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勇者指令ダグオンA's

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第八話 獣魔導師

八神家ではウィザーアスカについて話し合っていた。

「東飛鳥、管理局員。三等陸士の魔導師ランクF-。探査専用デバイスハチを持ちその独断行動から管理局の獣(けだもの)と呼ばれ管理局では厄介がられている」

シグナムが飛鳥のデータを読み上げた。

「典型的な疫病神だな」

ヴィータの意見にはやては。

「東さんのことは、なのはちゃんやフェイトちゃん、クロノ君から聞いてるわ」

「なにをだ?」

「東さん。なのはちゃんの教導堂々とサボったんよ」

その言葉に氷結する八神家。

「おかげでなのはちゃんメッチャ怒って粛清かましたらしいで、本人飄々としてたけど」

「あいつ度胸あるな」

「それに一回フェイトちゃんの部下になったらしいんやけど、あまりの破天荒にフェイトちゃんノイローゼになったらしいで」

「あのテスタロッサが・・・」

「それだけやない・・・クロノ君なんか東さんの尻拭いさせられすぎて胃に穴があいたんやて」

「それはまた・・・」

「それにレジアス中将なんて半殺しになったらしいで」

「あいつ階級無視かよ・・・」

「とにかく放っておいたらやばいで」

八神家に緊張が走った。

第八話 獣魔導師


飛鳥はスーパーのビニール袋を提げながら道を歩いていた。

「ん?」

飛鳥はある気配に気づき道の脇に入ると飛鳥を追って何者かが道を曲がった。

「わああああ!!」

「うぎゃああ!!」

追っ手に向かって飛鳥はビックリさせると林檎を差し出した。

「歩きつかれたんじゃないの?」

「ちぇっ気づいてたのかよ」

追っ手、力はしぶしぶ林檎を受け取ると噛り付いた。

「なんか用?デートのお誘いってわけじゃなさそうだけど」

「俺ばっかり嗅ぎ回られんのも癪だったからな」

「じゃ嗅ぎ回るついでにどっかで話しでもするかい?そっちの追跡者さんも」

「ふぎゅ!!」

飛鳥が林檎を投げつけると角に居たはやてに直撃した。飛鳥はウィザーエヴォーラを呼ぶとドアを開けた。

「さあ乗った乗った」
力とはやては顔を見合わせると渋々ウィザーエヴォーラに乗った。

「この辺なら翠屋があるけど」

はやての意見に飛鳥は混同した。

「いやそこ高町教官の実家でしょ」

「そやけど」

「それはちょっと遠慮します・・・高町教官のご家族にあわせる顔はないので」

飛鳥は申し訳なさそうに言うと、はやては納得した。すると飛鳥は行きつけの喫茶店に向かった。

「なんにします?」

「私はアイスティーで」

「じゃあ俺はアイスコーヒー」

「それじゃあ同じものを」

とりあえず談笑し始める三人。飛鳥がなぜダグオンになったのかを聞こうとした瞬間。はやてに連絡が入った。

「え?なんやて?」

時空犯罪組織のボス、ブラックウィドーがエイリアンとつるんでいるという情報だった。

「力ここの勘定頼んだ」

「は?」

飛鳥は力に勘定を押し付けるとウィザーエヴォーラに乗り込み現場に急行した慌てたはやても飛鳥を追った。そして到着したのはゲームセンターだった。ここが時空犯罪組織のボスが潜伏しているといわれている場所だった。強行しようとする飛鳥をはやてが止める。

