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魔法少女リリカルなのはStrikerS ~賢者の槍を持ちし者~

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Chapter32「激戦」

 
前書き
24日間休み無しで仕事を続けていた為、時歪の因子化寸前のゼロ・クルスニクです。

明日からようやく休みが取れました。

本当につかれました……


ではどうぞ 

 

 

訓練場ではフェイト達が見守る中、未だルドガーとなのはの激しい攻防が続けられていた。
計32発の桜色の魔力弾、アクセルシューターがなのはがレイジングハートを振るい、ルドガーに向ける。術者のコントロールにより、アクセルシューターは一斉にルドガーを襲い始める。

迫るそれらをルドガーは冷静にバク転や側転で躱し、当たり損ねたものは地面へと着弾し、無数の爆発が起きる。

それはルドガーが全てのシューターを紙一重で避けたことを示していた。


(やっぱ戦況はこっちが不利だな)


シューターにより立った煙を利用し、動きを止め態勢を整える。

戦うと決めた時から自分が不利になるのは予想がついていた。
相手は空を飛べるに対してこっちはその逆であり、どうしても後手にまわってしまう。

(俺も飛べない訳ではないけど、できれば使いたくはない)

骸殻の力を利用すれば、ある程度は空を飛ぶ事も可能ではあるが、ルドガーはできれば使いたくはない。
時歪の因子化が進行するのも理由の一つだが、それ以上になのは相手に空戦経験が皆無に等しいルドガーが彼女の土俵で戦っても、逆に今以上に追い込まれしまう可能性が高い。

あのアクセルシューターの速度はルドガーの身体能力を持ってしても、避けるのが手一杯。
あの状況から反撃の糸口を見つけるのは至難の技であり、空中で周囲を囲まれたら地上以上に避けるのはハードになってくる。

「ゼロディバイド!」

煙から飛び出したルドガーはクランズオートで、宙にたたずむなのはに青い誘導弾を放つ。
迫る攻撃を目の前に、なのはは防御魔法を展開しゼロディバイドを防ぐ。

「!!」

しかし、誘導弾はなのはを避けるように頭上へとそのまま飛んでいった。
この距離であのルドガーが外した事に彼の実力をよく知るなのはは目を疑うが、考える間もなく高く飛び上がりクランズウェイトを振り下ろそうとするルドガーが視界に入り、防御魔法で対応するために動く。

「ソート・ラルデ!」

《Protection powerd》

凄まじい衝撃の余波と、火花散る中、敵意を向け合う2人。


その最中力が均衡する状況をなのはが破る。

《Barrier burst》

「!?」

レイジングハートが声を発っして直ぐ、それまでクランズウェイトからなのはを守っていた防御魔法が爆発し、爆風が舞い上がる。

その爆風に巻き込まれたルドガーは廃ビルの一つの窓ガラスに吹き飛ばされる。

「手応えは---」

バリアバーストの手応えを確かめていた刹那……それはなのはの背中に直撃する。

完全に不意を討たれた一撃に今戦闘中初めて狼狽を顕にするなのは。

「うっ……な、何が……!」

体勢を整えながら、背後からの攻撃の正体が何だったのか考え、気付いた時には自分の迂濶さに歯噛みしてしまう。

「まさか…あの時の?」

《Probably it Will be that guided bullet of a little while ago (おそらく、あのさっきの誘導弾でしょう)》

なのはの背後に直撃したのは、プロテクションパワードとクランズウェイトがぶつかり合う前に、ルドガーが放ったゼロディバイドだった。

ゼロディバイドは敵の背後に回り込む誘導弾であり、本来なら発射してすぐに対象に着弾するのだが、なのはを狙ったこれは、ルドガーが時間差攻撃を仕掛けるため、アレンジを加えたようだ。

