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真・恋姫†無双 リウイ戦記

作者:ツカ
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二話

 
前書き
全然、展開がさだまりません… 

 
リウイら転移門を潜るとそこには、広い荒野と無残な戦場跡が眼に入った。
「ここが異世界か。しかし見苦しい場所だな」
そんな事を呟いたリウイに同意するようにカーリアンやペテレーネが頷いた
「そうよね~、やっぱり賑やかな所がいいわね」
「私は静かな場所が好きですが、…この場所は余り好きになれません」
そしてリウイは、更に感想を述べた
「しかし、この様な景色を見ると血が騒ぐと言うのも否定は出来んな」
ファーミシルスはその言葉を聞き、楽しげに頷いた。
「流石はリウイ様です、この様な戦いに自分が参加出来なかった事が少し惜しませます」
その後、更に詳しく見ていくリウイ主従だったが、そこに黄色の布を被った盗賊らしき一団がリウイらを囲んだ。
そして一団の首領らしき者が、リウイに話しかけた。
「げへへ。おい兄ちゃん。いい服といい女持ってんな。そいつらとお前の着ている服くれたら命は助けてやるぜ」

その言葉を聞き、カーリアン、ファーミシルス、ペテレーネは不快感を隠せず、敵意を見せた。

「どいつもこいつも私の好みじゃないわね」
「下衆が、誇り高き飛天魔族を貶す事をぬかして冥府で後悔しなさい」
「身も心もご主人様に捧げ。アーライナ様の恩恵を授かった私には、貴方達に触れられるのも不快です」

その言葉を聞き、首領は激怒した。
「おい。男を殺して、砦に女共を連れて行け!そこでかわいがってやる」

そこでリウイは初めて言葉を放った。
「カーリアン、ファーミシルス、ペテレーネ。この連中を五体満足の動けない重症で倒せ、この世界の事を聞きたい」
「わかったわ!」
「御意」
「わかりました、ご主人様」

そして、リウイの言葉を聞き、三人は盗賊の一団に向かって行った。

「三百人位かしら」
「ねえ、ファーミ、競争しない。多いほうが今夜、リウイの伽をするって言うのはどうかしら」
「その様な事でリウイ様の恩愛を受けようとは」
「あ~ら、いいのかしら。また私がリウイの子供を産んでもいいのね」
「ほんと、カーミリ様とは違って品がないわね。いいでしょう、貴女に負けるのも癪だし、受けてあげるわ」

そう言って、二人は盗賊に突撃して行き、なぎ倒して行った。

ペテレーネは、リウイの使い魔ジールに守られながら魔術の詠唱を行い、戦意魔術を発動させ、賊の戦意を砕いた。

「何なんだよ、こいつら化け物か」
「おい、逃げるな。戦え」
「馬鹿言え、こんな奴らと戦えるか」
逃げていこうとすると、四方を見た事も無い生き物が囲っていた。
「何だ、こいつら気持ち悪い」
そこにエヴリーヌとパイモンが現れた。
「貴方達は逃がすなとの命令ですので、ここで留まって貰います」
「そうだよ、大丈夫、お兄ちゃんは優しいからお前達を殺さないんだよ」
逃げ場を無くし、戦意を失った賊はリウイに降伏した。

一団を壊滅させ、リウイはこの世界の事を賊の首領に聞いた
「ここは、一体何処だ。答えろ」
「はいっ、ここは河南尹の梁県の陽人の近くです」
「聞いた事ないな、まあ当然か」
「そうですね、少なくとも、ラウルバーシュ大陸の何処でもない事は確かですね」
余りにも突拍子の無い言葉にリウイは面倒になり
「パイモン。お前がやれ、手段は問わん」
「承知しました」
立ち去ろうとしたリウイの目の前に一冊の本が目に付いた。
「この本は何だ?」
「そっそれは、あの」
「その様子だと盗品か、まあいいだろう。これと貴様の命交換しよう。パイモン殺すなよ」
「御意」

