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少年は魔人になるようです

作者:Hate・R
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第57話 戦場は地獄行脚になるようです


Side 愁磨

「準備は?」

「無論、万全ネ。歩兵・四足は想定数の1.2倍まで集またネ。中型も今日中に数が集まる。」


――朝、ダイオラマ球、製造所。

中夜祭で騒いだ生徒達が起き始める時間、明日の計画で使用する兵器軍の最終確認を超と行っていた。


「こちらの巨人兵7体は既に出来上がっている。

あと、お前の専用機は指定の場所へ搬送済みだ。最終調整は任せる。」

「ウム、そちらの方が重要だた、感謝するネ。」

「後、こちらは魔法陣の件ですが。やはり、100%まで目標の補足と指定が出来ません。

現状、持てる力を100%出したところで捕捉率は94%が限界かと……。」

「やっぱりか……。最終的に91.5%程度まで行けばいい。その場合は当日、俺が補佐に入る。」

「了解いたしました、マスター。」


それだけ言うと、茶々丸妹――改め、茶々子(今命名)は奥に下がる。

・・・元、つまり原作ならばハカセがやるべきであったが、目標の変更に伴い、

ハカセはロボの方にしか着手していない。


「(それですら、表にしか関わっていない……。やはり―――)

こんな所か。それじゃあ超、俺は大会の設営手伝ってくる。」

「アイヤー、了解ネ。いってらっしゃイ。」


と言っても、ここ出ればすぐ下なんだが。


「よーっす。進捗どうだー?」

「織原先生、ハザーッス!!」

「「「「ハっす!!」」」」

「予選会場は設営済み!本戦会場も二時間あれば終わります!」

「昨日おっしゃってましたシステムも、予選中には届く手筈になってます!」

「ご苦労!もうひと踏ん張り、頑張ってくれ!」

「「「「「「サー!イエッサー!」」」」」」


バラバラと持ち場に散って行く体育会系達。

元の担当が羽目を外し過ぎて怪我をしたから、責任者である俺が雇ったのだ。

と言ってもそこは体育会系。超包子と学食のタダ券でなんとかなった。


「………そろそろ、受け付け行くか。」


ここからは・・・全てを騙さなければならない。

Side out


Side ネギ

『予選出場者はこちらでグループ分けを行いますので―――』

「おー、ネギ!お前もはよ引け!」

「小太郎君、早いね!っと………Dグループか。」

「おぉっしゃ違うとこや!」


朝。予選の集合時間になり龍宮神社に行くと、既に大勢の人が集まっていた。

見た顔もチラホラいて、結構面白くなりそうだ。


『――それではこれより、予選を開始いたします。

出場選手の皆様は先程引いたグループの会場へ移動お願いいたします。』

「おっと。ワイは一番遠いから、急がんと。」

「うん、頑張ってね!」

「そっちもな!予選で落ちんなや!!」


そう言えば予選も本戦も選出方法が教えられてないけど・・・チーム制でもないし、普通の戦闘なのかな?


―――ズドォオォオオォォオオオオオオオオ!!

「うわぁ!?」

「うぉっ、なんだ?」


待っていると、ちょっと離れた所の・・・恐らくAグループの待機所で、爆発のような音がした。

・・・けど、あれは明らかに魔法だった。


――ドガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!

ズズン!!

「な、なんかやべぇぞ!」

「つーか次ここじゃね!?」


爆撃や打撃の轟音が近づいて来て、周りが騒ぎだす。って言うか、これは―――!?


「はーい、Dグループの皆さんおはようごっざいまーーす!これから予選始めますねーー!

ルールは簡単、こちらの一撃を耐えれば一次予選通過!それじゃ、行っくよーーー!!」


と、上空にもみじさんが現れ、手に魔力が集まって行く。慌てて、全力で防御する!!


「『魔炎(フォイエ・タウバー) "柱"』!!」
ゴゥッ!――ォオオオオオオオオオオオオ!!


始め周りを回っていた炎の輪が天高く昇り、次いで、上から炎の柱が落ちてくる―――!!


ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
「ぐ、ううううううううううう!!」

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

「熱いっつーか、洒落になら――――」
ガオッ!
「ちぇー、弱いなぁ。」


人が死ぬギリギリであろう所で、炎が消え去る。

周りを見ると、僕以外に立っているのは2人だけだった。って、一人はよく見る顔―――


「タカミチ!?」

「あ、ったたた……キツイなぁこれ。よく生き残ったね、ネギ君。」

「残ったの三人か~。それじゃ、本戦会場で説明あるから、移動しててねー。」


それだけ言うと、あっさり飛んで行ってしまう。この人達は、どうするんだ・・・?


