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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―

作者:鳩麦
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第二章
  十一話 楽しい合宿

 
前書き
難産だった十一話 

 
「「「「…………」」」」
「……ってのが、ヴィヴィオとお嬢、あたしらの昔話で、クラナとお嬢がまぁ、なんだ、その……あんまり話さない理由だ」
水遊びの為に河へと向かっているその道すがらで、ノーヴェはそう言ってクラナとルーテシア。そしてヴィヴィオの昔話を締めくくった。

「……あ、あー……」
「「「「…………」」」」
黙り込んでしまったコロナとリオ、それに思い出したのか、あるいは思う所あるのか、やっぱり黙り込んでしまったヴィヴィオとルーテシアを見て、ノーヴェはどう切り出して良いのか分からず、やり辛そうに後頭部をガリガリと掻く。元々、ノーヴェはこう言った雰囲気が得意ではないのだ。彼女に子の状況を収集しろと言うのは、少々酷な話だろう。
まぁ、その雰囲気と状況を作ったのは彼女自身なのだが。

「でも……でも!」
と、不意にリオが声を上げた。その声には悲痛さがにじみ、ノーヴェは思わず真剣な顔でそちらに振り向く。

「仕方、無かったんですよね……!?ノーヴェさんだって、ルーちゃんだって、そんな事、自分からやりたくて、やった訳じゃ……!」
必死になって、まるで逃げ道を探そうとするかのようにそう言ったリオに、ノーヴェは内心で思わず微笑む。今、友達になった相手の事を本気で思いやり、子供心なりになんとか相手は悪く無いと思いこもうとしている彼女の心は、きっととても温かく、優しいのだろう。
しかしだからと言って、ノーヴェはその内心を表情に出すことはしなかった。そうすべきでないことを、彼女は理解していたからだ。
彼女や、後ろでリオの言った事を頭の中で肯定するように、けれども不安そうな目で此方を見ているコロナの優しさも、素直に嬉しいと思う。しかし子供たちの優しさに甘えているばかりでは大人として示しも格好も付かないし、情けなさすぎる。
何より、少なくともこの件に関しては既にノーヴェもルールーも一定以上の覚悟はしていたし、納得もしていた。

「確かに、あたしもお嬢も、ある意味操られたっても言えるかもしんねーな……何も考えねぇで、唯言われるままに戦ってたばっかりだったし、お嬢に関しては、人質みたいに取られてた人も居たしな」
「だ、だったら」
「けど、それがクラナの人生に何か関係が有るか?」
「っ……」
真剣な表情でそう言ったノーヴェに、リオとコロナは黙り込んだ。少し厳しいようだが、これは正直な所甘い話では無いのだから仕方が有るまい。

「無い。彼奴はホントなら、あたし達がどんな人生を送ってたって、どんな状況だったって、それには何のかかわりも無く、普通に母親と一緒に暮らしていられた筈の、唯の子供だったんだ」
その言葉に続くように、ルーテシアが少し悲しそうな顔で微笑んで続ける。

「それを台無しにしたのは、どんな理由があれ私達だから……やっぱり、クラナが怒る事に、私達が赦して欲しいなんて、言えないよね」
「私も……きっと、お兄ちゃんにとっては……私さえ、居なかったらって……」
「そんな……!」
半ば諦めたようなその言葉を聞いた途端に、リオは俯く。彼女の口からは、もうこれ以上何と言ってクラナと、目の前の三人の間に
しかしそんな二人と違い、コロナは納得できないように顔を上げて、泣きそうな声で言った。

「……じゃあ、もうずっと、ルーちゃんやノーヴェさんや、ヴィヴィオまで、先輩に恨まれ続けたままなんですか……!?」
「っ……」
その強く、澄んだ言葉に、言われた三人が怯んだ。

「あんなに近くに暮らしてるのに、沢山一緒に居られるのに……ずっと恨まれたままで、一緒に喜ぶ事も、笑う事も出来ないの……?ねぇ、ヴィヴィオは、嫌じゃないの……!?」
「コロナさん……」
「…………」
その言葉に俯いて、ヴィヴィオはゆっくりと首を横に振った。