《It is on the head Master!(上ですマスター!)》

「!!」

「デヤッ!!」

廃ビルに吹き飛ばされ、姿が見えなかったルドガーが頭上から現れる……それも飛んで。
初見ではただ落下しているのかと思ったが、それならもっと落下速度が出ているはず。

現われ方以上に、飛翔能力を持っているような素振りを見せた事のないルドガーが空より自分目がけて飛んでくるのだ。

敵からすれば十分な奇策になる。

「………」

なのはは一瞬だけルドガーが空戦能力を持っている事を知り驚いたが、その後は変わらずアクセルシューターで迫るルドガーに迎撃を始める。

「!!」

放たれたアクセルシューターはルドガーの周囲を取り囲むように展開し、下手に動くけなくなったルドガーは空中で動きを止め、なのはの出方を伺う。
骸殻能力の力を利用して空を飛んで間もなく、一番直面したくなかった状況に追い込まれてしまい首筋に冷たい汗を流さずにはいられない。

「はあぁぁっ!!」

金色の懐中時計を前に突き出し、ハーフ骸殻を発動させる。
様子見も兼ねて時歪の因子化の進行率が低いクォーターでいきたいところではあったが、相手はあのなのはだ。彼女の今の力量はルドガーがこれまで戦ってきた相手で例えれば、初めて自らの意思で侵入した分史世界のミュゼほどの実力かそれ以上の力を持っている。

そう考慮すれば、ハーフ骸殻がこの状況に一番適しているのだ。

「……アクセル…シュート」

展開するアクセルシューターが一斉にルドガーに向け襲い掛かる。
アクセルのコマンドにより更に速度に磨きがかかる。

避ける隙も与えない圧倒的な数で目標を落とす。
これまでの自分が積んできた実績によりこれで確実にルドガーを落とせる自信があった。

しかし……

「ハッ!」

狙われている本人は迫るアクセルシューターなど気にもしないと言わんばかりに両手を広げた。
その動作からルドガーの両手に金色の輝きを放つ2つの物が現れ、それらを力強く握り、縦横無尽に迷いなく迫り来るアクセルシューターを振るう。

「……えっ?」

それは誰の声だったか。
ルドガー以外の人間が漏らしたのものなのは間違いないが、誰も自分の口を開いた事すら気付いている者はいない。

そして戦場のど真ん中では目の前で起きた光景になのはは絶句してしまっていた。

自分のコントロールで一斉にルドガーへ迫るアクセルシューターを、ルドガーは手にした骸殻の力で生み出した金色のラインが入った双剣を使い、その場から動かずに目にも止まらぬ剣速でアクセルシューターを捌いていったのだ。全てを片付けたルドガーは地上に降り、なのはを見上げる。

「どうして……どうして私を否定するの!?私は間違った事はしていないのに!」

「勘違いするな。俺はお前を否定なんてしていない」

「え?」

ルドガーの思いもよらない言葉になのはは呆けた顔になる。

「お前の教導のやり方は間違ってはいないし、その目的も正しい」

「なら……」

「だが、お前は肝心な事を言葉で伝えなかった……」

「!!」

なのはが新人達に訓練を通してどのように育ってほしかは、傍らで見てきたルドガーは知っている。
だがそれは数々の修羅場を乗り越えてきたルドガーだから気付けた事であり反発した張本人で、成長途中であるティアナからすれば基礎を固めるだけの単調な訓練だと感じていたかもしれないが、思っている以上に彼女は力を着々と身についていたいた。

