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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第122話 勝利を掴む鍵は『理念』

 
前書き
ナマステ☆07です☆
今回はエルザ&ショールの対決だ!!
ショール目線で書いていきますよ。
それでは、第122話・・・スタート☆ 

 
俺とエルザは竜狩り(ドラゴンハンター)の地下に続く鉄の螺旋階段を下りていた。下りる度にギシギシと音が鳴る。螺旋階段は錆びていた。今にも崩れそうだ。俺とエルザは慎重に下りながら、竜狩りの企みについて語っていた。

エ「リューバは、ナツやウェンディ、ガジルと同じ黒の滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)。」

ショ「リューバの親は黒竜、アクノロギア。」

見た事はないが、あのギルダーツさんをボロボロにするくらいの凶悪の竜(ドラゴン)だ。その凶悪の竜から言葉や文化や魔法を教えてもらったんだ。只者じゃないのは確かだろう。俺もエルザもそんな予感がした。

エ「明かりだ。」

螺旋階段を全て下りると、鉄の扉があった。扉は少しだけ開いていて、明かりが洩れていた。俺は恐る恐る鉄の扉を押す。ギギィーーーと、金属が錆びたような音がした。中に入ると、部屋の中央に茶髪に左目が茶色、右目が赤とゆう変わった瞳をした男がいた。ナツとウェンディとガジルを連れ攫った張本人だ。

カ「何だよ。滅竜魔道士じゃねぇのか。滅竜魔道士じゃねぇ人間は、殺しても良いとゆうリューバ様からの許可を得ている。」

エ「それがどうした。私たちは仲間に危害を加えた者を少々見くびらせて来ただけだ。貴様など興味はない。」

エルザがいつも以上に怒りを露和にしている・・・だが、そんなエルザを見ても敵は表情1つ変えない。

カ「俺はカルロ・チュラル。俺たちの、リューバ様の企みに刃向かう者は、容赦なく殺すっ!!」

カルロは頬を膨らますと、

カ「土竜の・・・咆哮ッ!!」

茶色い息(ブレス)を放つ。俺とエルザは瞬時に身をかわす。

カ「俺が土竜、アースドランに育てられた第1世代の土の滅竜魔道士。土ならば、どんなものでも操る事が出来る。妖精女王(ティターニア)と元有名マジシャンに、俺を倒す事が出来るか?」

エ「その言葉、そっくりそのまま貴様に返す。」

ショ「お前に、今の俺とエルザを、妖精の魔道士を倒す事が出来るか?ギアチェンジ!モード水!!」

エ「換装!黒羽の鎧ッ!!」

カ「土竜の・・・鉄拳ッ!!」

俺たち3人は同時に駆け出した。

ショ「水力拳!!」

カ「土竜の・・・鉤爪ッ!!」

エ「黒羽・月閃!!」

お互い、激しくぶつかり合い、火花が飛び散る。

カ「なかなかやるな。さすが噂に名高い妖精女王と元有名マジシャンだな。」

エルザはもちろん、俺って、噂に名高かったのか?初耳だな。

カ「だが、これは回避出来るか?」

エ&ショ「?」

カルロの右腕が土に変わる。

カ「土竜剣ッ!!」

エ「くっ・・・!!」

ショ「うぎっ!!」

つ、土なのに・・・鉄みたいに、硬い・・・

カ「土を甘く見ない方がいいぜ。」

カルロの体が土の鱗に覆われる。ガジルの土バージョンみたいなものだ。

ショ「水力弾!!」

俺は青い光を纏った拳でカルロの顔面を殴るが、カルロはかわしもせず、俺の攻撃を正面から食らった。が、ビクともしない。ど、どうなってんだっ!?