「東さん!駄目や!!まだ証拠が!!」

「今は証拠がないから証拠が見つかるまで我慢して死ねって言うんですか!!!?」

飛鳥の言葉に思わず口を塞ぐはやて。

「あんたみたいなお偉い人にはわかんねえけど・・・・獣はどこにだって行くんですよ・・・」

飛鳥がハチを連れて敵地であるゲームセンターに向かおうとしたその時。

「ちょっと待って!!」

「なんですか?八神空佐」

「ウチも行く・・・部下の面倒も見れんで何が上官や!!ウチが先行する!!」

はやてが騎士甲冑に変身するとゲームセンターに突撃した。

「・・・・今までの上官よりマシな奴かも・・・見極めさせてもらおうじゃない」

するとブレイブエラゴの乗った力が到着した。

「遅い!!お姫様はとっくに行っちゃたよ」

「だったら勘定俺に押し付けるな!!」

飛鳥と力はダグコマンダーを構えた。

「トライダグオン!」

ダグコマンダーを起動させると飛鳥の身体を紅のダグテクターが構築されていく。

「ウィザーアスカ!!」

「トライダグオン!」

ダグコマンダーを起動させると水色のダグテクターが構築されていく。

「ブレイブリキ!!」

ダグテクターを装備した力と飛鳥は連絡を済ませるとゲームセンターの前に立った。

「それじゃあ先行しちゃったお姫様救いに行きましょうかね」

「へいへい!」

力と飛鳥はゲームセンターの中のはやてを追いながら飛鳥が力に問いかけてきた。

「あんたの守りたい人って所か?あの人?」

「まぁ・・・守りたい人かどうかわかんないけど・・・お前はいないのか?」

力の言葉に顔を俯ける飛鳥は静かに答えた。

「別に・・・守ろうとして守れないなら守りたい奴なんていらない・・・」

過去の出来事を連想させるような言葉に力はニンマリと答えた。

「んじゃ!俺は良いって事だな?」

「は?」

「守る必要ない♪」

この屈託のない単細胞の言葉に考えてもみなかったといった表情の飛鳥。

いつの間にか先行していた力が飛鳥に向かって叫んだ。

「お~い!いつまでもボケーっとするなって♪行くぜ!相棒♪」

「・・・へいへい」

力の相棒という言葉ににやけながら共に行動する飛鳥。

これが後の最悪の馬鹿コンビ誕生の瞬間だった。

「八神空佐」

入った瞬間、暗くだだっ広い空間に出た力と飛鳥は真ん中の位置でに立っているはやてを見つけた。

「東さんそれにブレイブリキも」

「女にばっかりかっこつけさせちゃ俺の男が廃るっていうの!!」

はやてに駆け寄る飛鳥と力だが突然アラームやネオンやらが光だし三人は囲まれた。三人はそれぞれ戦闘体制に入った。

「アクション?それともシューティング?」

「へ?」

飛鳥のいきなりの問いかけに素っ頓狂な声を出すはやて。

「ゲームですよ!どれが得意ですか?」

「無理無理。文学少女のはやてはゲームしないって」

するとはやての一撃が力にお見舞いされた。

「アホ!!ウチかてゲームくらいするわ!!」

「そうですか・・・ここには居ないようですね」

飛鳥は奥へと進んでいった。

「待てよ!今度俺の腕前披露してやるよ!」

「ちょっと置いてかんといて!!」

先行する飛鳥と力を追うはやて。すると飛鳥ははやてに質問した。

「八神空佐はどうしてあたしの事追ってたんですか?」

「えっと・・・それは」

「管理局の獣が事件を起こさないようにするためですか?」

図星を突かれて困惑するはやて。

「いや・・その」

「良いんですよ。慣れてますから・・・結局上の連中なんてそんな奴等ばっかりだしね」

「え?」

飛鳥は急に悲しげな表情になった。

「結局・・・偉い奴って自分のことがかわいいんですよね」

「それどういう」

「前にさ・・・ランスターっていう魔導師が居てさ・・・・いい奴だった・・・けどランスターが死んだとき上の奴はランスターの死より面子を優先させた・・・その時思ったんだ・・・偉い奴は結局は他人より自分の身がかわいいんだってな・・・あいつにはあんなに幼い妹も居たのに・・・」