「ん……どうしたい?ネギ君。行かないと。」

「で、でもタカミチ!この人達は……?」

「愁磨さんの事だ、すぐに救護班が回ってくるさ。」


タカミチの言うとおり、Cグループの方から次々と人が来て、倒れている人達が搬送されて行く。

それならいいか(いや良くはないんだけども)、と龍宮神社に移動する。


「ネギ!お前も通ったか!」

「小太郎君も!よかったー。」

「フン、落ちていれば兄様の心労が、一瞬でも早く終わったろうに。」

「エ、エヴァンジェリンさん!?」

「私だけだと思うなよ?」

『―――全員の集合を確認いたしました。只今より、本戦のトーナメントを発表いたします。』


ブンッ!とトーナメント表が現れる。

アリア・P・W・織原  VS 佐倉 愛衣
もみじ・A・朱里    VS 古 菲
タカミチ・T・高畑   VS 神楽坂 明日菜
クウネル・サンダース  VS ネギ・スプリングフィールド
犬上 小太郎      VS 長瀬 楓
桜咲 刹那       VS エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
刀子・P・C・織原   VS 龍宮 真名
源 しずな       VS 高音・D・グッドマン


「クウネル……って、誰?」

「俺はあの忍者姉ちゃんか。あんま分からんなぁ。」


「・・・・もみじ、相手。負けない・・・。」

「フフーン、ボクだって負けないからね!!」

「むむ、もう勝った気アルか?」

「わ、私は勝てる気がしません……。」


「ククク、刹那が相手か。精々楽しませろよ?」

「ぜ、善処します。と言うか、しずな先生……?」

「気にはなりますが……それも、気にしても仕方ありません。私はまず、真名との戦いに全力を尽くすまで。」

「少しは手加減してくれると、ありがたいんだけどね?」


文句は言いたい所だけれど・・・・そんな事言ってられない。

魔法を教えて貰う為に、あの人達がいる頂に行く為に。まずは、クウネルさんを倒す!!


『それでは、本戦の説明を始めます―――』




――数時間後、本戦開始




『ようこそ皆様、第五回『真・麻帆良武闘祭』へ!!

それでは、大会主催者であるお二人から挨拶を。』


神社の二階から愁磨さんと超さんが姿を現すと、歓声が起こる。

数年前、この大会の縮小を止める為に、愁磨さんが買収して色々やったらしい。


『―――私が、この大会に一枚噛ませて貰った理由は一つ。

裏表問わず、最高の戦いを見たい。それだけネ。

つい数年前、ここにいる織原先生が大会を復活させるまでは記録機材の発達と普及により、

使い手達が技の使用を自粛。それにより大会も形骸化、縮小の一途を辿ったネ。

そこで、私達は考えを共にし、最高のエンターテイメントをここに誕生させる事にしたネ!!

昨年のルールは刃物及び銃火器の使用禁止、呪文詠唱の禁止。

今年は、これも取っ払うネ!!本当の何でもアリ、至高の戦いになる事を保証する!!』

『言わなくても分かるとは思うが、相手を殺したり、生活に大きな支障を残す怪我をさせた場合は失格だ。』

「なっ……!?」

「うっは。やるなぁ愁磨はんもあの姉ちゃんも。」


超さんの発言に会場がざわつき、銃が最強だろうと言う声が上がる。

いや、それ以前に。"呪文詠唱の禁止"って、大々的に言っていいの!?


『皆の疑問は当然である!出場者の中にも使う選手がいる。しかし、それは勘違いであると言おう。』
ドドドドドドドドドド!!

愁磨さんが下に降りると、全方向から銃が連射される。

とは言ってもただの銃だから、愁磨さんが銃弾を掴む事は容易い。


『とまぁこんな感じで、その域に達した者達にはただの銃火器が役に立たない事が理解出来ただろうか。』

『この激戦を勝ち抜いた者には、相応の報酬が与えられるネ!

優勝賞金1000万に加え、ここに居る織原先生とのエキシビジョン。並びに!好きな日時、二十四時間。

好きに扱う権利を与えるネ!』

『……………ハ!?』


超さんの言葉に愁磨さんが声を上げ、会場がどよめく。だけど、僕と小太郎君はそんな事関係無かった。


「エキシビジョン……。」

「つまり、愁磨はんとマジで戦えるって訳やな!!修行でもマジなんやろうけど、それよりも本気で!」

『あー、もう勝手にしろ!それじゃあこれから第一回戦を始めるぜ!!両者リングへ!

