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【IS】例えばこんな生活は。

作者:海戦型
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例えばこんな臨海学校は楽しかったの初日だけだろ

 
前書き
タイトル間違ってたんだ。林間じゃなくて臨海だったんだ。 

 
7月5日

真田さん一家でお買い物。もうこの呼び名を自分で受け入れることにした。
するとあら不思議、行き先でシャル、おりむー、鈴ちゃんに生徒会メンバーズまでいるではありませんか。結局大所帯になりました。周囲の嫉妬と羨望の目線が痛い。俺何か悪いことしたか?

・・・わお、何というかあれだね。これだけ美人さんが揃ってると絶景だね。のほほんは着ぐるみ水着なる全く新しい水着を発見していた。あいつ本当に着ぐるみ好きだな。
・・・何ですか会長?似合ってるかって?アンタそもそも2年生だから臨海学校関係ないでしょうに何で水着買ってるんですか?え?更識家のプライベートビーチ?・・・この成金め。



7月6日

海ですよー!海と言ったらやっぱりどざえもんごっこが定番だよね!シュノーケルを装着して海をさまようのだ!・・・うぼぉっ!?パイプから海水入ってきた!!

はい、テンションおかしくてスンマセン。海殆ど来たことないんです。ゆるしてくだしあ。折角なのでオウカを使って海中遊泳も楽しんできました。ついでにタコとかサザエとかつかまえてきたよー。ただ海外組の何人かがタコ見て顔を引き攣らせてた。あれか、クラーケンを連想させるから嫌なんだっけ?・・・全然違う?宗教上の理由?へー初めて知ったかも。カニもエビも貝も駄目なのか。

まぁそんなこんなで楽しく過ごした。ビーチバレーも白熱してて、鈴ちゃんが少林バレー始めてた。
ジェーンさんが旅館の人と何か話してたけど何があったんだろうか?最近気づいたけどジェーンさんの中のISコアって一切声出さないんだ。感情の機微も全く感じられないし、寝てるんだろうか?それとも実は怪しげな機材で意思を封じ込めて・・・ジェーンさんを信じて強硬策には出ないでおこう。

・・・晩御飯美味し過ぎだろこの旅館。いや魚の味とかわかんねーけどこれがいいものかどうかぐらいは分かるぞ。ついでに旅館の人が俺の取ってきたサザエ焼いてくれた。・・・苦っ!?
でも楽しいのは今日まで。明日からは本格的にIS操縦訓練である。英気を養うために寝ることにした。

・・・明日は箒ちゃんの誕生日だ。プレゼントも・・・気に入るかどうかは知らないが用意してある。おりむーもその他の皆さんにもそれとなく教えておいたので準備は万端だ。細工は流々仕上げを御覧(ごろう)じろ、である。

~~~~~



7月6日 by ジェーン

ゴエモンの奴が珍しはしゃいでいる。そんなに海がいいものか?私は昔任務でサイクロンに巻き込まれかけたから嫌な記憶しかないんだが。

というかおいコラ私に無断で海に飛び込むんじゃない。監視しきれんだろうが。

「だいじょーぶだよジェーンちゃん!オウカちゃんだっけ?にまかしておけばさ!」
「・・・何故ここにいる、アリス」

なんかサラッと同僚がいるんだが頭痛止め飲んでいいか?
頭部に巻きつけるように装着されたスポーツサングラスのような光沢を放つバイザー、そしてそのバイザーからピンとそり立つ犬の耳みたいなアンテナ。そしてウェーブのかかった長い金髪に意味も理由も屈託もない笑顔。我が同僚の一人、ストレンジ・アリスである。

なんか旅館の従業員と同じ服を着てるんだが。お前マジで何やってるんだ。

「ここの旅館でバイトしてるんだー!たまにはこういう任務も悪くないよね!」
「悪いわド阿呆。何しに来た」
「実は今の秘匿回線が盗聴されそうになったから新しい回線の周波数を用意したのだー!ほらこれ受け取ってね?」

バイザーのアンテナからしびびびと謎の光線が私の心臓に伸び、相棒が受信している。それそんな機能あったのか。今日初めて知ったぞ。というかアレ盗聴されそうになったのか。こっそり危機一髪だな。

「んふふ~ジェーンちゃん昔より感情豊かになったね~。クールなジェーンちゃんもいいけどそんな君も大好きよ?」
「私に女色の気はない」
「よいではないかよいではないか!にひひー♪・・・あ、それとラウラちゃんをちゃんと可愛がってあげてね、妹さん?」

何で私がそう呼ばれているかは問うまでもない、どうせ人の頭の中を覗いたんだろう。こっちが何考えてるかは筒抜けなのに相変わらず何考えてるか分かんない奴だ。喋りたいことだけ喋って戻っていきおった。ふと後ろを見ると件のラウラがこっちを見ている。全身にタオル捲いてミイラ状態だけど。
しょうがないから面倒を見てやることにした。



その日の夜、秘匿回線から連絡が入った。

《後部座席の殺人者に気をつけろ》

後部座席の殺人者とはアメリカの都市伝説であり、車の後部座席に肉切り包丁を持った男が潜んでいてドライバーを殺そうとしたとかいう話だ。つまり、(せかい)後部座席(アングラ)に隠れて人を殺す存在・・・亡国機業が動くかもしれないという暗号になっている。

「相棒の出番かもしれない、な」

自分でも無意識に、自分の心臓がある左胸を手の平で抑え込んだ。
コイツの存在を知ってなお、真田はいつも通り私に接してくれるだろうか。




7月6日 ???

誰かが私のかわいい子供を無理やり暴走させようとしている。狙いは・・・いっくんか、それともごーくんの方かな?

こっちが箒ちゃんに接触するそぶりを見せた途端にこれだからイヤになるよね。十中八九私に疑いが向くようなタイミングを計ってたんだろ―なー。ま、それでも箒ちゃんには会いに行くけどね。

さて、確かに適当な軍用ISを見繕って踏み台にするって案はあるにはあったんだけど、この暴走に便乗するか阻止するか。心情的には阻止したいが、行き先の安全を確保しすぎると成長が遅くなって最終ステージに間に合わなくなるかもしれない。ごーくんがその気になれば暴走した子をなだめるくらい平気でやっちゃうからどうにか引き留める方法を考えないとね。

ごめんねちーちゃん、生徒の身を危険に晒すような選択をしたら、きっとちーちゃんは怒る。でもこれも後々必要になる事象だから勘弁してね?


さてはて、ごーくんをどう足止めするかなぁ・・・一度目は委員会の馬鹿連中を使って押しとどめられるけどその後は・・・ん?
・・・そうか、君がいたね?じゃ、シナリオはこんな感じでいいか。うん。後は上手い事餌に食いついてくれるようにちまちま細工して・・・これでよしっと。

明日が楽しみだなー。箒ちゃん、喜んでくれるかなー。
 
 

 
後書き
フレキシブルの原理とかISの頭部パーツがECCMセンサとか記録海(アーカイブオーシャン)の存在とか大嘘もいいところだよホントに。全部適当だよ。エネルギーと結合性質を得て一時的に物質化とかもはや意味不明じゃん。

誰だよこんな設定考えた奴!出て来いよ!俺が相手になってやる!! 
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