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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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第87話 力になりたい!!

 
前書き
マヤみたいにいつもハイテンションな07です☆
今回はルーシィ&リョウの対決!!
ルーシィ目線で書いていきます。
それでは、第87話・・・スタート☆ 

 
・・・さっきから嫌な予感がするのよね・・・

ル「ねぇリョウ、もしマヤが危険な目に合ってたら・・・」

リョ「・・・・・」

リョウは何も言わないけど、心配しているのは表情だけで分かった。その時、

ファ「大丈夫。動物姫(アニマルプリンセス)は無事よ。」

上を見上げると、ガジルとリリーを蹴り1つで倒した女の人が残骸の上に立っていた。

リョ「おい!ファイヤー!さっきはよくもやってくれたなっ!!」

ファ「ファイヤーじゃなくてファイターよ!人の名前くらいちゃんと覚えなさいっ!!」

名前じゃなくて、コードネームだけどね・・・てゆうか、現れてそうそう説教するのね・・・

リョ「お前の名前なんかどうでもいい!俺は今めちゃくちゃ腹が立ってるんだっ!!仲間を散々傷つけて、マヤを攫って、マカロフさんまで・・・」

リョウの硬く握られた拳が怒りと悔しさで小刻みに震えている。

ファ「あんたたちのマスター、破滅の光線(ルーインビーム)を正面から直撃して、生きているだけでもすごいわよ。」

リョ「てめぇ~・・・!!」

リョウの硬く握られた拳は今度は怒りと悲しみで小刻みに震えていた。リョウの怒りで大気が震えている・・・すごい魔力・・・リョウは腰から聖剣(エクスカリバー)を1本抜くと、刃先をファイターに向けて、

リョ「お前の相手はこの俺だっ!!ルーシィにはぜってぇ~に指1本触れさせねぇっ!!!」

ル「リョウ・・・」

リョウの背中は、いつもよりたくましく見えた。

ファ「はいはい。若いっていいわね。」

ル「あなた何歳なのよっ!?」

ファ「それが分かんないのよね~。」

ナツとガジルと一緒で、年齢不群って事かしら?見た目的には20歳ぐらいよね。

ファ「先攻は譲るわ。本気でかかってきなさい。」

リョ「舐めやがってっ!!」

リョウを挑発するなんて・・・!!するとリョウはもう1本聖剣を抜くと、ファイターに向かって一直線に駆け出した。

リョ「2剣流・・・天翔切ッ!!」

赤い光を放った聖剣をファイターに振りかざす。やっぱり、リョウも少し警戒してるんだ・・・いつもなら最初は聖剣1本で戦って、相手の強さを探るはずなのに、今回は最初から・・・

ファ「甘いわよ!」

リョ「!!!」

ル「そんな・・・」

リョウの攻撃を蹴り1つで防いじゃうなんて・・・

リョ「お前、ナツ以上に化け物なんじゃねぇか?」

ファ「なっ!!」

化け物は大げさすぎると思うけど・・・

ファ「冗談にも程があるわっ!!私はどこにでもいる極普通の女ですっ!!」

リョ「んじゃ訂正する。闇ギルドのどこにでもいる極普通の化け物女だ。」

ファ「あんた・・・私を挑発してるの?」

リョ「気づくのがおせぇんだよ。さっきの仕返しだ。」

あ、あの~、私はこの空気の中で、どうしたらいいの?

リョ「2剣流・・・星志希切ッ!!」

星のような光に、希望に満ちた光を纏った聖剣を、ファイターに力強く振りかざす。

ファ「全自必拳ッ!!」

星のように輝く光を纏った聖剣と、激しく燃える炎のような赤い光を纏った拳がぶつかり合った。

リョ「・・・・・」

ファ「・・・・・」

ル「・・・・・」

バギィィィンッ!!!

ル「う、嘘・・・!!」

ファ「ふふ。」

リョ「俺の、聖剣が・・・」

粉々に砕け散った。

ファ「1本だけでも持ち応えたのはすごいわ。でも、これで戦いは私の方がかなり有利になったわよ。」

リョ「くっそ!!」

・・・ダメだ・・・やっぱり見てられない・・・!!

