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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
縮まる距離。
  大好きな人。3

ミィル『リノリノ~!この人たち死んでる~』


リノ「殺しとけ」


ウソップ「ちょォォォ!!!オイお前ちょっと違うだろォォォ!!」


リノ「はあ?助けてやったんだから殺させろ」


ウソップ「嫌だわあああ!!!」


月光モリアの口から出て来た影がロビン、蛆虫コック、蛆虫剣に、蛆虫船長の消えかけていた身体を再生した事で


麦わらの一味が安堵の溜息を漏らしていた所でミィル、レオン、ミファルを除く他の奴らはハンコックがいる九蛇城に戻っていった


・・・なんでも人間が嫌だとかで←


んであたしはまだ残ってるわけなんだけど←


リノ「ミィル、女の手当出来る?」


ミィル『任せて♪』


ウソップ「おい可笑しいだろォォ!!男もやれや!!男も!!」


リノ「はあ?別にいいじゃん。蛆虫とか死ねや」


ウソップ「蛆虫だとォォ!?」


コイツもそのまま影取られて死ねば良かったのに←


ナミ「へ~この子はミィルって言うのね~」


ミィル『よろしくね航海士さん♪』


ナミ「なんか可愛い~」


空気がかなりやんわらとなり始めた時だった・・・


『プルプルプル~プルプルプル』


レオン『リノ、電話みたいだぞ』


リノ「こんな朝っぱらから誰だよ・・・」


ミファル『多分、大仏男。指令、出る』


リノ「・・・すっかり忘れてた(笑) よし、出てやろうじゃないの」


少しだけ離れた場所で小でんでん虫の受話器を取ると、


絶対に大仏男だと思っていたのに声の静かさからしてあたしの予想は覆された


政府『王下七武海暴君くま並びに海姫・・・に、告げる』


何故に呼び名で止めたんだよオイ←


普通に言えばいいだろ、名前が分かんなくても普通に言えや←


政府『センゴク元帥殿からの命令です。

ただちに麦わらの一味の抹殺命令を要請する・・・』


「「ガチャガチャ・・・」」


・・・なんか行き成り騒がしくなってない?


センゴク『只今、電話が変わった。センゴクだ』


リノ『出た大仏男』


センゴク『喧しいわい!!・・・月光モリアの息はあるのか?』


くま『さあ・・・』


センゴク『もしもあるならばせっかくクロコダイルの後釜を見つけたばかりだ。

もう一つの穴を空けることとなれば困る・・・微かに意識でもあれば七武海の続投を願いたい』


リノ『脱退したい』←


センゴク『というわけじゃ』


リノ『おい無視すんな』


センゴク『喧しいわい。お前の話なら後で聞く。』


電話なのに偉く上から目線だなオイ←


センゴク『七武海なのに次々と倒れては困る。

七武海という名に威厳はあるものじゃ。この事を世間に流すべきではない・・・まったく困った事じゃ』


本当ですよねちょっと←


たまには電話での無視をやめろっての←


あたし悲しいぞ←


センゴク『私が言っている意味が分かるな?』


リノ『最初から説明しておくれなんまし』←←


センゴク『・・・くま、お前は・・・』


もういいし、大仏男とか(涙)


もうあたしの言葉を片っ端から無視するとかもういいよ(涙)


センゴク『モリアの敗北に目撃者がいてはならない。

世界政府より特例を出す。麦わらの一味含むその島にいる全員を・・・・・抹殺せよ』


・・・・あたしはどうなる←


あたしはどうなんのちょっと←


くま『・・・容易い』


リノ『一人で頑張れ』


センゴク『お前もだ』


リノ『あたし帰る。寝る。食べる』


センゴク『・・・・・・・・。』


ちょ・・・お前、まじでもういいわ・・・


そこまで無視するとか酷いんじゃないの?!?


しかも普通に切られたし、何なんだよオイ・・・


リノ「・・・・・」


ってもうあの蛆虫始めてんのかよ・・・


嘘でしょ・・・あたし、もう少しゆっくりしてたいんだけど・・・


リノ「まあいいや。帰る」


ミファル『リノの言葉、予想してた。だからレオンとミィル、連れて来た』


リノ「ありがとうミファル。じゃあ帰ろっか」


ミィル『でもリノ?あの熊、野放しにしてもいいの?

さっき殺しかけたのに・・・』


リノ「・・・いいよ、あたし・・・疲れたし」


レオン『・・・・・・』


リノ「ミファル、お願い」


ミファル『分かった』


暗かった森に朝日が差し、少しだけ明るくなった森を歩きながら目を瞑ると


あたし達は一瞬で九蛇城の花庭に着いていた


リノ「あっ・・・ミファル、後もう一つだけお願いがあるんだけどさ」


ミファル『?』


リノ「スリラーバークに留めてあるあたしの舟、お願いしていい?」


ミファル『分かった。』


リノ「ありがと」


ニコっと微笑むとそのまま溜息をついてから自分の部屋に向かって歩き出した


レオン『・・・リノ・・・』


リノ「大丈夫だよ~」


・・・本当は大丈夫なんかじゃない。


あたしが早くここに帰りたかった理由は、独りになるため。


捕まっただなんて夢だと思いたかったから


絶対に有り得ないんだって思いたかった


・・・けど、ティーチがずっと言っていたヤミヤミの実の力


全ての能力者は、ティーチの前では無力になるって言ってた・・・


・・・・・・けど、あたしには効かない。


リノ「・・・・・・」


でも、あたしにはどうする事も出来ない。


エースの前に自分から現れるなんて・・・そんなの・・・ 
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