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ハイスクールD×D混沌竜のドラゴンスレイヤー来る!!

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第8話 修行といえば山篭り

 
前書き
なんとか書き上げました。 

 
「ひーひー・・・・・・」

「イッセー遅いぞ」

「―――だからなんでおまえはそんなに元気なんだ!」

「これぐらい普通だろう?」

「どこがだ!!」

 部長たちの荷物を含めた巨大なリュックサックを背負ったイッセーは荒い息をしてバテいた。
 いま俺達は山にいる。ライザーが来た次の日に部長がいきなり来て、山へ修行に行くというので連れてられてきた。
 山のふもとまでは魔方陣で転移した。今回は俺も転移できるようしてくれたため、俺も一緒だ。
 山の空気はうまく、周囲には自然豊かな木々が生い茂っている。
 幼き日、カオスードとすごした秘境を俺は思い出した。風が吹き抜ける平原、広大な樹海、マグマと噴火が絶えぬ火山、永久凍土で覆われた氷山、昼と夜の温度差が激しい砂海、烈しい渦潮と高波の海、常に雷と雨が降り注ぐ沼地、光が一切とどかなくて毒ガスが噴出する地下の空洞、全部カオスードとすごした思い出の場所だ。

「ほら、イッセー、ジオ。早くなさい」

 前方から部長が激をとばしてきた。どうやら思い出に浸っていたようだ。

「いま行きます!」

 俺は軽く走って部長のところまでいった。
 後から祐斗と子猫がきて、その後ろからイッセーが駆けてきた。
 そんなことをしながら俺たちは目的地の別荘へたどり着いた。






 木造の別荘は、グレモリー家の所有物だそうだ。
 普段は魔力で風景に隠れ、人前には現れない仕組みだそうで、今日は使用するので姿を現しているそうだ。
 まあ、俺の鼻ならすぐに気付くだろうけど。
 なかに入り、リビングいったん荷物を置いた。イッセーは床に倒れこんでいる。
 女子は二階で動きやすい服に着替えてくるそうだ。
 

「僕も着替えてくるね」

 祐斗も青色のジャージを持って浴室に向かった。

「覗かないでね//」

「「マジで殴るぞ、この野郎!」」

 祐斗の冗談に鳥肌が立ち、イッセーとそろって怒鳴った。
 そのあと俺も空いている部屋で着替えてリビングに行った。
 イッセーいがいのメンバーはそろっていた。少ししてイッセーも着替えてきて、部員全員がそろった。
 それを見た赤いジャージ姿の部長が笑みを浮かべながら言う。

「さて、さっそく修行開始よ」






レッスン1 祐斗との剣術修行


「よっはっ」

「おりゃ!おりゃぁぁ!」

 イッセーと祐斗が木刀を持って訓練している。
 イッセーは木刀を振り回しているが、祐斗は軽やかにいなしている。
 また祐斗に木刀を叩き落されるイッセー。

「そうじゃないよ。剣の動きを見るんじゃなく、視野を広げて相手と周囲も見るんだ」

 祐斗は騎士(ナイト)だけあって剣の技量があり、駒の特性もあって速い。

「ジオくん。次は君の番だよ」

 そう言い、祐斗は木刀をわたしてくる。その横でイッセーが倒れている。

「おう、よろしく」

 俺はわたされた木刀を片手に持ち、構えた。

「祐斗、俺は剣術の心得ないから俺のやり方でいくぞ」

「べつにいいよ。僕としては君の実力も気になるし」

 返事を聞いた俺は祐斗に突っ込み、木刀を横切りに振った。
 祐斗は予想どうり、あっさり避けて背後に回ってきた。そのまま木刀を俺の背中に振り下ろす。

「オラッ!」

バシッ。

「なっ!」

 俺は瞬間に背後を向き、木刀を振り下ろす祐斗の腕を掴んだ。
 祐斗は予想外だったためか、一瞬硬直した。
 それを見逃さず、そのまま祐斗を掴んだまま一本背負いの要領で地面に叩きつけた。

