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魔法少女リリカルなのはStrikerS ~賢者の槍を持ちし者~

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Chapter13「守る力」

「ルドガーさん…いえ、『ヴィクトル』、降下ポイントを確保。フォワード隊へ作戦行動に入るよう進言をされたそうです」

機動六課指令室のモニターには降下ポイントを確保したヴィクトルことルドガーがガジェットの残骸が散乱するリニアレールの屋根の上で警戒を緩める事なくフォワード隊が降りてくるのを待っている姿が移し出されている。

「す、凄いですよルドガーさん!経った1分だよ?経った1分で降下ポイント近くのガジェットを全滅させちゃいましたよ!」

「アレで魔法使ってないって言うんだから最強を通り越して無敵って感じだよね」

ルキノの作戦行動報告を聞いたシャーリーとオペレーターの1人でもあるアルト・クラエッタはルドガーが成した戦果に深い感心を示す。そう、何せ降下する際のリインによる魔法補助以外は全てのガジェットによる攻撃を双剣で捌き斬って防御をするやら、氷塊や屋根を隆起させて降下ポイント周辺のガジェットをルドガーはあっさりと一掃してしまった。ガジェットには『AMF』と呼ばれる魔力結合を阻害し魔法を使用を不可にする機能があるが、魔法ではない攻撃を前にはAMFは無用の長物。
魔法という力をよく知る人間からすれば、単純な剣技や魔力を使わないで魔法のような技を豪快に使うルドガーを過剰評価すると『魔人』と表現できもしなくない。

(これが……八神部隊長がルドガーさんを認めている力の一端なのだろうか……)

オペレーター3人娘と同じロングアーチ所属のグリフィス・ロウランは異世界渡航者という身の上の人間をはやてが民間協力者として六課に協力を彼に求めた意味を知ったような気がした。

これだけの力を持っている者が味方になれば誰だって頼もしく思うはずだ。

「流石ルドガーやな。私の見込んだ男の子だけはあるなぁ」

「八神部隊長!」

オペレーターを含めた全員がグリフィスの声で指令室に入ってきたはやてに視界を移す。

「ほらっ!よそ見せんよ!やる事やらんと!」

「「「は、はい!」」」

一瞬ではあるが、オペレーターがモニターから目を離した事を指摘され慌てモニターに向き直る。
現場の雰囲気に慣れていないのは前線部隊だけではないようだ。

(さてルドガー……お手並み拝見させてもらうで?)

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「おっ」

ヘリから降りてくる4つの光をリニアレール上から確認したルドガー。
フォワード達が降下開始を始めた事を悟る。光の内2つはリニアレール上に立つルドガーの前に降り立ち、その中からエリオ、キャロが現れた。そこである事に気付く。

「おい、その服って……」

『えっ?…うわぁ!?このバリアジャケットのデザインってなのはさんのバリアジャケットと似てない!?』

「僕とキャロのはフェイトさんバリアジャケットと似てる……」

通信腰にスバルの驚いている声が聞こえる。4人は自分達が身に纏っているバリアジャケットを見て興味深気に見回している。スバルとエリオの表現どおりフォワード達のバリアジャケットのデザインは両隊長のバリアジャケットと酷似している箇所が所々見られる。スターズはなのはのバリアジャケットをベース、ライトニングはフェイトのバリアジャケットをベースにしているのは一目瞭然だ。
なのはに憧れているスバルからすれば彼女と同じデザインのバリアジャケット着れるのは感激の一言だろう。

「外見だけじゃないですよ」

「リイン」

いつの間にかヘリから降りたリインが驚いているフォワード達に外見だけが似ているのではないと告げる。

「デザインだけでなく、性能も各分隊の隊長さんのを参考にしてるですよ。ちょっと、癖はありますが高性能です」

「良かったな、尊敬している隊長達とお揃いで」

『は、はい!』

『アンタは喜びすぎよ』

余程なのはと似ているデザインで嬉しいがっているスバルにティアナが呆れながらツッコミを入れ、
ライトニングの2人も通信腰のそんな2人の会話を聞き自然と笑顔になる。
無意識にやっているのだろうが、スバルとティアナは良い仕事を早速したなと内心褒めるルドガー。

