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バカとテストと召喚獣 ~失った少年~

作者:一騎
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第1章 僕と文月学園。
  六時間目  食中毒どころじゃない......!

 
前書き
とりあえずバカテスはためてた分が無くなるまではほぼ毎日投稿です。 

 
翌朝、いつもどおり学校へ向かう。
「おはよー。あれ、明久は?」
「ん、蒼空か。明久はまだ来てないぞー」
「ふーん」
まだ明久は来てないのか。
それなら...読書でもしようっと。
趣味なんだけど、この学校に来て、初日から忙しかったからできなかったんだよなー。

...............................(←読書中)

気がつくと明久が扉を開けて廊下を疾駆していた。


「ハァ、づがれた~」
背伸びをしてから、机に突っ伏す。
やっと4教科終了。
ふぅ、やっと昼だ。
と、言うことは...姫路さんの手作り料理だ!
「明久の席近くにみんなが集まっているのを確認し、明久の席(すぐ前)に行く。
と、みんなで昼ごはんの話をしていたので、
「みんな、覚えているとは思うけど、今日は姫路さんが手作り料理を作ってきてくれている日だよ?」
「そっか、そういえばそうだね!」
「大助かりじゃ」
「................うれしい」
「ああ、食費が浮いて大助かりだ!」
ふむ、どうやらみんな忘れていたようだ。
「そういえば、一騎も一品だけ、作ってくるんじゃなかったっけ」
「ああ、ちゃんと持ってきてるよ。冷凍保存して。刺身だから」
「へ、へぇ~」
む、食中毒の危険性を疑ってるな?
ちゃんと凍らせて持ってきたのに。
まぁ、いいや。
「ところで、その姫路さんは?」
「さぁ?まぁ、取り敢えず、俺は自分で作ったやつをとってくるよ」
そう言って、自分の席に向かう(すぐ後ろ)
カバンをガサゴソ探りながら探す。
(アレ?ないな。ちゃんと入れたはずなのに。)
あ、そういえば、斜めにならないようにほかの袋に入れたんだった。
その袋をとって、戻ると、姫路さんがもう来ていた。
「それでは、せっかくのご馳走じゃし、屋上でもいくかのう」
「そうだね」
「そうか、それなら、お前たちは先に行っといてくれ」
「雄二は?」
「飲み物を買ってくる。昨日頑張ってくれた礼も含めてな」
「あ、それならウチも行く!」
雄二と島田さんが出かけていった。
「さて、僕たちは先に初めてましょうか」
「そうだね」
そして、僕たちは屋上に向かって歩く。
「天気が良くて何よりじゃ」
「そうだね」
「さて、そろそろ食べようよ」
と言いながら、自分で持ってきた、袋を開ける。
ちなみに刺身は醤油漬けだ。
しかも、ちょうどよく解凍されている。
さて、姫路さんの方はっと――うおっすごい!!唐揚げなどの定番メニューが重箱の中にたくさん詰まっている!
「「「いただきマース!」
取り敢えず明久と秀吉は僕の刺身を食べようとしている。
ムッツリーニは姫路さんか...
じゃ、僕も、自分の方をとりあえず食べるかな。
そして、刺身を食べてみると、解凍されたばっかなので冷たいし、味もしっかりついていて、そしてまったりとしたの上で溶けていくような感じ...よしっ!うまくいっている!
明久たちも心外というような顔をしている。
よっしゃぁ!すべてうま――

ドサッ

え?何今の音。
振り返ってみるとムッツリーニがたおれていた。
「えぇぇぇぇぇぇ!?どうしたのムッツリーニ!?」
ダメだ!白目を向いている。
「つ、土屋くん!?どうしたんですか!?」
と、ムッツリーニが立ち上がった。
な、なんだ。今のは演技か――
ムツリーニがグッドサインを出している。
おそらく『すごく美味しいぞ』と言いたいんだろうけど――
じゃあ、その足のガク震えはどうしたんだい?
「お口に合いましたか。よかったですっ」
いやいやそうじゃないよ姫路さん。
(秀吉と明久どう思う?)
(演技には思えん)
(ぼくも)
(だよね。ヤバイよね。)
(おぬしら、体は丈夫か?)
(はっきり言って胃袋に自信はないよ)
(ぼくも)
ちなみに表情はみんな笑ったまま。
(ならば、ここは任せてもらおう)
((そんな、危険だよ))
(大丈夫じゃ、わしは意外とタフな胃袋をしておっての。じゃがいもの芽程度なら食ってもビクともせんのじゃ)
確か、ジャガイモの芽って毒じゃなかったっけ?
((でも.....))
(安心せい。ここは、わしの鉄の胃袋を信じて――)
「またせたな。へー、こりゃうまそうじゃないか。どれどれ?」
雄二登場。
「「あ、雄二」」
止めるまもなく素手で卵焼きを放り込む。

パク―バタン、ガシャンガシャン、ガタガタガタガタ

ジュースのかんをぶちまけて倒れた。

思考回路停止。
理由(雄二が倒れたのを見て口を開けた瞬間、口に投げ込まれた唐揚げ)






起きると、教室にいた。 
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