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スーパーロボット大戦OG+A

作者:ケイ助
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桜は何度も咲き誇る

「キョウスケ・ナンブ!?」
 キョウスケが自分とは別の世界のアクセル・アルマーにやられたことがわかると、アクセルは自分を止められるのは自分だけだと思い、アクセル・アルマーの所に向かおうとするが、W15との戦闘が続いている今、そちらに向かえない。W15も勝てないと悟ったのか、勝つため闘いではなくアクセルが他のモノと闘わないように足止めをしているようにも感じた。
「その行動は命令か?それとも自分で考えたことか、W15!?」
 アクセルは目の前のウォーダンに対して人形なのか、それとも感情を持ったラミアと同じ存在なのか見極めていた。
「俺は……俺はゼンガーと闘い勝つまで、負けるわけにいかん!故に我はここで貴様を斬る!」
 そう言いウォーダンは斬艦刀を構えて、アクセルに向かって行った。
「ならば、俺に見せてみろ!」
 アクセルはソウルゲインの腕に気を貯めた
「リミッター解除!」
 アクセルは構えていた。
「行くぞ!!青龍鱗!」
 青龍鱗をウォーダンに繰り出すが、ウォーダンはそれを斬艦刀で斬り払いしながら、アクセルに向かって行った。何発もの気の塊を受けながら、斬艦刀で斬りかかろうとしていた。
「コード麒麟!」
「我が一撃……受けてみろ!!斬艦刀究極奥義『一閃・星薙の太刀』」
 ウォーダンは自身の斬艦刀の刀身を最大限まで伸ばし、突撃の勢いで振り回しながら、向かってきた。味方も敵もお構いなしに巻き込んでいった。
「でぇぇや!」
「我が一撃は星をも斬る一撃なり!!」
 斬艦刀と聳弧角の、スレードゲルミルとソウルゲインの、最大の、必殺の、業がぶつかり合った。その衝撃は凄まじく、そばにいる機体も巻き込み、装甲が薄い機体は墜落していった。
「ちっ!?」
 そして、結果は痛み分け、引き分け、どちらの武器もヒビが入ってしまった。
「どうやら、貴様とは……決着をつけるべきか?」
「ああ……ゼンガー・ゾンボルト……奴を斬ったあと……貴様を斬る」
 そうして、スレードゲルミルはこの宙域から離脱した。
「ゼンガーの名に縛られる運命か、これがな」
 アクセルは離脱したウォーダンに向かってそう呟くと、キョウスケ達の所へ向かった。

「アクセル隊長……行きます」
 ラミアはアクセル・アルマーに対し、まず接近戦をしようとなど、考えていなかった。まず空中権を取ることにした、幸いアクセル・アルマーの乗るソウルゲインはアクセルの乗るソウルゲインと違い空中で戦闘はできない。
「空中権を取ったつもりか!?例え空中権を取ったとしても俺に勝てると思うなよ、これがな」
 アクセル・アルマーは空中にいるラミアに対し腕に気を貯めた。
「行くぞ!青龍鱗!」
 空にいるアンジュルグに対し、青龍鱗を飛ばしながら広範囲に攻撃をして行った。
「くっ!?」
 ラミアは弓矢で応戦しようにも弓矢で狙えない。アクセル・アルマーが飛ばす、青龍鱗を避けながらでは攻撃できない。だが、ラミアはシャドウランサーで応戦するが、どちらの業も必殺と言えない業であり、膠着状態が続く。
「W17、貴様との決着ここでつける!」
 アクセル・アルマーはそう叫ぶとシャドウランサーに喰らうダメージに問題が無いのか、アクセル・アルマーは修理し、新しくした右腕に集中した。
「この玄武金剛弾に、砕けぬものはない!!」
空を飛ぶアンジュルグは玄武剛弾の威力は知っているが、このアクセル・アルマーの攻撃モーションを見たことが無かった。
「くっ!?私の知らない業!?」