「流石年長者だなスバル、ティアナ」

『『へ?』』

「さてそろそろ行くぞ。……それに向こうからお出迎えしてくれたようだしな」

ルドガーの声色と目がさっきまでのモノと変わった事に気付き2人は気を引き締め、周囲を警戒し戦闘態勢をとる。

「来ます!」

「全員散開!」

リインとルドガーの警告と指示を聞きライトニング達はその場を離れる。
変化かが起きたのはデストリュクスで隆起した屋根の下からだった。隆起した部分が盛り上がり、中からガジェットドローンⅠ型が複数隊現れる。

「リインは手筈どおり機関室へ!ライトニング達も自分の仕事をしてくれ。ここは俺が引き受ける!」

両腕を伸ばし二振りのカストールで空気を斬る音を鳴らしながら回し、柄を持ちルドガーが特有の構えを取る。

「みんな行くですよ!」

フォワード達が自分の周りから離れて行くのを感じ、ルドガーは更に闘志を燃やす。
その直後背後から現れたガジェットがルドガーの背を目がけビームを放つ。

「はっ!」

それを高く跳躍しバク宙で一瞬で躱し攻撃したガジェットを逆に背後から一迅で一閃する。

「名付けて……集中回避versionL.W.Kってね」

かつての仲間の能力をコピーしたルドガーの下に3体のガジェットがビームを放ちながら接近してくる。だがその安直な軌道のビームでは幾多の死線をくぐり抜けてきたルドガーにはその程度の攻撃は止まってすら見えている。そしてその3体のガジェットへ目にもとまらぬ速さで斬撃を見舞いながら中央突破を成功させる。

-----武身技アサルトダンス

2人のミラがルドガーに伝授した絆の武身技だ。だが3体のガジェットを破壊したルドガーを敵は休ませる事なく攻撃を続ける。五体のガジェットが密集し、ルドガーに集中砲火。回避ポイントがほぼない攻撃だがそれを全てカストールで捌きながら前にひたすら突き進む。

「やるか……!」

クランズオートを握り両腕をクロスさせる。

「セイっ!」

クランズオートを宙に高く放り投げ、クランズウェイトを後ろに向け構えながらガジェットの編隊の下に疾走。

「そぉらっ!」

そこにいたガジェット全てをたった一撃で吹き飛ばす。その時点で既に機能停止したガジェットもいたがルドガーの攻撃は終わらない。クランズウェイトを捨てして直ぐカストールを握る。

「---祓砕!斬!」

ガジェット達にカストールですれ違いざまに二撃を加え、宙に投げ落下してきたクランズオートをキャチ。

「はぁぁぁっ!」

双銃をガジェットに構え、無数の赤い閃光を放ちながらその名を叫ぶ。

「---零水!」

赤い閃光がガジェット達を撃ち抜きガジェットは跡形もなく消失した。

-----秘奥義-----祓砕斬・零水

ハンマー、双剣、双銃の3つを極めたルドガーの秘奥義を真ともに食らえば並みの者なら一撃で沈む。ガジェットの残骸の上に片足を乗せたルドガーは列車の中から聞こえる爆発音と衝撃を感じながら、
それぞれ戦うフォワード達の事を考える。

「……はぁ……俺も案外過保護だな」

自分でも心配すぎている事に気付き頭を押さえる。いや、今に始まった事ではない。
自分があの旅の中でエルに対しての扱いが過保護な部分があった事を思い出せば、やはり自分も本質はヴィクトルと同じだと思うルドガーだった。

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六課指令室でルドガーの活躍を見ていたはやては、そのルドガーの双剣・銃・槌捌きに舌を巻いていた。

