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勇者指令ダグオンA's

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第四話 宇宙から来た勇者


宇宙そこには三つの光があった。

『ここが地球か』

『なるほど狙われやすい星だな』

『見かけで判断してはならない』

『そうだ我々の任務はこの星の宇宙警察機構と宇宙警備隊と協力する事だ』

『まずは身体を手に入れなきゃな』

すると3つの光はそれぞれ散り散りになりビークルに憑依した。

第四話 宇宙から来た勇者

「いや~一時はどうなるかと思ったわっ!」

とある基地に自分達のビークルを保管しているはやて達。あの後流石に新幹線は家に置いたら目立つということで前線基地という面目の保管場所を手にした。

「そういやはやて。そろそろ学校じゃね?」

「あっ!そやった!」

「ほれ弁当2個」

ヴィータから弁当箱2個受け取るとはやては学校に向かった。基地から見送るヴィータとシグナム。

「そういやちょっと思ったんだけどさぁ」

「どうしたヴィータ?」

「はやてって『力にだけは』暴力振るうよな?」

「確かに」

「なんでだろうな?」

乙女心は春風の如くなのよ~っとどっかで金髪の女性が訳のわからない事を呟いているような気がしたのは気のせいであろう。

昼休み

はやてはクラスメートと一緒に雑談していた。それを見ている力と力の友達の川上。

「いや~八神さんっていかすよな~」

「そうか~?」

クラスメートの川上が力に言った。力はぼうっとしている。

「いかすって高嶺の花って正にああいうのを言うんだろうな~」

「だったら告白でもしろよ」

「ええ~俺なんかじゃな~」

川上に力は一言言った。

「いいか。ああいう高嶺の花とか呼ばれてる奴には大体お前と同じような事を考えている奴が多くて本人にも付き合う意志がない。そしてそのまま時が経ち売れ残って独身のまま化石になって終わる・・・高嶺の花なんてそんなもんよぉ」

さらっと酷いことを言う力に対し川上は顔を強張らせる。

「ん?どした川上」

「後ろ!後ろ!」

力の後ろには怒りマークむき出しのはやてが立っていた。

「あ、はやて」

「だ~れが独身のまま化石になるって?」

八神はやてさん凄く怒ってます。

「お前・・・・ふぎゅ!!」

その瞬間力の顔に何かが投げ付けられた。

「なんじゃこれ?」

「何ってお弁当や!」

力が何かを持つとそれは確かにお弁当だった。

「なんでお前が俺の弁当作ってくんのよ?」

「あんたの食生活見てたら心配になるわぁ!!」

「まぁこいつの食生活は見てて痛いからな」

川上も同感だった。

「昼はいつもカレーとラーメンと盛りそば食べて」

「お金が無くなるとず~っとカップラーメンで我慢したり」

「・・・裏庭の雑草食べたり」

このダメ男は金銭感覚においてもダメ~なようであった。次にはやてが力に投げつけたのは『力君のお小遣い帳』と書かれたノートだった。そこには力の月のお小遣いの使い方がついさっきまで使われていた分まできっちりと書かれていた。

「・・・お前これどうやって調べた?」

「・・・そりゃ力君の捨てたレシートやらなんやら拾って・・・んで今日辺りお金が無くなって雑草にて出しそうだったからお弁当作ってきたんや」

「あ、そう、晩飯どうしよう」

「ん?力君晩御飯どしたの?」

「いや今日オカン居ないからな俺が自作しなきゃいけねえんだよ弟と妹居るし」

なぜか嫌な予感がしたはやてさん。

「・・・ちなみに今日の献立は?」

「金が無いから裏山で野鼠捕まえて野鼠のシチュー」

その瞬間力の顔面にはやてのドロップキックが炸裂した。

「作りに行ってやるから兄弟に変な物食わすなぁぁ!!!」

「痛ええ!ギブギブ!!!」

バキ!バキ!

鈍い音を立てながら腕拉ぎ十字固めに入るはやて。そこからフルネルソンに入りドラゴンスープレックスが繰り出された。そこから机に向かってパイルドライバーが決まった。そのままフォールするはやて。