「そ、それは……」

「アイツらを信じる信じないかは別の話しだ。人はそんなに器用に出来ている動物じゃない……言葉でしか伝えられないものもある」

ルドガーは言葉でしか伝えられない物もあると説きながら、言葉でなのはを止めようと動く。

「……ルドガー君に私の気持ちなんてわからないよ」

レイジングハートを構え、魔力を収束させ、威力と射程を犠牲にする事でチャージ速度を短縮できる砲撃魔法、ショートバスターを撃つ。

「ゼアッ!」

ルドガーはショートバスターへ恐れる事なく飛び、双剣から“鍵”の力を具現化した槍を手にすると、ショートバスターを斬り裂いた。

そして爆煙を潜り抜け、その先にいるなのはを狙う。

「?」

しかし、そこになのはの姿はなかった。
辺りを見回しくまなく探し始めて直ぐ、複数のアクセルシューターによる襲撃を受け応戦する。

「シュータの類いは俺に通用しな---」

順調にアクセルシューターを捌いていた時突如、ルドガーの向かい側にある廃ビルから、桜色の光が溢れ出しルドガーを飲み込み。

「壁抜き!?くっ!」

光の正体はなのはに砲撃魔法で威力のあるディバインバスターだった。
アクセルシューターによる襲撃は、ルドガーをバスターの射程内に誘い込む役割と、バスターのチャージ時間を稼いでいたのだ。

横から垂直に攻撃を加えられた廃ビルは倒壊する。

「ぐっ!」

槍を回転させ砲撃を防ぐルドガーはその見た目と裏腹に、大胆でド派手な戦法を取るなのはに半分呆れ、また敬服してしまっていた。

圧倒的火力を誇る砲撃に押され続け、ついには幾つかの廃ビルにルドガーごと突っ込み倒壊させる。

「はぁ……はぁ……」

煙立つ瓦礫の中心地で槍を地面に刺し、支えに使い肩で息をするルドガー。
砲撃を上手く防げたとはいえ、その身に蓄積したダメージは相当なもの。

立っているのもやっとだろう。
そしてそれは致命的な隙となる。追い討ちをかけるように、桜色のバインドがルドガーを両腕ごと体を拘束し、身動きを封じる。

気付いた時には既に遅し。

バインドを破壊しようと動くが、疲弊している今のルドガーではまともにこの状況を自力で切り抜ける事はできない。

「……大切なものを失いそうになったことのないルドガー君に、私の気持ちはわからない」

「………」

宙に佇むなのはが静かに口にした言葉は数日前、ティアナがルドガーに激情のまま告げた内容と皮肉にも同じだった。
動くことの出来ないルドガーをそのままに、カートリッジを数回ロードし、魔力が空になった薬夾が排出され、左手のレイジングハートを頭上に掲げて、足元に現れた魔法陣に魔力を収束させる。

《Starlight breaker》

「なのは!」

親友がこれからやろうとする事に気付いたフェイトは、たまらず叫ぶことで止めようとするがその声はなのはには届かない。

戦いの中で戦場に漂っていた残留魔力が続々と収束されていき、桜色の巨大な光球へとなっていく。

(これは……ヤバイな)

自分に向けられる光球から感じられるプレッシャーにルドガーは、食らえば確実に自分の負けだという確信を持つ。

負けたくない……負ける訳にはいかない。

ここで敗北するという事はなのはに自分自身の考えが行き過ぎていたものだと証明できなくなってしまう。

この戦いはルドガーのための戦いではないのだ。


「スターライトブレイカー……」


レイジングハートをルドガーに向けて、静かに放つ。

ディバインバスターやショートバスターとは比較にならにい桜色の超巨大な砲撃魔法の一撃がルドガーに向かっていく。バインドをかけられ拘束されているルドガーに与えられた選択肢は一つしかない。
直撃を受けること。

「ッ!!」

断末魔の叫びすら掻き消す威力。
ルドガーのいた地点は爆発の余波により凄まじい突風が巻き起こり観戦していたフェイト達にもその余波は届き、腕で皆砂埃から顔を守る。

「「ルドガーさん!」」

叫んだのは戦いを観戦していたエリオとキャロだった。
2人にとってルドガーとなのはは尊敬する教官だ。

そんな2人が一つのすれ違いから起こった戦いで傷つけ合う……信じたくない現実をそれでも必死に目を逸らさずに見続ける。

「はぁ……はぁ…はぁ……レイジングハート」

《There reaction.Ludger is alive and well.(反応を確認。ルドガーさんは未だ健在のようです)》

レイジングハートの予想を覆す報告を聞いて、狼狽してしまうなのは。

自身の最強の切り札であるスターライトブレイカーの直撃を受ければ、対人相手なら確実に意識を奪い、対物戦なら目標を塵一つ残さず消しさることができる。

それがどうだ?レイジングハートの報告が間違いでなければ、ルドガーは未だ意識を失わず立っているというのだ。

(でも無傷ではない……もう立っているのがやっとのはず……)