アリアーー!頑張れーーー!!』

『開催者が贔屓してどうするネ!』


最初は、アリアさんと佐倉さん。魔法生徒の一人だっけ。

女の子二人が壇上に上がると、会場から冷やかしと不満の声が。


「・・・・帰るなら、今のうち。」

「は、はい……。お、お手柔らかに……。」

「そう・・・。」

『それでは一回戦!ファイッ!!』

「"メイプル・ネイプル・アラモード!目醒め現れよ 燃え出――」

「遅すぎる・・・。『神虎(シェンフー)』。」
グルォルアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
「ひゃぁああぁぁぁあぁあぁ!?」


アリアさんが使い魔を召喚すると、佐倉さんは驚いて、詠唱が止まる。

中級捕縛呪文だけを見れば優秀だけど、それじゃ、あの人達には無意味だ。


『おぉっと佐倉選手!アリア選手のペットに驚き逃げる逃げる!!』

「・・・面倒。・・・みんな、出て・・・!」
グルァ! ゴルゥ クゥー……
「・・・・・・・・起きなさい。」(ゲシッ
ギャゥ!

「ぅう……!『魔法の射手(サギタ・マギカ) 連弾・火の17矢(セリエス・イグニス)』!」
ドドドドドドドドドドオ!!

『おぉっとアリア選手!ペットと和んでいる所に直撃ーー!!これは痛いぞ!』


魔法の矢を見て、観客が騒ぎ立てる。愁磨さん達が撃ったのじゃ無いのに、なんとも思ってない?

大会中だけ、認識阻害結界を強化したのかな?


「ご、ごごごごめんなさい!"メイプル・ネイプル・アラモード!

目醒め現れよ 燃え出づる火蜥蜴 火を以ってして敵を覆わん!"『紫炎の捕え手(カプトゥス・フランメウス)』!!」
ゴアァァァァァアアア!

『佐倉選手、更に追撃ーーーー!!これは容赦ない!』

「こ、これで動けないです。参ったしてください!」


煙が晴れない内に、更に消された捕縛呪文を放つ。

火の円柱に煙ごと閉じ込められて、アリアさんでも苦しいだろう。――けれど、それだけだ。


「・・・斬り裂いて、神虎(シェンフー)。」
ザゥン!
「ひえっ!?うっそですー!!」

「押さえて。」
ドドドド!
「ふぎゃっ!」

『おぉっと速い!速いぞアリア選手!!佐倉選手の攻撃を切り裂き、押さえつけたーーー!!』

「・・・降参、する・・・?」

「こ、降参ですー……。」

『おぉっとここで佐倉選手降参!アリア選手の勝利ーーー!!』

『アリアーーー!!愛してるぞーーー!!』


愁磨さんの声援にアリアさんがパタパタ手を振り、ステージから降りる。

これで、アリアさんが順当に進んで来たか。

次は、もみじさんと古菲さん。古菲さんは一般人側だと最強だけど・・・。


「小太郎君、僕はウォーミングアップして来るよ。」

「おー……?おお、そうか。せやったらワイも行くで。」

「そっか。じゃあ、予選会場の方でやろう。」


相手はよく分からない人だけど、僕と同じく、あの攻撃を受け切った人だ。油断は出来ない!!

Side out


Side 愁磨

『続いて参りましょう!もみじ・A・朱里選手VS古菲選手!』

「フッフッフ、悪いねクーちゃん。サクッと終わらせて貰うよ!」

「フッフッフ、それはこちラの台詞ヨ!!」

「しゅーーーまーーーーー!!見ててねーー!!」

『おー、頑張れー。』

「むー、てきとーー!!」


アリアと佐倉の対決はなんの変哲も無い圧勝で終わり、次はもみじと古菲の対決。

以前のもみじなら惨敗していただろうが、今では、負けようがない。


『それでは第二回戦―――ファイッ!!』

「ハァアアア!!フッ、アイーーーーーー!」

「っと!よ、ほっ、は!!」

『古菲選手ラッシュラッシュラッシュラァァァァッシュ!しかしもみじ選手も受け流す!受け流すーーー!』

「それじゃ行くよぉー!『限定解除:地獄の番犬(ケルベロス)』!」


古菲との距離が空いた瞬間、もみじの飼っている使い魔であるケルベロスを自身に宿す、

アリアの『天合獣纏』と同様の魔法を限定発動する。

修行が始まって暫くしてから、もみじがいきなり召喚した事から、強化の方法として取り入れたのだ。


『おぉっともみじ選手、何やら凄い事になったぁー!!犬っぽいぞ!?』

「……参る。」

「雰囲気変わり過ぎじゃないかネ!っとぉ!?」

『今度はもみじ選手のラッシュ!だ が!!古菲選手押されて行く!ステージの端まで来てしまったぞ!!』


ステージは15m×15mの能舞台。古菲は拳と蹴りだったが、もみじは手足にケルベロスが顕現している為、

受け流すのにも限界が出てくる。


「―――壊れちゃえ。『番犬の(ケルベラス)魔炎(フォライバー)』!」
ゴゥ!! ォォォォオオオオオオオオオオン!!
「フッ、ああああああああああ!!」


もみじの犬型の魔炎と、古菲の渾身の一撃がぶつかり合う。

が、それは一瞬拮抗した後、悲鳴を許さず古菲を飲み込む。


『古菲選手ダウゥゥーーン!!と、気絶しております!もみじ選手の勝利です!』

「……戦闘解除、通常状態へ移行。」


もみじが普段の姿に戻り、ステージを後にする。

――言い忘れていたが、会場周辺にかけられている認識阻害は"魔法=麻帆良技術部の新技術"となる。

不審に思われない為に、パレードに色々参加させておいた。


『さぁ、何故か女の子対決が続いておりましたが、次はオジサン登場!