「それ・・・ランスター半殺し事件のこと」

ランスター半殺し事件とは東飛鳥がティーダ・ランスターの死を愚弄した上官を公開処刑し、そのときの飛鳥を止めるためSクラス魔導師を導入するという事件だった。上官の不謹慎な発言もあったが過剰に上官に手を上げた飛鳥は懲戒性分になりかけるがノルウェールが後見人となり管理局に居られるという事件のことだった。

だが人間的には飛鳥のことを攻める人間は誰も居なかった。

「・・・ウチが変えたる」

「え?」

「だったらウチが上に行って現場の人間を人間として見る!!!」

するとはやては飛鳥の顔を殴った。突然の事に混乱する飛鳥。

「これが口だけやないって言う約束や!!もしウチが約束破ったら血祭りに上げるなり殺すなり好きにしたらええ!!」

はやてはそのまま奥に進んだ。

(ティアナ・・・あんたの兄さん・・・あいつみたいな上官に当たったらよかったのにな)

飛鳥はそう思いながら奥に進んでいった。

「次のフロアですね」

三人の前には『ユニバーサルソルジャー』と書かれたゲーム台があった。三人は中に入るとゲームが起動した。

「へえ最近のゲームは良く出来てるね」

飛鳥がゲームの性能に唸っていると周りに鎧兵の立体映像が表示され迫ってきた。

「そりゃー」

何処から持ち出したのか力が持っていたレーザーソードで鎧兵を斬った。

「これ最近流行の体感ゲームなんだ。この剣で敵を斬ってあの山のボスを倒したらゴールだ」

どうやら力の持っていたレーザーソードはゲームの備品であるらしく、入り口に立てかけられていたようだ。

「ふ~ん。じゃあ賭ける?」

「「は?」」

「誰が一番最初にボスを倒すか」

遊び心満点でそう言う飛鳥だが、その瞬間力に鎧兵の一撃が浴びせられた。壁に叩き付けられる力はあまりのパワーに唸った。

「ぐあああ!!」

「ブレイブリキ!!」

「こいつら立体映像じゃない!!」

叩き付けられた力に駆け寄るはやて。すると力は鎧兵の存在を直感した。

突如実体化した鎧兵たちに混乱する三人。

「なら話は簡単だ!」

飛鳥はウィザーロッドで鎧兵を貫き爆発する鎧兵。

「ゲームをクリアすれば良いんですよ!!」

「なるほど!!!」

飛鳥の言葉に共感した力もブレイブクローで鎧兵を切り裂いた。

「ようっし!こうなったらボスを倒してゲームクリアしたろうやないの!ディアボリック・エディション!!」

開き直ったはやての空間魔法が次々と鎧兵を破壊していった。

「ビックバンシュート!!」

「ブレイブライオアタァァック!!!」

「ブラッディダガー!!!」

三人の必殺技が炸裂すると鎧兵は一掃された。

「やりますね。八神空佐」

「東さんもね」

「おい!友情を深め合ってる場合じゃねえぞ!!」

力が空を見上げると円盤軍が押し寄せてきた。等身大の今の状態ではかなり不利な状況だ。

「ブレイブエラゴ!!」

力がブレイブエラゴをコールするが反応がない。

「何!?」

「どうやらこの空間。外とは遮断されてるみたいね」

「ええ!!」

不利な状況が確定したことに仰天するはやて。すると飛鳥は自身の策を言ってみた。

「一か八か転移魔法に賭けます・・・ただし呼べるのは精々小型のダグビークルぐらい・・・サポートマシンは呼べない・・・二人とも時間を稼いで」

「おう!」

「なるほど・・・了解や」

飛鳥が魔方陣を展開し、円盤軍を力とはやてが各個撃破していくが次々と来る円盤。飛鳥は全力でビークルを転送しようとするが範囲が広すぎて呼ぶに呼べない。

「くそ!!」

その時円盤の光線が飛鳥に降り注がれた。今の飛鳥は避ける事ができない。光線が飛鳥にヒットするが飛鳥は無傷だった。

「大丈夫!?東さん!!」

咄嗟にはやてが防御魔法を展開し飛鳥を守ったのだった。

