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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第105話 お帰り!!

 
前書き
イエ~イ♪07で~す♪
今回は思わぬ再会が!!
途中で目線が変わります。最初は?目線でいきたいと思います。え?誰かって?それは呼んでからのお楽しみです。
それでは、第105話・・・スタート♪ 

 
不思議な色をした空にはトカゲと鳥が混ざったみたいな生き物が飛んでいる。みんな、元気そうだったな・・・マヤも、俺がいなくても、ナツやハッピー、ギルドのみんながいるから大丈夫か。

?「心配して損したぜ。」

不思議な色をした空を見つめながら、独り言のように呟いていると、

?「やっぱりね。」

声が聞こえた方に振り向くと、クリーム色の丈長のワンピースを着ているマヤが、どこか寂しそうな笑顔で俺の事を見つめていた。

?「どうしたマヤ?一緒にクエスト行こうっていう誘いか?今日はなんも用事ないから、俺は行ってもいいぜ。」

俺は背丈が同じくらいのマヤと視線を合わせる。ほんっと、あっちのマヤとは大違いだぜ。

エマ「・・・もう、限界なんでしょ。」

?「!!い、いきなり、な、何言ってるんだよ・・・」

俺の額に冷や汗が浮かび上がる。

エマ「無理しないで。本当の姿に戻っていいんだよ、フレイ。いいえ、フレイ・レッドシェル。」

俺はマヤ・・・いや、エドラスのマヤの言葉に小さく笑う。そして、俺の体が光りだし、赤色の髪の青年だった俺の姿が、見る見るうちに姿を変え、光が消えると、俺は赤い鳥の姿になっていた。そう、これが俺の本当の姿だ。

フ「・・・いつから、分かってたんだ・・・?俺が、この世界のフレイじゃないって事・・・」

エマ「最初から分かってたわ。この世界の本当のあなたは、すでに死んでいるもの。私の目の前でね・・・」

エドマヤの固く握った拳が小さく震えている。

エマ「でも、何でアースランドのフレイがエドラスにいるの?」

フ「それは俺にも分からねぇ。」

アースランドの妖精の尻尾のみんなや、読者のほとんどの人が、俺がリグリション島で、ヤマトの死滅の光線(デスガリスビーム)で死んだと思っている。だが、俺はあの時ギリギリで死滅の光線をかわしたんだ。でも、すぐに気を失って、気がついたらなぜかアースランドとは真逆の世界、エドラスにいたわけだ。その時はまだ何も知らなかった俺は、エドラスの妖精の尻尾のギルドを見つけて、中に入ると、アースランドとは真逆のみんながいた。ここで俺はようやく、ここがエドラスだって事を理解したんだ。エドラスの事は、よくハッピーとシャルルから聞かされていたからな。アースランドに帰る方法も分からないし、行く当てもない俺は、エドラスの妖精の尻尾に加入する事を決意した。そのため、この世界で俺は、ずっと人間の姿で生活していた。魔力は徐々に減っていったけどな・・・

エマ「ギルドのみんなは、あなたがエドラスのフレイじゃないって事に気づいてるわよ。」

フ「マジかっ!!」

勘が鋭いんだな。アースランドのグレイみたいだぜ。

エマ「アースランドに、帰りたいわよね。」

フ「それが出来たらな。」

俺が本来いるべき場所はアースランドだからな。

エマ「帰る事、出来るわよ。」

フ「えっ?」

エドラスのマヤが言ってる意味が最初は分からなかった。ようやく分かった時は、1人喜びの歓声を叫んでいた。

エマ「ミストガン王子にお願いして、アースランドと繋がる道を開けてくれるようにお願いしたのよ。」

おいおいおい、どんだけすごいんだよこの世界の王子はっ!?

エマ「あなたがアースランドに帰る事は、私とミストガン王子しか知らないから。あ、もう少しでアースランドと繋がる道が開くわよ。」

やっと帰れるのか。この世界での生活は、きつかったけど楽しかったなぁ~。でも、やっぱり俺はアースランドの鳥人間で、アースランドのマヤの相棒だ。あっちの方がしっくりくるぜ。あ、そういえば・・・

フ「なぁ、帰る前に、1つ聞いていいか?」

エマ「えぇ。いいわよ。」

フ「何で、こっちの世界の本当の俺は、死んだんだ?」

エマ「あぁ、それはね・・・」

再びエドラスのマヤの固く握られた拳が、小さく震える。

エマ「私の、せいなの・・・」

フ「え・・・」

俺の思考が一瞬止まった。

エマ「3年前の事よ。私は、たった1人で危険な依頼に挑戦したのよ。【暴獣アバルルス討伐 160万J】とゆう依頼に挑戦したの。」

余談だが、エドラスのマヤはエドラスの妖精の尻尾ではS級魔道士なんだ。でも、主にする依頼は極普通の魔道士でも出来るくらいの依頼ばかり。

エマ「でも、途中で私は重症を負っちゃって動けずにいたの。アバルルスに殺されると思って、もうダメだっ!!と思った時に、アバルルスの攻撃から、フレイは、フーちゃんは、私を守ってくれたの。でも、あまりにも強烈な攻撃でね、フーちゃんは即死だった・・・あの後、すぐにギルドのみんなが駆けつけてくれて、依頼は無事に終わらせる事が出来たんだけど、私は・・・フーちゃんを、死なせちゃったの・・・」

大きなオレンジ色の瞳から、大粒の涙がこぼれ落ちた。アースランドのマヤとは違って、エドラスのマヤは泣き虫だな・・・その時、俺の背後が光りだした。振り向くと、光っている部分が空洞になっている。