デスメガネVSバカレッド・神楽坂明日菜だーー!!』

「やれやれ、オジサンなんて酷いなぁ。」


まず、タカミチがステージに現れた。

普段通りにこやかに笑ってるが、よく見ると体の近く、ほんの数ミリが空間が歪んでいる。


「(()る気が隠し切れていないな……。精神統一やらせるか。)

つーか、明日菜じゃ相手にならんだろうな。」

「お待たせしました!すいません!」

『両者揃いました!それでは第三回戦―――ファイッ!!』
ゴゥッ!
「ハァァァアァァ!!」

「なっ、ぐぅ――――――!!!」


一瞬で咸卦法を完成させると、タカミチに殴りかかる。そして、その使っている武術は・・・王家の技。


「(バカな、記憶が戻って――いや、何も兆候は無かった。)」

『おぉっと明日菜選手!"デスメガネ"相手に押す、押す!タカミチ選手、防御に回るしかなーーーい!!』


「(これは、確かアリカさんも使っていた王家の武術!何故明日菜君が使えるんだ!?)」

「まだまだぁぁぁぁぁぁ!!っハァ!!」


流石に、タカミチも動揺を隠せないか・・・・。魔法無効化も働いているし、一体―――!?


「厄介だね……。でも、僕だって負けられないんだよ!」
ドゴッ!
「ぐっ!!」


タカミチの一撃により、アスナは距離を離された。

慌てて距離を戻そうとするが、その前にタカミチが仕掛ける。


「何をしたかは知らないが……タカミチの最も得意な距離。終わったな。」


ゴゥッ!
「ここからが、本番だよ。」

「くっ、ハァァァァァァアア――」
ドゴォォ!!

『うわっとぉ!?デスメガネの凄まじい 一 撃 !!てか、明日菜大丈夫!?』


タカミチの居合拳が、近づいてきた明日菜を容赦無く潰す。

と言っても、まともに当たったのは拳圧だけだろうが。


「ゲホッ!ゲホッ!!」

「(やっぱり、咸卦法の分は消されちゃうか……。)

明日菜君、君は何故ここに居るんだい?君には、戦う理由なんて――」

「それが、あるんです。高畑先生!私は、決めたから!」

「くっ……何を決めたと言うんだい!?」
ドン! ドン! ドン!!


タカミチは明日菜を牽制しつつも、話を続ける。明日菜も、瞬動を使って上から降ってくる拳を避ける。

ただの女学生をよくもあそこまで育て上げた・・・。


「(……だが、誰が育てた?)」

「私は、ネギを守ってあげたいの!だから、少しでもそれを証明する為に。全力で戦うんです!!」

「そうかい……。でも、僕だって、止めたい人達がいるんだ。

まぁその為に、その人に教えを請うているんだけどね……。」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド!!

『避ける、避ける!明日菜選手、先程の一撃を物ともせず避ける!

しかしデスメガネの猛攻で、全く近づけないーー!!』


隙間なく拳が降り、明日菜はフィールドの隅へ追い詰められた。


「すまないね、明日菜君。『百条閃鏃無音拳』!!」
ドゴォン!!
「カッ……!」

『デスメガネの圧倒的な一撃!!明日菜選手気絶!タカミチ選手の勝利です!!』


「……それでいい。」


タカミチの手加減した奥義により、明日菜はダウンした。想いは認めるが、ここに来るにはまだ早い。


『さぁ盛り上がって参りました!!第四回戦はキワモノか!?

噂の子供先生VS謎のフード、クウネル・サンダース!』

ザッ
「やぁ、愁磨。」

「よぉ、アル。何しに来た?」

「フフ……出来を見に来ただけですよ。」

「なら、見て来ればいいさ。……行くなら、本気で行けよ?」

「言われずとも。それと、私の事はクウネルと。」


ふざけた事を言うと、アルはステージに転移した。同時に、小太郎を伴いネギが現れた。

さぁ、二人とも。正念場だぞ・・・・・・?


「あなたが何者かは知りませんが……通らせて頂きます!!」

「フフ……あなたの親の、友ですよ。」

「えっ?」

『それでは!レディィィィィィィ!!ファイ――』

―――ズズゥン!!


瞬間、アルの重力魔法がネギを押し潰した。

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