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仮面ライダーフォーゼ 自分の手で

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第八章

「あれだとそんなに苦労せず戦えたな」
「俺もそう思った、だがな」
「油断するなっていうんだな」
「そうだ、しかし逆に言えばだ」
 どうかというのだ、そうであれば。
「油断していなければな」
「勝てる相手だな」
「通常のフォームででもな」
 それが出来たというのだ、ホロスコープスが相手でもだ。
 そうした話をしてだ、また言う如月だった。
「あれは絶対に中にユウキはいなかった」
「そうだな、リブラもな」
「ただ、気になることはだ」
 ここで如月は考えた、それが顔にも出ている。
「誰が出して来たか、だな。ホロスコープスの奴等を」
「それだ、といっても察しがつくな」
「スサノオだな」
 如月はその目を鋭くさせて歌星に答えた。
「あいつしかいないな」
「そうだ、あいつだ」
 まさに彼だけだというのだ。
「あいつしかいない」
「そうだな、じゃあこれからどうするかだな」
「まずは火野さん達と合流だ」
 それからだとだ、歌星は淡々とした感じで周りに言う。
「クスクシエに向かうか、それとも別の場所で話すか」
「火野さん達に合わせるか」
 如月はここでこう提案した。
「そうするか」
「合わせるか」
「それがいいだろう。俺達だけで戦っている訳じゃないからな」
「確かにな、弦太郎の言う通りだ」
「よし、じゃあ火野さん達の援軍に行くか」
「あっ、待って下さい」
 ジェイクが言って来た、自分の携帯を見ながら。
「今あっちも戦いが終わったそうです」
「そうか、火野さん達もか」
「それで今からこっちに来ているそうです」
 この城南大学にだというのだ。
「それで話をしようってメールで連絡してくれました」
「わかった、なら話は早い」
 歌星はジェイクの言葉に頷いた、そのうえで他の仲間達に告げた。
「では火野さん達が来られてからだ」
「それからだな、詳しい話は」
「そうだ、それまでは紅茶でも飲んで待とう」
 そうしようというのだ。
「いいな、まずは」
「ああ、わかった」
 如月が歌星のその言葉に頷いてだった、そうして仮面ライダー部の面々はまずは火野達を待つことになった、暫くは仮面ライダー部の部室で歌星の提案通り紅茶を飲んでいた。
 そうして一杯、二杯目も飲み終えたところでだった、まずはアンクが入って来て彼等に言って来た。
「アイスはあるか」
「いきなりですね」
「悪いか?」
 友子にも悪びれずに返す。
「まずはアイスからだ」
「何かこの人いつもアイス食うな」
 大文字もそのアンクを見て言う。
「本当に好きなんだな」
「好きというか主食か?」
 朔田はアンクのアイス好きをこう考えた。
「あまり栄養バランスはよくなさそうだな」
「あっ、御飯やパンは糖分ばかりだから」
 澱粉だがそれはそうなるのだ、美羽が話す。
「アイスもその辺りはね」
「一緒なんですね」
「そうよ、とはいっても身体を冷やすから」
「栄養バランスはよくないですね」
「身体を冷やし過ぎるとよくないわよ」
 無論熱し過ぎてもだ、身体を冷やすのはよくないがそれが極端になればだというのだ。 
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