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はたらく白野くん

作者:ケイ助
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岸波白野、勇者、魔王日常に戻る



「っていやああぁぁぁあ!!」
「「うわぁぁぁあ!?」」

 うわあぁぁぁぁ!?なんだ!?……知らない、天井?
どうやら、ルシフェルとの闘いで魔力を使い果たしてしまい、眠っていたようだ。
そして、真奧さんと芦屋さんとちーちゃんが叫びで目が覚めた。が、まだ体がだるい周りを見ていると、ここは?
『これは、うまい。』
「ええ、なにこれ?作った食材には差がないのに……」
『美味しい~ですね~』
「いえいえ、そんなことはないですよ。」
目が、覚めると周りを見ると知らない顔が二人(その二人の言葉もわからないが)いるがここは何処?
「あ……センパイ、おはようございます。」
 目が覚めると、月の裏側で買った、セーラー服をきている桜がこちらを、見ながら笑顔で話しかけてきたので、体を起して桜を見つめながら
うん……桜、おはよう。
ここは?
「はい、ここは真奧さんの住んでいるアパートですよ。」
「岸波君、やっと目が覚めたのね。」
あの後どうなったのですか?
「そうね、みんなでルシフェルを倒した後、貴方の知り合いのキャスターがルシフェルに止めをさしたわ。まぁ死んではいないらしいけどね。」
 ええ……あの技を、喰らった男は、死にますので。
「そうなの?」
『おいおい、この世界の奴には悪いがこの世界の奴に止めを刺されたって悪魔も軟弱になったものだな。』
 この男の人と女の人は?
「私の、仲間よ。」
『そういや、あんたこの世界の魔術師ってやつなんだろ?』
 ええっと?
言葉がわからないため恵美さんに助けを
「んとね、岸波君は魔術師なの?って聞いているんだよ」
ってなんでちーちゃんが!?
「あ……なぜか私、遊佐さんたちの言葉がわかるんだー」
 
 しかし、なんでいきなりちーちゃんが、叫んだのだろう?
「御主人さ~ま~!!」
「奏者―――!!」
セイバー!キャスター!!良かった、無事だったのか!?
「うむ!余は皇帝だぞ!!あれ位の闘いで負ける余ではないぞ!」
「御主人様、タマモは疲れました~早く帰って、癒してくださいませ~」
「……よく、言うわね。ルシフェルの止めを刺したのは、貴方でしょう」

あ……やっぱり、容赦をせずやったのか。
「おい、なんだこのお弁当!?芦屋食ってみろ。」
「なんと、これは美味しい。」
 さすが、桜手作りお弁当、悪魔にも勇者にも好評だ。


