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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第110話 ダブル火炎砲力弾 

 
前書き
HELLO☆07だよ☆
今回はエルザ&ショールの対決!!どんな戦いを繰り広げてくれるのか!?
途中で目線が変わります。最初はエルザ目線からです。
それでは、第110話・・・スタート☆ 

 
私とショールは、屋敷内を歩いていた。が、

エ「・・・なぁ、ショール。」

ショ「ん?」

エ「その・・・今、どこにいるか分かるか・・・?」

ショ「・・・ゴメン、分からねぇ。」

恥ずかしい事に、屋敷内で迷ってしまったのだ。このギルドはまるで迷路だな。その時、

ス「ここはギルド内で一番広い部屋ですよ。」

エ&ショ「!!?」

床の畳が開き、そこから長い黒髪に黒い瞳、薄紫色の着物を着たスミレが現れた。このギルドはまるでからくり屋敷だな。

ショ「さっきと言ってる事が違うぞ?んで、俺たちの相手は、スミレだな。」

ス「はい。妖精女王(ティター二ア)のエルザ様と、元有名マジシャンのショール様と勝負が出来るなんて、なんて恵まれているんでしょう!」

スミレの黒い瞳がキラキラ輝いている。だが、スミレは私たちよりも年下だ。見た目からして、ウ

ェンディとトーヤと同じくらいだな。やはり手加減が必要か?

ス「私をそんなに侮らないで下さいね?エルザさん。」

エ「聞こえていたか。」

すると、スミレは着物の袖から竹で出来た横笛を取り出した。

ス「お聞き下さい。」

横笛を口元に運ぶと吹き始めた。

ス「♪~~~ ♪~~~~~                            

  ♪~ ♪~ ♪~                               

  ♪~~~ ♪~~~                                

  ♪~~~~~ ♪~~ ♪~~」                          

とても心が安らぐ音色だ。渡すとショールはゆっくり目を閉じた。すると、

エ「なっ!?」                                  

いつの間にか木の枝や草や蔦が体に纏わり付いていた。

ショ「な、何で屋敷の床から!?」

畳の床からどんどん伸びてきて、どんどん私とショールの体に纏わり付く。

ス「♪~ ♪~ ♪~ ♪~ ♪~                          

  ♪~~~ ♪~~~ ♪~                             

  ♪~~ ♪~~ ♪~~                              

  ♪~ ♪~~~~~」                               

ショ「横笛の音色に合わせて伸びているのか。」

エ「なるほどな。術者が奏でる楽器の音色でありとあらゆる物を操る魔法、『奏楽』の魔法だな。」

以前本で読んで興味があって、詳しい事をリョウに説明してもらったからな。だが、この魔法は私には無意味だ。私は悠遠の衣に換装すると、

エ「ハァァァァァ!!」

自力で木の枝や草や蔦を引き千切った。

ス「あっ!!」                                      

スミレが驚き、口元から横笛を離してしまった。音色が止まり、ショールの体に纏わり付いていた木の枝や草や蔦も、灰になって消えてしまった。

ス「自力で、この魔法を・・・さすが妖精女王ですね。」

私は持っていた槍を構え直し、

エ「ハァァァァァ!!」

スミレに攻撃しようとするが、スミレが再び横笛を吹き始めた。さっきとは違う曲だ。

ス「♪~~ ♪~~~ ♪~               

  ♪~~~ ♪♪~~~~~                     

  ♪♪~ ♪♪~ ♪♪~                              

  ♪♪~~ ♪♪~ ♪~~ ♪~」                       

音色に合わせて畳の床から再び木の枝や草や蔦が伸び、私の攻撃を防いだ。

ショ「エルザ、後ろっ!!」

私の背後から蔦が伸び、慌てて槍で蔦を防ぐ。

ショ「ギアチェンジ!モード炎!!」

赤い光を纏った拳でショールがスミレに攻撃を仕掛ける。

ショ「火炎力!!」

だが、ショールの攻撃をスミレは横笛を吹きながら見事な身のかわしで全てかわす。私は黒羽の鎧に換装すると、

エ「黒羽・月閃!!」

ショ「火炎弾!!」

ス「!!!」

ショールと挟み撃ちしてスミレを攻撃する・・・が、横笛の音色は止まっていなかったため、木の枝や草や蔦によりまたしても防がれた。

エ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」                      

ショ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」                       

ス「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・」                        

全員肩で息をしている。魔力もかなり限界に近い。そろそろ終わらせねば・・・

ショ「エルザ、炎帝の鎧に換装しろ。」

エ「えっ?」

ショールの体が炎のような真っ赤の光で包まれている。まさか・・・!!

エ「合体魔法(ユニゾンレイド)をするつもりかっ!?」

ショ「さすがエルザ、飲み込みが早いな。」

ショールが私からスミレへ視線を移すと、

ショ「俺たち3人、みんな魔力も限界だ。次の攻撃でお互い最後にしないか?」

ス「そうですね。では、私は最強の攻撃で、止めを刺しますっ!!」

ショ「こっちも最強の魔法で止めを刺すぜ。」

どうやらやる気だな。私は肩を竦めると、

エ「換装!炎帝の鎧!!」

ス「耐火能力の鎧ですね。」

スミレは横笛を口元まで運ぶと、

ス「『緑の祈り』♪♪~~ ♪♪~ ♪♪~~ ♪♪~

        ♪♪♪~~~ ♪♪♪~~~ ♪♪♪~~~

        ♪♪♪~~~~~ ♪♪♪~~~~~」

今までとは一味違う、激しく、美しい音色に合わせて、木の枝や草や蔦が巨大な1つの緑色の塊になる。

ス「緑の元素!!(グリーンエレメント)」

巨大な緑色の塊が私たちに向けて投げられた。私とショールは冷静に、ゆっくり目を閉じ、腕を組む。

エ&ショ「心を1つに・・・」

私たちの体を、真っ赤な光が包み込む。2人同時にカッ!と目を開くと・・・

エ&ショ「ダブル火炎砲力弾ッ!!!」

2つの炎が合わさり、1つの炎が緑の元素を打ち破る。

ス「緑の元素が・・・!!」

そのままスミレに直撃した。ドドドドドッガガガガガガガガガガァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!!!!と凄まじく爆発した。

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私とショールはその場に座り込む。私は炎帝の鎧から、いつもの鎧の姿に戻る。

ショ「せ・・・成功、だな。」

エ「あぁ・・・」

今の攻撃で、屋敷は半壊。その攻撃を真正面から食らったスミレは・・・

ス「わぁ・・・ギルドを半壊しちゃうなんて・・・すごいっ!!」

傷だらけになりながらも、半壊した屋敷を見て目を輝かせていた。

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          『ここから少しだけ、アカネ目線でいきます。』

ア「あらら、スミレも完敗ね。さすが妖精女王と元有名マジシャンね。ギルドも半壊させちゃうなんてすごいわっ!!」

最強チームのみなさんと戦った記念だから、あのまま残しとこうかしら?

ア「さて、サクラはどうどすかね?」

映像魔水晶(ラクリマ)の画面を切り替えた。   
 

 
後書き
第110話終了☆
エルザとショールが合体魔法しちゃったぁ~!!作者もびっくりです!!!ていうか、幸福の花(ハピネスフラワー)の人たちって、少しズレている気が・・・?
次回はグレイ&ユモの対決!!
見逃したらいけないよ☆ 
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