 見たことが無い業なので、アクセル・アルマーからの攻撃に戸惑ったラミアは少し反応が遅れてしまい、アクセル・アルマーからの玄武金剛弾を直撃は避けたものの、かすっただけでもダメージが当たり、アンジュルグは墜落しながらアクセル・アルマーを見つめていた。
「……私を甘くみないでもらいたい!!」
 ラミアは堕ちていきながら、左腕から高出力のエネルギーの矢を発生させた。
「リミッター解除!最大質力……照準セット……」
 ラミアは目の前のアクセル・アルマーに向かって自身の最大の業を繰り出していった。
「ファントムフェニックス!!」
 鳳凰を模した巨大なエネルギーの塊をアクセル・アルマーに対し放った。
「W17!?味な真似を!?」
 アクセル・アルマーの中にも多少の奢りがあった。あの新しい業に自身があったのか、避けられなかった。
「ちっ!?」
迫りくる鳳凰に模した巨大なエネルギーの矢・ファントムフェニックスを喰らい、ダメージを受けたアクセル・アルマーの乗るソウルゲインからは警告音が鳴り響いていた。
「アクセル隊長……私にも意地があるのです」
 ラミアは墜落しながら、そう呟いた。そうして墜落する瞬間ラミアの機体をまるで堕ちてくる女の子を支えるかの様にアクセルのソウルゲインが、アンジュルグを支え地面におろした。
「よくやった、ラミア……俺の相手は俺がやるべきだ、これがな」
 二機のソウルゲインは戦闘態勢に入ってはいなかった。
「貴様のソウルゲイン……その有様で戦えるのか?舐められたものだ、これがな!」
 アクセル・アルマーはアクセルのソウルゲインのヒビが入っている聳弧角を見ながらそう呟く。そしてアクセルはそれに対し
「ふん、貴様もアンジュルグの最大の業を喰らって俺に勝てるとでも思うのか?こちらも舐められたものだ!」
 二機のソウルゲイン、二人のアクセルはこの場では闘わなかった。
「……どちらも、人形風情にやられているのは情けない……まぁ、いい……レモンたちも無事逃げられた……これ以上やっても仕方がない、これがな」
 そう言うと、シャドウミラーの機体は戦闘をやめ、この宙域から離脱していった。
「ベーオウルフ、アクセル・アルマー……貴様らは俺が倒す」
 アクセル・アルマーも離脱していった、それをアクセルは見ていた。
「よろしいのですか、アクセル隊長を逃がしても……アクセル隊長?」
「ああ、このまま俺と闘うのは得策ではない……あと、ややこしいから、俺か、奴のどちらかは隊長をつけるな……俺はアラドの所に向かう、誰かに回収してもらえ、これがな」
 アクセルはそう言うと、ブーストを最大にあげて海上へ向かった。
 
 
海上
「あれか!?ゼオラ!?俺だ、アラドだ!」
 アラドは敵に突っこんで行きながら、ビルトファルケンを見つけ突っこんで行った。
「アラド……アラド・バンカーは連邦の兵士……倒すべき敵!」
 ゼオラはアラドからの通信を聞き、ゼオラはアラドに対して敵意を持ってこちらに叫んできた。
「って、なんで!?……いや、当たり前か?いま助けてやるからな、ゼオラ!」
 アラドは、万が一ゼオラにはリマコンをされてはいないと淡い期待をしていたが、敵意を持って、アラドの記憶を失っているのをみるとさらに、リマコンされてしまった。ならば、自分が助ける。
「ゼオラ今、思い出させてやるからな」
 アラドはそう言うと、ゼオラに接近していった。
「お前さえいなければ、ラトは私達と闘わずにすんだのに!あの子を洗脳して闘わせるなんて!!」
 ゼオラはアラドに対し、ビルトファルケンに武装されているオクスタン・ライフルを構え、アラドに対して、エネルギービームを発射していった。
「くっ!?ゼオラ!?」
 アラドはビルトビルガーの運動性を生かしながら、避けながら左腕に内蔵されている、3連ガトリング砲で牽制するが、当たらない。
「アラド!?ゼオラ!?」