ドンッ。

「かはっ!?」

 地面に叩きつけられた祐斗はあまりの衝撃で咳き込んだ。
 俺はそんな祐斗の顔に木刀を突きつけた。

「俺の勝ちだな」

「――僕の負けだね」

 倒れている祐斗に手を差し出す。祐斗も手を掴み起き上がった。

「まさか、あそこから反応するなんてね。驚いたよ」

「なあに、あのぐらいならたいした事ないさ」

「まだ人間のきみにそう言われると自信なくすな」

 そのあとも祐斗との訓練を続けた。イッセーは祐斗にやられぱっなしだった。





レッスン2 朱乃さんとの魔力修行



「そうじゃないのよ。魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集めるのですよ。意識を集中させて、魔力の波動をかんじるのですわ」

 イッセーとアーシアは朱乃さんの説明を聞き、魔力をだそうとしている。
 イッセーは「ぐぬぬぬぬ」と唸っているが全然でない。

「できました!」

 逆にアーシアは緑色の淡いソフトボール大の魔力の塊を手のひら作り出していた。

「あらあら。やっぱりアーシアちゃんは魔力の才能があるかもしれませんわね」

 朱乃さんに褒められ、頬を赤く染めるアーシア。
 イッセーもなんとか魔力の球体を作り出せたが、米粒程度だった。
 俺はそれを見てケラケラ笑った。

「ジオ、おまえも見てないでやってみろ!」

 イッセーがそう言ってくるので俺は手のひらにバスケットボールサイズの純黒色の魔力の球体を作った。
 それを見てイッセーは固まり、アーシアは驚いていた。朱乃さんだけは笑顔のままだったけど。

「あのな~イッセー。俺は太古の魔法(エンシェント・スペル)の使い手だぞ、これくらいできてあたりまえだ」

「すごいです!ジオさん」

「うふふふ、さすがですわね」

「っくそ~、俺だって~~!」

 それからイッセーは朱乃さんからのアドバイスで何か思いついたのか、朱乃さんが持ってきた食材の野菜で何かをやっていた。
 何をするきだ?






レッスン3 子猫との組み手



「ぬがあああああ」

ドゴッ!

 またイッセーが子猫によって巨木まで殴り飛ばされた。

「・・・・・・弱っ」

 子猫は痛烈な一言を口にした。
 俺は仕方ないと思った。イッセーは少し前までは唯のエロの塊の一般人だったのだ。それが悪魔に転生したからっていきなり強くなれるのがおかしいのだ。
 そんな俺の思いはよそに子猫はイッセーに言う。

「・・・・・・打撃は体の中心線を狙って、的確かつ抉り込むように打つんです」

 子猫は腕をぶんぶんとまわしたあと、イッセーに拳の標準を定めた。
 さすがにやり過ぎと思い、俺は子猫に声をかけた。

「子猫、イッセーの相手もいいけど、俺の相手もしてくれよ」

「・・・・・・わかりました」

 子猫は俺の前に来て構えた。

「・・・・いきます」

「こい」

 子猫はその小柄な体を活かした俊敏な動きで俺の懐に入ってくる。
 拳を俺の腹に入れてくるが、俺は反応して片手で拳を受け止める。
 子猫は止められた拳を振り解こうとする。
 だが俺は拳を離さず、そのまま子猫を振り回そうとした。だが、子猫はもう片方の拳を顔を目掛けて放ってきた。
 俺はそれを頭突きでこたえた。

ゴスッ!

 さすが戦車(ルーク)だけあってパワーがあり、かなり痛かった。だが、俺はそのまま子猫の拳を押し返す。
 子猫も負けじと押してくるが、俺はそのまま押し通し、拳を弾くと同時に子猫を押し倒した。
 子猫は振りほどき起き上がろうとするが、俺は力ずくで抑えた。

「まだやるか?子猫」

「・・・・・・まいりました」

 押さえ込んだ子猫から離れた。子猫も立ち上がる。

「・・・・・・やっぱり、センパイ強いです」

「ま~な、これでも滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)だからな。ドラゴン相手にするんだ。強くなきゃ駄目だろう」

 俺はあたり前の様に言う。それを聞いた子猫は何故かムスっとした顔になった。
 その後、子猫はイッセーの特訓に戻り、イッセーをボコボコにしていた。






レッスン4 部長と!



