| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ソードアート・オンライン~黒の妖精~

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

3

 
前書き
前話は結構長くかけました

今回は「あのボスモンスター」が出てくる回ですね。 

 
私たちはクラディールが転移門で転送された後、迷宮区へ入った。
ちなみにクラディールは、アスナさんの「副団長命令」で護衛をクビにされていた。
「それにしても・・・キリアちゃんの性格って、あんなにかわっちゃうんだねぇ・・・」
「う・・ぅ・・・言わないで・・・」
「仕方ないな、挑発に乗ったのが悪い・・・お?」
目の前に、一際強い威圧感を与えてくる扉があった。
「これは・・・」
「間違いなくボス部屋ね・・・。」
「開けてみるか?」
「お、お兄ちゃん・・・開けるの・・・?」
「開けるだけだって。ボスはボス部屋から出ないはずだし」
まあ一応逃げる用意はしておけ、といわれ、私は全力で逃げ腰だった。
「開けるぞ」
兄がいい、ゆっくり扉を押す。
ギィィッ・・・と言う鈍い音が響いて、扉が完全に開くと。

「く、暗いな・・・」
「そうだね・・・」
「ボスって・・・・あれ・・・・じゃない・・・?」
私は、暗闇の中に光る二つの目を見て指を指す。
「あ・・・青い目・・・・」
「名前は・・・「The Gleameyes」・・・輝く目、ってトコか・・・」
「それにしてもお兄ちゃん・・・」
「キリト君・・・・」
「「「・・・・でかいいいいいい!!!」」」
思わず3人で叫んでから、閉まったと口をふさぐ。
ボスはこちらに気づき、体の割には早すぎる速度で走ってくる。
ボスモンスターが高速で迫ってくる。
その怖さといったら。
「うわあああああ!」
「「きゃあああああ!」」
兄もアスナさんも私も、3人で全力疾走。
ボスモンスターがボス部屋から出ないなんて知っていてもやっぱり怖い。
途中モンスターが居た気がするけど、それさえ気にせずに私たちは安全地帯まで走った。






「いやー、走ったねー」
アスナさんが暢気に言っている。
「お兄ちゃんの走りは凄かったね」
「人のこと言えないだろ!敏捷度全開で走ったくせに」
うぐ・・・・確かに私は、二人より数秒はやくこの安全地帯に飛び込んだ。
「それにしても・・・苦労しそうね」
「そうだね・・・」
そのあとアスナさんと兄が攻略について離していた中で、「盾装備」というキーワードが出た。
私は兄から、「例の話」を聞いている。
私のことじゃないのに、同じ部屋に住んでいる身としてばれて欲しくは無い。
「キリト君もキリアちゃんも、突出しすぎだよ~・・・なんか隠してないよね、二人共?」
「「う」」
たしかに私にも隠していることはある。
兄が「例の話」をアスナさんに話そうとしてる・・・けど。
「まあいっか。スキル詮索はマナー違反だしね。  さてと、遅くなったけどお昼にしよっか」
「なにっ」
「!」
やっぱり悔しいけど、アスナさんは料理が上手・・・
そのアスナさんのご飯が二日連続で食べられるなんて!
「お兄ちゃん・・・はしたないよ・・・」
「そうだよー・・・グローブはずして食べてね?」
アスナさんはもう既にグローブをはずし、バスケットを持っている。
私もはずして、アスナさん特製のお昼ご飯を待った。

そのあと、アスナさんの指に兄が・・・・・・・・ということは、見なかったことにしておいてやろう。だってサンドイッチおいしかったし。

∮∮∮
「おお、キリトとキリアか?」
「クライン。まだ生きてたか」
「クラインさん今日は」
「相変わらず愛想ねえなぁ、キリト。キリア見習いやがれ!   お?今日は珍しく・・・・連れ・・・が・・・・・・・・・」
クラインの目が大きく見開かれていく。
「・・・・・・」
「なんかいえ、クライン。ラグってんのか?」
次の瞬間、私と兄の行動が完璧の動機することとなる。
「こ、こんにちは!!くくクラインという者です24歳独身」
「「・・・・」」
私と兄は無言でクラインの足を踏んづけたり蹴ったりした。

「まあ・・・悪い連中じゃないよ、アスナさん。リーダーの顔と中身はともかく」
クラインの講義の声は無視しておこう。アスナさんが笑っていたのは追記。
そのとき、おそらく軍であろうパーティーが、向こうから歩いてくる。

軍のリーダーらしき人は、コーバッツと名乗った。そしていきなり、マップデータを渡せといってきた。
クラインが反対の声をあげ、私もそうしたいのだが、やはり心臓が痛いくらいに早いリズムを打っている。
これじゃあ声もマトモに出せない。
そうこうしている間に、兄はマップデータを軍に渡してしまった。軍が去っていってから。
「な・・・に、してるのお兄ちゃん!マッピング大変だったのに!」
緊張が解けた私は、兄に詰め寄った。
「どうせ町に戻ったら公開する気だったし、問題ないだろ」
「だからって・・・・あんな奴等に!」
「落ち着けキリア」
「っ・・・・」
私は言う言葉を失ってしまった。
兄が私の頭をポン、と軽くたたいて、先を歩いていった。






「あああああぁぁぁぁぁ・・・・」
遠くで小さいがはっきりと悲鳴が聞こえた。
ボス部屋まで行って無謀な挑戦をしたのだろう。
私たちは一斉に表情を引き締めると、先ほどとは逆の方向へ失踪していった。 
 

 
後書き
だんだんキリトとアスナの口調がわからなくなってきました。
これであってますか? 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