「それで、白野君はこの世界の人間なわけ?」
 違います。僕は真奧さんと同じでこの世界とは違う世界からこの世界に来ました。
「それじゃあ、なんでこの世界に来たの?」
それは、自分達はこの世界に飛ばされたのは真奧さんたちのように、ゲートと呼ばれる世界を移動する力はありませんが、とある物の力が世界の移動を可能にしていました。そして偶然この世界に来てしまいました。
「帰りたいとは?」
思いません。今この世界には、桜やセイバー、アーチャー、キャスター、ギルガメッシュがいるこの世界で、生きていこうと思ってます。
「それじゃ、白野君の世界には魔術師は多いの?」
 いえ、自分の世界は、魔術に必要な“神秘“が無くなり”現実世界“では魔術を使うことはできなくなりました。
「神秘?現実世界?」
 はい、神秘が何故、無くなったかはわかりませんが自分のような魔術師は、霊子の中に魂を送ることができ、その中で魔術を使うことができます。
「それじゃ、誰でも魔術師になれるじゃないの?」
いえサーキット、と呼ばれる先天性の特殊な資質を持たないと、自分の魂を霊子化することができません。
「じゃあ、なんでこの世界で魔術を使うことができるの?」
「それは、私の方が詳しいのでここからは私が説明しよう」
アーチャー?
「私は魔術を行使している。それは私が生きていた時にはまだ“神秘”があったからな。
まず霊子ハッカーは“ウィザード”と呼ばれ、衰退した魔術師を“メイガス”と呼び、私はメイガスである。
そして何故、この世界でも魔術を行使出来るというのは、この世界にも魔術基盤という“世界に刻み付けられた”世界のルールがある。これは簡単に言うと、魔術師の体内、もしくは外に満ちた魔力を、魔術という技に変換するシステムだ。
そして、魔術師は体内に、擬似神経”魔術回路“を持ち生命力を魔力に変換して魔術を行使できる」
「それじゃ、岸波君が闘いの後、倒れたのは魔術を使いすぎたからなの?」
「その通りだ、遊佐君
マスターは、魔術師として三流の腕しかないし、体内には魔術回路が私の知る魔術師の半分しかない、しかもほとんどは、うまく使えてはいないためすぐ魔力を使い果たしてしまう。」
「そんじゃあさ、俺からの質問だけど、白野君と君らの関係は?」
「マスター」
「婿!!」
「旦那様!!」
「……恋人ですかね?」
 いや、どさくさまぎれて、みんな何を言っている?
桜も顔を赤くしないで、自分も何か恥ずかしい
「桜君を、除いて私たちはサーヴァントと呼ばれている存在だ、サーヴァントは使い魔との最上級のランクで、魔術よりも上にある存在だ。
そしてサーヴァントは、英霊と呼ばれている存在でもある。英霊とは、神話や伝説の中であげた功績が信仰を生み、その信仰をもって人間霊である私たちは精霊の領域にまで押し上げられた人間サイドの守護者だ。
佐々木君にわかりやすく言うと、アーサー王も我々と同じ存在だ。」
「アーチャーさんたちは、死んでいるんですか?」
「ああ……大分前に、もう死んでいる。故に、我々は自分の真名を他者に分からないようにしなくてはならない、弱点がまるわかりになってしまうからな。
そして、我々は、召喚されると7つのクラスに分かれる。
私は弓のサーヴァント、アーチャーだ。」
「それで、俺らの魔力と違いってあるの?」
「君たちの魔力はまず、私たちの魔力は桁が違いすぎし、魔力の回復の仕方が我々の常識では考えられん。
我々が知っている魔力は、自然界にある魔力『マナ』と、術者の体内にある魔力『オド』があるが、魔力である点においてその性質に差はない。自然の一部でしかない人間が単体で生成するオドでは、空間そのものが持っているマナに比べ、その量で到底及びしない。だが君ら、悪魔の集めた魔力は我々、魔術師がもし、使おうとしたら身が滅びる。それくらい君らの魔力は我々と比べると性質が濃すぎる。」
「そうか、もう一個質問いいか?」
「もう、質問はストップさせてもらおう。魔術師は、基本秘匿されている故、これ以上の情報は公開できん。」
「わかった。こちらも、そちらの魔力と違う以上、回復の仕方も違う以上方法も聞いたってしょうがない。」
そう言えばなんで元の姿に、戻っているんですか?
「ああ、町を直したからな。それで魔力切れだよ。
まだ、当分この世界にいるよ」
そうですか。
「んじゃ、俺行くは。
ちーちゃんも、今日バイトだろ。」
「は、はい、真奧さん!」
真奧さんと嬉しそうなちーちゃんを見送ってバイトに行ってしまった。
 では、こちらも帰ろう
「そうだな、マスター」
立とうとするが、体がだるく立てない。
「センパイ、大丈夫ですか?」
 うん、大丈夫だよ。では帰ろう。
恵美さんはいつでもエンテ・イスラに帰れるらしいが真奧さんを、見極めるためこの世界に残るらしい
真奧さんも真奧で、貯めた魔力を壊れた町を直し、町の人々の記憶を操作したため魔力を切らしてしまい、まだまだこの世界にいる。
そうして、どうやら恵美さんも、真奧さんもしばらくはこの世界の日常に戻ったが、また何か起きるだろうと感じている。
 
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