ル「リョウ!!私も戦うっ!!」

リョウは目を見開くと、

リョ「ダメだっ!!こいつは俺がやるっ!!」

怒鳴るように言う。でも、これくらいで「分かったわ。」って引き下がる私じゃないっ!!

ル「聖剣1本じゃ無理だよっ!!私だって戦えるっ!!いつもリョウに助けられてばかりだけど、今なら少しでも力になりたいのっ!!」

リョ「ルーシィ・・・」

ファ「素敵な彼女さんね。」

その時、リョウの立っている場所に赤い魔法陣が浮かび上がった。

リョ「な、何だこれ!っ?」

ファ「私が魔法を使えないとでも思ったの?」

すると、魔法陣から赤い紐のようなものが飛び出し、リョウの体に纏わり付く。

ファ「伸縮自在が可能の紐よ。」

紐がリョウの首に巻き付く。

リョ「あぁ・・・あ、ぁ・・・」

ル「リョウ!!」

リョウは完全に身動きが出来なくなっていた。

ファ「さあどうする?ルーシィ・ハートフィリアさん。」

ファイターが不敵な笑みで笑ってくる。

リョ「ルー、シィ・・・に、逃げろ・・・」

私は硬く拳を握り締めた。

ル「私のせいで、マヤや、他のみんなが傷ついちゃうかもしれないけど・・・何もやらないよりはやった方が何倍も得ッ!!今度は私が相手よっ!!!」

ファ「そうこなくっちゃ!」

私は鍵を取り出す。お願いみんな、私に力を貸してっ!!

ル「開け!金牛宮の扉!タウロス!!」

タ「MOーーーーーーーーーー!!」

ル「全力であいつを倒して!!」

タ「了解しましたMOー。」

タウロスが斧を振り上げる。ファイターはそれをステップでかわし、タウロスの背中に蹴りを1つお見舞いする。

タ「MOッ!!MOー怒りましたMOーーー!!」

タウロスが怒ったぁっ!?あれ?牛って赤いものを見ると暴走するんだよね?

タ「MOーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

タウロスは斧を連続で振り回す。ファイターはそれをかわし続ける。

ファ「なぁ~んだ、黄道十二門だからてっきり強いかと思ったけど、そうでもないね。」

ファイターは胸の前で手を十字にすると、

ファ「クロスナックル!!」

タ「MOーーーーーーーーーー!!!」

ル「タウロスッ!!」

タ「す、すみません・・・MOー・・・」

タウロスは星霊界に帰って行った。

ファ「手榴拳!!」

ル「キャア!!」

ファ「鞭蹴り!!」

ル「イギィ!!」

ファ「全自必拳!!」

ル「あうっ!!」

リョ「ル・・・シィ・・・」

私の体はもうボロボロだった。魔力も限界だった。

ファ「さて、どうする?」

ファイターが私の隣にしゃがみ、不敵な笑みで問いかけてくる。か、勝てない・・・私は痛む体を体を起こして、ファイターに頭を下げると、

ル「お、お願い・・・私はどうなってもいいから・・・マヤや、リョウ、みんなには手を出さないで!!」

必死にお願いした。顔は見えないけど、ファイターが不気味に微笑んだのが分かった。

ファ「じゃあ、『死』あるのみだね。」

私はぎゅっと目を閉じた。これでみんなが、マヤが助かるなら・・・!私は覚悟を決めた。

ファ「格闘奥義・・・」

リョ「や・・・止め、ろ・・・・・」

ファ「グロスティカルブレイク!!!」

リョ「止めろぉーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

ドドドドドガガガガガガガァァァァァァァァァァン!!!!!

****************************************************************************************

私は恐る恐る目を開けて、自分の手を見た。あれ?なんともない・・・?すると、誰かに抱えられているのがわかった。

ロ「全く、何で君は、そう簡単に命を落とそうとするのかな?」

聞き覚えのある声に私は顔を上げる。そこにいたのは、

ル「ロキッ!?(レオ)」

リョ「めがね、野郎・・・」

ファ「黄道十二門の1つ、獅子宮のレオ・・・」

門(ゲート)を通って私を助けてくれたんだ・・・あれ?もしかして、ロキ自身の魔力?とゆう事は、私、今魔力0!?ロキは私を下ろすと、

ロ「リョウ、君がルーシィを守らなきゃダメじゃないか。」

リョ「わ、悪ィ・・・」

あれ?もう喧嘩は収まったの?

