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鋼殻のレギオス 勝手に24巻 +α

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とても残念だった25巻の感想……というより批判

 題名通り批判ばかりです。
 今回は24巻感想の時のような「私だったらこうする」小説もありません。
 それでも良い方のみご覧になってください。不快になっても責任はとれません。































 25巻は6つの話からなっているわけですが前半の4つ、「ニーナ新入生」「レイフォンのバイト」「フェリまた人質」「ニーナに恋人?」の四篇は今更掲載されてもな、的なものでした。
 特に本編でフェリとくっついた後にニーナのことが気になるという「ニーナに恋人?」は時機を逸しすぎていていっそ無い方がいいんじゃないかとも思いました。
 最後の巻、25巻の内容としてはどうかと思いますが、普通の短編集と思えば内容自体は悪くはなくむしろ良かったと思います。
 ただし掲載時と同じで全く加筆修正の類はしていないと思われる。掲載された時のを持っているわけではないが、例えば夜会に行った時に天剣を思い浮かべた際「カルバーン」となっている。「カルヴァーン」なのに。他にもバイトの時トロイアットのことを「金遣いの荒い、派手好きのだめ男」と評しているが金遣いが荒いなどという描写は全くない。「女好きで派手好き」に修正すべきだった。


 しかし、後の2つははっきり言って悪いと言いたい。
 一つ目は24巻終了時から6年後の出来事。
 別にゴルネオに娘がいようがアルシェイラに息子がいようが構わないのだが、リーリンが悪い。
 肝っ玉母さんなのは構わないがなぜアイレインとサヤを身の内に宿すなんてことにした。怪我して療養中? 物理的な怪我などある意味精神体な二人には全く関係がないことだしなぜ今更リーリンの中に入るのか、どうやって入っているのかが意味不明。
 確かにかつては因子が多量にあったから『眼』が発現したんだし『眼』繋がりでアイレインがリーリンの体を借りて話したこともあった。でもそれは過去の話で因子をすべて引き上げたんだから今のリーリンはそこいら中にいる一般人と同じで余程ただの武芸者の方がアイレインに近い。
 ある意味精神体と書いたが実際にはちゃんと肉体を持っている二人がどうやってリーリンの中に入ったか。要するにもう一度因子を注ぎ込んで『眼』を発現させて取り込んだ、ってことにしたいんだろうけれど無理やりリーリンの特別性を演出しようとしているのでおかしくなる。
 アルシェイラが適当なのはいつものことだが王を辞める理由が適当すぎ。
 汚染獣がいなくなった世界でグレンダンの王といえど武力は必要なくなる。それにカナリスが居なくなって政務が面倒くさいので面倒な王を辞める。の方が個人的にはいい。弱い王はいらない、みたいな慣習を気にする必要はない。天剣より弱い王だっていたし、今までだって好き勝手やってきたのにそんな所だけ従うのもどうかと思う。



 最後の一つ、本編より20年以上後で皆してアラフォー世代突入した話。
 全体的にはっきり言って理解不能。
 エーリ、最初に出てきたときは短編に出てきたただの根暗少女だったのがオカルト系不気味少女に変化したのが更に変な方向にクラスチェンジしすぎてわけわからんキャラになった。
 レウやニーナの所属する国連、いきなり世界的組織を作られてもな。早すぎる。さらに学閥争いってあり得ない、そりゃ確かにいろんな都市に少しずついるだろうけど学閥ができるほど多くない。学園都市に行かない人間の方が何倍も多いのに出身の都市閥でなく学閥ができることはないだろう。もっとも事務総長カリアン・ロス、とか言いそうなのでツェルニ閥はあるかもしれないが。
 新たな敵、知ったことか。なんたらの奇跡の前から出現してたじゃねえか。
 レイフォンとフェリ、絶界探査計画って結局はアイレインみたく改造受けたってことだと思うが科学力進みすぎ、簡単に穴あき過ぎ。それに武芸者と念威繰者以外の道を探すとか言っておきながら結局その道に進んでんじゃねえか。永遠に生きるって傍からは見る分にはいいかもしれないけど実際は地獄だろうに、余程の目的があれば別だけどレイフォンにそんな覚悟は無いだろう。一緒にいた新キャラ(24巻にもいたけど)、ワケワカンネーヨ。
 世界的に剄を練れなくなっていってるはずなのに雑魚武芸者など武芸者が大量にいてその設定はどこへ行った。穴が開いてるからオーロラ粒子が入ってきてると言いたいのだろうが穴が開くことによる流入は局地的なもので全世界に行き渡るようなものではないはず。
 天蜘都市、聖戦二巻読んでないと何のことかさっぱりだよ。はっきり言ってどうでもいいし。



 等々いろいろ書いたが、上にも書いたように最初の4つならよかった、後ろの二つは余分で無い方がよかったというのが私の感想です。
 読む前は前回のように私だったらこうする小説を書くこともあるかなとも思っていたがそんな気も起きないので今回はありません。
 後書きで6つ目のようになった理由の出来事とかちゃんと考えてあると書いているが もしレギオスの続きが発売されるとしてもこの設定なら私はお断りですね。 
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