「嫌だよ……でも、でも、どうしようもないんだよ……お兄ちゃんが私達を赦してくれるかは、お兄ちゃんが決めることだもん……だから、少しずつ、頑張ってるんだけど……」
それ以上、言葉は続かなかった。全員が黙りこみ、何も言えず、唯唯耳に痛い沈黙だけが、五人の間を行き過ぎる。

『くそっ……』
ノーヴェは、内心で自分の能力の無さに悪態をついた。
彼等が今、俯いて居る当のクラナに「余り傷つけないように」と言われていたのにもかかわらず、このざまだ。無論、この状況を打開する術は無い訳ではない。
クラナの本心を、彼等に暴露してしまえば、この場だけでならば少しは空気も和らぐだろう。しかしそれは、クラナとの約束を破る事になるし、何よりそれらは出来るならばクラナ自身の口から伝えて欲しい事でもあった。
そうして、沈黙がやがて、リオとコロナの嗚咽に変わりかけた時だった。

「……あれ?ノーヴェさんにお嬢達、なにして……うおう!?どったのリオもコロナも!?」
「え?あ、ドルクさん」
道の向こうから、ひょっこりとライノが顔を出した。泣きかけのリオとコロナを見て驚いたように身を引くのに、アインハルトとノーヴェが反応する。

「あ、あの……ドルクさん」
「こりゃ一体……え?何?アインハルト」
目を向いているライノに、アインハルトが声を掛ける。首を傾げて、ライノは彼女の方を向いた。

「あの……今……」
そうして、アインハルトは今の今まで彼女たちが何についての話をしていたかを言いにくそうに語り、その上で言った。

「あぁ、そう言う事……」
「あの、それで……ドルクさんは、クラナさんと、仲がよろしいように見受けました……いかがでしょう?」
「あぁ~……まぁ、付き合い長いなぁ」
「でしたらその……ヴィヴィオさん達に……」
言いかけたアインハルトの言葉に連鎖反応するように、リオとコロナが再び顔を上げた。

「そうだよ!」
「ライノ先輩!ヴィヴィオや、ルーちゃんに、どうやったらクラナ先輩が仲良くしてくれるか、教えてください!」
「「お願いします!!」」
「…………」
怒涛の勢いで頭を下げた二人に、ライノは戸惑ったように目を剥いた。続けて困ったような顔で、ルーテシアやヴィヴィオの顔を見る。
ルーテシアは俯いて居たが、ヴィヴィオはライノをみて……少しだけ、期待するような眼を見せている。最後にノーヴェを見ると、彼女は額を押さえて、こう言った。

「……お前の意見で良い。聞かせてやってくれ」
「はぁ……参ったな……」
ライノは一度後ろ手に頭を掻くと、リオとコロナ、ヴィヴィオをそれぞれ見て、口を開いた。

「んー先ず個人的にはヴィヴィオに関しては其処まで心配しなくても、ってのが有るんですが……あぁ、お嬢もか……って言っても、この場で相談しても、始まらないだろうし、そもそも行き成りお嬢とクラナの仲が回復するとか流石に無いだろうしなぁ……そもそもホントはこういうのって本人同士の問題なんだけど、それは分かってるか?」
「そ、それは……」
「でも、何にも出来ないままじゃ嫌なんです!」
言葉に詰まったリオをフォローするように、コロナが言った。それをみて、ライノは一瞬驚いたように目を見開くが、すぐに少し苦笑気味に二人を見る。

「随分お節介焼きなんだなぁ……まぁ、それじゃとりあえずさ」
「はいっ!」
「いや、そんな元気に返事しなくて良いけど……リオとかコロナが、クラナの事、もっと知ろうとしてみりゃいいんじゃね?」
「「「「?」」」」
ライノの言葉の意味が反射的にわからなかったらしく、その場にいたノーヴェとルーテシア以外のメンバーが首を傾げる

「いや?じゃなくてだな……相手の事何にも知らないんじゃ、それ以上前になんて無理だし、彼奴ともっと関わって見て、彼奴がどういう奴なのか知らないとどう考えてもだめでしょ。例えばヴィヴィオと、コロナやリオだって、お嬢だって、そうやって仲良くなったんじゃないの?この間、アインハルトの時なんてモロそんな感じだったらしいじゃん?」
「つまり……クラナ先輩と私達が、もっとお話ししろって事ですか?」
尋ねたリオに、ライノはコクリと頷いた。