「はあああああああああああああ!!!」

はやての援護に答えるように飛鳥は全力を出した。そして転移してきたブレイブエラゴ、ルシファード、ウィザーエヴォーラ。飛鳥は力が抜けてしまうが立ち上がった。

「今だ!みんな!!」

「融合合体!!」

ブレイブエラゴが人型に変形すると力と一体化した。

『ダグ!ブレイブ!!』

「ダイブイン!!」

はやてがルシファードに吸収される。ルシファードが人型に変形する。

『チェェェンジ!!ルシファード!!』

「融合合体!!」

ウィザーエヴォーラが人型に変形すると飛鳥と一体化した。

『ダグ!!ウィザー!!』

それぞれのロボットに変形する三人。

『ブレイブマグナム!!』

『パルサーカノン!!』

ダグブレイブとはやての攻撃が円盤を次々と撃墜していく。

『ウィザーブレード!!』

ダグウィザーが逆手に構えると光速の太刀で円盤は次々と撃破されていった。ふとブレイブマグナムを見つめるダグウィザー。

『なんだよ』

『なんかいいなぁそれ』

『撃ってみる?』

『うん♪』

お互いの武器を交換したダグオン組。はやてが詠唱を唱えダグウィザーが数々の魔力球を生成する。

『ブラッディダガー!!』

『コメットボム!!』

はやてとダグウィザーの牽制攻撃を利用しダグブレイブがウィザーブレードを構え突撃した。ダグウィザーとはやてが銃撃と砲撃で援護する。

『おりゃあああ!!』

ダグブレイブの一閃で切り裂かれる円盤軍すると地面から巨大なモンスターが現れた。

『おりゃああ!!』

ダグブレイブはウィザーブレードを突き刺すが面積が大きいため効いていない。

『くう!!』

『ラグナロク!!』

はやてのラグナロクがヒットしてモンスターが怯むとダグウィザーがブレイブマグナムを構え魔方陣を展開した。

『媒体が銃ならこんなこともやっちゃったりして!!』

ブレイブマグナムに魔力が収束されていくと巨大な魔力球になり始めた。はやてはその技に見覚えがあった。

『スターライト・ブレイカー?』

『ちょっと違うんだなぁぁ』

その瞬間魔力球は回転を始めた砲撃体制に入るダグウィザー。だがその砲撃に気づいたのかダグウィザーをモンスターが襲う。
『なに!!』

『危ない!!』

ルシファードがダグウィザーをかばった。驚いているダグウィザー。

『八神空佐』

『今や!!』

『はい!いくよ・・・スターダスト・シューティング!!!』

ブレイブマグナムから螺旋を描いた魔力球が発射された。

『ぎしゃああああああああああ』

モンスターはジャンプで回避を試みるがスターダスト・シューティングは着弾直前に拡散し複雑な軌跡を描き始めた。その奇跡にモンスターは翻弄される。

『ぎしゃああああああああ!!』

スターダスト・シューティングがモンスターを貫き爆発した。とりあえず中ボスを倒すと休憩に入った三人。

『だいじょうぶですか?』

『ウチは・・・・けどルシファードのダメージが限界や』

大破しかけているルシファードを見て唖然としているダグウィザー。

『東さ『飛鳥でいい』

『え?』

突然のことで驚くはやて。

『苗字もさん付けも好きじゃないんです。偉いやつは嫌なやつだと思っててたけど・・・あなたはちょっと違うみたいですね・・・もう少し見定めさせてもらいますよ』

するとはやてはルシファードの手を差し出した。

『それならウチの事も、はやてでええ、敬語も使わんでええ。ただし公私混同はいかんよ』

『わかった・・・はやて』

ルシファードとダグウィザーが握手するとダグブレイブも手を乗せた。

『俺も仲間に入れてよ』

『アホか!お前とっくに仲間やろ!!』

『ここから先はあたし一人で行きます』

『けど』

『あんたみたいな良い奴に尻拭いさせたくないんで、ダグブレイブ。はやての事は任せた』

