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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  嘘と演技。

・・・・何だ、この光景←


ハンコック「ルフィ・・・!!」


ルフィ「ハンコック・・・!!」


ハンコック「ルフィ!!」


ルフィ「ハンコック!!」


リノ「いいから早くしろ!!!!」


手を握られたままのハンコックは胸がときめいたみたいな顔してるし←


おいハンコック、顔がヤバいぞ顔←


マジで恋する乙女になってるぞ←←


リノ「ちょ!!ハンコック!!あたしの上に落ちてこないでよ!!」


もうすでに更衣室から脱げだした蛆虫船長にトキめき続けたハンコックが


普通にあたしの上に全体重を乗せるように倒れる


ハンコック「リノ!!わらわもようやく恋というものが分かったぞ!!」


リノ「あーそうっすかー」


ハンコック「恋とはまさに・・・ハリケーンじゃな!!」


・・・いや、ハリケーンはないからさすがに(笑)








あたしとハンコックのボディチェックが終わると、


絶対に覗き見をしていた蛆虫どもとドアの外で会うと


今度はさっきの野蛆虫に案内されてあたしたちは〝リフト〟という大型エレベーターに乗り込んだ


横一列になって目の前で槍みたいな門みたいなものがゆっくり降ろされると


天井から顔を覗かせた蛆虫船長のハンコックには強すぎる笑顔で


またしてもハンコックはあたしを下敷きにするように倒れた


リノ「だから重いってば!!」


ハンコック「今・・・愛してると・・・!!」


レオン『残念だがありがとうだ』


ハンコック「喧しい!!」


・・・・何で逆ギレするんだよ←


真実を教えてくれたレオンに感謝しなよ←


ていうか!!


リノ「マジであたしの上に倒れないでよ!!

あたしそこまで力ないんだけど!?ていうか手が塞がってて落としそうなんだけど!!」


ハンコック「今、愛してると・・・!!」


・・・・まさに恋する乙女とは無難だわ←


レオンもレオンで何も言わなくなったし(笑)


レオン『・・・はあ・・・今のこの状況、この女には何も言わない方が賢明だ』


さすがはレオンだ(笑)


なんかあたしの心の中で考えてたことをよく分かってんじゃん(笑)





いやーな感じがするレベル1、2、3をあたしたちが乗っているリフトで下りていくと


ようやくの事で嫌な悲鳴はまだ続いてるけど野蛆虫を先頭に歩き出した


ハンコック「ようやくか」


リノ「あたしはもうハンコックの全体重を受け止めないからね」


ハンコック「う・・・///」


何で顔を赤らめるのよ、可笑しいでしょ


そんな目であたしを見ないでよ!!


まるであたしが悪いことを言ってるみたいじゃんかよ・・・


ハンニャバル「ハンコック様と海姫様は仲が良いっスね」


リノ「こっち見んな、レオンの炎で燃やすぞ」


ハンニャバル「いやぁぁぁぁ!!!」


あたしの隣にいるレオンが殺る気満々に身体の温度を熱くさせ、


今にでも野蛆虫に飛びかかりそうな雰囲気だったけど


サロメが長い尻尾でレオンの行き先を阻めた


さすがサロメ、この三人の中で手足は一番速い奴だ←


ハンコック「熱いな・・・」


ドミノ「ええ。署長室があるのはレベル4の焦熱地獄ですので火事のような物です」


火事か、まあレオンと一緒にいればなんてことないな←


レオン『リノ、お前絶対に今俺のことで悪方面で考えただろ』


リノ「いや全然。良い方向さ←」


モモンガ「・・・・・」


レオン『メリーサがいればすぐに何を考えているのかが分かっていたのにな』


リノ「いなくて良かったわ」


マジでメリーサの予言だけは止めてよ!!←


メリーサの予言はなぁ!!・・・メリーサの予言は・・・・!!


ほんっっっとうに五月蝿くて嫌になるんだから!!


レオン『それはそうとリノ、ハンコック・・・一大事だ』


ハンコック「どうしたのじゃ?」


レオン『・・・・・麦わらの存在が確認された』


リノ「おおマジか」


ハンコック「リノ」


リノ「いやだって他に何を言えと」


・・・他の三人が何かを話している中で、


ハンコックがまさに恋する乙女がフラれるシーンで泣き出すように


さっきまでは全体重をあたしに押し付けてメロメロになってたくせに


またしてもあたしに全体重をかけようとしてるのはお見通しなんだよ←


ドミノ「海姫様、ハンコック様。ご到着しました」


お。マジか嬉しいな←


ハンコックの痛々しい攻撃をくらわなくて済むから良いわ←


モモンガ「署長はどこにいるんだ?」


ドミノ「署長マゼランは毎日のおよそ十時間の中、お手洗いにこもるのが日課です

睡眠は約八時間とられますので食事と休憩を差し引いて、勤務時間は四時間程になります」


え?十時間もトイレ?