「ま、平たく言えばそうなるか。それでリオやコロナが彼奴と仲良くなったら、お前らを通じてお嬢とクラナを繋いであげるとかのやりようも出て来る。行き成りお嬢。とかは流石に無理でもな。少なくともクラナと誰かを仲良くしたいなら、自分無関係で何もしない。じゃ始まらないでしょ、エロゲですら『マスター』……じゃなくて、それを考えたら今なんて最高の状況じゃん。せいぜいこの合宿を利用してみたら良いんじゃね?」
「成程……」
ライノが言い終えると、リオやコロナは考え込むように真剣な表情で下向く。

『……こんなんで良かったッスか?マジで思った事まんまッスけど』
少し目線を向けてノーヴェに聞いたライノに、ノーヴェは軽く頷く。

『上出来だ。リオもコロナも解決策が見えてくればちゃんと行動出来るからな。ただ……』
言いながら、少しだけ瞳を動かしてノーヴェはヴィヴィオを見た。

『此奴は、ちょっと、な』
「…………」
少し俯いたようにして暗い顔をしているヴィヴィオを見て、ライノは頭の後ろをガリガリと掻くと……静かに彼女に歩み寄る。

『お、おい』
「……なぁ、ヴィヴィオさ、お前ってクラナ嫌い?」
「「「!?」」」
「えっ!?そ、そんな事!!」
行き成り問うたライノの言葉に、ヴィヴィオは驚いたように反応した。しかしライノは表情を崩さず、に言う。

「そうか?その割には、結構クラナと一緒に居る時、少しクラナの事怖がってるよな?」
「そ、それは……」
今度は、否定は返ってこなかった。
まぁそれはそうだろう。ヴィヴィオが最近クラナが彼女と話すようになって少しずつ。本当に少しずつだが、会話するようになってからこの方、彼女が何時もクラナと話す時何かを恐れているのは、皆が感じている事だ。隠しようも無い。

「あぁ、ごめんな。意地の悪い質問して。まぁ、なんでお前が彼奴の事を怖く思うのかは、分からない訳じゃない。……また、クラナを怒らせるのが怖いんだろ?」
「……はい」
少し優しげな声になって聞いたライノに、ヴィヴィオはコクリと頷いた。その瞳が少しうるんでいるのは、気のせいでは有るまい。

「初めは……そんなこと、考えなかったんです。また話してくれるのが嬉しくて……これからは、もっともっと前に行けるんだって思えて……でもっ、だんだんお兄ちゃんと話すたびに、また何かの拍子に話してくれなくなるんじゃないか。って思えて来て……!」
「……うん」
「そう考えたら、怖くて、今度は私が上手く話せなくなって……この旅行に、お兄ちゃんが一緒に来てくれるのも、とっても嬉しくって、でもっ、さっきの、ルールーに怒った時のお兄ちゃんの顔見たら、やっぱり、怖くて、たまらなくなって……!お兄ちゃんが、私達に答えてくれたのに……私も、答えなきゃっ、いけないのに……っ!」
「ヴィヴィオ……!」
後半は半ば嗚咽交じりの言葉だった。リオとコロナは再び泣きそうな顔で彼女を見ているし、後ろからそっとルーテシアが彼女を抱きとめ、ノーヴェは複雑な表情でライノとヴィヴィオを交互に見ている。
罪悪感を覚えつつ、ライノは頷いた。

「分かった。うん。分かった、悪かった、言いにくい事聞いたな。ごめんな」
「いえ、いい、ですっ……」
しゃくりあげながら気丈に答えたヴィヴィオに、少しだけ目を伏せると、ライノは言葉を選ぶように聞いた

「……でもな、ヴィヴィオ……多分だけど、お前が思ってる程、お前はクラナを怖がらなくても良いと思うぜ?」
「え……」
『お、おいライノ……良いのか?』
『あー、まぁ、少し背中押すために使うくらいなら、ばれないかなと』
行き成りクラナから口止めされている事を話出す気配を見せたライノに、ノーヴェは焦ったように聞いたが、ライノの答えは簡潔だった。

