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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才

作者:マンモス
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フラッシュバック

アリーナの状況を更衣室から見ている僕達、IS学園チームは神倉先輩の不可思議な行動を目にしている。

「何なのよあれ…?簪幼なじみなんでしょ、なんか分からないの!?」

「分からない…けど、嫌な予感がする…。」

「一体なんだとゆうのだ」 

「真理が織斑に敬意を証して本気を出すんだよ」

自動ドアが開き、ジークフリード社側の専用機持ち達が制服姿で更衣室に入ってきた。

「満月君達…どうして此処に?」

「俺達が試合を見ていた更衣室に清掃員が掃除をするから邪魔にならない為にこっちに移動して来たのです、簪お嬢様」

「それより、どうゆうことなんですか、本気を出すって?」

「ボクもそれ気になるんだけど、教えてくれよ兄さん」

「まず、モニターを見ろ」

鬼灯先輩に言われ僕達はモニターを見直すと、神倉先輩の周りに浮いていた砂鉄が神倉先輩の機体に集まり、鎧の形を型どり始めていた。

「あれは、真理の隠し玉の中でも、一番のお気に入りの技だ」

砂鉄は鎧の他にも、斧に集まり砂鉄の長剣を作り始めた。

「…右手に持っていた『破林』と砂鉄でできた“砂鉄結襲 破山”。そして、真理を包み込むあの鎧は“砂鉄結襲 黒衣”。真理にあれを使わせたのは俺とオーギュスト神父位だ」

「ちょっと待ってください。オーギュスト神父ってまさか、オーギュスト・マリオットの事ですか?」

「ああ、お前の母方の叔父、オーギュスト・マリオットだ。話しを戻すが、あれを出すとは。たかが蟻一匹仕留める為に核弾頭を持ってくるみたいなものだぞ」


    
       ー◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ー

「ふーまさかお前にこれを出すとはな、一分位は持てよ織斑」

「なめないでください!」

見るからにヤバそうな外見になった神倉先輩を見ながら、俺は雪片を構えた。

「うーんけどな~……よし、本気の百分の一で戦ってやる。そうすればお前もまともに戦えるだろ?」

「ふざけないでください!あんた俺を倒すためにそれ使ったんでしょ!?なら本気で戦ってください!!楯無さんも何か言ってください!!」

「……一夏君本当に……良いの?」

「ハイ!」

「分かったわ。……真理今から私が言うことを良く聞いて!」

「なんだよ?」

楯無さんは、一体何を話すつもりなんだ。ま、いいか本気で戦ってくれるよう説得してくれるなら

「一夏君は私の裸エプロン姿を見たり、胸やお尻を触ったりしたことがあるの!!」

え、楯無さん。いきなり何を、そう口にするのより早く神倉先輩は俺の懐に一瞬で入りこみ、長剣で俺を斬りつけた。雪片でふせいだが、一太刀だけの斬撃の筈なのに白式の装甲の至る所が斬られていた。

「……織斑、お前人の将来のカミサンになにしてんだ?」

神倉先輩の顔は千冬姉を越える殺気に満ち溢れた顔をしている。

「どうやら死にたいみたいだな………遺書を書く時間すら与えん」

神倉先輩はさっきの楯無さんみたいに長剣を突きの構えをしながらイグニッション・ブーストをしながら突っ込んできた。俺は右に避けようとすると長剣の刃が数百本の細い剣になり、白式に突き刺さった。

ドスッドスッドスッドスッドスッド!!!

「お前に2つの選択肢を与えてやる。ここで俺に惨めに殺されて死ぬか、楯無…刀奈の裸体や体に触った感触を全部忘れるかだ。ま、後者のは無理だろうしな、前者の奴だけだな」

「生憎、死ぬ気は無いんですよ!!!」

俺は神倉先輩にカノンモードにした『雪羅』を向けて放とうとすると荷電粒子砲が出て来なかった。

「大火力の荷電粒子砲をぶつけようと思ったか、だかなぁ!」

神倉先輩は数百本の細い剣を抜いて元の形に戻し、一回転して横切りで白式の右のブースターを真っ二つに斬った。

「荷電粒子砲を撃つには磁力を使うからな、俺のIWS黒風は、磁力を操る能力を持っている。お前の機体とは相性が悪いだよ!」

「クソ!」

俺は逃げようとすると、ブースターが片方しか無いため、上手くバランスが取れない。

「なんだ、上手く飛べないのか?なら、もう片方のブースターも切ってやるよ」

神倉先輩はイグニッション・ブーストでまた近づきもう片方のブースターを切り裂き、俺を壁に蹴り、叩きつけられた後、長剣で俺を刺そうとしたので俺は雪片で防ごうとしたがダメだった。

「遅い!」

長剣の先は俺の左肩を貫通してアリーナの壁に突き刺さった。

「さて、死ね織斑!」

『『『一夏(さん)!!!』』』

箒達の声が聞こえるけど、頭が朦朧として来た。

「ハァ…ハァ」

息が荒くなって頭の中に何か古い映像みたいに流れてくる。実験室のような場所、何人もの子供達、そして、血が飛び散って周りが赤くなった部屋で手を差し伸べる顔の分からない男女の2人。その2人は笑いながらこう言った。


         『おかえり、一夏』


         ◇◇◇◇◇◇◇

(なんだ、こいつ急に気配が……)

俺はいきなり変わった織斑の雰囲気に寒気がし、剣を抜こうとすると織斑は右手で剣を掴んだ。そして織斑と目が合うとその目はまるで機械のように何も感じていないような目をしていた。

「まずいっ!!」

俺はさっき放った砂鉄時雨の弾を集めて二本の剣を作り出し、こっちに引き寄せようとしたが、

ドォン!!ドォン!!

織斑はそれに荷電粒子砲を2つの剣に当て、剣の向いてる向きを変えた。俺は能力をそのままにしていた為、剣は刃の方を向きながら俺に向かってきた。俺は破山を勢い良く織斑から抜き、横に転がって剣をよけた。

「クソッ!!可愛くねえ後輩だなまったく!」

こいつは俺が能力で砂鉄の剣を呼び戻すことを見切ってそれを利用しやがった。しかも一歩も動かず反撃しやがった。

「らしくなってきたじゃね一か。織斑一夏いや、織斑家の負の遺産よ」


















 
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