ロ「ルーシィは下がってて。後は僕がやる。」

ファ「今度は獅子が相手ね。私を倒す事が出来るかしら?」

ロキは強いのよっ!!

ロ「王の光(レグルス)よ、我に力を。」

光を纏った拳でファイターに殴りかかる。ファイターはそれをかわし続ける。

ファ「そんな攻撃、私には当たらないわよっ!!」

ロ「それはどうかな。」

ファ「えっ!あうっ!!」

ロキの拳がファイターの左頬に命中。

ル「すご~い。」

リョ「す、すげー・・・」

私たちの攻撃が一切当たらなかったのに・・・ファイターは左手で血を拭うと、

ファ「私に傷をつけた事は褒めてあげる。でも、これはどうかしら?」

ロキの立っている場所に赤い魔法陣が浮かび上がる。

ル「ロキ、避けてっ!!」

私は叫んだけど時すでに遅し。魔法陣から赤い紐が伸び、ロキの体に纏わり付く。が、

ロ「王の光(レグルス)は満ちた。獅子光耀!!」

辺りが光に包まれる。すると、赤い紐が次々に灰になっていく。リョウの体に巻き付いていた紐も跡形もなく灰になった。

ファ「ちぇっ。光で消滅させるとはね。なかなか冴えているじゃない。」

あんた、素直じゃないわね。ファイターは胸の前で手を十字にすると、

ファ「クロスナックル!!」

ロキはそれをかわすと、ファイターの背中に拳を1つお見舞いした。

ファ「あうっ!星霊なんかに、負けるもんですかぁっ!!」

ロ「僕も君には負けないっ!ルーシィと、ルーシィの大切な人を傷つける人間は、誰であっても、この僕が許さないっ!!!」

ル「ロキ・・・」

リョ「めがね野郎・・・」

その時のロキは、本物の獅子のように見えた。

ファ「あんたも、『死』あるのみ!!格闘奥義・・・」

まずいっ!!このままじゃロキが・・・!!

ロ「僕は君になんか負けないっ!!」

ファ「グロスティカルブレイク!!!」

ロ「獅子王の輝き!!!(レグルスインパクト)」

ドドドドドガガガガガァァァァァァァァァァン!!!

****************************************************************************************

砂煙が晴れると、ボロボロになったロキと、気を失っているファイターがいた。

ル「ロキ~!」

ロ「ルーシィ。」

ロキのめがねの青いレンズにはヒビがはいっていた。

ル「お疲れ様。ありがとうね。ほら、リョウも。」

私は後ろでそっぽを向いているリョウにもお礼を言うように言う。これでも仲直りしたんじゃないの?

リョ「・・・た、助けてくれて、あ、ありがとう。」

ロ「どういたしまして。今度はちゃんとルーシィを守ってよね。」

リョ「あぁ。」

ロ「それじゃ、僕はこれで。マヤを助ける時には、僕も手伝うよ。」

ル「うん。ありがとう。」

ロキが星霊界に帰る直前、

リョ「ありがとな、ロキ・・・」

ロ「!あぁ。」

ロキは星霊界に帰って行った。

ル「今、ロキって言ったわよね。」

リョ「//////////」

やっとリョウが名前で呼んでくれた!よかったぁ~。

リョ「ルーシィ。」

ル「ん?何?」

リョ「・・・ありがとうな/////////」

ル「どういたしまして。」

私が力になれたかどうかわからないけど、リョウが無事でよかった。 
 

 
後書き
第87話終了です☆
今回は途中からほとんどがロキの活躍でした。お疲れ様~。あ、ちなみに、ファイターに粉々にされたリョウの聖剣はそのうち新しく出てくると思います。
次回はナツ&ハッピー&フレイの対決!!
お楽しみに~☆ 
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