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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
誓う言葉
  衝撃の事実。2

シャボンディー諸島、緊急招集命令から数日。


・・・実に今日は面倒臭い←


何だよ何だよ・・・((


こっちは遠征で疲れてるんだから休ませてよ・・・


リノ「何で海軍がいんの・・・」


九蛇海賊船の中にある暗い通路をハンコックと歩きながら


外で聞こえる蛆虫の声に溜息しか出なかった


ハンコック「誰じゃ一体・・・わらわの通り道に子猫を置いたのは・・・」


「ニャァァ~!!」


・・・ハンコック、実に怖いぞ←


「も、申し訳ありません・・・!!私の責任で・・・!!」


ハンコック「気をつけなさい」


「は、はい!!」


この名台詞、来たわ。←


あたしが大好きな親友の名台詞だわ←


中将「出て来たか・・・ボア・ハンコック!海姫!!」


九蛇海賊船を誘導している蛇の頭の上に乗ると、


ハンコックが海軍の海賊船に指を向けると蛇たちがあたしたちを海軍の舟に近づけていく


・・・・やっぱ蛆虫だわ。


こっち見てんじゃねェーよッ!!!


ヨダレ垂らしたり目をハートにさせてんじゃねェーよ!!


ハンコック「とうとう迎えに来たか・・・せっかちな者たちじゃ

・・・でんでん虫で伝えた通り、わらわは戦争に興味はない。だが・・・七武海の称号は剥奪しないで欲しい」


・・・うん、あたしだったら剥奪しないわ←


ハンコック可愛すぎるもん←


ハンコック「お前たちの積荷全て欲しい」


こんな声で言われたらあたしもアホ蛆虫どもと一緒で差し出しちゃうかも←


中将「・・・ポートガス・D・エースの処刑は一週間後の今日だ。

海軍本部を有する街マリンフォードの広場にて火拳のエースの命は絶たれる」


リノ「・・・・・・」


中将「でも今!この一週間後に必ず白髭は動く!!・・・・エース救出の為にな

我々海軍とて大将三名を筆頭に全戦力を傾け白髭を迎え撃つ覚悟!!


海賊女帝!海姫!お前たちには七武海の称号剥奪か、招集を受けるか!!ここで選べ!!刻限は迫っている!!」


・・・行くわけないじゃんそんな戦争。


エースが殺されるのに・・・それを手伝うなんて絶対嫌・・・


ハンコック「七武海の称号は好き、剥奪は嫌じゃ・・・しかし世界政府は嫌い、命令など聞きとうない

・・・こういうのはどうじゃ?わらわとリノを迎えに来た海兵たちは海で不思議な事故に遭う。

身体が石になり全滅してしまった・・・どうじゃ?リノ」


リノ「・・・いいんじゃない?あたしはそれで賛成。」


フードを被っているから海軍中将とか言う蛆虫の顔は見れないけど、


明らかにハンコックの言葉に腹を立てているのか・・・怒号だけが辺りに鳴り響く


中将「さっきも言ったはずだ!!世の我が儘が許されると思うな!!」


ソニア「うふふ・・・姉様たちの性格は最悪よ?だけどそれが許される」


マリー「ええ・・・許される理由がある」


蛇の頭に乗っていたハンコックが蛆虫どもがうじゃうじゃいる海賊船に降り立つと、


海軍中将と真っ直ぐ向き合う


ハンコック「何故だか分かるか?わらわは何をしようと・・・美しいから許されるのじゃ」


うん分かるよ、その性格←


さっきも子猫を蹴っ飛ばしてたもんね←


そして前にもギガルを蹴り飛ばしてたよね←


蹴り飛ばしたことに驚いたけど、それ以前に泣き出してあたしの元に来たギガルに驚いたんだよね←


ハンコック「わらわに見惚れる忌まわしき者たちよ・・・お前たちの身体を固くする」


・・・あ、ハンコックのあの華麗なる技が出るぞ←


ハンコック「メロメロメロウ」


・・・やっぱスゲェーな、ハンコックは←


海軍中将以外は全員、固まっちゃったし・・・


ハンコック「弱心を克服するために己を傷つけるとは・・・」


海軍も海軍だけど、中将のくせにここまで粘るとか蛆虫嫌だわ←


ハンコック「平穏なるアマゾンリリーへ戻るぞ」


「「「はい!!!」」」


最後の最後まで積荷を奪う海賊女帝、やっぱ無敗だわ←


レオン『・・・リノ、どうする?』


九蛇海賊船がアマゾンリリーへと出航し始めると、


あたしはレオンと一緒に来た真っ暗な通路を戻っていた


リノ「・・・どうするも何も・・・あたしは絶対、行かない・・・」


レオン『・・・一目、会わないのか?

このままアイツが死ぬ時まで・・・会わないのか?』


リノ「・・・どんな顔して会えって言うの・・・」


レオン『・・・・・・』


この真っ暗な通路があたしの心中を現してくれるかのようにずっといたかったけど


ドアの外からアマゾンリリーに着いたことが分かるように黄色い声がここまで響き渡ってきた


ソニア「リノ様、着陸しますよ~」


リノ「一番最後に出るよ」


ソニア「そう・・・ですか」


わざわざあたし達の後を追ってここまで走って来てくれたサンダーソニアに軽く断りを入れてから


ハンコックたちが舟を降りていくのが分かる


リノ「・・・流石に今、あの群衆の中に行く気はない」


レオン『ミファルを呼ぶか?』


リノ「お願い。」


レオン『任せろ』


暗闇の中でレオンの目が赤色に光ると、


すぐに何もない壁からミファルが眠たそうな顔で現れた


ミファル『リノ、遠征お疲れ』


リノ「ミファルこそアイツらの監視ありがと。

目にクマが出来てるけどそんなに大変だった?」


ミファル『かなり。』


リノ「叩き起したわけね」


ミファル『いやそれはない。リノが呼ぶ、分かってたから』


本当に眠そうな顔で無理して笑顔を作るミファルに、


あたしとレオンは顔を見合わせて苦笑するしかなかった


・・・ミファルって、相手に気を遣わせないようにしてるから・・・


きっと寝始めてたんだ・・・ゴメンよ、ミファル・・・(汗) 
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