「1,2,3!!勝者!八神はやてぇぇ!!!」

川上がはやての腕をかかげる。響き渡る大歓声。そして無残な姿のダメ人間。

「・・・ひどい目に合った」

はやての弁当を平らげながら力は言う。

「それにしても羨ましいよなぁ。八神さんの手作り弁当なんて・・・お前等どういう関係だ?」

「俺あいつの家来」

「は?」

訳がわからないと言った顔の川上。

「・・・八神さんあんなのの何処がいいの?」

力の事を聞いてくるクラスメートA。

「へ?あんなのって?」

「南の事。あんなどうしようもないの何処がいいの?」

「まぁなんて言うか完璧超人よりど~っか欠点のある奴のほうが可愛かったりするんやろな~」

「・・・ナイチンゲール症候群ってやつ?」

「なにそれ?」

「病院の看護婦が患者に惚れるあれ」

「あ~」

「力君ほんまダメ人間でな・・・私が力君家に遊びに行ったとき」




回想

「お邪魔しま~す!」

「は!はやてちゃん!」

「力君居ますか?」

そしたら力君のお母さん。

「すみません!すみません!うちの馬鹿息子がなにやったか知りませんけどとりあえず私が謝っておきます!!すみません!すみません!!」

ってめっちゃ頭下げられてな。

「おばさん何があったん?」

「いや反射的に」

回想終了


「ってな。その日力君どっかの高校生の腕へし折ったらしいわ。おばさんよっぽど苦労しとるんとちゃう?」

「まぁ確かに」

「南だからなぁ」

唖然とする女子。


放課後。はやてが下校しようとしたその時管理局から通信が入った。

「はい」

「はやてちゃん!そっちの方にエイリアン襲来の情報が入ったわ!対処お願い!」

「ったく人使い荒いわ」

はやては表に出ると騎士甲冑に変身しルシファードを呼んだ。その姿を見ていた力もブレイブエラゴを呼んだ。

「ダイブイン!」

ルシファードに乗り込んだはやては目標のポイントまで向かった。管理局の情報どおりエイリアンが暴れている。対処活動を開始するはやて。

『チェンジ!ルシファード!』

ルシファードを変形させたはやてはエイリアンにスパイクシュートを放った。切り裂かれたエイリアンはルシファードに敵意むき出しのエイリアン。

『この小娘が!!』

『うそ!このエイリアン喋りおった!』

外宇宙知的生命体に驚くはやて。それを見ていた力は。

「たく見てられねえな」

ブレイブエラゴの中の力はダグコマンダーに手をかけた。

「トライダグオン!」

ダグコマンダーを起動させると力の身体に水色のダグテクターが構築されていく。

「ブレイブリキ!!」

力はそのままブレイブエラゴに搭乗した。

「融合合体!」

ブレイブエラゴが人型になり力と一体化した。

『ダグ!ブレイブ!!』

『ダグブレイブ!』

『よう!元気?』

『元気なわけあるかい!!』

エイリアンはダグブレイブとはやてに攻撃を仕掛ける。

『ブレイブマグナム!』

『パルサーカノン!』

ダグブレイブとはやての一斉射撃に怯むエイリアン。

『なめるな!!』

エイリアンはダグブレイブとルシファードを触手で締め上げた。

『うわ!』

『なんやこれキショ!!』

触手で振り回されるダグブレイブとルシファード。そして身動きが取れない。

『くっそ!』

『うう!!』

『もがけもがけ!!』

『そこまでだ!!』

その時エイリアンに向かって攻撃が繰り出された。触手の拘束を解いてしまうエイリアン。

『ぐ!誰だ!?』

エイリアンが攻撃された方角を見るとそこには一機のジェット機が飛んできた。

『このローテクが!!』

エイリアンは光線の連射を繰り広げるがジェット機は華麗な動きで回避する。

『なんだ!?いったい!!』

するとジェット機の他に車と戦車がエイリアンに向かってきた。車と戦車から砲撃が開始される。この期にダグブレイブとはやては一旦距離を置いた。

『なんだあいつら?』

するとジェット機が再びダグブレイブの前を飛んだ。

『チェェェェェェンジ!ビルガー!!』

『チェンジ!ボルト!』

『チェンジ!ガンザー!』

ジェット機、車、戦車が人型の形態になった。目の前でメカがロボットになった事に驚くダグブレイブとはやて。

『貴様ら!まさか!』

エイリアンは三体のロボットに向かって言った。

『そうだ!我々は銀河連邦だ!指名手配犯B57!数々の虐殺にお前には抹殺命令が出ている!』

『抹殺されてたまるか!!』

B57と言われた宇宙人はビルガー、ボルト、ガンザーに攻撃を加えた。3体は回避運動をとると一斉攻撃を繰り出すがB57は3体に攻撃を繰り返した。

『ビルバスター!!』

『ボルサンダー!!』

『ガンキャノン!!』

3体からの一斉攻撃を受けるがB57は向かってきた。

『く!この程度!!』

『流石に粘るな!みんな!一気に決めるぞ!』

『『おう!!』』

ビルガー、ボルト、ガンザーが空中に舞い上がった。