「ほ~ら、イッセー!気張るのよー!」

「おおっス!」

 俺の目の前でイッセーは岩を背中に縄でくくり付け、険しい山道を駆け登っている。岩の上には部長も座っているオマケ付きで。
 ちなみに俺は部長から言われているメニューを全て終わらせている。
 イッセーの二倍の量だが、俺にとっちゃかるいウォームアップなものだ。カオスードとの修行に比べれば・・・・・。
 体中に生肉をつけて魔獣の群れから逃げ切るのに比べれば本当に楽なものだ。
 そう思いながらイッセーと部長の二人を見ていた。





「うおおおお!美味ぇぇぇ!マジで美味い!」

「うまい!ウマイ!美味いぞぉぉぉ!!」

 今日一日の修行を終え、俺たちは夕食を食べている。
 材料は全部この山でとれた物だ。

「あらあら。おかわりもあるからたくさん食べてくださいね」

「おかわり!」

 朱乃さんがそう言うので俺は御変わりを頼んだ。朱乃さんは笑顔で茶碗をうけとりご飯をよそってくれた。
 他を見ると、子猫も俺と同じくらい食べているし、イッセーはアーシアが作ったスープでアーシアと会話をしていた。

「さて、イッセー。今日一日修行してみてどうだったかしら?」

 お茶を飲んでいた部長がイッセーに訊いてくる。

「・・・・・・俺が一番弱かったです」

「そうね。それは確実ね。朱乃、祐斗、子猫はゲームの経験がなくても実戦経験が豊富だから、感じをつかめば戦えるでしょう。ジオに関しても太古の魔法(エンシェント・スペル)の使い手だけあってかなり強いわ。だけどあなたとアーシアは実戦経験が皆無に等しいわ。それでもアーシアの回復、あなたのブーステッド・ギアは無視できない。相手もそれは理解しているはず、最低でも相手から逃げるくらいの力が欲しいわ」

「逃げるって・・・・・。そんなに難しいんですか?」

 イッセーがそんなあたり前のことを聞くので、俺は話しに割ってはいった。

「に「あたり前だろ!イッセー、逃げるのも戦略の一つなんだぞ。強者を相手に逃げるのがどれだけ大変かおまえは全然解ってない。おまえが背を向けて逃げても格好の的にしかならないんだよ。逃げるにしてもそれ相応の実力が無いと駄目なんだよ。―――ふぅ、すいません。部長話に割り込んで」・・・・・・別にいいわ。私の言いたいこと全部言ってくれたし」

 俺はイッセーの一言と現状の実力を考え、決意した。

「部長、イッセーの訓練。俺に任してくれませんか?」

「どういこと?ジオ」

 部長が訊いてくる。俺はイッセーを一瞥してから部長に話した。

「部長、今のままじゃイッセーは強くなれてもゲームには勝てないでしょう。「ジオ!おまえ――」話は最後まで聞け!」

 イッセーが突っかかってきたので、イッセーを黙らせ話を続けた。

「イッセーの神器(セイクリッド・ギア)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)は赤龍帝、竜の力、なら同じ竜の力を使う俺ならその力を引き出せます」

「ほっ本当か、ジオ。俺強くなれるのか!?」

 イッセーがすぐにくいついてきた。俺はイッセーの顔を見ながら言った。

「イッセー、俺たちのようにドラゴンの力を扱うには確かに部長たちとの訓練も大事だが、それとは違うものも必要なんだ。イッセー。本当に部長、リアス先輩を守りたいならおまえにドラゴンを教えてやる。どうする。イッセー?」

「・・・・・ジオ、頼む。俺を強くしてくれ!俺はライザー(あいつ)に部長を、オッパイをわたしたくない!」

 イッセーは力強い目でジオに頼んだ。

「・・・・・・・余計な一言が無かったらきまってたんだがな」

「うふふふ、イッセーくんらしいですわ」

「あははっ、たしかに」

「・・・・・・・最低です。先輩」

「イッセーさん、部長さんのために。ヴヴヴ~、すこし羨ましいです」

「イッセー。・・・・・・わかったわ。ジオ、イッセーの訓練にあなたも参加してちょうだい。今は少しでも戦力は必要だもの」

「わかりました」








 部長からお許しを貰ったことだし、イッセーにはドラゴン流の修行をさせるか。
 俺は温泉の話を聞いて興奮しているイッセーを見る。
 強くなれるかはおまえ次第だぞ。イッセー 
 

 
後書き
次回からジオによるドラゴン修行が始まります。イッセーは生き残れるか!?
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