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環の理

作者:三島 渓山
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鋼の錬金術師
  人造人間5

 
前書き
突然ですが『開き直れ!渡良瀬君!』を削除したいです。理由は何か違うと思いました。書きたい内容と書いていた内容にズレが発生したからです。明日には削除しますので、では。 

 






 傷の男(スカー)がアップを始めました。傍にエルリック兄より小さい女の子がいます。ロリコン?



 「……!?(ゾクッ)」

 「どうした?」

 「いやダ……あの人いやダ……人だけど人じゃない……!」

 「ふん……確かにどれもこれも人ではないな」



 “お父様”にエンヴィー、グラトニーの事か。その中に私も入ってると思うと泣けてくるわ。



 「む……鋼の錬金術師!」

 「どこでス!?エドワード様はどコ?」

 「あの化け物の足の下だ」

 「……どっちですカ?」

 「少なくとも人間だと分かる方だ」

 「―――!!!??」



 ショックを受けている女の子。どんな想像してたんだ?



 「乙女の純情を弄んだわねこの大豆男ーーー!!」

 「何だとこの大豆女!」

 「兄さんあの娘に何したんだよ!?」

 「何もしてねぇ!」



 ヘタレだから何もしないんだな。それに十四歳だし、性の目覚めもしてなさそうだ。



 「食べ損なったイシュヴァール人だ」

 「ふむ……順わぬ民か。確か破壊の錬金術で悉くわれらの邪魔をしていたな」

 「馬鹿め!飛んで火に入る夏の虫とはこの事だ!行けグラトニー!」

 「はぁい!」

 「奴は今術を使う事が出来ない!」



 はい超絶フラグ来ましたー。普通に傷の男(スカー)にやられてますよー?



 「「!!」」

 「許せません……乙女心を踏みにじり、挙句の果てはシャオメイ誘拐まデ……天誅!」

 「!?」



 錬金術!?何で使えるの!?



 「うそ!!」

 「……んで……何で使える!?」

 「ラッキー!」



 エンヴィーの手から離れる二人。錬金術を使おうとするがやはり使えなかった。あの二人と私達に何の違いがあるんだ……?



 「傷の男(スカー)!内乱はこのエンヴィーが引き起こした!こいつらは内乱の全てを知っている!」

 「……詳しく話を聞かせてもらわなければならないようだな」



 エルリック兄はここで傷の男(スカー)を動かす事にしたか。ベストな選択だね。



 「さすが傷の男(スカー)。こうも人造人間(ホムンクルス)が手玉に取られてるとはね」

 「何をしているグリード。部外者を排除しろ」

 「無理だよ」

 「何?」

 「主人格が賢者の石の魂(グリード)ならともかく、今は(メイザース)がこの体を動かしてるからね。錬金術が使えないんじゃ傷の男(スカー)には勝てないよ。人造人間(ホムンクルス)の力も使いこなせないしね」

 「……そうか。ならば私が相手をせねばな」



 “お父様”が直接動き出した。何にせよこの騒動は終息に向かうだろう。 



 「そう思うだろう?」

 「……大佐はどっちの味方なんだ?」

 「少なくとも人間側だと思いたいね」

 「グリードの力は使えんのか?」

 「炭素による身体硬化……だっけ?本家より硬化速度は遅いと思うよ」

 「人造人間(ホムンクルス)になってみてどうだ?人間の時と何か違うのか?」

 「何も……ただ体内に力が溢れている感じがする」



 多分賢者の石のエネルギーだと思う。



 「この場は大人しく“お父様”に従った方が良いかもよ?錬金術の使えない貴方は威勢の良いガキに過ぎないわ」

 「!」

 「この状況でも錬金術を使える方法を探りなさい。じゃないと負け確定だわ」

 「……大佐の言う通りだ。人造人間(ホムンクルス)達に対抗するにはそこらも考えた方が良いかもな」



 ふとエンヴィー達の方を見るとエルリック弟が再び捕まっていた。



 「三人ともラースの所に連れていけ」

 「(私も?)」

 「……ったく、余計な事してくれて……大人しくしてろよな」

 「兄さん……」

 「ちょっ、エンヴィー痛いわ」

 「じゃあここか?」

 「きゃあ!何処触ってんのよ!」



 メイザースの 昇竜拳!! エンヴィーの 鳩尾に当たった!!



 「ぐはっ!!」

 「あ……」

 「大佐……」

 「だ、大丈夫よ!訴えれば勝てるわ!」

 「そこじゃねえよ!」

 「冗談よ。大総統の部屋に行けばいいんでしょ?中央勤務だからばっちり覚えてるわ」

 「その前にシャワー浴びたいんだけど」

 「了解」



 ノックダウンしたエンヴィーを放っておいて上へと向かった私達なのでした。テヘぺロ☆





 ~~~~~~





 シャワー室でなんやかんやあって今は大総統執務室?とかそんな所。



 「入りなよ」

 「大佐は?」

 「特に用なんてないわよ。聞き訳の悪いのはこの二人だけの様だし?」

 「ぐ……」

 「それにもう朝だからこれから仕事なの。じゃあね」



 大総統に会うなんて勘弁よ。



 「仮眠室にでも行って仮眠とってこよ」



 ふああ……眠い眠い。





 ~~~~~~





 “お父様”との邂逅から数日が経った。主な出来事だけ言っておこうと思う。マスタングの部下が全員異動させられた。特にリザは大総統付き補佐という人質になっていた。セクハラ親父め……。



 「大総統は尻派だったとは……」



 失礼だが私と対比するとどうしてもリザはムチムチなのだ。肩幅もガッチリしてるからウエストが細く見えるというマジック。私は身長の割にスタイルはよくな……。



 「って、何の話をしてるんだ私は……」



 最近、無駄な思考が多い気がする。いや、そもそもこれは思考でなく暇潰しなのよ。何故なら私の部下はマスタングと同じく飛ばされてしまい、この部署は私しかいないの。



 「個性的なキャラだったのに……」



 準レギュラーを目前にしながら落ちてった三人。もう二度と中央(小説)に現れないかもね。彼女らの異動先での活躍を祈りましょう。



 「エルリック兄弟は北か……」



 通行料を取り戻す旅は北に指針を向けたみたいだ。あそこはアームストロング少将がいるねー。あの人がいるとまだ大丈夫だって頑張れるの(笑)



 「大丈夫かなー?」



 ドラクマに近いから身内にも容赦ないからな……下手したら死んでるかも。



 「大丈夫かなー?」

 「……さっきから私の部屋で何をしてるのかね?」

 「暇潰し」

 「そうはっきりと言われても困るのだが」

 「部下がいなくなった同士仲良くしようぜ~」

 「動機が酷過ぎるな……」



 特命部は部屋を取り上げられ、私はここに転属させられたの。マスタングと一緒なのは纏めた方が監視しやすいからかな?



 「暇なら仕事したらどうだ?」

 「終わった!」

 「は?」

 「他にする事無いの?」

 「私の仕事を手伝ってくれ」

 「OK」



 ああ、暇すぎる。“お父様”とやらはエルリック兄弟に丸投げしよう。
 
 

 
後書き
モバマス・・・ちゃんみおのSRガチャ来ました。でもSTEPじゃ引きにくいなぁ。

~NGシーン~

「……!?(ゾクッ)」

「どうした?」

「いやダ……あの人いやダ……性癖がロリじゃない……!」

「何……!どれもこれも人ではないな!」

 
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