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勇者指令ダグオンA's

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第一話 ダメダメ勇者誕生

 
前書き

名前   南力(みなみりき)
年齢   18歳
性別   男
性格   馬鹿 三枚目?
好きな物 カレーライス 特上骨抜きカルビ
嫌いな物 梅干 子供を泣かせる奴
備考   海鳴に通うごく普通の高校生ではやての腐れ縁。はやてが宇宙人に襲われているところを助けようとしたところに誤って転落した際ブレイブ星人により救出され海鳴の二人目のダグオンになる。尚物語には掟があるらしくその掟に従う。
大の野球好きが祟り時速160キロの球を投げることができ挙句の果て魔球まで投げる事までできてしまう。

魔導師としての力などは一切持っておらず己の身体一つで戦い抜く喧嘩殺法の使い手。

普通に接する分には問題は無いのだが、超絶的な初心の女性恐怖症もしくは女性アレルギーであり、女性の色気を見ると気絶もしくは失神してしまい、キス恐怖症・裸恐怖症・色気恐怖症など等かなり多い。しかし敵意を持ったものなら大丈夫な場合がある。

知能が大変低く高校生に慣れたのが奇跡としか言いようのない成績であり、おまけに字も下手で世界広しといえど身内と八神家と担任の先生しか読めない暗号文字である。

学校ではかなりの問題児なのでとっとと卒業してほしいらしい。

だが上記の成績不振により二年留年している。

はやて曰く、大変人に怨まれるような男で海鳴市民の99.999999999%の人に怨まれている。

強靭な肉体と超人的な生命力の持ち主でありちょっとやそっとの事じゃ死なない。

はやて曰く「地獄の底の底の底まで叩き落とされても這い上がってきた身体だから相当強い」らしい。

美形・エリート(頭良い)・金持ち等の三種の神器的モテる要素を一切兼ねそろえていない為女性にはモテない。
因みにお小遣いははやてに管理されている為月500円でありバイトをしろとの提案もあるが、問題ばかり起こす為大体クビになる。

裏表のない性格をしている為いう事が本音であることが多い。

行動原理は筋が通っていること。

 

 

第一話 ダメダメ勇者誕生

ここは海鳴。ある晴れた昼下がり。高校一年の留年生南力はいつも通り学校に通っていた。

「ああ、かったるいよぉ~・・・」

この南力は海鳴に住む普通の高校生。出席日数が足りないプラス成績不振で留年を予期された。どこにでも居そうなダメ人間である。だがその時力は気付かなかった。これから起こるであろう災難に自分が巻き込まれるという事に。

「り~き君!!!」

「おううわ!!」

力の背中を蹴り飛ばしたのは彼の幼馴染兼腐れ縁の八神はやてだった。

「なんだよはやて」

「ま~た力君学校サボろうとしてたやろ」

「んなわけねえだろ!」

「ふ~んどうだか?力君やからなぁ」

何故か力は子供の頃からよくはやてにからかわれる事が多かった。力にとってはやては幼馴染兼悪友兼喧嘩友達である。しかし力はとても嫌な予感がしていた。そう力ははやてに会うとロクな目に合わない運命なのだ。

二人の出会いは劇的だった。小学生の時の夏に車椅子ではやてが散歩している時、路地の目の前で三輪車に跳ねられ、次に自転車に跳ねられ、バイクに跳ねられ戦車に跳ねられて立ち上がってきたショッキングな力の姿を目の当たりにしたのは・・・

それからだった。力の行動原理があまりにも単純かつ迷惑だった為お目付け役となったはやてが力の行動を管理するようになったのだ。

はやて自身放っておいたら何やらかすか分からない力が心配であったらしい。

「ほんなら力君先に行くわ」

はやてと分かれる力。公立征西学園高等学校(せいせいがくえんこうとうがっこう)1年B組。力は教室に入るなり机にねっころがった。何せ二回も留年したため顔見知りなども居ないため寝た。

(そういえば今日転校生がくるんだっけかな)

力は今日来るであろう転校生のことを思っていた。どうせ転校生が来たところで自分には関係ないそう思っていたのだが!入ってきた転校生に力はこの世の終わりとも思えるような顔になった。

「八神はやてです。よろしくお願いします!」

そう今日来る転校生とははやてのことだった。思わずずっこける力。それもそのはず征西学園は偏差値も中の下ではやてのような才女が来るような学校ではなかった。そして何故力は征西学園に入ったのははやてが来そうもない。そう思っていたからであった。そして力は恐怖した。これから起こるであろう不幸の数々に。