ビルガーを筆頭にボルトが胴体と足首、ガンザーが足になった。上半身となったビルガーがボルトに合体しボルトにガンザーが合体した。

『『『時空合体!!!』』』

『アルフェリス!!』

ビルガーの人格が筆頭になった形態アルフェリスに合体した。そして触発されたダグブレイブも。

『よし!俺も!来ぉい!ブレイブローダァァァァァ!!!!!』

次元を超えてブレイブローダーが現れた。

『勇者合体!!』

人型に変形するブレイブローダー。

『うおおおおおおおお!!!!』

胸が展開されダグブレイブがビークルモードに変形して胸部に収まった。胸部が閉じるとヘッドの瞳が淡い緑に光った。

『ブレェェイブダグオン!!!』

ブレイブダグオンに合体したダグブレイブ。その姿を見送ったルシファードの中のはやては。

『なんでや・・・・なんでウチだけ合体できんのや!!!』

ルシファードに合体機構がない事に不満の八神はやてさん。そしてアルフェリスはブレイブダグオンを認識した。

『あんたは?』

『俺は六人目のヴォルケンリッター兼宇宙警察機構のダグオンだ』

『ダグオン?宇宙警察機構かだったら協力を要請する我々はそのために来た』

『お安い御用って!』

B57の攻撃が繰り出された瞬間ブレイブダグオンとアルフェリスはサイドステップで回避した。

『ナックルブラスター!!』

ブレイブダグオンの両腕のナックルブラスターがB57にヒットしB57は歪んだ。

『うおおおおお!!』

『トルネードナックル!!』

アルフェリスの拳から竜巻が繰り出された。B57は吹き飛ばされる。

『この!』

B57は高速移動でブレイブダグオンとアルフェリスをかく乱した。スピードに押されるブレイブダグオンとアルフェリス。

『こうなったら!チェンジフォーメーション!!』

アルフェリスは分離し胴体がボルト、ガンザー、ビルガーの順番に合体した。

「アルフェリス!β」

その瞬間アルフェリスの動きが変わった。スピードが速くなりB57 はアルフェリスβの攻撃に翻弄される。

『スラッシュリッパー!』

アルフェリスβから手裏剣が発射されB57は両腕が切り裂かれた。

『うおおおおおおおおおお!!』

『今だ!!チェンジフォーメーション!!アルフェリスα』

再びビルガー、ボルト、ガンザーの順番に合体するアルフェリス。すると拳を構えた。高周波を呼び起こした。

『宇宙拳法奥義!!破壊拳!!クラッシャーフィスト!!!』

『ギシャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

B57をアルフェリスの拳が貫いた。爆散するB57。戦いが終わるとアルフェリスはビルガー、ボルト、ガンザーに戻りブレイブダグオンとはやての前に立った。

『あなた達の協力感謝します』

頭を下げるビルガーにブレイブダグオンとはやては畏まってしまう。

『いや。ところであんた達は?』

『我々は銀河連邦チームアルフェリス』

『私は時空管理局の八神はやてです』

『その家来のブレイブダグオンだ』

自己紹介する勇者達。

『ところでもう帰るのかあんた達?』

『いや。我々は指名手配犯と宇宙犯罪組織の情報が入ったため地球に派遣された。したがって我々はしばらく地球に留まる事になる』

『まっしばらくは宇宙警察機構とこの星に居る宇宙警備隊と協力体制に入るからそのつもりで』

ガンザーにボルトが続いた。

『宇宙警備隊?』

宇宙警備隊と言う言葉に引っかかるブレイブダグオン。

『このポイントにウチ等の前線基地があるさかいここを拠点にしたらどうや?』

『ありがたい感謝します』

するとチームアルフェリスははやての指示したポイントまで向かった。

『ブレイブダグオン』

『なんだよ?』

『あんたもブレイブローダー置いていけば。いちいち次元超えて召喚するのも大変やろ?』

『はいはい』

ブレイブダグオンはチームアルフェリスと共にブレイブローダーをはやてに預けた。



「こんばんは~」

両手にスーパーのビニール袋をぶら下げたはやてが力の自宅を訪れた。

「あ!はやて姉ちゃん久しぶり!」

出迎えたのは力の弟の新次郎だった。因みに力は妹のことはと一緒に居間でテレビを見ていた。

「良かった~はやて姉ちゃん来たからやっとまともなご飯食べられる」

苦い顔したはやては恐る恐る新次郎とことはに昨日の晩御飯を尋ねた。

「新次郎君にことはちゃん・・・因みに昨日はなに食べたん?」

「ええっとね~」

「大丈夫大丈夫♪力君が血祭りに会うだけや」

「ええっと蟇蛙のスープとその辺の葉っぱのサラダ」

あっさり答える新次郎。

ブチ

「おんどりゃああああああああ!!!!!」

「わ!馬鹿!刃物は止めろ!!」

その晩。力がどういう運命で終わったかはご想像にお任せします。

 
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