「……凄いですね、ルドガーさん」

ルドガーの活躍を見て舌を巻いていのははやてだけではない。隣にいるグリフィスも、オペレーター陣も華麗とも言えるルドガーの戦い方に感嘆している。

「前に模擬戦で見せた以上の技ばかりやなぁ……こりゃシグナムが見たらルドガーに模擬戦ばっか仕掛けるやろうなぁ」

作戦中にも関わらずその光景を想像する。レヴァンティンを持った騎士甲冑姿のシグナムが剣を振るい、ひらすらそれを避け続け逃げるルドガー。

(ぷはっ!だ、ダメや!面白すぎる!)

同情しながらも笑いを忘れない女。竹を割った性格と呼ばれるよりも餅をついたような女と呼ばれたい……それが八神はやてや!と思うはやて。

教会でおちゃらけ無しと決めたのは何処に消えたのだろうか………。


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あれから数分がたった。ルドガーはリニア内に侵入しガジェットの殲滅行動を行っている。
レリックのある7両目の重要貨物室の防壁及び回収を優先したからの行動だろうか、最後車両付近の
ガジェットは少ない。実際ルドガーはガジェットを内部に入ってからは5体ほどしか倒していない。
しかし拍子抜けではあるが、このどこか垢抜けた妙な感覚をルドガーは感じる。

(最初の報告で聞いたガジェットの数と破壊したガジェットの数が合わない)

そう。既にルドガーは18機近いガジェットを破壊している。勿論フォワード達もルドガーには及ばないがそれなりにガジェットを破壊しており、訓練の成果が出ている事でルドガーもその事は喜ばしい。そしてルドガーはここで引っ掛かりを覚えているのだ。

(シャーリーのフォワード達の敵撃破数と俺の撃破数を計算するとやはり数が合わない……)

フォワード達とルドガーのガジェット撃破数を足せば28機。だが明らかに10機以上のガジェットがリニアレールに存在している………。

気になったルドガーは指令室に通信を入れ、自分が感じている不快さを報告する事にした。


「指令室、こちらヴィクトル」

『どうしましたルドガーさん?』

「シャーリー、俺達は既にリニアに取付いたガジェットをほぼ叩いたはずだ。たが未だにガジェットはこの中いる……妙だと思わないか?」

『!!そういえば言われてみたらそうですね……』


どうやら意外すぎる内容だった為か指令室もこの事実に気付いていなかったようだ。
普通なら増援が入ったと考えるだろうが、シャーリーの様子からしてそれは外れている。
だから妙なのだ。

「なんか怪しいぞ……各分隊にこの事を---」

伝達してくれ……そう言おうとしたルドガーだったが、彼の台詞は最後まで続かなかった。

『ライトニング03転落!ちょ、ライトニング04飛び降り!』

「なっ!?」

アルトの悲痛な声でさっきまで考えいた事を忘れ、そのモニターに釘付けになる。
ガジェットⅢ型に苦戦するエリオはそのパワーを前に力負けし気絶しそのまま渓谷に放り投げられ、
キャロがそれを追い彼女も渓谷に落下、助けるつもりだったのだろうがアレでは二の舞だ。

「くっ!」

策なしでリニアレールの壁をブチ破り助けに行こうとするルドガー。

だが……

『いや、アレでええ』

はやての驚くべき発言にルドガーは何を言っていると思い怒鳴る。

「何を言ってるんだ!あの2人は飛べないんだぞ!?」

『大丈夫だよルドガー君。見てて……キャロの本当の力を見れるよ』

「ん?」

『そっか!』

なのはの意図が読めないルドガーだったが、シャーリーはその意図に気付いていた。

『そう。発生源から離れればAMFも弱くなる……使えるよ!』

なのはの説明によりようやく隊長達がこの事態に落ち着いている訳に気付く。

『ありがとうルドガー、あの2人の事を心配してくれて……けどキャロならきっと大丈夫』

「フェイト………」

親代わりでもあるフェイトに心配ないと言われ、ルドガーもキャロ達を信じる事にした。
しかしそれでもルドガーの脳裏にはあのミラを救えなかった時の光景がフラッシュバックしモニターから目を反らしてしまう。

