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もう1人の子供魔法先生

作者:スラ
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1話

「卒業証書授与----------」

今日俺はここ魔法学校を卒業した……
そう魔法学校をだ……


しかし俺は新たな生を受けてこの世界に生まれ落ちた
普通ならば持つはずのない前世の記憶を持って……
その前世では魔法なんてものは漫画やゲームの話でしかなく
現実として存在などしていないと思っていた
しかし生まれて数日後の事なんだが
父さんが俺をあやすのに魔法で玩具を浮かべたり
俺を『高い高ーい』と言って浮かべたり
母さんが何か呪文?詠唱?をして杖を振るうと
ホウキやチリトリ等がかってに動き掃除を行ったりと
前世では有り得ないことを起こしていて
父さんと母さんが食事中とかの会話を聞いていると
どうやら俺が新たに生まれてきた世界には魔法と言う概念が存在する事を知った

そして俺が生まれてから3年の月日が流れ
俺自身も魔法が使えないかとコッソリ母さんの杖を借りて
家の裏にある山の中腹で振るって見たけど何も起きず
そう言えば魔法を使う時には呪文の詠唱が必要だったと思い
前に父さんが暖炉に火を灯していた時の事を思い出し
その時言っていた……
『プラクテ ビギ・ナル アールデスカット』っと……
その魔法が発動した後の事は実はよく覚えていない
その時使った魔法は初心者でも使えるような魔法だったのだけど
3歳の時の俺の魔力総量は普通の魔法使いと比べると遥かに多く
初めて魔法を使った俺はそんな初心者用の魔法に無理やり大量の魔力を込めていたみたいで
この時の俺が一度に出せる魔力量を超えてしまい気を失ってしまったのだ
そして目覚めた後に聞いた話では
俺が使った魔法によって山が大炎上したらしいのだが……まぁ置いておこう

そして俺はこの事件が原因で
魔法の制御が出来るよにと魔法学校に通うことになった

そんな過去の事は置いといて7年と言う月日が流れてやっと俺はここを卒業する
今では魔力の制御も上手くできるようになり
この学校で同じ歳と言うことで仲良くなったネギ・スプリングフィールドと共に
こっそり関係者以外立ち入り禁止の禁呪書庫に入って上位魔法の資料とかを盗み見して覚えたり
その覚えた魔法でネギと手合わせしたらまた山が大炎上したりと
色々な事があったけど今日で一旦ネギともお別れだ

今俺は卒業証書を貰い卒業式も終わった後にネギと共に廊下を歩いていた

「あ~学校もやっと終わりか~」
「っと言ってもこれから卒業証書に浮かぶ修行地で頑張らないとだけどね」
「だな」
「当分会えなくなるだろうけどカイトも頑張ってね」
「何言ってんだネギこそ魔法の修行怠るなよ?」
「うん。何処が修行地になろうとそれは怠らないよ。これ以上カイトと差を付けられたくないし」
「確か俺が582戦422勝120敗40分けだったか?」
「そうだね。しかも僕の勝ちはカイトがまだ魔力制御が上手く出来なかった時がほとんどっていうね」
「はっはっはっまぁネギは俺の友でありライバルだ。頑張って強くなれよ?」
「もちろん!次会った時に手合わせしたらカイトなんてケチョンケチョンにしてあげるんだから」
「楽しみにしているぜ」

俺とネギがそう会話をしていると

「ネギーカイトー」
後ろから俺達を呼ぶ声が聞こえたので振り返ってみると
そこには同じく今日ここを卒業した俺たちの幼馴染で1つ年上の『アンナ・ココロウァ』通称『アーニャ』と
ネギのお姉さんである『ネカネ・スプリングフィールド』の2人が手を振ってやってきた
「ネギとカイト何て書いてあった?
私はロンドンで占い師よ。2人の修行の地は何処だったの?」
アーニャの質問に対して
「今浮かび上がるとこ」
「俺もだな」
俺とネギはそう答えた
するとネギの卒業証書が光りだし文字が浮かんできた
そこには……
『A TEACHER IN JAPAN.(日本で先生をやること)』
そう書かれており
「「えぇぇぇぇぇぇぇーーー」」
アーニャとネカネさんは驚きの声を上げ
「あっはっはっネギが教師w」
俺は大爆笑していた
すると俺の卒業証書も光りだしてたので見てみると
『A TEACHER IN JAPAN.(日本で先生をやること)』
ネギのと全く同じ文章が浮かんでいた……

この後、アーニャとネカネさんが校長に『何かの間違いでは?』と問い詰めたけれど
「しかし卒業証書にそう書いてあるのなら決まったことじゃ
立派な魔法使いになるには頑張って修行してくるしかないのう」
校長はそう言うだけだった 
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