「ふぅ~とりあえず今のところ異常なし」

はやては時空管理局の指令で海鳴市に訪れるであろうエイリアンの襲撃に備えていた。実は時空管理局に匿名でエイリアンのロストロギア襲撃が開始されると通達があった。最初は馬鹿馬鹿しいと思っていた管理局だったが、なのはやはやての出身世界でもあるため、とりあえず調査をする事にしていた。因みになのはとフェイトは別任務のためはやての単独任務となった。

「この裏山がロストロギア反応ありやね」

はやてが山を捜索しているとコマンダーのようなものからロストロギア反応があった。その瞬間空が曇りとある気配を感じた。

「嗅ぎつけたみたいやな」

騎士甲冑になるはやて。シグナムとヴィータが応援に駆けつけエイリアンを迎え撃つ体勢に入った。

その頃。力ははやてに会わないように細心の注意を謀っていた。そして力は目の前が爆発した。その瞬間エイリアンとはやて達が戦闘を開始していた。力の目の前で。その時力はエイリアンに襲われそうになった瞬間思った。

(さようなら俺の人生)

その瞬間騎士甲冑姿のはやてが力を助けた。

「力君大丈夫?」

「あ!あなた凄いですね!」

「は?」

力の素っ頓狂な答えに?のマークのはやて。

「り、力君・・・わたしや・・・はやてや」

「あ!はやてさんって言うんですか!!かっこいいですね!!」

「・・・・ちょっと来い」

「え?なに?」

力はシグナムとヴィータに両脇を担がれ連行された。







人には物語を暴露する場面がある。ここはその部屋通称『楽屋』


楽屋にて


シグナムとヴィータに連れてこられた力。ヴィータにいたっては物凄い形相をしている。

「あっシグナムさんにヴィータ」

いきなりズッこけるシグナムとヴィータ

「おめえ!どういうつもりだ!なんではやてに気付かねえんだよ!!つか!何であたしらには気づくんだよ」

「いやここはそういう場ですから」

「貴様・・・主に恥をかかせるとは斬るぞ」

「いやシグナムさん止めてくださいよ」

「おめえ幼馴染で変身しているとはいえしかも顔丸出しで本名名乗ってて声も一緒の友達に何で気付かねえんだよ」

「いや良いですか。こういう変身ヒーローもしくは変身ヒロインものでは暗黙の掟というものが合って俺のようなモブキャラは例え幼馴染の顔丸出しで声も一緒の変身ヒロインのことは気付かないというのが掟なんです」

「って!お前ただシラを切ってるだけか!!!」

「はい。でなきゃあんな顔丸出しの腐れ縁に気付かないわけありませんよ」

「貴様・・・いつの時代の変身ものの話しをしているんだ・・・第一前例はあるのか」

「はい。セーラーなんとかムーンの弟が自分の姉の正体に気付きませんでした。という事は・・・モブキャラは変身ヒロインの正体には気付かないのが掟なんですよ」

どっからと取り出したのかセーラーなんとかムーンのコミックスを差し出す力。それを読み出すシグナムとヴィータ。

「確かにこいつ気付いてない」

「そうです。実の姉弟ですら顔丸出しの正体に気付かないんです。というわけで俺も気付かないという路線で。では本編に戻りま~す」






はやてに助けられた力が逃げようとした瞬間。はやてがエイリアンに襲撃されそうになった。

「危ない!」

力がはやてを突き飛ばすとそのまま崖へ転落した。

「うわああああああああああああああ!!!!」

すると力の体が七色の光に包まれた。

「力!!」

驚くヴィータに、はやては若干(というか物凄く)怒って黒笑で言った。

「力君なら大丈夫よ~」

「しかし主!!」

「あれ(力)は一年前の納豆食べさせてなんとも無かった男やからこれくらいの事で死んだりせえへん」

物凄~~~~~く怒りマークのはやてはそのまま無視しエイリアンに向かって行った。シグナムとヴィータははやてが怖くなった。


一方目を覚ました力はだだっ広い空間に立っていると目の前には巨大な人のような者が立っていた。

その人物は力を見おろしている。明らかに意志を持っていると確信した力はその人物に話しかけた。

「あんた誰だ?」

「私はブレイブ星人。宇宙警察機構の刑事だ」

「宇宙警察機構?」

聞いたことのない単語に力が首を傾げるとブレイブ星人が言葉を続けた。

「私は君の勇気に共振する個性を覚えた。南力。君をこの地の二人目のダグオンに任命する」

「ダグオン?」

「我々の星の言葉で勇者を示す言葉だ・・・この世界に危機が迫っている。君の勇気が必要なんだ」

ブレイブ星人が光を放った瞬間、力が眩しさに目を閉じた瞬間、腕に変身ブレス『ダグコマンダー』が装着された。

(どうやら俺はやてに関してはよっぽど不運な事になるんだな)

