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BALDR SKY

作者:メア
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16北欧での敵陣営







 朝と夜は俺にとって至福の時間だ。何故なら俺の周りには可愛い少女達が産まれたままの姿で侍っているからだ。右腕と左腕にはレインとエセルドレーダが寝ていて、お腹の上にはフランが寝ている。太ももにはリーナとメイが寝ているし、股間にはノイ先生が寝ている。そう、美少女達の身体を布団替わりにして、人肌のぬくもりと少女達特有の甘くて良い匂いに包まれているのだ。正にハーレム。最高だ。

「まあ、問題は動けない事だけどな」

誰かが起きて、どいてくれるまで俺はそのままだ。なので、寝顔を眺めた後は無線でダイブしてネットの中に入るのが基本だ。

【ダイブ】

 ネットに入ってすることは、先ずは仕事の確認だ。先ずは昨日の依頼で得た金と使った金額を計算して、ちゃんとリストに載せる。主に弾薬代などシュミクラム使用料金だが。こちらの計算が終われば、ナズーリンランドの売上と支出を計算し、設備点検のツールを走らせる。問題なければ各員の給料を計算して加算しておく。基本的にはリーナが纏めて置いてくれるので楽だ。要望のあった映画館や新しいアトラクションの作成を行いながら、新しいシュミクラムの作成に入る。作成するのは白と青のシナンジュ。もちろん、デストロイモード有りだ。こちらはナズーリンランドで働いている赤き手袋の養成所から引き取った歌手の2人に与えた。名前はエクセラとヴェローチェだ。サモンナイト5の2人だな。それと、ユニコーン、バンシィ・ノルン、フェネクスはヘルの基本機体というか、そういう扱いにして、ナズーリンランドで働いているカティアの電子体クローン達に与えて置いた。彼女達もちゃんと名前と知識を与えて、働いてもらう。むしろ、美少女なのでエクセラとヴェローチェに合わせて、歌や踊りを教えてアイドル扱いにしている。3人の姿がまったく一緒なので、煙に隠れて服装を入れ替えるのではなく、本人達が入れ替わってもバレないのだ。なので、パフォーマンス充分にできる。ただ、演出はネット内なので移動(ムーブ)などでどうとでもできるが、面倒な設定とお金がかかるのでやらない。系5人は動画での露出も行われているが、基本的はナズーリンランドで働いている。そして、その売上は全てこちらに流れてくるのでうはうはだ。作詞作曲は前世の奴とかも使っているしな。
売上の計算など、全てが終われば次にするのは今日の依頼確認だ。こちらはPMCとしてだな。大量にある依頼内容から、依頼先がちゃんとした企業で、かつ反統合政府……ゲリラじゃないかをゲリラ共から奪ったデータを元に樹形図の設計者で考査しながら調べる。そして、ゲリラ相手に対する依頼なら受注して、ゲリラと繋がっている企業は逆に監査を入れる。今回の目的は戦争を続ける事ではなく、早期終結だ。邪魔な連中は排除する。

「こんな物か」

依頼を割り当てて、リスト化した物を全員に配る。これぐらいになってくると、皆が起き出す。

「おはようございます、お兄様」

「おはよう~」

「おはようございます」

レインとメイ、リーナが起きてダイブして来た。3人の姿は黒い軍服(三極姫3の華雄の服装)姿で、身体を解している。

「おはよう」

「んっ、んんっ」

3人を順番に抱きしめて、おはようの挨拶に大人のキスをしてから身体を離す。リーナとメイはなんとも言えない表情をしているが、レインは嬉しそうだ。リーナとメイは買われた事で俺を主人としているので抵抗はしない。ゆっくりと、俺の女に仕立て上げればいい。確実に俺の女になっているのだから。ちなみに一部を除いて手を出していない。手を出しているのはノイ先生とエセルドレーダ、レインくらいだ。他の子はちゃんと育って貰っている。ただ、裸体を録画したりと、成長記録は残して居るが。3人に関してはノイ先生に襲われて、それを知った2人も乱入して来てお互いに愛し合った。電子体での事なので、幸いにして身体は問題無いんだけどね。

「フランはまだ寝ているんだよな?」

「はい。フランは朝が弱いですからね」

「わかった。なら、リーナはサポートでレインとメイ、俺で仕事をしよう」

エセルドレーダは肉体の警備をしてくれているので、ここにはいない。

「分かりました。では、私はこの仕事をしましょう。敵が多いので、ファンネルで大丈夫でしょう」

「ん~私はこっちかな。防衛戦の方が楽でいいや」

レインとメイがリストの中から依頼を選んで、それをリーナに渡す。

「分かりました。準備します。それでは、これから作戦を準備します」

「俺はこっちだな」

「シュミクラムはどうしますか?」

「新型を使うからいいよ」

「分かりました」

それから、各自に別れて仕事を行う。基本的に1人で動いて予備兵力に母さんとエセルドレーダが控えている。それと、見習いのフランだな。母さんは大概、1人で仕事をこなしているけど、まあ問題は無い。本当に人手不足になると、ナズーリンランドの方から戦力を引っ張ってくる。実際、過去になんどかエクセラ達を戦場に引っ張り出して大暴れしてもらった事もある。どいつもこいつも、ネットとの親和性が高いし、シュミクラムもお手の物だ。それに毎日の訓練も欠かしていない。ナズーリンランドでは常に単体戦、集団戦、団体戦の試合が行われている。団体戦は滅多に行われないが、単体戦、集団戦は毎日行われていて飛び入り参加も歓迎だ。賭けの対象にもなっているので、人気が高い。ちなみに支払いはナズーリンランド専用のお金だ。
毎日朝昼晩と、大量の依頼をこなして確実にゲリラの勢力を追い詰めていく。これが日課だ。そして、朝の仕事が終われば離脱(ログアウト)する。