どのようにしてダメージを軽減したかはわからないが、少なくとも今のルドガーはもう戦う力は残ってはいない。

もはや勝利を掴んだも同然。
息を調えながら、レイジングハートを構え直そうとしたその時………首筋に冷たい感触をおぼえる。

「動くな」

「!!」

首筋に突き付けられる刃を目で確かめ、背後から聞こえた声の正体を知り戦慄してしまう。

《Master!》

「俺の勝ちだな」

刃を突き付けながらそう告げるのはやはり、今までなのはが戦っていた男、ルドガー・ウィル・クルスニク以外他にいない。

今の彼の姿に目立った外傷は特になく、唯一変わったところは骸殻のレベルがハーフからスリークォーターに上がっているというところだろう。

「そんな……あの状況からどうやって……!?」

「企業秘密で納得してくれ……それよも早く負けを認めて地上に降りてもらおうか」

あのスターライトブレイカーの直撃を受ける瞬間、ルドガーは骸殻のレベルを瞬時に上げ、出せる力をより強化した。
当然力をセーブするような時間はない為、骸殻を使う際に自らの意志にかけているリミッターを外し本来の力が発揮できるよう完全に解放しフル骸殻に変身した。

フル骸殻時の身体能力はスリークォーター時よりはるかにはね上がっており、あの状況を切り抜ける事は十分可能だった。

バインドを引きちぎりあの場を脱出すると、フル骸殻を解きスリークォーターまでレベルを落とした。そして爆発の余波が収まるまで地上で気配を殺し、収まると共に空中で状況を確認していたなのはの背後に回り一気に勝負に出た。

もし骸殻の解放に遅れていたら、ルドガーは今頃瓦礫の上で意識を失って、なのはに敗北していただろう。

「……どうして、止めをささなかったの?」

地上に降りて直ぐ、なのはは俯いて槍を見つめながらルドガーにそんなこと尋ね、彼はそんな彼女の問いに呆れたようにため息を吐き話す。

「俺はお前と殺し合いをしてたわけじゃない……それともお前にとっての戦いの終わりは、相手の息の音を止める事が普通なのか?」

「そんなわけないよ!」

「だよな。まぁ、あの最後の砲撃を食らいかけた奴から言わせてもらえば、完璧殺る気満々だったように見えたぞ?」

冗談めかしく笑い場を和ませようとするが、今なのはに影響が出る訳もなく、表情が変わることはない。

流石に場違いだと気付き、今度は真剣な表情をなのはに向ける。

「さっき、大切なものを失いかけた事のない俺には自分の気持ちはわからないって言ったよな?」

「………」

なのはは何も応えない。それでもルドガーは言葉を続ける。

「わかるよ…その気持ち」

「えっ?」

「俺は元いた世界で、俺を信じてくれた仲間と家族の生きる世界を守るため、数えきれない他者の世界を破壊し続け、未来を掴もうとした……だがそれでも、俺は全てを掴むことはできなかった……」

未来を作るピースの一つを必死に掴もうとしても、その大半はルドガーを嘲笑うかのように手に掴もうとした瞬間崩れていった。

自分の意志が矛盾に満ちたものだということにも気付いていた。
それでもルドガーはその意志を貫く事を選び、数えきれない程の犠牲を払ってようやくルドガーはただ一つの大切な存在を守り抜くことができた。

「私は……あの子達に私のような失敗をしてほしくなくて、今日まで厳しい訓練を組んで来た……」

「さっき言ったよな……言葉でしか伝わらない事だってあるって。お前は、ティアナ達に自分の教導の意味を話したのか?」

「ううん……」

「アイツが力を欲しがっていたことを知っていたよな。その理由も」

なのはは程聡い人間なら、ティアナが何を求めているかは察しがついていたはずだ。
なら何故こんな事になった?