カ「さっき言ったばかりだろ。土を甘く見るなって。土だっていろいろ工夫すれば水に濡れても崩れなくさせる事も可能なんだ。土竜槍・神覇ッ!!」

ショ「ぐあぁぁぁぁぁっ!!!」

エ「ショール!!?」

俺の体は鋼鉄のように硬くなった土によってどんどん切り刻まれていく。血だらけでボロボロだ。

エ「なぜショールだけを狙う!!?」

カ「俺は殺しがいがある人間は最後にとっておく性格なんだ。だから、妖精女王は後回し。先に元有名マジシャンを始末するんだよっ!!」

ショ「俺はゴミ扱いかよっ!?うあっ!!」

カ「口閉じてた方が、下噛まなくて済むぜ。」

舌なんか関係ないだろっ!!でも、噛むと痛いよな・・・エルザは飛翔の鎧に換装すると、

エ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

高く飛び跳ねながらカルロに背後から攻撃を仕掛けるが、

カ「言わなかったか?土ならばどんなものでも操る事が出来るって。」

右手を下から上へ振り上げると、床を突き破って土が蛇のように飛び出し、エルザの体を締め付けた。

エ「うあぁぁぁぁぁ!!!」

ショ「エルザ!!?」

カ「先に妖精女王を始末するか?それとも元有名マジシャンを始末するか?悩みどころだな。」

カルロはまるで子供が勉強をするか遊びに行くかで迷っているような仕草をする。結構お子様なんだな。

カ「決めたぞ。2人とも同時に締め殺してやるっ!!!」

カルロは左腕を下から上へ振り上げ、土が床を突き破って蛇のように飛び出すと、俺の体も締め付

けた。

エ「くぁっ・・・!!」

ショ「ギィ・・・!!」

俺とエルザは苦しみながらも、笑ってみせる。

カ「?何が可笑しい?」

ショ「いや、お前は随分、子供だなって思ってな・・・」

カ「んだと・・・!!」

エ「倒す相手をそのような仕草で悩むとは、お子様だな・・・」

エルザも俺と同じ事を思ってたみたいだな。

エ「だが、お前も決して私たちには勝てない。」

カ「何だとっ!?」

ショ「お前には『理念』とゆうものがないんだよ。勝負は強い『理念』を持つものが必ず勝利するんだ。お前みたいな弱い理念を持つ者は、決して強い理念を持つ者には一生勝つ事が出来ないんだよっ!!」

エ「勝利の鍵を握るのは『理念』だっ!!魔道士なら、基本中の基本だっ!!!」

カ「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」

更にきつく締め上げる。

エ「うあぁぁぁぁぁ!!!」

ショ「ぐぉあああああ!!!」

カ「勝負に『理念』なんて必要ねぇっ!!勝負に勝つためには『強さ』があれば十分なんだよっ!!俺たちは、その『強さ』を手に入れるために、数々のギルドに所属してる第1世代の滅竜魔道士の『強さ』をエネルギー源として、俺たちの力に変えるんだっ!!!」

エ「それは人の『強さ』を奪ってまでする事なのかっ!!!」

ショ「関係ない奴を巻き込むなっ!!!」

自分たちのために、他人を犠牲にしてまでやる事なのかよ・・・!?頭どうかしてるんじゃねぇのかぁ!?

ショ「俺が、お前等のどうかしてる頭を、キンキンに冷やしてやるっ!!」

カ「出来るもんならやってみやがれぇぇぇっ!!」

俺は体全身からギアチェンジの水以外のモード(炎、光、闇、風など・・・)を全て放出する。水以外のモードを全て出し終えると、俺の体は真っ青な光で包み込まれていた。

ショ「うぬぬぬぬぬぬぬぬぬ・・・っらぁっ!!」

カ「ちっ。」

俺は何とか抜け出す事が出来た。

エ「ショ、ショール・・・」

俺はまだ締め上げられているエルザを振り返る。

ショ「大丈夫だ。すぐに助けるから。」

エ「//////////////」

俺は再びカルロに視線を戻すと、両手に青い光を纏う。

カ「竜の強さを思い知れ!!土竜の・・・砕牙ッ!!」

ショ「妖精の『理念』に後悔しやがれ!!水力刃!!」

土と水が激しくぶつかり合う。お互い1歩も譲らない。

ショ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」

カ「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ、ぜぇ・・・」

相当息があがっている・・・すると、カルロが突き破られた床から土をすくって食べた!!や、やっぱり、土を食べるんだな・・・おいしいのか・・・?だが、これで俺はかなり不利の状態だ。あいつは土を食べた事によって体力を回復させ、おまけにパワーアップした・・・

カ「ふぅ・・・食ったところで、反撃だっ!!」

ショ「ぐあっ!!!」

エ「ショール!!」

スピードも、さっきより上がっている・・・!!

エ「おのれぇぇぇぇぇ!!」

ショ「エルザ、来るなぁぁぁぁぁっ!!!」

エ「!!?」

いつもエルザに助けられているから、今回はエルザには魔力を消費してもらいたくなかった。

カ「くたばれぇぇぇぇぇっ!!!」

ショ「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

カ「勝負は『強さ』があれば勝てるっ!!『理念』なんて必要ねぇんだよっ!!」

『理念』・・・そうだ!これを利用すれば・・・!     

カ「これで止めだ!!土竜の・・・翼撃ッ!!」

エ「ショール!!避けろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」

俺はギリギリまでカルロを追い詰めさせ、後5m程のところで、

ショ「水圧壁!!」

その名のとおり、水圧の壁で防御した。

カ「なっ!?」

ショ「何度も言っただろ。勝負は『強さ』だけじゃ勝てねぇって。強い『理念』を持つ者が勝つってなっ!!水圧壁からの・・・」

俺は残り少ない魔力を全て水圧壁へ移す。

ショ「水圧弾!!!」

カ「ぐぉあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

水圧の力によって、カルロは部屋の反対の壁まで吹っ飛ぶ。コンクリートの壁は半壊状態。

カ「お、俺が・・・『理念』に・・・負けた、だと・・・?」

そう呟くと、床にドサッと倒れ気を失った。

ショ「ふぅ・・・」

俺は力尽き、その場に倒れそうになったところを解放されたエルザに抱き止められた。

ショ「エ、エル、ザ・・・?」

エ「お前はすごい奴だ・・・本当に・・・」

エルザが抱き締める力を強くする。

ショ「エ、エルザ、には・・・敵わ、ねぇよ・・・」

俺は安心したせいか、エルザの腕の中で気を失った。 
 

 
後書き
第122話終了☆
『理念』とゆう言葉は、ギルドの中では数少ない頭脳派魔道士のショールにぴったりだと思いまして・・・はい。
次回はグレイ&ユモの対決!!
見逃したら、いけないよ☆ 
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