離脱(ログアウト)


 離脱(ログアウト)すると、寝ているフランを抱き上げる。

「エセルドレーダ、行くぞ」

「はい、マスター」

お風呂へと移動して、フランの身体を起こしてやる。起きたフランと口づけを交わしながら、その幼い身体を手でちゃんと洗ってやる。俺の身体はエセルドレーダが手などを使ってちゃんと洗ってくれる。その後、フランとエセルドレーダを抱きしめながら湯船に浸かる。

「ふぅ」

「んっ、気持ち良い」

「マスター……んっ」

身体を預けてキスをしてくるエセルドレーダを受け入れつつ、2人の身体をマッサージする。フランもキスを強請ってくるのでしてあげると喜ぶ。本当に幸せなひと時だ。それにしばらくすると大人の身体になり、成長し続けているレインとリーナ、メイが入って来る。3人の裸体を鑑賞したりもするが、別に少し恥ずかしがる程度だ。この時代、PMCなどの軍隊に所属していると、男女別の風呂なんて贅沢だ。なので、男女共に中に入りシャワーを浴びるなどは普通だ。だが、まあ……出来れば独占したいので他の男に見られないようにするが。
取りあえず、皆でお風呂を堪能した後、一緒に母さんが作った食事を食べて俺は出かける。お供はエセルドレーダだ。基地外に出るので危険が伴われる。その為の護衛だ。他の子達はついでなので軍事訓練を受けている。

「マスターとお出かけ、マスターとお出かけ♪」

そして、エセルドレーダは尻尾をぶんぶん振って大喜びだ。まあ、デートみたいな物なので、問題無い。むしろ、腕を組んで身体を預けてくるエセルドレーダの可愛さに直ぐにでも襲いたくなるが、我慢してデートする。
市場や繁華街を歩いて、怪しいところがないか調べていく。そして、だんだんとスラムへと近づいて行く。俺は普通の服だが、ゴスロリを着ているエセルドレーダが居る為、スラムでは非常に目立つ。そして、そうなるとゴロツキ共が絡んでくるのは当然だ。

「おい、身ぐるみと女を置いていけ」

「へっへへ、久しぶりの女……」

銃を構えた男とナイフを構えた男にエセルドレーダが瞬時に接近して殴る。それだけで男達は吹っ飛んでいく。

「殺してないよな?」

「……あっ、1人は死んでいますが、もう1人は大丈夫です」

1人は首が変な方向に曲がっているが、もう1人はなんとか生きていた。このまま放置すれば死ぬだろうが。

「おい、死にたくなければ元締めのところに案内しろ」

「こくこく!」

それから、繋がりをたどって行き、元締めの場所に来たのだが、大量のゴロツキ共に囲まれる。そいつらは武器を持って威圧してくるが……大した問題じゃない。

「エセルドレーダ、元締めと幹部っぽい奴以外はいらない。殺せ」

「イエス、マイマスター」

瞬時にエセルドレーダの手から黒い霧が出現し、周りのゴロツキ共を次々と食らって分解……いや、解体していく。悲鳴と恐怖が伝染し、瞬く間に消滅させられた。そして、残っている連中をエセルドレーダにサルベージにさせる。

「マスター、外れです」

「じゃあ、次だ」

「はい、マスター」

スラムの事を連絡し、統合軍を突入させて住民を捕らえる。その後、軍施設で炊き出しと職業斡旋をしてもらう。軍で雇うのも可能だという事で話を付ける。労働力は軍でも欲しいから、雑事をしてもらうだけで充分に助かる。軍はその代わり、衣食住を保証すればいいだけだ。その間に専門知識を習って、働きに出てくれれば構わない。これを繰り返し、表でのゲリラ協力者を排除していく。それと同時に組織がわかってきた。

「ドミニオン教団はわかっていたが……これはマジか?」

「? 本当ですよ、マスター。間違い有りません。この北欧での戦いが長引いている理由は……秘密結社ブラックロッジによる物です」

そりゃ、エセルドレーダが居て、リベル・レギスが有れば連中が出て来る可能性も充分に有ったが……ここで出て来るかよ、世界制服を目論む、悪の秘密結社ブラックロッジ。まあ、エセルドレーダがこっちに居る時点でマスターテリオンは居ないだろうし、アンチクロス(逆十字)がメインになるだろう。しかし、鬼械神のシュミクラムと戦闘か……大変そうだな。むしろ、ノインツェーンはこいつらと繋がっていないか?







 
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