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インフィニット・ア・ライブ

作者:雪風冬人
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第十二話「転入生~Rinin Fan~」

 
前書き
 まずは更新遅れてすみませんでしたぁー!!
 いやー、実は先月の台風が来た際にネットの回線が物理的に切れて、修理してもらおうとしたら、使っていた回線が二、三十年前の骨董品という事実が判明。修理しようにも道具がなく、急遽新しく回線をつなぐこととなり、色々交渉してたり工事してたりしてここまで遅くなってしまった。
 そして、牙狼は黄金の輝きを取り戻したのに感動していたり、ウィザードのまさかの展開に呆気に取られていたり、来週はデート・ア・ライブの新刊発売に心躍っていたりしていたのも一因だったりします。 

 

中国某所

チュンチュン

 小鳥のさえずりや風で木々が揺れる音以外が聞こえない自然の中に、一人のツインテールの少女が座禅を組んで瞑想していた。
 時々、鳥が泊まったりするが少女の姿勢が崩れることはなかった。

ザッザッザッ

 不意に足音が聞こえ、少女に泊まっていた鳥達は一斉に羽ばたく。

「こんなところにいましたか。探しましたよ」(※中国語)

 木々をかき分けて出てきたのは、スーツ姿でクールビューティーの言葉に相応しい雰囲気の女性だった。

「なんの用?」(※中国語)

 女性に話し掛けられても目を開けず、そのままの姿勢で少女は尋ねる。

「IS学園に行ってください。あと、瞑想するなら携帯の電波が入るとこでやってください」(※中国(ry)
「なんであんなぬるま湯に行かなくちゃいけないのよ。あいつが行くというならまだしも。そもそもIS同士で通信できるから、それ使えば速いじゃない」(※(ry)
「二人目が見つかりました。名前は、一夏・ウェストコット。貴女の言う、『あいつ』ではないのですか?」(※Chinese)
「ちょ!?」(※ちゅうごk)

バシャン!!

 予想外な名前が出てきただけでなく、その人物が予想外な行動に出ていたことで精神が乱れたのか、片足を座禅を組んでいた池の水面から水中に突っ込んでしまう。

「なんでアイツが!?」(以下略)
「ここに詳しい資料がありますよ」
「見せて!!」

 水面に立つと、岸まで走って移動し、女性から端末を受け取って覗き込む。
 しばらく熟読していた少女は、何かを決意したらしく顔を上げた。

「決めた!IS学園に行くわ!!」
「そう言うと思って、全て用意してあります」

 少女の言葉を受け、状態がカバンの中から大量の書類を取り出した。

「な、何それ……?」
「編入に必要な書類一式です。さあ、早く書いて下さい。ハーリィー、ハァァァリィィィ!!」
「嘘だッ!?」

 少女の絶叫が響き、周囲の木々から鳥達が一斉に飛び上がった。


 

第十二話「転入生 ~Rinin Fan~」




「クラス代表戦の結果、代表は織斑に決定した」
「「「「「エェ!?」」」」」
「先生!なぜ一夏くんやセシリアさんじゃダメなんですか!?」
「そうです!織斑くんを出したら負けます!!」
「優勝ムリ。スウィーツのタダ券もらえない」
「オワタ」

 一夏はチラリ、とボロクソに言われる千夏の様子を伺うと、あくまで冷静を保っているように見えるが、シャープペンの芯を出しては折り、出しては折るのを繰り返していたことから、内心穏やかではないと推測した。

「理由だが、オルコットとウェストコットが戦うと、アリーナが壊れる。一番酷いのが、シールド発生装置が数基はオーバーヒートを起こしてしまう。よって、壊れた備品やアリーナ内の整備にバカにならないほどの金と時間を食うからだ」

 つまるところ、生じる損害に対して得られる利益が割りに合わないということだ。

「それじゃ、頑張ってくれ。最強(笑)なら学年一位になれるだろ?」
「期待してますわ~(棒)」
「グヌヌヌ……」

 羞恥と憎悪からか、傍目に見ても分かる程に顔を真っ赤にしながら千夏は両手の拳を握りしめながら、プルプルと震えている。
 人目があるため、騒ぎを起こせばどうなるかは理解しているので殺してやりたいが手は出せない。
 一夏達はそんな千夏の心情を逆手に取ってさらに弄るのだった。

『結構、下衆いわね、お兄ちゃん』
「琴里か。インカムもらってから、初めて通信した気がするよ」
『空気の極み、ここに至れり!ってね』
「ワケが分からないよ」



―――翌日


「チィーッス」

 一夏が教室に入ると、談笑していたクラスメイトの一画が一夏の傍に寄って来た。

「おはよー、いっちー。そういえば、聞いてる~?」
「何をだ?」
「二組に中国から転入生が来るらしいわよ。それと、お早う一夏くん」

 寄って来たクラスメイト、本音と清香に挨拶を返しながら、中国という単語からある人物を思い浮かべる。

「へぇー、中国か」
「気になる?」
「知り合いがいるからな」
「まあ、誰が来ようとクラス代表戦は、うちらの優勝だね。あんなんでも、一応は専用機持ちだし」
「その情報、古いヨ!!」

 清香の言葉を否定するように、突然教室の入り口から声をかけられる。
 視線を向けた一夏達が見たのは、ツインテールに束ねた髪を揺らしながら、胸を張りながらドヤ顔をキメる一人の少女。

「この、中国の代表候補生候補たる凰鈴音も専用機持ちにして、二組のクラス代表になったからヨ!!あ、気軽に鈴と呼んでネ!」

 その少女、鈴は一夏の姿を見ると、勝ち気な表情を獲物を仕留める算段をつけた猛獣のように口元を歪ませたのだった。 
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