(また、俺は守れないのか……)

だがそのルドガーの心配は杞憂に終わる。落下していたエリオとキャロが突如光に包まれたのだ。

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ガジェットⅢ型のアームによってキャロはリニアからエリオを追って飛び降りる。

戦うのは怖い……けど大事な人を失うのはもっと怖い。



『お前達4人にはリインがいる。なのはがいる。フェイトがいる。はやてがいる。皆がいる』


その言葉を胸に彼女はがむしゃらに必死で手を伸ばす。


「私は…守りたい……大切な人達を守りたい!!」

キャロはついにエリオの手を掴む。そしてそれが鍵となる。2人を強力な魔力の光が包みこんだ。
エリオを抱きしめながら、苦楽を共にしてきたフリードに話しかける。

「フリード。今まで不自由な思いをさせてごめんね」

「キュク~!」

強すぎる力は災いを呼ぶ……そんな理由でキャロは故郷から追放された。その後幼いキャロは管理局に保護されてからもその力故に自分の居場所を持てなかった。だが厄介者の烙印を押されキャロに手を差しのべてきれた人もいた。フェイトだ。彼女との出会いがあったからこそキャロは多くの者達と出会えのだ。エリオともスバルにもティアナにも……そしてルドガーとも。

「竜魂召喚!」

竜魂召喚……その言葉と共に光は弾け、中から本来の姿のアルザスの白竜フリード・リヒが現れ背にキャロとエリオを乗せリニアレールに向け飛翔する。気がついたエリオが目を覚まし、顔が近かった為か赤くなる2人。

キャロにもう迷いはない……仲間がいる限り、仲間と信じ合う限り彼女が1人になる事はない。



「ありがとう……ルドガーさん」



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光が割れるように消え中から巨大な白竜が現れる。何処からあんな巨大な竜が現れたのかと考えるが、その特徴からルドガーは竜が何者なのか気付く。

「まさか……フリードなのか?」

『そうアレがフリードの本来の姿だよ』

フェイトにフリードだと言われ魔法という力が万能だという事を再認識する。
そしてルドガーは思った……あのフリードとルドガーの世界にいたギカントモンスターを戦わせたらどうなるだろうか…と……きっと凄まじい怪獣映画が撮れるのまず間違いない事を確信するルドガーだった。

それからはエリオの落下に追いやった件のガジェットⅢ型は復活したエリオとキャロ&フリードとの連携により見事破壊に成功。リインも難なくリニアレールの制御を奪還。スターズのスバルとティアナもガジェットを破壊しながら無事レリックを回収した。隊長達とルドガーはフォワード達が成長しているのを着々と感じていた。


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時は同じく、とある薄暗い謎の研究所のような場所では白衣を着た男が大型のモニターでレリックを回収している前線メンバーを見ている。

