと視線を上げると、遠くの方に球体形の惑星(?)が見えた。もしかして・・・!

ウェ「あれが、天王星・・・?」

でも、何かが違う。ここは宇宙なんかじゃないっ!天王星の他に、太陽や星が1つもないっ!もしかしてここは・・・!

ウェ「『ブラックテンプラネット』の中・・・?」

もしかして私、さっきの光のせいで『ブラックテンプラネット』の中に吸い込まれたんじゃ・・・だとすると、シャルルはコロールの森にいるんだっ!よかったぁ~。ほっとしたのも束の間、背後からさっきよりもさらにすさまじい魔力を感じた。恐る恐る振り返ると、

ウェ「え・・・?」

そこには黄色の髪の毛に黄色に光り輝くマントに白いシルクの服にズボン。物語に出て来るお城の王子様みたいな私と同い年くらいの男の子が立っていました・・・いえ、浮かんでいましたの方が正しいでしょうか?その男の子の手にはなぜか黄色に光り輝く天秤が握られていて、マヤさんみたいなオレンジ色の瞳には光が射していなくて、どことなく雰囲気がトーヤさんに似ていました。でも、何でこんなところに男の子が・・・?

ウェ「あ、あの、えぇっとぉ~・・・」

私が言葉に詰まっていると、男の子は呟くように、

ウ「僕はウラヌス・・・天王星の守護神・・・・」

この子が天王星の守護神!?なんだかすごく神秘的ですっ!するとウラヌスさんは持っていた天秤を私に向かって突きつけるようして持つと、





















ウ「そして、天王星の支配者でもある・・・」




















ウェ「え・・・?」

今、何て・・・?聞く前に私の体はずぅ~んと重くなりました。

ウェ「え・・・?ど、どうなって・・・?」

地面も床もない黄色い空間の中で、岩に押し潰されているような感覚が体全身に伝わります。見ると、ウラヌスさんが持っている黄色に光り輝く天秤が左右にゆっくり揺れています。もしかして、あの天秤が・・・!どんどん体が押し潰されていきます。

ウ「邪魔する者は、消す・・・」

ウェ「!?」

ウラヌスさんが吐き捨てるようにボソッと呟きました。ま、まさか・・・!

ウェ「ウ、ウラヌス、さん・・・闇に、落ちてしまったんじゃ・・・、」

光の魔法から闇の魔法になってしまった『ブラックテンプラネット』。500年間「シャンダの湖」に封じられている間に、10の惑星の守護神さん達も闇に心を・・・このままじゃ、ウラヌスさんも、天王星も、闇に・・・!なんとしてでも、私が・・・私が助けないとっ!

ウェ「お願い・・・グランディーネ・・・!私に、力を・・力を貸して・・・・っ!!」

私は押し潰されながらも、深く深く息を吸い込むと、

ウェ「天竜の・・・咆哮ッ!!」

ウ「!?くっ・・・」

私の攻撃は当たらなかったけど、ウラヌスさんが咆哮をかわした時に天秤が止まって、私は動けるようになった。その隙に素早く立ち上がって、

ウェ「天竜の・・・砕牙ッ!!」

拳をウラヌスさんに向かって振りかざそうとしたけど、

ウ「潰れろ・・・」

ウェ「!」

また天秤が揺れ始めて、私はまた押し潰された状態になっちゃった。しかも、さっきよりも強いパワーで・・・ウラヌスさんは音も無く私に歩み寄ると、

ウ「消え失せろ・・・」

光が差し込んでいないオレンジ色の瞳が氷のように冷たいです。私は怖くて涙が頬を伝いました。

ウェ「ウ、ウラヌス、さんの・・・役目は、何ですか・・・・?」

ウ「!?」

私の質問に少し目を見開いたウラヌスさん。

ウェ「わ、私の、役目は・・な、仲間の、怪我や、病気を、治したり・・・な、仲間と、い、一緒に・・仕事を、したり、する、役目、です・・・・でも、今の、役目は・・・『ブラックテンプラネット』を、止めて・・・ウ、ウラヌス、さんを・・・天王星を・・・・救うのが、私の、役目、です・・・・」

ウ「!!!」

言い終わった時にはすでにウラヌスさんのオレンジ色の瞳に光が差し込んでいました。すると、ウラヌスさんの体が黄色に光りだしました。ウラヌスさんは光が差し込んでいるオレンジ色の瞳で微笑むと、消えてしまいました―――――

****************************************************************************************

ウェ「・・・あ、あれ?ここは・・・・?」

いつの間に戻ってきたのか、私はコロールの森に戻って来ていました。

シャ「ウェンディーーーーーッ!!」

ウェ「シャルルッ!」

シャルルが涙を流しながら私の胸に飛び込んできた。

シャ「もぉっ!どこに行ってたのよっ!いきなり消えちゃうんだもん。私、心配で心配で・・・」

ウェ「ゴメンねシャルル。」

私はシャルルの真っ白な毛並みを優しく撫でてあげた。ふと顔を上げると、目の前に『ブラックテンプラネット』・・・いえ、白く光り輝いている『ホワイトテンプラネット』が宙に漂っていました。『ホワイトテンプラネット』は、空高く舞い上がると、見えなくなっちゃった。

シャ「あんた、あの『ブラックテンプラネット』を止めたの?」

ウェ「うん。これで天王星は救われたと思うよ。」

私は『ブラックテンプラネット』が飛んで行った藍色の空をただずっと見つめていました。

シャ「!そうだウェンディ!ウェンディが消えた後その辺を探していたら、傷だらけで木に寄りかかっているトーヤを見つけたのよっ!」

ウェ「えぇっ!トーヤさんはどこにいるのっ!?」

シャ「こっちよっ!」

私はシャルルの後を追って、トーヤさんのところまで全速力で走りました。





『ブラックテンプラネット』の数、残り8個―――――





 
 

 
後書き
第142話終了です!
ウェンディの活躍により、天王星が救われたっ!でもまだ安心は出来ないっ!
次回はショールが『ブラックテンプラネット』を止めるために立ち向かうっ!
お楽しみに! 
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