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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
縮まる距離。
  麦わら一味との再会。

数時間も速度を上げるだけ上げて、吐きたくなるような速度で月光モリアがいる島に辿り着くと、


明らかに門のとこには誰かがいそうな雰囲気がして


門から少し離れた場所でバーソロミューくまを待つことにした


レオン『俺も一緒に行こうか?』


リノ「レオンはここにいていいよ」


レオン『本当に大丈夫か?』


リノ「うん。ありがと」


レオンが口に持っている悪魔の実を見た途端に、


眉間に皺を寄せるとレオンから受け取って座り込んだ


・・・そういえばこれって回復の実なんだっけか


レオン『リノどうした?』


リノ「・・・・いや、大丈夫だ―――」


くま「・・・海姫・・・」


背後から聞こえた声に、


リノ「・・・・・はぁ」


溜息をついて立ち上がった


リノ「来るのが遅いんじゃないの?」


くま「そんなに待たせたのか?それは悪かったな」


・・・コイツ、絶対に悪いとか思ってないな。


アンタみたいな蛆虫は経験上の経験だし・・・


くま「早速だが仕事だ。麦わらの一味の抹殺だ」


リノ「分かったから指図しないでくれる?」


立ち上がってフードを深く被り直すとしゃがんでレオンを抱きしめた


リノ「行ってくるね」


レオン『・・・・・あ、ああ』


レオンに別れを告げた数秒で、


あたしは蛆虫熊の能力でもあるらしい瞬間移動でさっきどうしても舟を留めたくなかった門の前に着いた


・・・・・ていうか何で来るとこ来るとこに男がたくさんいるんだよ!?


そこ、まじで可笑しいだろ!?


「「ベローナ様!!逃げて下さい!!」」


ベローナ「!?」


・・・何だ、ゾンビか←


マジで可愛い雌女を想像しちまったじゃねーかよ←


何だよコイツ←


目元が真っ暗で気味悪い・・・


「何者かは知りませんが敵です!!

け、けど・・・目の前で兄弟たちが跡形もなく消されてしまって!!」


うん、だってコイツさっき手で消してたもん←


あたしはそれを傍観してただけだけど(笑)


ベローナ「そりゃぁ・・・オメェ・・・只者じゃねーはずだよ・・・」


なんかあたしと似た言葉使うな、オイ((←


ていうかあたし見るな。


ここにナミがいるんだし、七武海だって事バレるの面倒臭いんだから・・・((


いやでもまあ・・・コイツ(くま)といる時点で疑われるよなあ・・・


あー最悪((


ベローナ「コイツらは・・・王下七武海だ・・・!!

暴君バーソロミューくまに・・・黒いローブ!…そいつは、・・・海姫と呼ばれてる女だ・・・」


やっぱあたしの本名はふせてあるけど呼び名はあるみたいなんですね・・・。


ちょっと可笑しいような気もするけど・・・


「嘘だろ・・・!?

何で王下七武海が二人も来るんだよ・・・!!」


「ベ、ベローナ様お逃げください!!」


「そんな奴ら相手に無茶です!!」


くま「お前・・・モリアの部下か?」


ベローナ「もっ、モリア様・・・ああいや!ゲッコーモリアとはもう関係ない!!

あたしは今・・・この島で・・・逃げ出す所で・・・!!」


あたしにSOSの意を込められた目で見ないでよ((


可愛い&綺麗な女になら何とかしぶしぶ助けるけど((


特にハンコックとかサンダーソニアとかマリーゴールドとかその他もろもろになら何なりと力を貸すけど((


お前だけは絶対嫌。


くま「旅行するなら何処へ行きたい?」


ベローナ「!?」


・・・これ、傍から見たらナンパかも((


そしてナンパされてる途中で攻撃を仕掛けるのもどうかと思うけど、


コイツにはそこら辺の攻撃は効かないんだよね←


「「ボンッ」」


あっという間に女の子消されちゃったし。


くま「海姫、お前はあの女から抹殺しろ」


リノ「命令すんな」


あたし達の後ろにある船からゾロゾロと蛆虫どもが這い上がって来ると、


蛆虫熊に飛ばされてナミの元に行くとナミはあたしの姿を見て息を呑んだ


ナミ「あっ・・・た、助け・・・」


リノ「演技してくれる?」


ナミ「リノ・・・!?」


あたしの声だけでも分かってくれるなんて嬉しいなあ((


ナミの首元を優しく、優しく、抑えてナミが倒れたフリをすると蛆虫熊が一瞬であたしの後ろに現れた


くま「そいつは始末したのか?」


リノ「あたしは自分のペースで麻痺させてから殺るだけ。

獲物が起き上がるまでにも時間は掛かるんだし、先に抹殺すれば?」


くま「それ程掛かるなら先に行く」


リノ「そしてさっさと消えろ」


・・・あたしの言葉を聞かずに消えやがって・・・!!


