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DQ4 導かれちゃった者達…(リュカ伝その3)

作者:あちゃ
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第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
  第53話:名前を間違えるのは失礼な事だと思う……

 
前書き
キン○マを連呼してたら、金爆が頭に過ぎり、今回は「女々しくて」をバックミュージックで書きました。 

 
(キングレオ)
シンSIDE

遂に目の前に姿を現したキングレオ王……
奴の圧倒的な迫力に、若干一名を除き怯んでます。
何であの人は怯まないんだ?

「さぁどうなんだキ○タマ……ビアンカを知ってるのか?」
「キン○マではないと言ってるだろう! それにそんな女の事など知らん! ……キサマ、一瞬だがデスピサロ様に見間違えたが、どうやら似てるだけの愚か者の様だな」
恐ろしい相手のはずなのだが、リュカさんが扱き下ろしてくれるお陰で、少しずつ怖くなくなってくる。しかもデスピサロの容姿に繋がる情報もゲット出来た!

「ちっ、役に立たない猫だ……サントハイムの(ミーちゃん)の方がよっぽど良い情報を提供してくれたよ」
確かにキングレオは獅子の化け物で、獅子は猫科の動物だけど……奴を猫と吐き捨てるのはどうかなぁ……

「い、言わせておけば……ま、まぁいい。それほどの女だ……進化の秘法の実験体として、バルザックが使用したかもしれんな!」
「じ、実験体……?」
「あ、そうだ! バルザックの奴は何処だ!? 俺達は奴にも借りを返さないと「実験体とはどういうことだコラ!?」

キングレオの言葉にウルフさんが何かを思い出し、バルザックの事を問い質すが、それを遮ってリュカさんが大激怒する。
ハンパない怒号に、先程まであったキングレオへの畏怖が、綺麗サッパリ消え去った。

「ちっ、あの馬鹿……余計な事を言いやがって!」
リュカさんの怒号に恐怖を感じてると、ウルフさんが舌打ちと共にキングレオへの暴言を呟く。
何が余計な事だったのか?

「リュ、リュカさん! 先程もマリーが言いましたが、ビアンカさんが危険な状況に晒される事は皆無だと思います! ヒゲメガネにとって重要なのはリュカさんの誘導であって、ビアンカさんを危険な目に遭わせたら元も子もなくなるんですよ! それくらいは計算出来るのがヒゲメガネですから……あの猫の戯れ言に惑わされてはダメです!」

「……なるほど。お前の言うとおりだ……とは言え、そのバカザックってのがビアンカの事を知らないとは限らない」
どうやらリュカさんに対して、(ビアンカ)さんの事について不安な事を言ってはいけないらしい……
とっても素敵な大激怒に見舞われる!

「と、と言う訳で……バルザックは何処だキン○マ王! 素直に教えないと……えーと、酷い目に遭わされるぞ……リュカさんに! それとリュカさん……『バルザック』ですから!」
取り敢えずリュカさんの怒りを抑えたウルフさんは、早急に話を進めようとキングレオに、脅迫じみた説得をする。ついでにツッコミも……多分どちらも効果は無いだろう。

「キングレオだと言ってるだろう馬鹿共が! それにバルザックは、もうここには居ない……デスピサロ様が実験体を大量に確保してくれたから、サントハイム城に赴き実験を続けておる!」
「な、何ですって!? サントハイム城……」

キングレオの言葉を聞いたアリーナ姫が、顔面を蒼白にしながら悲鳴を上げる。
彼女はサントハイムのお姫様……
しかも住人が忽然と姿を消したと言われている。さぞかし心配なのだろう……

「バギクロス!」
突如リュカさんが何も無い壁に向かい、強烈な風の魔法を唱えた!
風の力だけで頑丈そうな壁に大穴を開ける威力のバギクロス……

「おいタ○キン野郎……どういう事か説明しろ。サントハイムで何をしてやがる!?」
「キ、キングレオだってんだろが! もう原型を留めてないぞ……」
いい加減に気付かないのかな……100%ワザとなんだと言う事に。

