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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才

作者:マンモス
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甘さ

「一夏…君と話していると腹が立って仕方がないよ。それにそんなきれいごとは今の状況見てからいったほうがいいよ」

確かにバロウの言うとおり白式のシールドエネルギーは残り少ない。状況はイイとは言えないけど、シャルが伝えてくれたんだ。絶対に勝つ。

「いくぞバロウ!!」

「“カノン”!!!」

バロウはあの砲弾を一発撃つと俺の右横からもう一つ砲弾が飛んできた。

「クソ!」

「遅いよ!“ザンナ”!!!」

加えてバロウがあの立方体の物体を飛ばしてきた。俺はそれを避け、バロウに『零落白夜』を叩き込もうとすると、

「甘いよ。サーブル!!!」

バロウは両手に二つの大剣を作り出し、『零落白夜』を防いだ。

「考えが甘いよ。僕が接近戦を出来ないと思ったのかい?」

「いいや、狙い通りだ!」

俺はすぐに左腕の『雪羅』をシールドモードに切り替えて、『霞衣』の能力で二つの大剣を消した。バロウを守っていた剣はこれでなくなった。

「これで俺の勝ちだぁぁぁぁぁ!!」

俺はバロウに『零落白夜』で切りつけた。バロウのISはエネルギーが0になり俺の勝ちが決まった。俺の残りのシールドエネルギーは10しか残っていなかった。

『勝者 織斑一夏!!』

ブザーがなり、俺の勝利が伝えられるとバロウは機体をなおし、スグにビットに戻っていってしまった。


    ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー

「お疲れバロウ、ホレ、スポーツドリンク」

更衣室に帰る途中のバロウを見つけて、にスポーツドリンクを投げて渡すとバロウはそれを上手くキャッチした。

「ありがとうございます社長。それと申し訳ありません。負けてしまいました」

「ん?……あぁ、織斑にわざと負けたことか。別に気になんかしてないよ」

俺がそう返すとバロウは「いつから気づいていた」って顔をしている。そんな驚かなくても。

「気づいてたんですか。僕が手を抜いていたことに?」

「ああ、最初からな。織斑のキレイ事が気にくわなかっただろ。やる気無い顔してたぞお前」

「そうでしたか……次、社長の試合ですけど行かなくて大丈夫ですか?」

「安心しろ今から行くところだ。それに俺も織斑見ていると腹が立って仕方がないから安心しろ。じゃあ行くか」

俺は『黒風』を展開して、アリーナに飛びだった。


     ー◇◇◇◇◇◇◇◇ー

俺は次の試合の為ビットでエネルギーの補給中だ。俺は楯無さんに聞きたいことがあったのから楯無さんに通信を繋いだ。

「あら、どーしたの一夏君。そんな真剣な顔して?」

「あの楯無さん一つ聞いてもいいですか?」

「何かしら?」

「俺ってバロウ達が言ってたみたいに甘いですか?」

「甘いわよ」

そんなバッサリ言わなくても。そんなに甘いのか俺って。

「けど、いきなりどうしたの?そんな質問して、おねーさんちょっと心配になっちゃたわよ」

「いや、それは……俺なんか神倉先輩が『甘い』って言ってることにいつも腹が立って仕方なかったんですけど、なんか少し不安になってて、何笑ってるんですか!?」

俺の真剣な質問に楯無さんはクスクスと笑っていた。

「そーね確かに真理から見れば一夏君は甘いかもしれないけど、昔の真理も一夏君みたいだったのよ」

「え、それって……」

「真理も昔は『仲間は全員俺が守ってみせる!』って全力で言ってたのよ」

信じられない。あの神倉先輩がそんな事を口にしてたなんて

「たぶん、真理は一夏君を見て、理想論を掲げてた昔の自分見ているみたいで腹が立ってるんだと思うわ。まぁ、同族嫌悪って言うか一種の自己嫌悪って言うか、難しいのよ彼は」

「はぁ」

「まぁそんな真理もステキなのよね~!!」

楯無さんは顔を赤くしながら両手をホッペに当てながら首をふりはじめた。俺はなんで楯無さんと神倉先輩がなんで付き合えているか分かりません。

「そんな事より準備はいいかしら一夏君?」

「え、あ、ハイ、準備OKです」

「じゃあ行きましょうか!」

楯無さんはそう言いながらカタパルトに足を乗せ、アリーナに飛んで行った。俺もアリーナに出ると神倉先輩が機体を展開しながら飛んでいた。







 
 

 
後書き
明日中間テストなのにこんなことしてて大丈夫でしょうか? 
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