リノ「もういいよ」


ナミ「ちょっとどういう事なのよ!?」


気絶からの行き成りの質問攻めって・・・


リノ「まーまーまー落ち着けって(棒」


ナミ「アンタねえ冗談じゃないわよ!!最初っから説明しなさいよ!?」


リノ「だったら人がいないとこに~」


ナミ「そ、そうね・・・着いて来て!!」


リノ「ぐはっ」


そういえば何でナミがドレス着てるの?←


まさか誰かと結婚したとか!?え~誰だろ←


ナミ「ここでいいわね・・・」


リノ「あれ?この船ってさっきの蛆虫どものじゃなかったの?」


ナミ「いいえこれは私たちの新しい船、サウザンドサニー号っていうの」


リノ「へーんじゃあ、あの変なのは取り替えたって訳か」


ナミ「メリーよメリー!」


頭の片隅に怒りマークを浮かべたナミだったけど、


フードを取った途端にナミが座り込んだ


ナミ「ねえリノ・・・聞きたい事が山ほどあってどうすればいいのかが分かんないけど・・・

エースは?一緒に来てるの?エースとの関係はどうなったの?リノが王下七武海ってどういう事?」


・・・あたしは分かってたよ((


ナミがきっと質問攻めをするんじゃないかって事は((


リノ「あーはい、待って~

一つずつから行こっかーうん。で?質問は?」


ナミ「・・・全部、教えて。」


リノ「はいはい。まずはエースからか。

あの後・・・あたしたちがアラバスタを出て少し経った時に・・・

あることをキッカケに・・・あたしとエースは恋に落ちて恋人となったんだけどね。

黒髭を捜すべく聞き込み調査をする為に立ち寄った島で・・・あたしが海軍のある奴と話しているのを聞いてたみたいで・・・喧嘩って言ってもいいのかは分かんないけど・・・

・・・喧嘩になってさ・・・あたしとレオン、マールは住んでた場所に戻ったの」


ナミ「・・・じゃあ、ずっと会ってないの・・・?」


リノ「・・・うん。エースは今も、一人で黒髭を探してるんだと思う・・・」


ナミ「リノはいつから七武海に?私一度もリノの名前は聞いたことないよ・・・?」


リノ「まあそれもそうだけど・・・海姫って名前知らない?」


ナミ「知ってるわ・・・獣を操る殺戮者って呼ばれてるけどそれがまさかリノだなんて・・・

でも確かにレオンたちを見てれば納得できるわ・・・」


リノ「あたしが七武海に入ったのは、今から十年前、八歳だった時で・・・」


あの頃とエースとの思い出に関わる事は余り言わないであたしが入った経緯を教えると、


ナミは何も言わずに驚くだけだった。


まあそれはそうだよね・・・八歳で人殺し、それで六億の金額。


振り返ってみればかなり最悪だった


ナミ「・・・でも、リノが海軍に入った理由は伝えなかったの?」


リノ「伝えなかった、じゃなくて・・・伝える事が出来なかった

エースに会いたいって思ってもあたしには何も出来なかった

エースとの思い出を思い出すだけで泣きそうになるからこうして休んでいた任務を再執行する事にしたの」


ナミ「・・・そうだったんだ・・・新聞とか、そういうとこには何も?」


リノ「なーんにも。ただあったのは麦わら一味の特大記事だけ(笑)」


ナミ「そんな事言わないでよ~~(涙)」


ウェディングドレスの手袋をはめたままナミが手に顔を埋めて泣き出した


リノ「まあまあ(笑)

・・・・まあそういう訳で、今の事は他の蛆虫どもには言わないでよ?」


ナミ「分かった。エースに会えるといいね」


リノ「・・・うん・・・会って謝って、今度はちゃんと楽しい日々を送りたいし」


ナミ「あら?甘い日は送らないの?」


リノ「送った(笑)」


ナミ「え!?何なに詳しく教えなさいよ!!」


リノ「それはだーめー(笑)

第一、蛆虫船長を助けに行くんでしょ?」


ナミ「そうだった!!・・・でもリノ、逆にその格好じゃまずいんじゃないの?」


リノ「え、何で?どういう事?」


ナミ「ほら。七武海のくまはリノの顔を見た事が無いにしてもさ、

ルフィたちがリノを見たら色々と厄介なことになってくまが七武海の人間だと明かしたらさ・・・」


リノ「あー・・・」


確かにそこまで考えてなかったわ~←


適当にやって適当に終わらせれば良い的な事を考えてたからなぁー←


リノ「何とかなる。んで、ナミの用意する服は絶対に着ないからね」


ナミ「アンタ先読みまで出来るようになったの!?」


リノ「勘だわ勘!!」


ナミ「あーあ残念」


・・・やっぱあの時みたいに変な服を着させようとしてたのかよコイツは!?


先に拒否しといて良かった・・・(汗) 
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