| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

魔法少女と戦の歌姫

作者:雪狼
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
次ページ > 目次
 

第二話 変態が…

 
前書き
お待たせしました 

 
えー、あたしの決意は何処へやら…放課後いきなり嫌な奴に話しかけられていた。

「なあなあ、一緒に帰らないかい♪」

そう、この学校一の問題児、嵐山(あらしやま)風太(ふうた)に絡まれていた。

「わ、悪いけど今日は用事があるから…」

入学そうそう、緊張のあまり素で話していないため普通に話せなかった。

そしてなによりこいつに関わりたくなかったためにあたしはさっさと帰りたかった。

「そんなこと言うなよ〜。一緒に帰ろうぜ〜」

…しつこいなほんとに。

人あたりが良さそうだからよくある踏み台転生者みたいなことはなってないんだろう。一部の人を除いてとつくだろうが。

「だから用事が…」

「そんなこといいからさ!」

いきなりこいつは手を握りそして手を腰に添わせようとする。

「さ、さわんなああああああ!」

思いっきり突き飛ばしてしまった。

「うっほう! いいねいいね、クリスちゃん。さあもっと俺を喜ばせてくれ!」

風太は喜色を浮かべあたしによってくる。

「こっの変態!」

あたしは思いっきり蹴り上げてしまった。

股間を。

「うっはあああああ!」

更に気持ちよそさうな表情を浮かべる変態(風太)。

「超獣変態!!」

再び股間を蹴り上げる。

この変態を撃退するために。

「ひゃっはああああああああ!」

更に嬌声を上げる変態(風太)。

「激獣変態!!!」

更に蹴り上げる。

「うっほおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! イックううううううううううううう!!」

何やら今の蹴りで達した変態(風太)。

「う、うへへへへへへもっと、もっとおおおおお」

快楽に染まった表情でゾンビのように近寄ってくる変態(風太)。

「く、来んな! こっち来んなああああ!」

逃げ腰になるあたし。

「そんなこといw「くおらあああ!嵐山ぁぁぁあああああ!!」ゲッ!?鉄人!」

鉄人と言われた先生がやって来た。

「何度言ったらわかる! 俺は西村鉄二! 鉄人ではない! 嵐山また問題をおこしたからお前は今から補修だ!! 趣味が勉強! 尊敬する先生は西村鉄二先生という理想の生徒にしたやる!! さあ行くぞ!!」

「い、いやああああああああああぁぁぁぁぁぁ」

変態は西村先生に連れて行かれ、去っていった。

「た、助かった…のか…?」

すげー怖かった…色々な意味で…。

「大丈夫?」

そう声を掛けてきたのは紫色の髪の少女…たしか、月村すずかだっけか?

「あ、ああ。あたしは大丈夫だ…」

「雪峰さんってこっちの話し方の方が普通なの?」

あれ? いつの間にか普段の口調に戻っていたようだ。

「さっきまでは緊張してたんだよ…」

「けど、よくあいつを振り切ろうとしたわね」

今度は金髪の子―――アリサ・バニングスだっけか?―――が話してきた・

「実際用事があったんだよ。ちんたらするわけにもいかなかったんだ」

「そうなんだ…よかったら一緒に帰ろうと思ったんだけどそれじゃあ無理だね」

「あしたは一緒に帰りなさいよ」

「ああ、用事が入らなかったらな」

あたしは二人に手を振って教室を出て帰宅の道、ではなく駅近くにまで歩いて行ったところでインカムをつけた。

「んで、どこに行けばいいんだ、風鳴のおっさん」

『おいおい。ようやく通信をしてきたと思ったらいきなりか?』

今話している相手、それは風鳴源十郎。

うん、字が一字違うだけだがあのおっさんである。

非常識にもほどがあるおっさんだ。あんたほんとに映画が趣味なのかといいたくなるくらいに人間離れしている人である。

そしてこの世界にも、あの組織が存在する。政府公認の秘密組織[特異災害対策機動部]が。

そして、この組織があるということはノイズも存在する。

「こっちは学校で酷い目にあった直後なんだよ。さっさと要件を言えよ」

『まあそう焦るな。今回は襲撃はないと予想されるが今回の任務は聖遺物の受け取りだ。三号聖遺物ガングニール。これを受け取ってきてほしい』

ガングニール。

あれは立花響が使っていたシンフォギアであるがこの世界では開発、いや制作されたばかり。つまり誰も装者がいないのだ。

「はいよ、いざとなったらあたしもあれを使っていいんだよな?」

『ああ。問題はない。まあほとんどないと思うがな』

「わかった。んじゃ指定の場所に行ってくる」

あたしは目的の場所にまで歩き出した。




















「ねえ、今日転校してきたあの子…なんだけど」

帰り道、高町なのはは自分の親友たちに問いかけた。

「うん、間違いなくロストロギアを持ってるよ」

「あたしもそう思うわ」

そう答えたのは八神はやてとフェイト・T・ハラオウンだ。

「やっぱり、そっか…和樹くんはどう思う?」

話を振られたのは黒髪の少年、桜井和樹。本来この世界にはいない転生者である。

「間違いなく持ってはいるだろうけど今は何とも言えない…彼女がなんであるかわからない以上少し様子をみるべきだ」

そう冷静をよそおってはいるものの内心は疑問で溢れかえっていた。

(原作ではあんな子は居なかった…もしかしてあいつも転生者なのか? けど神からそんな話はないし一体なんなんだ?)

彼ら転生者には新しい転生者がくるときその時に連絡が来るようになっているが今回はそんな連絡はなかった。つまり

(俺たち転生者という存在が来たがために生まれたイレギュラー、か…。どちらにしろ関係ない。仲間に手を出すなら俺は守るだけだ)

この少年、様々な女性に好意を持たれているも気がつかない、ちょっと残念な少年なのであった。
 
次ページ > 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