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ハイスクールD×D 全てを喰らう者

作者:uri
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3

 
前書き
ネタです。1,2話を少し修正しました。題名も変えました。 

 
 あの色々とあった夜が明けた翌日。
 俺は何時も通りに学校に行き授業を受けていた。けど、授業の内容はこれっぽっちも頭に入ってこなかった。何せ、俺は昨日謎の変質者に殺されかけたのだ。情けないことに思い出すだけで手が震えてくる。五十嵐に助けてもらったからよかったものを、もしも五十嵐が来てくれなかったら俺は……てっそうだよ! あいつは一体何者なんだ!? 素手で光の槍を握り潰すし、一発の蹴りで変質者が死にかけるし……。変質者も出鱈目だったけど五十嵐の方がもっと出鱈目だ。マジであいつ何者だよ……。

「それじゃあこの問題……五十嵐! 答えてみろ」

「はい。3√5です」

「正解だ。流石だな」

 俺は五十嵐の方をチラリと見る。俺の知っているあいつは、隣のクラスの木場と併せて『二大イケメン』と称される程むかつく美形で、爽やか系イケメンの木場とは違い、五十嵐はクール系イケメンって言われている。
 後は勉強運動ともに完璧で、めったに表情を変えない冷めてる奴だ。けど、昨日のあいつは何だ? 何時もの冷めた表情ではなく、にやにやとした、どこか狂っているような笑顔を浮かべていた。あと口調も荒れていたような気がする。まさかあれがあいつの本性なのか? ……あぁもうやめだやめ! ウジウジ悩むのは性に合わない。
 俺は一旦考えることを止め、授業に集中した。



=====



 放課後。帰る準備をしていたら、何やら廊下からあの騒がしい歓声が聞こえてきた。五十嵐はまだこのクラスにいる。ということは、今廊下が騒がしい原因は木場のせいだろう。ウゼー。チョーウゼー。毎日キャーキャーキャーキャー疲れないんですかねあの女子共は。
 心の中で愚痴っていると、女子達の黄色い歓声がさらに大きくなった。マジかよ。あいつこっちに来るのかよ……。

「やぁ、どうも。君が兵藤君かい?」

 クラスに入って来た木場は、何故か俺にそう話しかけてきた。俺こいつと話すの初めて何ですけど。

「……そうですけどぉ、何のご用ですかねぇ?」

 話し方がつい嫌みったらしくなってしまうがこれは仕方ない。こいつがイケメンなのが悪いのだ。
 木場は特に気にした様子もなく、爽やかなスマイルで続けてくる。

「昨日のこと、知りたくはないかい?」

 ――!! 「何でそのことを」という喉まで出かけていた言葉を飲み込む。今はそんなことはどうだっていい。こいつは昨日のこと……あの変質者に殺されかけた理由を知っていると言った。ということは……もしかすると夕麻ちゃんのこと、そして五十嵐のことを知っている可能性があるかもしれない。

「……OKOK。俺はどうしたらいい?」

「僕についてきてほしい」

 その瞬間女子達の歓声が「イヤー!!」という悲鳴に変わった。

「そんな! 木場君と兵藤が一緒に歩くなんて!」

「汚れてしまうわ、木場君!」

「木場君×兵藤なんてカップリング許せない! 五十嵐君×木場君こそが正義(ジャスティス)よ!!」

 ……などと、わけのわからないことを言っている。腐女子マジウゼー。五十嵐は……どんまい!

「わかった。さっさと連れていってくれ」

「その前に隼人君はいるかな? 彼にも用があるんだ」

「隼人君? ……あぁ、五十嵐のことか。あいつならもう帰ったけど」

「そっか……ならいいんだ。行こうか」

 歩き出す木場に俺はついていく。これからいったいどんなことを聞かされるのだろうか? もしかすると、ゲームやアニメでよくある「君は特別な存在だから狙われる」的なことを言われるのだろうか? とりあえず覚悟を決めよう。俺は何かとんでもないことに巻き込まれているに違いない。俺はそう確信していた。



=====



 見事に木場の呼び出しを回避した隼人は現在、とある人物の家にいた。高級感溢れる黒いソファーに深く腰掛け、まるで自分の家のように堂々と寛いでいた。

「なぁアザゼル。あんた『神の子を見張る者』を離れて大丈夫なのか? というより仕事は?」

「大丈夫だ。あっちには優秀な部下がいるからな。仕事? 何それ食えんの?」

 そう答えたのは隼人の正面に腰掛けているアザゼルという青年男性だ。黒髪のワルそうな風貌で、灰色の浴衣を着ているこれまたかなりの美形だ。因みにこの家の主である。

「……アザゼル。あんたそのうちシェムハザに殺されるんじゃないか? 俺があんたの部下だったら一ヶ月以内に殺す自信がある」

「それなら安心しろ。ぜってぇ部下なんかにしねぇから。というかお前が言うとマジでシャレになんねぇから止めてくれ!!」

 わりと本気で止めてくれと頼むアザゼルに、隼人は冗談だと笑いながら言う。その笑みは普段隼人が見せるにやにやとした、どこか狂気を感じさせるものではなく、歳相応の自然な笑みだった。
 どうやら隼人はこのアザゼルという男に余程心を許しているようだ。

「ははは。そんな弱気で堕天使の総督が勤まるのか? 『人間ごときが!!』とか言って掴みかかってきなよ」

「……あのなぁ、世界最強の『魔紅の殲滅者』様相手にケンカ売るとか死にに逝くようなもんだからな? 後そんな三下台詞死んでも言わねぇよ」

「それもそうだな。……あ、そういえばついに見つけたよ。もう一匹の駄龍を」

「マジか!? そいつ強いのか!? つかどこにいた!?」

 その言葉を聞いた瞬間、アザゼルは新しい玩具を貰った子供のように目を輝かせて隼人に問い詰めた。

「俺の通っている学園だよ。それとそいつは既に悪魔側だから引き込むのあ無理だ。あと歴代最弱だ」

「ぶっは! 最弱とかあいつが可哀そうだな。まぁこれでようやく二天龍が目覚めたわけだ」

「あぁ。そしてドラゴンは強大な力を呼び寄せる。くくく、面白くなりそうだ」

 そう言って隼人はにやりと笑うのだった。 
 

 
後書き
ネタです。この小説はPCで見ることをお勧めします。
因みに神の子を見張る者はグリゴリ、魔紅の殲滅者はスカーレッドフォールと読みます。 
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