 ラトゥーニがやっと追いついたのか二機の後ろについていると海の中から一機のPTが現れ、ラトゥーニの乗るフェアリオンは捕まってしまった。
「やっと、捕まえました……もう安心しなさい、ラト」
 ラトゥーニを捕まえたのは、ラピエサージュ、オウカ・ナギサだった。
「オウカ姉様!?」
「もう、安心しなさい、ラト……私が母様のとこへ連れて行って、貴方がされた洗脳を解いてあげます」
 捕まったラトゥーニを救おうとアラドはオウカの方へ向かおうとする。
「やめろ、姉さん!?」
「アラド・バンカー、貴方に姉呼ばわれる覚えはありません!!」
 オウカははっきりと言った。
「まさか、姉さんも!?」
 アラドは驚きのあまりそう呟いた。
「そんな……前はアラドのことを……」
「あのアラド・バンカーは貴方を私達から奪い去った憎むべき敵なのです!」 
 オウカははっきりとした口調で、敵意を持ち、憎しみを持ってラトゥーニにアラドのことを言った。
「また、姉様……リマコンを?」
 そう呟くと、ラピサージュはリマコンされていると思っているラトゥーニが反撃できないよう、逃げないようにダメージを負わせた。
「姉さん!?」
 アラドはオウカに突っこんで行こうとするが目の前にオクスタン・ライフルをこちらに構えるビルトファルケンがいた。
「よくやりました、ゼオラこのまま、ラトを連れて帰りましょう……」
 そうして、二機が離脱しようとしたとき。
「ラトラトは連れて行かせんぞ、これがな!」
 ラピエサージュとビルトファルケンに迫りくる二つの拳が見えた
「玄武剛弾!!」
 二つの拳が二機に当たり、本来ならこの二つの拳が一機に当たる業だが、一つの拳のためか威力は半減され、それにより二機の離脱を防いだ。
「アクセルさん!?」
「お前は、お前のやるべきことをしろ、こいつは俺が相手をする」
 アクセルはラピエサージュに向かって、戻ってきた拳を構えた。
「アクセルさん、オウカ姉さんも助けてください!」
 記憶が無い時のアクセルの実力を散々知っているアラドは、記憶が元に戻っているアクセルはあれ以上の実力を持っていると感じアクセルを見込んでアラドはオウカを任せることにした。
「……わかった……その、姉さんもラトラトも俺が助けてやる、これがな」
 アクセルはアクセル・アルマーを見て、かつての自分を思い出し、本当に自分は甘くなったものだと、心の中で笑った。この甘さが心地よく思える。
「行くぞ、ラトラトを返してもらおうか、これがな!!」
 アクセルはオウカに向かって行った。
「私とこの子の絆も知らずに!!」
 オウカは片腕で支えているラトゥーニが乗るフェアリオンを衝撃でラトゥーニが傷つかないように細心の注意をしながら両肩に装着されたクラスターミサイル・スプリットミサイルHでソウルゲインを攻撃していった。
「青龍鱗!!でぇぇい!」
アクセルは飛んでくるミサイルを青龍鱗で落としながら、自分は特機である以上距離をとるのは利なると感じたアクセルはブーストを最大にあげて一気にオウカとの距離を縮めた。
「……あいつの姉なら救わなくてはならんな!命までは取らん!白虎喉!」
 アクセルは手加減をしながら拳で、ラピサージュに拳の連打を当てていった。
「くっ!?」
 オウカはラトゥーニが巻き込まれないようにしているが、ソウルゲインからの攻撃を受けながら、一つ気づいた。相手は自分を撃墜させようとしていない。何故?ラトゥーニを自分が捕まえているから、全力で攻撃できないと考えたが、相手は血も涙もない連邦の兵士、自分を捕まえてこの子のようにリマコンを施すつもりではないかとオウカは考えた
「そうは、させません!こうなったら、ゲイム・システムを!!」
 ゲインシステムとは、パイロットの脳に直接情報を送り込む仕組みである。その反面脳に強い負担が掛かり、情報把握能力の拡大は戦意の高揚感を無尽蔵に拡大させてしまうことがあり、パイロットの精神崩壊や暴走を引き起こす危険があった。