リウイとカーリアン、ファーミシルス、ペテレーネ、エヴリーヌの四人は、戦場跡地を去り、リウイは先ほど奪った本に目を通した。

「これは魔術の込められたの本に近いな。持ち主の意思によって内容が変わるとは珍しいな」

そして、リウイは一通り目を通し、この世界の生活や風習、風俗を知った。

「真名か、面倒な風習だな。まあ、しばらくこの場に居る以上従うしかないな。四人共、気をつけろ」
リウイは書に書いてあった事を簡単に説明し、四人は頷いた。

「この書がパイモンの言っていた本か、来て早々に目的が達成したな」
リウイの言葉を聞き、カーリアンは問いかけた。
「…ねえ、その本にイリーナ様の事、書いてなかったの」
カーリアンの質問にリウイは少し寂しげに答えた。
「何も無いな、おそらくこの世界の事しか書かれないのだろう」
「そう…」
「リウイ様…」
「ご主人様…」
「お兄ちゃん…」

四人の落ち込みを見て、リウイは自分自身に言い聞かせる様に三人を励ました
「構わん、対して期待もしていなかった。さて今後の方針だが。目的は達成してしまったな、この書はパイモンに渡すとして、今後どうする?」
「せっかく来たんだから楽しまないと」
「リウイ様の名を別世界に知らしめるのもよろしいかと」
「私はご主人様に従います」
「エヴリーヌも、でも。もっと暴れたいかも」

四人の意見を聞きリウイは決断した。
「そうだな、この世界で俺の力を知らしめるのもいいかもしれんな」
その言葉を聞き、カーリアン、ファーミシルス、エヴリーヌの三人は喜び、ペテレーネは畏まった。
その後、ファーミシルスはカーリアンに視線を僅かに向け、誇らしげに
「この戦いでは、私の一番の功を挙げたのですがリウイ様」
「そうが、ご苦労だった。して、報酬は何を望む?」
「リウイ様の伽の相手をさせていただければ」
「そうか、お前ほど優秀な部下を失うわけにはいかないからな、ファーミシルス。今日の伽をつとめろ」
「はい!」
ファーミシルスが喜び、他の三人が複雑な顔をしていると、リウイは元の場所に戻る事を決めた。
「とりあえず、パイモンと合流するぞ、それとファーミシルス、」
「はい?」
「この世界では翼が生えていると面倒かもしれん、この本に隠す方法が書いてあった、面倒事にならぬ様に羽を見えぬようにしておけ」
「リウイ様の命とあらば仕方がありません、その術を掛けて下さい」
リウイが術を施し、ファーミシルスの羽が消えた。
「動きにくくないか」
「いえ、その様な事はありません」
「ならいい、すまないがしばらく辛抱してくれ」

パイモンの所に戻るとリウイは自身の決意を話し、まずはこのあたりを自分の物にする事を決めた。
パイモンは畏まって跪き、リウイの命に従うと誓った。
「こやつらは黄巾党と名乗る逆賊らしいです」
「では、手始めに黄巾党を倒滅する」
「御意」
「それからパイモン、お前の言っていた本が見つかったぞ」
「本当ですか」
「魔道書の一種だ、読んでみろ」
リウイに書を渡されたパイモンは早速、書に目を通すと落胆した。
「なんと書いてあった」
「この世界の人物や歴史しか書いていません。おそらくこの世界の事でしか書かれない様です」
パイモンの言葉を聞きリウイは本を取り上げ、書を焼いた
「他の手に渡ると、厄介だからな」
「そうですね。もったいないですが全て頭に入りました、もう、処分した方がよろしいかと」
「目的は決まったな、パイモン。この世界での勢力を作る準備をするぞ、お前は漢王朝の要人に賄賂を送り、これから動きやすいようにとりはかれ。ファーミシルス、ペテレーネは俺と共に軍を編成し討伐軍を作れ」
「御意」
「リウイ様に相応しい軍を作って見せましょう」
そして、パイモンは盗賊団を自身の兵力にする為、合成魔法装置を使い、三百人程の合成兵を作り出した。

そして、二日後、ファーミシルスとペテレーネは周囲の賊を吸収していき、それらを合成兵に作り変えた。八千の軍を引きつれ、全ての準備が整え、リウイは軍を編成し、黄巾討伐に乗り出した。

 
 

 
後書き
とりあえず、ファーミシルスの翼隠しました。

更新は遅いと思います。 
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