| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ロボティックス・ワールド-Robots of underground facilities-

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

5.原子炉フロア
  更なる地底へ

エレベーターを降りるとそこは鉄板で出来た足場があった
その先には螺旋階段、まだまだ下に下りるみたいだ
当然下に下りていく

「…にしてもよくこんな大きな原子炉作ったよな」
『それ以前にこんな巨大な施設を造ったこと自体凄いよ』
「軽く一年で作ったんだもんなー…」
『勿論全部人が作ったんじゃないよ、ロボットも参加してた』

ロボットが参加していたことはアーカイブシステムの歴史にちゃんと書いてある
それでも一年は凄い

「でもこれ何の建物なんだろ、地下施設としか聞いてないんだが…」
『お父さん曰く、ここは巨大な技術施設らしいんだよね、制御フロアの下に研究フロアってのもあるみたいだし』
「そんなに技術を見せたくないのかな」
『見せたくないんじゃなくて、守りたいんじゃないかな』
「誰から?」
『…さぁ?知らない、他社とかじゃない?』
「技術泥棒って怖いからね」

さて、今どのくらいだ?
踊り場いくつ通過した?

丁度今は原子炉の半分辺りにいるようだ

「あともう少しだな」
『だね、というか俺はささーっと下に下りれるんだけど、下りちゃっていい?』
「駄目、俺が退屈する」
『なんじゃそれ、まぁ先に下に着いてもお前が着くまで暇だからなー、ちゃんと一緒に行くよ』
「ありがと」

そしてまた歩み始める

「ところでアーカイブシステムってなんで2026年の4月24日で止まってるんだろうな、既に25年経ってるのに」
『めんどくさくなったに一票』
「書くほどの事が無くなったに一票」

『過去ほどの事が無くなるってそれはそれは退屈だな』
「大丈夫、それもどれも地上に出ればわかるし」
『わかるといいけどな』

そのあともずっと他愛のない話をし続けていた
お父さんがどうなったとか、地上に出たらまず何するかとか
とにかく未来の話をしていた

そしてやっと階段を下り切った 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