飛鳥が奥に進んでいくと宇宙人と時空犯罪組織の結託現場だった。

『やっぱり来たな!管理局の獣』

『あんたが時空犯罪組織のボス、ブラックウィドーか遊園地のおもちゃは楽しませてもらった・・・宇宙人と結託して何考えている!!』

『ほう!宇宙人と結託?証拠は?』

するとダグウィザーはニヤリと笑った。

『証拠?・・・・そんな者はぶっ潰したら探す!!』

『は!?』

『あたしに目をつけられた時点でお前に残された道は二つしかない・・・ぶっ潰されて殺されるか!殺されてぶっ潰されるかだ!!』

『野蛮人め!!』

するとブラックウィドーはエイリアンと一体化し巨大化した。ダグウィザーに襲い掛かるがブラックウィドーはダグウィザーの逆手一文字に腕を斬りおとされた。

『ぎゃあああああああ!!』

『ギャアギャア喚くな!!』

ダグウィザーが魔方陣を展開すると周囲から黒い霧が発生した。ブラックウィドーの視界を封じる技なのか、だがブラックウィドーには飛鳥の位置がわかっていた。

『そこだ!!』

『う!!』

ブラックウィドーの一撃がダグウィザーを斬り捨てた。倒れこむダグウィザー。

『やったぞ!!管理局の獣を殺った俺の名が挙がる!!』

するとブラックウィドーの後ろの霧が実体化しダグウィザーが現れた。仰天するブラックウィドー。

『なに!?』

『お前が倒したのは、あたしの分身だ』

『くっそ!!』

ブラックウィドーは再びダグウィザーに斬りかかるがその瞬間ダグウィザーの姿が消えた。

『馬鹿な!!』

『あたしはここだぞ』

再び実体化するダグウィザー。

【どこを見ている?】

【ここだブラックウィドー】

ブラックウィドーが振り返るとそこには無数のダグウィザーが立っていた。

【いやいやこっちだよ】

【【【【【【【くくくくくくく!!!】】】】】】】

無数のダグウィザーが突然笑い出した。この技は飛鳥の十八番『幻夢』といい相手の視覚、聴覚を惑わすことのできる幻術。

『なら!!』

ブラックウィドーは魔力反応を探し始めた。そして一点をを指したそこには魔方陣を展開しているダグウィザーが居る。

『そこだ!!』

切り裂かれるダグウィザー確かに手ごたえがある。ダグウィザーの残骸が散らばり黒い霧が晴れ始めた。

『はっははははっは!!どうだ!!ぐは!!!』

黒い霧が晴れた瞬間ウィザーブレードがブラックウィドーの身体を貫いていた。ブラックウィドーがダグウィザーの残骸のあった場所を見るとそこには何も無かった。そして目の前に居るダグウィザーに胸を貫かれているという事実だけだった。

『こ・・・こ・・・れ・は?魔力反応も完璧に』

『まんまと餌に乗ってくれたね。魔力反応で破ると思ってたよ』

説明すればブラックウィドーの感じた魔力反応、気配、そして手ごたえは全てダグウィザーの用意していたフェイクだった。

『こんな!!』

『騙し合いはあたしのほうが上手だったみたいね』

そう言ってダグウィザーはウィザーブレードを引き抜いた。ブラックウィドーは絶命するかもしれなかったがダグウィザーはエイリアンと融合した身体に急所の二歩手前を指したということで病院送りで済んだ。そしてクロノ達ががさ入れをすると文句のつけようのない証拠が次々と現れた。

「ふぅ!終わったー・・・疲れたぁぁぁぁぁ」

幻夢を使ってばてている飛鳥。駆け引きする技なので集中力が必要になる為あまり使いたくない技のようだ。

「お疲れ様」

ゲームセンターから出てきた三人を待っていたのはノルウェールだった。その顔は笑っているが笑っていない。

所謂お話聞かせてもらおうモードだった。

その後三人は一週間のトイレ掃除をさせられる羽目になったのだった。

 
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