八時間も寝るの?それはあたしと一緒だな←


レオン『・・・・・・』


リノ「おい、そこの獣。何が言いたい」


レオン『・・・リノの睡眠時間は十時間だな、と思ってな』


リノ「は!?」


コイツ、バカにしてェェェ!!!


あたしだってなあ!!毎日眠いんだよ!!眠くて仕方ないんだよおおお!!!


ハンコック「それで署長が務まるのか?」


よくぞ言ってくれた、ハンコック←


今日からお前はあたしの中での英雄だ←←


ドミノ「いざとなれば頼れるお方です。・・・あ、お待たせしました。出てこられます

・・・・言い忘れましたが署長はドクドクの実の能力者、毒人間です」


ハンコック「毒人間・・・」


トイレらしき場所から足音が聞こえてくると


あたしの予想を遥かに超える蛆虫が姿を現した←


マゼラン「ぬわぁ~・・・今日も激しい戦いだったあ~」


・・・え?激しい戦い?


え?え?え?


激しい戦いって誰と誰?←


は?イヤイヤマジで誰と誰の激しい戦いなの?ちょっと!←


マゼラン「客人だな?署長のマゼランです

・・・・うわあああ!!眩しい!!」


・・・なんだお前、行き成り悲鳴混じりに声を上げやがって←


真面目にビックリしたじゃねェーかよオイ!!


マゼラン「なんと眩しい部屋だ!!もっと暗く閉ざされた部屋にいたい!!

・・・・出来れば心も閉ざしていたい!!」


・・・・ヤベェあたしと同じ考えとは←


え、ちょ、驚きなんだけど←


ハンニャバル「馬鹿な事言ってないで。

署長、モモンガ中将と王下七武海ボア・ハンコック殿と海姫殿がお待ちです」


モモンガ「急いでいるんだマゼラン署長。」


マゼラン「ああ申し訳ない。少々腹を下してましてね

どうやら朝食の毒のスープが当たったらしくてね~」


ハンニャバル「毒だからだと思いマッシュけど」


マゼラン「俺は毒が大好物なんだ

こんな事を言うじゃないか。〝毒を持って毒を制す〟」


んな言葉知らねぇーし


何なのそれ初めて聞いたわ←


んじゃああたしは雷を持って雷を制すじゃん(笑)


ハンニャバル「してないから下痢になるんでしょ?」


マゼラン「お前は相変わらず毒舌だなハンニャバル」


ハンニャバル「早く署長の椅子から滑り落ちて―――」


・・・・・コイツらなんかウザくなってきたな←


リノ「あのさぁ・・・さっきから黙って聞いてれば・・・・

毒でも何でも良いから早く案内してくれない?こっちは急いでるって言ったでしょ」


モモンガ「・・・・・」


マゼラン「あ、ああそうだな。すぐに囚人火拳のエースの元へと行こう」


そうそう。そうすれば毒々、聞かなくて済むんだから←←


『プルプルプル~』


マゼラン「貴様ぁ!ハンニャバル!!――――何!?我がインペルダウンに侵入者だと!?」


リノ「ブチブチブチッ))」


どいつもこいつも・・・あたしからこうやって行動しようと動き始めた途端に・・・!!


邪魔してくるとかなめてんじゃねェーかよ!!


ハンコック「小声)リノ落ち着くのじゃ。わらわに任せよ」


リノ「うんお願い」


レオン『その悪魔の笑顔をどうにかしろ』


あたしの裏の笑顔をバカにしやがってェェ!!←


ハンコック「署長・・・・わらわ達は早く囚人の元へ行きたい」


・・・・よし、あたしの怒りも収まったわ←


あんな顔でハンコックに言われたら心が安らぐわ←


マゼラン「よし行こう!すぐ行こう!」


目をハートにさせた毒蛆虫が、野蛆虫と何かをモメている間に


ハンコックがあたし達の元へと来るとアイコンタクトだけで言葉を交わした


さすがはハンコックだわ、恋する女は強し← 
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