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学園黙示録 終末と武器商人

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厄災襲来

(ジリリリリリ)

朝日が差し込む部屋に目覚まし時計が鳴る
高茂はその音に目覚める。いつも通りの朝、いつも通りの日常。高茂は起きてすぐにメールを開き朝食を作るといっても朝食は軽い物で済ませているため。時間はかかることはない。主にかかるのは仕事でのメール確認である

高「ふわぁ~ねみぃ~メールは三件か。まずはっと・・・・」

そう言ってコーヒーを口にする。苦い味が口の中に広がり脳を活性化させる

高「あれ?H&Kからの輸送仕事が無くなったみたいだな。また急だな。何々・・・・・はぁ?化け物だぁ?何言ってるんだこいつらは。ついに幻覚でも見え始めたか?」

メールの内容は仕事の話を切るということなのだが、その理由が欧州地域に突然化け物が出始めたということで急遽、欧州全域に厳戒態勢が引かれたことと会社でも工場の商品をフル回転で動かさなければならないらしい。また、避難民の受け入れも開始したそうだ

もし、本当なら世界的に大惨事になっていてもおかしくはない。ということでテレビを付けてニュース番組を映す。

テ「日本全域では春は完全に過ぎて初夏の状態に入り始めています。体調管理は気を付けてくださいね」

どの番組を回しても欧州に関すること、化け物に関することは一切報道されていなかった。

高「なんでぃ、どの番組を回してもねぇじゃねぇか。もしかして情報規制が敷かれてるんか?だとしたらありうる話だな。おっと、そろそろ学校の時間か。出ないとな」

そう言ってPCを落とし、家を出た。

~校門~

門の前ではいつも通り、手島先生が立っていた。

手「おう!おはよう!高茂」

高「おはようございます。手島先生」

あいさつを交わし、駐輪場にバイクを停めた。そのまま荷物を取り、教室へと向かう

~教室~

高「おはようございます」

高茂が教室に入るとピンク髪の少女が近づく

?「おはよう。高茂」

高「おはようございます。高城さん」

彼女の名前は高城 沙耶(たかぎ さや)。成績優秀で家が金持ちのまさにお嬢様といった感じである。高茂の学校の成績が優秀なのでなにかと勉強での勝負をしてくる(同じ高が付くので沙耶の方を頭にさせていただきます)

沙「今日は確か英語の小テストがあったわね。それで勝負しましょう」

高「はぁ、どうせ拒否権はないのでしょう?分かりました。よろしくお願いしますね」

沙「その余裕な顔もいつまで続くかしらね?」
  
高「そうはいっても何かを賭けてるわけじゃないですからね。それに昨日勉強してませんでしたし」

と、苦笑いで言う高茂

沙「そうね。私が勝ったら、休日にショッピングに付き合ってもらおうかしら?」

高「わかりました。それで手を打ちましょう」

[キーンコーンカーンコーン]

予鈴が鳴ったのでそのまま席に座った。そのまま時間が過ぎ、4限の授業になりその次の時間が沙耶と話していた英語の小テストである

高茂は窓際の席で授業を受けていた

高(あ~あ、次は小テストか。簡単な問題だろうな。でも、高城さんとのデートだよな?あれって・・・・ふむ・・・・・負けてみる価値はあるか。)

そんなことを考えながらふと窓の外を見ると、校門の方で騒ぎがあったようだ

高「ありゃあ、手島先生と、巨乳な林先生と教頭か。なんだ?不審者か?全く、変な奴っていつの時代でもいるもんだな。」

小声でしゃべりながら外の様子を見ていた

と、次の瞬間信じがたい光景を目にしてしまった

高「んなぁ!?」


小声で叫んでしまった。最初は何が何だか分からなかったが、手島先生が不審者に対して手を出したところ反撃のためか咬み付いたようだ。何とか振り払ったようだが、手島先生の様子がおかしくなり、そのまま動かなくなった。


すぐさま、林先生が手当てしようと近づいたが、動かなくなった手島先生が突然動きだし、そのまま狂ったように、林先生の喉元に食らい付き、林先生の喉元からは綺麗な鮮血が噴水のように飛び
出していた。教頭は恐怖に駆られたのかそのまま校舎に逃げ込んだ


高(おいおいおい、冗談じゃねぇぞ?人間が人間を食らうなんて映画やゲームじゃねぇん出しよ。
何かの間違いか?こいつは戦場でのジョークより性質が悪いぜ)


そんなことを高茂が考えていると教室の扉が開かれる。入ってきたのは同級生の小室 孝(こむろ たかし)が入ってきた。同じクラスの宮本 麗(みやもと れい)と話しているようだが高茂は考えに集中していた。そして、ふたりはそのまま部屋を出た、同時に井豪 永(いごう ひさし)も一緒に出て行った。他の生徒や先生は突然の状況についていけてないようだ

高(もし、ここでパニックが起きたとするならば、まず大混乱だろう。ならばどうするべきか。動かないでいるか?それとも・・・・・)

高茂がそんなことを考えていると校内放送が入った。さすがの高茂もそれには気付いた


放「全校生徒に放送します!校内で暴力事件が発生しました!全校生徒は至急、避難をしてください!繰り返します・・・・」

どうやら、暴力事件として扱われているようだ。ほぼ全員の生徒が帰られるとはしゃいでいたが、次の瞬間絶望に変わった

放「なんだ君は?早く避難しなさい!うぐぅ!?い、痛い!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!!!!!!うご!!!ぐぁ!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

放送していた教師の断末魔が放送によって校内全域に響き渡る。ほぼ全員の教師、生徒が顔面蒼白である。放送では生肉を食う音が響いていた。

一瞬の静寂・・・・・そして・・・・・・

全「鵜ううわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

全校生徒が一斉に動き出した。 
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