「・・・頼んだぞ」

「うわあああああああああああ!!!!」

光が放たれた瞬間。力はダグコマンダーに手を伸ばした。

「トライ!ダグオン!!」

ダグコマンダーを起動させると力の身体に水色のダグテクターが装着されフルフェイスのマスクが装着された。

「ブレイブ!リキ!!」

力が変身するとはやて達の元へ向かった。


「くぅぅ!!!」

巨大エイリアンの攻撃を受け続けるはやて。シグナムやヴィータも円盤に手をこまねいている。その時エイリアンの牙がはやてに襲い掛かった。

「え!」

その時力がはやてを抱きとめ安全な場所まで降りた。

「大丈夫か?」

はやてを心配する力。だがはやては。

「へ!変態や!!!」

助けてもらったくせに酷い第一声。その言葉に力も。

「命の恩人に向かって『変態』はないだろ!」

「やかましい!!そんな怪しい鎧きくさって!!!」

変身ヒーローに言うてはならぬ事を言うはやて。その言葉に流石の力も。

「うるへえ!!第一なんだよお前だって!そんなしょうもないコスプレ!!」

変身ヒロインにも言うてはならない事を言ってしまった力。これが先ほどまでかっこいいと言っていた男の吐く台詞であろうか。

「な!なんやて!」

「黙れ!恩知らず!!」

いつもの痴話喧嘩が始まってしまった。お互いに変身しているとはいえ人間の性質は変わらないようだ。

「・・・シグナム」

「・・・言うな」

とりあえずまだ物語の場なのでシグナムとヴィータは気付かないフリをしていた。因みにはやては本気で力の事に気づいていない。そうこうしている内にエイリアンは力とはやてに襲い掛かった。

「「!!」」

力は跳躍しはやては飛行魔法で離脱した。

「うおおおおお!とああ!!」

跳躍した力のパンチがエイリアンに直撃すると余りのパワーにエイリアンがよろけ倒れた。

「すげぇパワーだ・・・ようっし!」

「ウチも忘れてもらっちゃ困るわ!」

ダグテクターの力に驚愕するとはやてが魔法で応戦し、力はライオン形態に変形した。

「ブレイブライオアタァァァァァック!!!」

力はそのまま突撃しエイリアンを貫いた。力はそのまま人型に戻ると別のエイリアンに捕まれた。

「うわっ!」

「あんたはなさんかい!!!」

はやての魔法が繰り出されるがまるで効いていない。

「うわああああああああああ!!!」

その時その場に居たパトカーが勝手に動き出しエイリアンに向かって突進した。衝撃で吹き飛ばされる力だがすかさずパトカーに乗り込んだ。そして。

「融合合体!」

パトカーが人型に変形し力と一体化する。

『ダグ!!ブレイブ!!!』

力が人型のロボット。ダグブレイブになった。

「な!なんやあれ!!?ロボット?」

驚くはやてをよそにダグブレイブはエイリアンに突撃した。

『おりゃあああああああ!!!!』

ダグブレイブのキックにエイリアンは吹き飛ばされた。

『こいつは凄えや』

ダグブレイブの力に驚く力そして戦い方が頭の中に入ってきた。

『ブレイブマグナム!!』

ダグブレイブは足から銃を取り出し円盤を撃墜し始めた。ダグブレイブの戦闘力に円盤は散り散りに逃げていく。

『逃がすか!』

ダグブレイブが円盤の追撃に入ろうとした瞬間エイリアンの尻尾がダグブレイブの首に巻きついた。

『ぐおああ!!!』

地面に叩きつけられるダグブレイブ。エイリアンはそのままマウントポジションを取るがダグブレイブはブレイブマグナムをエイリアンの身体に突きつけた。

『でりゃ!』

そのままゼロ距離射撃でエイリアンの身体を貫いた。ダグブレイブはそのままブレイブマグナムを構えた。エネルギーチャージされるマグナム。

『フルチャージシュートぉぉぉぉぉ!!!!』

ブレイブマグナムから放たれたビームはエイリアンを飲み込みエイリアンは消滅した。後に残ったのはエイリアンを倒したダグブレイブだけだった。



 
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