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(仮称)真剣で転生者に恋しなさい!

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第2話

 
 
 Side:迷彩


 キョウにラブコールされてから2週間後。私は現在、葵紋病院で医院長の葵 秋夜さんに怪我の手当てをして貰っている。理由はまあ、ユキをDVから守った際に幾らかの傷を負ったからだ。


 ユキと会ってから、ほぼ毎日私とユキは河原で遊んで居た。そして、今日は何故か小雪が来なかったので不思議に思い、氣を頼りにユキを探そうとして氣を探ったらユキの氣が異様に小さくなっていたので気配のしたアパートに突貫した。

 そしたら母親に首を絞められ、殺されかかっている小雪を発見した。

 直ぐに私はその母親を蹴り飛ばし、ユキを助けてから警察に連絡した。警察に連絡したは良いんだが、警察が来る前に母親が目を覚まし、台所から包丁を持って来て斬り掛かって来た。避けた事は避けたのだが、子供故に全部を躱す事が出来ず、幾らかの傷を負ったから病院で手当てをして貰っている。


 そして現在。大事を取って一日入院検査をする事に成り、病室で友人2人と話して居る。


「しかし、メイも怪我をするんだな」
「メイもまた、人だったと言う事でしょう」
『え?酷くない? 2人とも今まで私の事なんだと思ってたんだ?』
「「メイ(です)」」
『だろうね』


 先に喋ったのが井上 準ことジュン、後に喋ったのが葵 冬馬ことフユだ。因みに、私の傷の手当てをした葵 秋夜さんはフユの父親だ。


 翌日には普通に退院し、学校でカズとゲンに心配された。


 そして結局、ユキの母親は育児放棄と家庭内暴力、殺人未遂と傷害容疑で逮捕され、親権も剥奪された。

 ユキの学校の校長やPTAの会長は事態を知っておきながら放置したとして、取り調べが続いてるらしい。ざまぁみろ。


 ユキは病院内の看護士の家に引き取られる事になった。これから色々ゴタゴタするけど、学校ではフユやジュンにフォローしてもらうように頼んである。あの2人なら大丈夫だろう。






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「なあ敦賀!」
『なんだ? 風間』
「おれたちのファミリーにはいれよ!」
『…………はい?』


 どういう意味?


「あー、つまり、仲間にならないか? って聞いてるんだよ、キャップは」


 今説明してくれたのは師岡卓也。少々影が薄い男子。ふむ。


『私の親友とキョウもいいなら入ってもいいぞ』
「何人だ!」
『キョウと私を含めると5人だな』
「大和! 一気に仲間が増えるぞ!!」
「よかったな」
『じゃあ土曜に集まる事でいいか?』
「ああ、そいつらに連絡頼むぜ!」






 土曜日。


「おそいなー」
『まぁ、フユとジュンも用事とかいろいろあるからな』
「………」


 ユキが私の腕にしがみつきながら直江を睨んでいた。


『(そう言えば、仲の良いグループに仲間になる事を断られたんだっけ。あれって風間ファミリーの事だったのか)』
「………(汗)」
『ユキ、許してやれよ。直江も悪気があったわけじゃないんだからさ』
「うん………でも今はまだ無理…かな」
『…………だ、そうだ。我慢してくれ、直江」
「いや、実際俺が悪いんだから仕方がない。あと、俺の事は大和で良い」
「それよりも私と戦ってくれないか?」
『断らせて貰おう。重爺と両親に高校入学まで私闘を禁じられてるからな。それに、私は戦いが好きじゃない』
「そうか。わかった」


 あれ? 結構物分りがいいんだな。


『……っと、来たみたいだ』
「すいません、少し遅れてしまいました」
「悪い用事があったんだ」
「なら許す!」
『どうせジュンは。『あ~あの赤ん坊かぁわいぃーハァハァ』とか言ってたんだろ?』
「そこまで変態じゃねぇよ!?」
『「えぇ~?」』
「見事なコンビネーションですねぇあんたたち!!」


 それほどでもない。


「初めまして葵 冬馬です」
「俺はいn『変態』違う!!」


 私の言葉に即座にツッコミを入れるジュン。


『ナイスツッコミだね』
「お前と居るとツッコミの技量が上がっていくよ! 望んでないのにねぇ!!」
『いや~それほどでも』
「褒めてませんからね!?」


 定番と成りつつあるマイペースな掛け合いで進める私達にポカーンとなっている風間ファミリーの一同。


「あー、井上 準だ。よろしく」
『「フツー」』
「普通サイコー……」


 普通すぎる挨拶に私とユキで文句を言うとorzの体制になった


『敦賀 迷彩だ。よろしく頼む?』
「何で疑問形!?」


 なんとなくだよ、なんとなく。


「榊原 小雪だよ、よろしくねー」
「椎 名京、将来はメイの奥さん」
『違うからな?』
「そーだ! メイのお嫁さんになるのは僕だよ!」


 どっちでもないよ。


『とまあ。こんな面子だ』
「面白いなお前ら! やっぱファミリーに入れ!!」
「私は構いません、メイに任せます」
「俺は若についてくぜ」
「メイに任せるよー」
『自分で決めろよお前ら………』


 そうボヤキながら、ハァと溜め息をつく。


 ま、入ってもいいかな? ゲンやカズも入ってるみたいだし。カズに至っては入るのを期待して目をキラキラさせてるし。


『よろしく頼むよ』
「よっしゃぁ!」
「よろしくねツル兄!」
「よろしくね」
「よろしく頼むぞ、アニキ」
「ふっ、このメンツ使いこなしてみせる」
「中二ぽいぞ大和」


 こうして私達は風間ファミリーに仲間入りした。


Side:Out


 
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