「確信は無い(いやまぁ有るが……)けどな……きっと、きっとだぞ?お前の兄貴は、ヴィヴィオが思うほど、お前の事を嫌ってねぇよ」
「でも……私は……」
言いながら、ヴィヴィオは再び項垂れる。ヴィヴィオとて、自分がクラナの母が死んだ理由の一端を担っていると言う事実を、気にしていない訳では無かった。
もう殆ど覚えていないが、母達にとっては恩人で、クラナにとっては母親で、そして自分にも、きっと優しくしてくれたその人を殺した。その原因は、間違いなく自分にもあるからだ。
きっと誰もが、お前が気にする事じゃない。お前のせいではないと言うのだろう。けれど、それでも……今のヴィヴィオには分かってしまう。
大好きな、母親と言う存在、それがもし目の前から永久に消えてしまったら、どんなに辛い思いをする事になるのか。例えば今、自分の前からなのはとフェイトが消えてしまったら、いや、どちらか片方だったとしても、それに耐えられないと言う確信が、ヴィヴィオにはあった。
そしてもし、それが誰かに殺された故の事だったとしたら……それは……

「うん。確かに、ヴィヴィオが責任を感じんのは、まぁ分かる。けどな、それで今のクラナが見えなくなるのだけは、勘弁してやって欲しい」
「今の……お兄ちゃん……?」
涙をぬぐいながら頬を赤くして自分を見たヴィヴィオの瞳を真っ直ぐに見て、ライノはコクリと頷いた。

「おう。この間までの彼奴だったら、きっと、此処に来たりしなかったのは、分かるよな?」
「は、はい……」
「その前も、お前と喋るようになったり、練習に付き合ったり……彼奴はさ、ヴィヴィオ。きっと今、変わろうと必死なんだと思うんだ」
「必死?お兄ちゃんが……ですか?」
少し戸惑ったように問い返したヴィヴィオに、ライノははっきりと頷いて返す。

「あぁ、彼奴は今多分、ようやく自分の今置かれた状況を受け入れて、適応しようって気になってる(まぁ今でも適応してねーわけじゃねーけど)。そう言う所は、お前こそちゃんと見ているべきなんだって思う。ヴィヴィオとクラナのこれからの関係に、根本的に関わる事だしな。……だからさ」
其処まで言うと、ライノは立ち上がり、彼女の肩を、ポンっと叩いた。

「まー、なんだ。お前の兄貴を、もっと怖がらずに行ってみ。失敗しそうになったら、俺もカバーするようにしてやるからさ」
ニッと笑ったライノを見て、ヴィヴィオは一瞬ポカンとしてから、今度こそしっかり涙を拭いて、何時もの、太陽のような笑顔を浮かべた。

「はいっ!」
「ライノ先輩、ありがとうございます!!」
「ありがとうございます!!」
「うん。ありがとう、ライノ」
『やるじゃねぇか』
ヴィヴィオに続いて、リオ、コロナ、それまで黙りこんでいたルーテシアに礼を言われ、ライノは照れたように頭を掻く。

「お?おう。美人にお礼言われると悪い気しないな……」
[マスター、顔がニヤけています。気持ち悪いです。やめてください]
「散々な言われよう!?」
ライノがウォーロックに突っ込まれながらそう言うと、辺りには朗らかな笑い声が響く。と、ライノは少し引いた一で安心したような顔をしているアインハルトをみて、悪戯っぽく笑った。

「よぉ、アインハルト、これで良いか?」
「!?」
「あ!そうだ!」
「アインハルトさん、ライノ先輩に聞くなんてナイスアイデアでした!」
行き成り話を振られたアインハルトは即座に反応できず、戸惑った所にリオとコロナの会い撃ちがかかる。

「「「ありがとうございます!!」」」
「あ、い、いえ、その、私は何も……」
チビっこ三人に一斉に頭を下げられ、あたふたと戸惑うアインハルトを再びニヤリと笑って見送りつつ、ライノはノーヴェに話しかける。

「んじゃ、俺ちょっと着替え取って来るんで」
「着替え?」
「あぁ、はい。ちょいとクラナが濡れたんで。行ってきまーす。あぁ、それと」
そしてライノは最後の最後に、喜ぶべきか否か、なんとも分かりにくい言葉を残していたった。