エマ「アースランドに続く道よ!急いでフレイ、早くしないと消えちゃうわ!!」

フ「おう!今までありがとうな。みんなによろしく伝えてくれ。」

エマ「あ、うん・・・!」

俺が光の空洞に入ろうとすると、後ろからマヤが抱き付いてきた///////////////

フ「え・・・?お、おい、マヤ・・・///////////////////」

心臓の鼓動が早くなる。

エマ「私、フーちゃんの事が、好きだったの。」

フ「え・・・」

エドラスのマヤは、ナツじゃなくて、俺の事が好きなのか・・・///////////////////

エマ「また、フーちゃんに会えて、嬉しかった。ありがとう・・・」

俺はエドラスのフレイじゃねぇけどな。マヤが俺から離れる。

エマ「元気でね、フレイ。」

フ「あぁ。マヤもな。」

俺は後ろを振り返らずに、手だけを振り返すと、光の空洞に入っていた。

****************************************************************************************

             『ここからマヤ目線でいきます。』

外は生憎の雨。ジュビアが泣いてるわけじゃないよ。私はギルドのテーブルでオレンジジュースを飲みながらある事を考えていた。

マ「フレイ・・・」

私のせいで、リグリション島で死んじゃったフレイが生きていた・・・いやいやいや、あのフレイはエドラスにいるフレイなんだ。アースランドのフレイじゃない。例え顔や姿、容姿が同じでも、私が知っているフレイじゃないんだ・・・その時、

ト「!誰かが、ギルドに来ます。」

人一倍耳がいいトーヤが言うなら間違いない。

ナ「ん?どこかで嗅いだ事があるにおいだ。」

ハ「どんなにおいなの?」

ナ「なんか、鳥?のにおいがするぞ。」

ル「鳥のにおいって、何で人間が鳥のにおいがするのよ・・・」

鳥のにおい・・・もしかして・・・!いやいやいや、私ったら、何考えているのっ!?もうこの世にはいない人間が帰ってくるわけ・・・

マ「え・・・・・」

私はギルドに近づいてくる気配や魔力に目を見開いた。この気配、この魔力・・・まさか、本当に・・・!!その時、バァァァン!!と勢いよくギルドの扉が開いた。ずぶ濡れになった赤い髪の毛に、赤いトレーナー、こんな雨でもなぜか裸足の・・・

フ「はぁ、はぁ、はぁ・・・こ、ここ、アースランドの、妖精の尻尾で、間違いねぇよな・・・?はぁ、はぁ、はぁ・・・」

それは紛れもなく、

フ以外「フレイィィィィィィィィィィッ!!!!!?????」

フ「よっ!みなさんお久しぶり!あ、マヤたちはこの前会ったばかりだな。」

リョ「お前、本当にフレイなのかっ!?」

フレイ(?)が、ミラから受け取ったタオルで頭を拭きながら、

フ「他に誰だと思うんだよ?俺はアースランドの妖精の尻尾の魔道士で、マヤの相棒で、鳳凰の使いで、鳥人間の、フレイ・レッドシェルだっ!!」

ギルド全員がしばらく沈黙になる。

ハ「フレイが・・・フレイが帰って来たーーーーーっ!!」

フ以外「おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

大歓声が起こる。最強チームはフレイを囲むように集まると、

ナ「お前、死んだんじゃなかったのかよっ!?」

グ「フレイの亡霊かっ!?」

ショ「トーヤ、こいつは亡霊なのか?」

ト「いえ、ちゃんとこの世に存在する人間ですっ!!」

ユ「無事でよかったぁ~。」

ウェ「フレイさん、エドラスにいたんですかぁっ!?」

シャ「あんた、どうやってエドラスなんかに!?」

エ「どうやって帰って来たんだ?」

フ「わ、悪ィ。俺にもよく分かんなくて・・・それに、話せばめちゃくちゃ長くなる。」

フレイはみんなの質問攻めになっていた。すると、

マカ「フレイ。」

フ「あっ!マスター!元気でしたか?」

奥からマスターが現れた。

マカ「信じておった。」

フ「えっ?」

マカ「リサーナの時もそうじゃった。必ず、帰ってくるとな。」

そっか、ナツとハッピーの話によると、リサーナも最初はエドラスで生活していたんだよね。

マカ「お前が死んだと聞いた時はみんな悲しみ、お前を死に追いやったマヤは、酷く、大きな罪を背負ってしまった。」

フレイは私の方を見る。驚いた表情のフレイに私は笑って返す。

マカ「じゃが、例え仲間が、家族が1人いなくなったとしても、お前は、いつでも変わらない家族の一員じゃ。例えそれが家族の責任だとしてもじゃ。フレイ、お前は妖精の尻尾の魔道士なんじゃから。」

フレイがギルド全体を見回して、マスターに視線を戻す。

フ「俺、帰って来たんだよな・・・自分のギルドに、自分の家に・・・」

マカ「そうじゃよ。」

マスターが一度目をゆっくり閉じて、満面の笑みをフレイに向けると、

マカ「お帰り、フレイ。」

フ&マカ以外「お帰りーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!フレイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!」

フレイの炎のような赤い瞳から嬉し涙が流れ落ちる。

フ「たっだいまーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

ギルドに、私の心に欠けていた何かが、元通りになった。

マカ「今夜は・・・宴じゃーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

全「おぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」

みんな片手にビールなどを持って、フレイと肩を組んでどんちゃん騒ぎをした。私は心の中で思いっきり叫んだ。

マ『お帰り、フレイッ!!!』

ってね☆ 
 

 
後書き
第105話終了~♪
なんとなんとなんと!!フレイ復活!!よかったよかった。
次回はリョウと聖剣の『銀覇剣』との出会いです。
お楽しみに~♪ 
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