『レリックが管理局に確保されたようです』

「ほぉ、なかなかやるね。流石と褒めるべきかな?」

モニターに映る紫色の長髪の女性が映っている。口調からしてこの男に仕えているのだろう。

「追撃なさいますか?」

「……レリックは惜しい……が、彼女達のデータは十分取れた……それに……」

大型のモニターへ視線を向ける。モニターにはフォワード隊姿が幾つも映しだされている。
男はまるで研究者がサンプル品を眺めるようにフェイト達を見ている。

「生きた『プロジェクトF』の完成体を見る事ができた……だがやはり一番気になるのは……」

怪しく歪む男の口と大きくなる瞳孔。大型モニターにはフェイトとエリオが大きく映っていたが、次にルドガーが大きく映し出された。

「その男の名はルドガー・ウィル・クルスニク……時計を持って生まれてくるクルスニク一族の血を引いた者の1人だ」

モニターを凝視する男の背後にはいつの間にか黒髪で口元以外顔を全て覆い隠すバイザーを着けた黒いロングコートに黒いスーツ姿の男が立っていた。

『貴方は……』

「おや?珍しいお客様だ。どうだい?たまには私とティータイムでも…」

「黙れスカリエッティ。馴れ合う気はないと言ったはずだ」

白衣の男をスカリエッティと呼ぶバイザーの男。スカリエッティと呼ばれた男は残念そうにため息を
吐く。

「つれないねぇ……まぁいいか……では別の話をしようか……彼がクルスニクの一族の1人とは本当の事かい?」

「ああ。それも『能力』持ちだ……」

バイザーの男の言葉を聞き深く考えるスカリエッティ。

そして……

「ウーノ」

『はい、ドクター』

「潜ませているガジェットを全期投入してくれ、それと少し追加もお願いするよ」

ウーノと呼ばれた女性は一瞬意外そうな顔を見せるが、直ぐに元に戻る。

『……わかりました』

モニターから女性が消え、ルドガーの映像をもう一度見るスカリエッティ。

「さてルドガー君……君の本当の力を見せてくれたまえ」

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リニアレールで待機中のフォワード隊に指令が下る。スターズが中央のラボまでレリックを護送、
ライトニングは現場待機との事だった。後は現地の職員に事後処理を引継ぎさせる事だった。
因みにリニアレール内にいたガジェットと反応数が一致しなかった事は結局わからずじまいだ。
その事も踏まえライトニングとルドガーは警戒にあたっている。

「ふぅ……何とかだな」

「お疲れさま、ルドガー」

中央へと向かったスターズを乗せたヘリをリニアレールの上から見送るルドガーとフェイト。
エリオとキャロは一応警戒待機中ではあるがフェイトの計らいで休ませている。

「ありがとう、ルドガー」

「ん?突然何だ?」

「あの時、エリオ達が落ちた時もの凄く心配してくれたでしょ?」

ああ、と思い出しながらルドガーは笑いながら答える。

「当たり前だろ?仲間なんだからさ。フェイトが同じような事になったって俺は同じような反応をするはずだよ」

ルドガーの言葉にフェイトは意外そうな顔を見せる。なのはや10年来の仲の者以外で戦いの中フェイトの事を心配してくれたり助けると言ってくれたのはルドガーが初めてだからだ。
フェイトは管理局でその名を知らない者はいない優秀な執務官だ。
その為彼女を心配してくれる者はほんの一握り、戦いだともっとだ。

「ルドガーは……優しいね」

「は?」

「ううん……何でもない」

ルドガーの優しさに心が触れた事でフェイトは胸に温かい何かを感じていた。
当たり前の優しさが何故か彼から受けると嬉しく感じてしまう。

(はやてがルドガーにベッタリな理由…ちょっとはわかったかも)

最近親友に大きな変化をもたらした異性と話した事でフェイトは、はやてがルドガーに惹かれている理由がわかった気がした。

「っ!!」

ガジェットの残骸の上に座っていたルドガーが突然厳しい顔で立ち上がった。

「どうしたのルドガー?………!?」

そして彼女もルドガーが
感じモノの正体に気付き、休ませているキャロとエリオにすぐ警戒するよう呼び掛ける。

『ガジェット反応多数出現!……飛行型20、Ⅰ型、Ⅲ型が……よ、40!?』

信じられない、いや信じたくないというルキノの声が通信で聞こえ、やはり来たかと思うルドガー。
リニアレールの上を見ると斜面から次々とⅠ型とⅢ型が何体が混じったガジェットの部隊が
リニアレールへ向かってくる。




………戦いはまだ終わっていなかった。






 
 

 
後書き
・双剣カストール
双子剣と呼ばれる二組の双剣のひとつ。
ユリウスが愛用した剣。
彼がが生み出した分史世界を破壊後、壊れた銀の懐中時計と共にルドガーが受け継いだ。



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