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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  サヨナラ。5

スクアード「おやっさんはエースの命と引き換えに!!」


白髭「・・・・・」


・・・ごめんなさい、あの笑ってもいいですか←


え、どういう事?赤犬の謀略で、黒幕は大仏男?


え、本当にどういう事なの?←←


最初からこの戦争は金で買われてた?


傘下の海賊共の命を引き換えにエースの命を買った?


はあ?マジでふざけてるだろ大仏←


もしも金で買えるならばあたしはわざわざここまで来ないし!!


そしてわざわざ金で全てが収まる話ならあたしだってここに来ないようにって金を渡してたし!!


何で!?


エースの命を金で買って大事な家族とやらをコイツが殺すとか絶対ありえないし!!


それだったらあたしもコイツとまったく似てる血筋を受け継がれてるって事じゃん!!


マルコ「リノォォォォ!!!!」


リノ「∑」


鳥が落ちて来たかと思うと、


蛆虫の上にマルコが派手に落下するとそのまま涙を流しながらあたしに抱きついた


マルコ「本っ当にありがとだよぃ!!!」


リノ「分かったから抱きつくんじゃねェーよッ!!」


あたしの腰に回されているマルコの両手と、


マルコの腹に押し当てている足に思い切り力を入れると


マルコはモビーディック号から落ちそうになったのかと思いきや鳥に変身して戻って来た


マルコ「リノ!!ほんとにお前って奴はぁぁ!!」


リノ「分かったから近づくな!!マジで近付くなああああ!!!!!」


久しぶりの再会って時に涙を流して抱きついてくる男はいるかっての!!


しかも全視線があたしに集まってんじゃん!?


あたし、こういう視線を期待してた訳じゃないんだけど!?


エース「ッ・・・・」


マルコ「頼むからリノ!!お礼として・・・!!」


リノ「言葉だけで良い。近づくな」


前みたいにあたしを抱きしめようとひたすらに両手を大きく伸ばして


あたしに近づいて来るものの電撃の盾がひたすらにマルコを攻撃していた


マルコ「抱きつかせろよぃ!!」


リノ「近づくんじゃねェーよッ!!ていうか抱きつくなッ!!

テメェーみたいな野郎に抱きつかれると全身鳥肌が立つんだよ!!」


マルコ「そんな酷い事を言うなよぃ!」


リノ「言ってやる!!ずっと言ってやる!!!」


あたしいまさらになってここへ何しに来たんだ?←


しかも未だにジジイと蛆虫は何かを言い合ってるし・・・・


そしてコイツもコイツで何かウザいし・・・!!


マルコ「照れるなって」


リノ「テメェマジでぶん殴るぞ」


マルコ「十年ぶりの再会ともなると・・・リノも変わるもんだな」


・・・ねえちょっとその目、止めて←


ここ、戦場なんだけど←


あくまでも戦場なんだけど←


なのに昔を思い出すような目つきで語るの止めろや!!


マルコ「よく・・・親父に怒られてるとリノってば俺に・・・・」


リノ「黙れやこのクソがあぁぁぁ!!!」


顎に手を当てていたマルコがうんうんと馬鹿らしげに頷いていた所を、


マルコの手を掴んで背負い投げをすると甲板に落下する直前に落雷がマルコを直撃する


リノ「テメェ・・・マジで昔の事を言ったらぶっ飛ばすぞ!!」


ハンコック「聞いてみたい・・・」←


リノ「ハンコック!!!!」


ハンコック「わらわは何も言うておらんぞ!?」


ワナワナと震える拳を、


あたしの地獄耳に入り込んで来た言葉の持ち主、


ハンコックに向かって思い切り怒鳴るとサロメの頭に隠れるようにハンコックが身体を小さくさせた


どいつもこいつもあたしの事をバカにして・・・!!


マルコ「痛い・・・よぃ」


リノ「ざまあああみろや!!!


このクソがああああ!!!あたしを敵に回したのが悪ィんだよッ!!」


センゴク「海姫ェェェェ!!!」


リノ「・・・・ゲッ・・・やば」


センゴク「これは一体どういう事だあああ!!!」


ちょ・・・半狂乱になって叫ばないでよ!!


センゴク「貴様ァァ!!裏切る気か!?」


リノ「誰もそんな事言ってない!!!」


あたしもほとんど負けるかと思って叫び返すと、


大仏男が怒鳴った後に腕を組んだかと思うと口角を上げた


センゴク「まあそうじゃろうな・・・"あの約束"がどうなっても、わしは知らんぞ」


そう言ってエースを横目で睨む大仏男。


リノ「・・・・・・」


・・・・こんのクソが・・・


いちいち・・・あたしが絶対に、逆らえない条件を出して来て・・・


ルフィ「・・・どういう事だ?」


エース「・・・?」


マルコ「リノ・・・お前、まさか…海軍に弱味を握られてるのか!?」


リノ「……まぁ、ちょっとね」


・・・しかもほとんど全員にあたしの弱みを知られたじゃねェーかよォォォ!!!!


もうどうしてくれるの・・・?


白髭「・・・お前が海軍に・・・弱みを握られるとはな」


どうせここまで知られたんだったら・・・あたしがわざわざここまでしてきた意味は無いでしょ


リノ「・・・・そうだよ、大切な大切な人を守る為に命を捨ててでも交渉しようとしたんだけど無理だった」


マルコ「そいつは誰だよぃ!?」


リノ「・・・秘密」


マルコ「はあ!?」


絶対に言えない。


相手が誰だとかそんな事・・・


死んでも絶対に言えないよ・・・。


あたしを思ってくれた・・・バカで、単純で、本当に何を思ってもハッキリと言えるのはバカな奴で


・・・・バカだけどそんなアイツが・・・・あたしにとってはとっても大切な人。


助けたくなる程・・・ここまで、好きになった奴はいないんだよ・・・


白髭「・・・そいつは・・・お前を大事にしてくれてるのか?」


リノ「秘密」


白髭「・・・フッ・・・幸せそうな顔しやがって・・・・」


きっとジジイだからこそ気付いたんだと思う。


マルコ「はあ・・・?親父もお前も・・・どういう事だよぃ!?」


まあマルコには一生、解る事の無い話かも(笑)


だってあのハンコックでさえも〝大切な人はルフィ(蛆虫船長)の兄ではないのか・・・?〟って思ってるみたいだしね


・・・・大仏男もそんなにバカじゃない。


それにあたしもバカじゃない


リノ「マルコあのさ」


マルコ「?」


リノ「そこで倒れてる奴も連れて席、外してくんない?」


マルコ「・・・・・あ、ああ」


え、返答早くない?


え?ちょっとマジでビックリしたんだけど


そしてそのまま地面に着地するの?飛んでかないの?


え?何であたしの予想を遥かに超えてくの!?(汗) 
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