「姉様!?やめて!!それを使ったら姉様の体や精神は!!」
「大丈夫です……敵を倒し、家に帰りましょう……ラト」
 オウカはまるで聖母のようにラトゥーニに優しく言った。自分は大丈夫だから心配しなでほしかった。
「妹と弟を護ります……弟?私に……いえ、そんな筈はありません……私には、ラトとゼオラ……妹だけ……それじゃあ、あの子は?」
 オウカは自分の言ったことに自信がなくなってきた。弟と呟いた時、紫色の髪の毛の男の子がゼオラに色々言われながら、ご飯を何度もおかわりをしてそれを見ながら笑っている自分と自分の後ろから見ているラトゥーニのビジョンが頭の中に思い浮かんできた。
「姉様……完璧に忘れたわけではないのね!……姉様、アラド……アラドを思い出して!!」
 アラドと聞いた瞬間オウカは頭の中に今までの記憶の映像が出てきた。
「私は……私……何で、あの子の……あ……アラドを……私は……私は……私は!!私に弟などいない!!」
 心は正しいと判断しても頭が否定してしまい、自分ではどうにもならなかった。
「ふん、悲しい人形だ……俺がその糸を切ってやろう」
 向かってくるオウカに対しアクセルはアラドとの約束を果たすべく、ラピサージュの腕を掴み握り動けなくする。
「オウカ・ナギサ!貴様はアラドを、弟を思い出さなくてもいいのか!!」
 アクセルはオウカの心のどこかでアラドを覚えている可能性に賭けた。
「私に弟など!」
「姉様……いつも三人前は食べて、ゼオラに毎日のように怒られて、私より、操縦へたなくせに私たちを護ろうとしてくれた……アラドを忘れちゃったの!?」
 ラトゥーニはスクールでの辛いことが多かったが、彼等と過ごしたことは辛くなく、楽しかった日々をオウカに向かって叫んだ。
「ラト!?……私が……私がアラドを忘れる……ことなどありません……うわぁあぁぁあ!私は、あの子を護るから、取り戻すから、セトメ博士やめて!!私たちにはあの子が必要なの!」
 オウカはそう呟くと頭の中に忘れてしまった記憶が一気に来たのか、悲鳴を上げると気を失ってしまった。


「ゼオラ……お前が俺のこと忘れても、俺はお前との約束を守らなくちゃ行けならねーんだ!」
 アラドはビルトファルケンからのビームを避けながら叫んでいた。
「わけのわからないことを!!」
 ゼオラは何度も攻撃していくと、流石にアラドもいつも調子でゼオラに叫んだ。
「ああ!!もうその胸並に頭も柔らかくなれよ!!」
「また胸のことを言って!!アラド!!」
 ゼオラもいつものようにアラドに対して叫んでしまった。そしてゼオラは気が付いた。何故連邦の、しかもラトをさらった元凶にまたと言ってしまったのかを。
「また……そうか完全に記憶が無くなったわけじゃねーんだな!!」
 アラドはゼオラが戸惑っているあいだにビルトファルケンの間合いに入った。
「何を言っているの!!」
「俺のタフさと幸運……もとい悪運の強さを舐めるんじゃねー!!」
 嬉しそうに、ゼオラの中に自分は残っている。あとはゼオラに思い出させるそれだけを考えていた。オクスタン・ライフルを構えビームを飛ばしてくるのも構わず、ビームがかすってもアラドはビルトビルガーでひるまず、ビルトファルケンを捕まえた
「何を!!……ビルトビルガー?ファルケンのパートナー」 
 ビルトファルケンからの情報が出てきて、相手の機体の名がわかり、パートナーと呟く
「お前をここで行かせたら、今度は完全に忘れちまう!!だから、俺はお前を放さない!!」
 ゼオラに向かって叫んだ。アラドもアクセルと同じように賭けた。ゼオラが自分を思い出すことを
「何を……何を、忘れる……いやぁぁぁあ!!セトメ博士お願いします!!あの子を私から奪わないで!!」
 ゼオラは発狂するかのように叫ぶ