「お前はアイツが自分の教導の意味をわかってくれる、または既に理解していると思ってたんじゃないのか?」

「………」

友でも家族でもほんの少しのすれ違いでその信頼で結ばれた絆に亀裂が生まれ、対立することがある。だからこそ対話が必死になるのだ。

真にわかり合うためにも……

「ごめんルドガー君……私はもう……ティアナに何かを教えられる資格なんてない……いや、もうあの子達にだって……」

目に涙を溜めてそう話すなのは。
今までなのはは弱音を吐いた事がなかった。

それは知り合って数ヵ月のルドガーでも自然とわかっていた。

「私はわかってたのに……言葉にしないと伝わらない事があるって……それなのに…私…!」

「なのは……取り戻せない失敗なんてない……俺はそう信じている」

自らの過ちに気付いたなのは徐々に取り乱し始める。
ティアナが悩みを持っている事を知っていながら一方的に自分の想いを叫び、彼女を傷つけようとしてしまっていた事が今彼女にのしかかっていた。

「もっと周りを頼れ。フェイト達や俺に……高町なのは一等空尉としてではなく、1人の女の子高町なのはとして」

柔らかい表情に笑みを浮かべたルドガーが、左手をなのはに差し伸べる。
その姿を見たなのはは自然と気持ちが穏やかになり、微笑んでいた。

「あまり他の女の子にいい顔してるとはやてちゃんに怒られるよ」

「?」

何故ここではやてが出てくるのか理解できないルドガー。
そんなルドガーを見てやっぱり鈍いなと思いながら、ルドガーの手を取ろうとする。

しかし……

「え?」

なのははルドガーの差し伸べる手を掴めなかった。
手に触れようとした瞬間、ルドガーが前のめりに崩れ、地面に両膝をついたからだ。

「ううっ…ぐあっ!」

「ルドガー君!」

慌て苦しみ出すルドガーに駆け寄るなのは。ルドガーは胸元を押さえ、空を見ながらもがき苦しんでいる。

『なのは!どうしたの!?』

「わ、わからない!突然ルドガー君が苦しみだして……」

現場を別の場所から見ていたフェイトから通信が入り説明を求められるも、なのは自身状況がうまく理解できていないため説明などできるはずもない。

「とにかく、シャマル先生に連絡を---」

「ぐっ……ぐああああっ!!」

苦しみあまり絶叫するルドガーになのはと通信越しに見ているフェイトも驚かずにいられない。
そして更になのはは目を疑う光景を目にする。

ルドガーの右側の額から目元にかけて黒い霧のようなのものが溢れ出ているのだ。

「ぐっ!お、俺は……俺はまだ消える、訳には……!」

力が入りにくい拳に今出せるだけの力を込め強く握りしめ、その拳を額目がけて殴りつけた。

皮膚が裂け辺りに赤黒い血が飛び散り、その光景になのはは息を飲む。

「はぁ…はぁ……ハッハッ…驚かせてごめん……けど、もう…大丈……夫……」

「ルドガー君!?」


それを境にバタンと音を立て倒れる。


沈みゆく意識の中この場にいるはずのないはやてが、自分に向け懸命に呼び掛けている姿が浮かぶが、それが夢なのか現実なのかルドガーにはわからなかった。

 
 

 
後書き
レイジングハートの英文は100%間違っています。
あくまでも、原作を再現する意味で英文を載せてみましたので、ご了承ください。

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