「まぁ良い……愚かなキサマ等に教えてやろう。バルザックはデスピサロ様の命により、異空間に閉じ込めたサントハイムの連中を使い、『黄金の腕輪』が手に入らない為、未だ未完成な“進化の秘法”を完成させるべく実験しているのだ! 生け捕りにしてあるサントハイムの人間を使ってな!」

「そ、そんな……お父様達が……」
なんて酷い事を……
アリーナ姫が力なくへたり込んでしまった。

「……黄金の腕輪? コレの事かタマ○ン?」
タマキ……もとい、キングレオの言葉を聞き何かを思い出したリュカさんは、マントで隠れている左腕を見える様に掲げ、そこに装着されている腕輪を指さし尋ねる。

「キ、キサマ……どうしてそれを持っている!? いや……そんなことはどうでも良い。サントハイムの連中の命と、キサマ等の命が惜しかったら、大人しくその腕輪を渡して貰おうか!」
どういう経緯でかは分からないが、連中の欲しがっている物をリュカさんが所持しているらしく、タマキ……ゴホン、キングレオは高圧的に手放す様に申しつける。

「はぁ? アンタ馬鹿なんじゃないの!? さっきのお父さんのバギクロスを見たでしょ! お父さんはハンパなく強いのよ……アンタみたいな不細工猫に勝てる見込みなんて無い程、圧倒的に強いのよ! それなのに何でアンタの脅しに屈しなきゃならないのよ馬鹿!」
しかし父親(リュカさん)の強さを信じて疑わないリューノちゃんが、それ以上に高圧的な態度で拒否をする。

「くっくっくっ……何も知らぬ愚かな娘め! コレが何だか知ったら悲鳴を上げるぞ!」
不気味な笑いと共にタマキ……頭にこびり付いちゃったよ! えっと……キングレオが、懐から何やらアイテムを取り出し見せ付ける。

「あ、それは確か……『静寂の玉』だったけ? あの後、拾って準備してたんだ!」
ウルフさんがアイテムの正体を知ってるらしく、マーニャさん・ミネアさんと頷き合いながら語ってくれる。

「リュカさん。あのアイテムは、一部屋くらいの広さで魔法を封じるアイテムです。使用されたらバギクロスは勿論、ベホマも使えなくなるので気を付けて下さいね」
そ、そんなアイテムが存在するのか!? ……にしては、ウルフさんが落ち着き払ってるのが気になるなぁ。

「ふははははは! 流石このアイテムに苦しめられた小僧だ! 恐ろしさを身に染みて憶えてる様だな!」
そう高らかに笑いながら、タマキ○は静寂の玉を使用した。
タマが玉を使用した!! もうイイや名前なんて!

「……それが……何だっての?」
「どうやら愚かなキサマには解らない様だな……余はこの場の魔法を封じたのだ! もうキサマに、先程の様な強烈な魔法を唱える事は出来ない……余の攻撃を受けて、傷付いた身体を癒す魔法も唱える事が出来ないのだ!!」

してやったり的に大笑いするタ○キン……
そんな奴を見て呆れ顔で指を差し、ウルフさんに目で問いかけるリュカさん。
問われたウルフさんも、両肩を竦め呆れている。
何でこんなに落ち着いてるんだろうか? 魔法が使えないのはウルフさんにとって一大事なはずなのに……

「はぁ……ほら!」
大笑いを続ける○マキンに向かい、左腕から外した黄金の腕輪を差し出すリュカさん……
やはり魔法を封じられて、危険を察知したのか? 何もせずに降伏を受諾しようとしている……

「ほう……素直で良い事だ!」
くっ……例え魔法を封じられてても、俺は剣術の方が得意なんだ……最後まで諦める事なく全力を尽くす……あれ?

そう言えば、リュカさんって俺よりも剣術能力が上だったよなぁ……
それに今は仲間も沢山居るし……
ライアンさんという、どう見ても剣術メインな仲間も増えたし……
あれ?

シンSIDE END



 
 

 
後書き
ごめんね下品な言葉を連呼して……
 
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