「いや、忘れたくない。忘れたくない、忘れたくない!!!」
 セトメ博士が自分の大切なパートナーの“   ”の記憶を忘れさせようとしていることを思い出した。
「ゼオラ!!俺だ!!アラドだ!!」
 アラドも落ち着かせようと叫んだ。しかし、緑の光がそれを邪魔した。

「気を失ったか、このままハガネに帰還するか……!ラトラト!!オウカ・ナギサを任せた!!」
 アクセルは何か敵意が来たのがわかったのか緑の光りから二人を悪意の反対側に投げた。
「アクセルさん!?そんな急に!!」
 ラトゥーニはアクセルの突然の行動に反応が遅れるが、何とかオウカを支えながら必死に空中を飛んでいた。
「貴様ら何者だ!?」
 アクセルは目の前にいる色違いの二機に警戒をしながら見つめ、いつでも動けるようにしていた。
「ふふ、人間如きが僕に敵うと思っているの?」
 不敵に笑いながら、アクセルを見つめる青色の機体に乗るイーグレット・アンサズは見つめていた。
「そこの機体を僕たちに渡してくれないかな?そうしてくれてくれれば、楽に殺してあげるよ」
 アクセルはアンサズに
「人間如きか……そうやって負けた異星人がいくつあると思っているんだ?舐めるなよ、こいつが」
元の世界、自分たちが向かった世界、この世界、三つの世界で幾度となく闘い、人間だけでなく、鬼、サイボーグ、宇宙人などの闘争から生き抜いてきたアクセルにとって人間以上のモノと闘うこと事態珍しくもなかった。
「やめとけ、アンサズ」
 銀色の機体から青色の機体と同じ声がした。
「アンサズ、ウルズ……回収したよ」
 茶色の機体がビルトファルケンを持って現れた。
「貴様……アラドはどうした?」
 アクセルはビルトファルケンを見るとそう呟いた。アラドを心配するが、ここからアラドの所へ向かえば後ろにいるラトゥーニ、オウカ・ナギサが攻撃されてしまう。
「ああ、あの出来損ないか……殺してやりたかったさ……でも、やめてやった」
 茶色の機体からは又もや同じ声が聞こえた。
「そうか……貴様らクローンか?」
 アクセルは三人、同じ声がしたためそう感じた。クローン。この世界にWシリーズと同じような技術があってもおかしくない。
「君に答える必要はない……そろそろ、離脱する」
 リーダ各らしき銀色の機体が言った
「……アウルム1はいいの?」
「それより、あの出来損ないはやらなくてもいいの?あんな出来損ないが僕たちの一部に使われていると思うと……」 
 茶色の機体はマシンナリー・ライフルを構え追ってきたビルトビルガーに構えた。
「ゼオラ!!」
アラドはそう言いながら叫んでいた。
「……パパからの指令が入った、スポンサーからあの青い特機とは闘うなって命令だ……パパの命令は絶対だ……わかっているよね?アンサズ、スリサズ」
「わかっているよ……スリサズは?」
「……」
 茶色の機体はマシンナリー・ライフルを下ろし、ゼオラを連れ去った。
「……チクショウ!!!」
 アラドはただ見送るしかなかった。
「すなない、アラド……正直あの三機と闘うのは、きつかった」
 アクセルは連戦のソウルゲインとヒビが入っている聳弧角を見ていた。EG装甲で自己回復するとはいえ、しばらくは舞朱雀や麒麟などの業が使えそうもなかった。
「ラトラト……大丈夫か?」
 アクセルは大きさの違うフェアリオンがラピエサージュを支えているのは無理があると思いラトゥーニの近くに向かった。
「ええ、何とか」
 ラトゥーニには今にも墜落しそうになりながら、頷きソウルゲインがラピエサージュをお姫様抱っこするまでさせていた。
「アラド……ハガネに帰還する……」
「了解ッス……」
 アクセルはアラドにそう言うとハガネに帰還した。
 
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