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ソードアート・オンライン~黒の妖精~

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20

 
前書き
やったねー20だよ20((
アインクラッド終わらせるので早急に
コラボ行きます← 

 
「せあああああっ!」
「硬ッ!何コイツ!?硬ッ!?」
「うるせぇ黙れそこぉおおお!!!」
「ひいいいい」

ボスへの恐怖より私への恐怖が上回っていた?
んなの知らないね。
さっさと倒せッ!!!
高速斬撃、神聖剣、二刀流。
三つのユニークスキルが合わさった戦力でも、ボスは全く揺るがない。
ホント・・・硬いんだよっ!!!

私は隣のレオに、一歩下がれ、と目で合図する。
ソードスキル無しの、旋回斬り。
全開で、20連撃分。
私が攻撃するたびに、一割の半分くらいは削れて行く。
このペースなら、問題なく勝てるだろう。

「っ2本目ぇえええ!」

私が叫び、剣を振りかざしたのと同時に、二本目のHPバーが消滅する。
隣を見ると、レオも必死の形相で剣を振りまくっている。
さらにその向こうでは、兄とアスナさんが完璧に同じ動きでボスの鎌をはじき返し、攻撃している。
兄の二刀流も、癪だけどヒースクリフの神聖剣も、今はとても頼りになる。
見れば、残るボスのHPは5割。
私はこんな状況でも、ちょっとした遊び心を持って、レオとすべるように疾走した。
高速斬撃とレオのソードスキルで、残りのHPを全て吹き飛ばす。
ボス、ザ・スカル・リーパーは、真っ青なポリゴンを散らして消えていった。
私は後ろに跳び、ガクン、と腰を下ろした。

「っ・・・・勝った・・・・?」
「勝ったよ・・・・」

でも、何時ものようにバカ騒ぎをして喜ぶものは居ない。
クラインが、何人死んだ?と、誰かに問う。
兄はウィンドウを開き、数を数え始めた。
・・・程なくして。

「・・・14人、死んだ」

かすれた兄の声が、部屋に響き渡った。
私はレオと顔を見合わせて、同じ考えをしていることを確かめた。

――このままだと、100層にたどり着けるのはただ一人――
二刀流使い、つまり、兄のみ。

残り25層も保つわけが無い。
ならば、ここで。
私が立ち上がろうとしたその時、兄が静かに剣を握った。

「お兄ちゃん・・・・?」

兄はダッシュの姿勢を取った。
私は兄がやらんとしていることを感じ取り、同じくダッシュの姿勢を取る。

「レオ、ゴメン」

私の謝罪は、兄の謝罪に重なった。
私と兄はお互いの行動を察知した。

(・・・いいの?)
(間違いないはずだ)
(・・・そう)
(じゃあ・・・・・)
((行くぞ!!))

ズン、と、重たい音がした。
兄が、ヒースクリフの正面からワザと反応できるよう大げさに近づき攻撃する。
案の定、ヒースクリフはそちらに反応し、盾で防いだ。
・・・この前みたいに、剣で防がれることは無いからね!?
私は心の中で叫ぶと。

「はあああっ!!!」

右手の両手剣を、物凄い勢いで突き出した。
でも、その剣は。

「・・・やっぱりな」
「システム的不死存在・・・・」

私と兄は確信する。
レオとアスナさんが目を見開いている。
周りのプレイヤーたちが小さく息を飲んだのも解った。

「・・・・どんな子供も知っていることさ」
「「他人のやってるRPGを傍から眺めているほど詰まらないことは無い・・・・」」

私と兄の言葉が、重なる。

「そうでしょ・・・?ヒースクリフ・・・いや、茅場明彦、さん?」

私の言葉に、ヒースクリフの表情がかすかに変わった。

「何故気付いたのか・・・参考までに教えてもらえるかな?」
「始めにおかしいと思ったのはデュエルの時だ。あのとき、アンタあまりにも早すぎたよ」
「私はそのもう少し前から気付いてたからね?確信したのはデュエルのときと、今日。」

ヒースクリフ・・・否、茅場明彦は、機械的な笑みを浮かべた。

「・・・確かに私は茅場明彦だ。付け加えれば、この城の最上階で待つはずの最終ボスでもある」
「・・・性質悪いね、萱場さん」

茅場は小さく笑う。

95層であかすやら、君たちならやっていけるやら・・・・

「うるせーんだよ」

私は小さな、でも聞こえる声で言った。

「・・・何、自分勝手なこと・・・言ってんの?バカ?あ、バカか。・・・アンタのこと信じてついて来た奴が何人居ると思ってるんだか。自覚が無いの?」
「・・・」
「まぁいいや。 ねぇ、ご褒美頂戴よ。」
「褒美とは?」
「・・・私たちがアンタの正体見破ったご褒美」

私はにやりと笑って茅場の瞳を見た。

「ふむ・・・・ならば、褒美をやろう。今ここで私を倒せば、このゲームはクリアされ、全プレイヤーが解放される。どうかな?」
「「受けてたつ」」

私と兄は同時に、きっぱりと答える。

「キリアッ!お前・・・何言ってんだよ!?」
「キリトくんだめだよ!!」

私と兄をとめようとする声が双方から響く。
でも、ここまで来たんだ。
私は・・・私たちは。

あの男を・・・・

「「殺すッ!!!」」

私たちは叫ぶように言い、床を勢い良く蹴った。 
 

 
後書き
えー
そろ×2アインクラッドしゅーりょーですね。。
はい。 
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