『この先の川に、クラナ居ますよ』

────

「……ふぅ」
一息ついて、上半身を裸になったクラナは息を吐いた。腰に手を当て、後ろ手に頭を掻く。

「水泳でもしようかな?」
[それも良いですね。……あ、でもその前に、やる事が出来ましたよ相棒]
「え?」
そんなアルの言葉に首を傾げたクラナの横の林から、行き成り水着姿の少女達が飛び出してきた。

「アタシ、いっちばーん!」
「あー!リオずるーい!」
そんな事を言いながら、ヴィヴィオやリオが次々に水の中へと飛び込んでいく。アインハルトは少しもじもじしていたが、やがてノーヴェに促されたのか、ゆっくりと入水していく。
見つつ、クラナはゆっくりとその場を離れようとして、念話が届いた。

『オイクラナ。こっち来いよ』
『ノーヴェさん……でも、俺……』
『いいから来いって』
「わぷっ」
いつの間にか、目の前に白い何かが現れ、クラナの視界にぶつかった。数歩下がってちゃんと見てみる。白く、空中にふわふわ浮かぶウサギの人形だった。

「セイクリッド・ハート……」
[(ぱたぱたぱた……!)]
「……?」
突然目の前でぱたぱたやりだしたそれがどう言う意図でそんな行動をしているのか分からず、クラナは首を傾げr。
というかノーヴェやヴィヴィオ等のクラナ以外の人々は何となくそれが分かるらしいのだが、何故に分かるのだろう?

[クリスと呼んでください。だそうですよ相棒]
「あー」
ちなみにアルに分かる事に関しては特に疑問は無い。別にデバイス同士ならおかしくも無いからだ。少し頬を掻いて、ペンライトを握りしめると、遊んでいる少女たちを、クラナは眺めた。

恐らくは、まだ自分の存在に気が付いては居ないのだろう。楽しげに遊ぶその姿からは、次々に笑顔があふれ、何の憂いも見えない。

「(…………)」
どうしても、その光景から自分が先程した事を思い出してしまう。
……もし、自分に彼女達が気が付き、気を使わせてしまうとしたら……

「おい」
「わっ!?」
「ほら。こっち着て座れって」
「あ、ちょっ……(の、ノーヴェさん!)」
いつの間にか目の前に現れていたノーヴェに手を引っ張られ、クラナは少女たちの下へと引きずられて行く。ノーヴェは川のそばにあった石に腰かけると、隣をクラナに勧めた。
其処に座り、相変わらず夢中で遊ぶ少女たちを見る。

……どうでも良いが、アインハルトの水着が引っ込み気味の彼女にしてはやたら布面積が少ない気がするのだが、あれは彼女が選んだのだろうか?
いや、もしかしてルーテシア?
後何故にコロナはスクール水着なのだろうか?自分の水着を買えばよさそうな物だが……

『……さっきな、そこでライノに会ったぞ』
『え?あぁ……えっと……』
『水の中に放りこまれたんだってな?』
苦笑しながら聞いたノーヴェに、クラナは自嘲気味微笑んで言った。

『はい。まぁ……けど、彼奴のした事は、当然だと思いますよ。頭冷やせって、言われましたし。俺もさっきのは……あんまり、馬鹿だったと自分で思ってるんです……』
『…………』
少し頭垂れたクラナに、ノーヴェは頭を掻きながら聞く。

『……なぁ、クラナ、お前は本当の所……お嬢の事、どう思ってるんだ?やっぱり、その……理性的になっても……』
『赦せない……とは、きっと本心で思ってるのは、事実です。そうじゃなかったら、あんな事しないですよ』
苦笑しながら言って、クラナは続ける。

『でも……彼奴の全部が、認められない。とは思ってる訳じゃないんです……ルーテシアはルーテシアなりに頑張ってると思うし、そういう努力を、全部認めない。何て言いたくは無い……けど……すみません……』
申し訳なさそうに言ったクラナにノーヴェは首を横に振った。

『いや……アタシだって、お前に謝ってもらえるような立場じゃねぇよ。こんな事、言っても何にもならねぇだろうけど……悪かった。アタシ達は……』
『そんな、ノーヴェさんが謝る事無いんです!何時までも引きずってる俺は……ホント、女々しいですし……』
『…………』
なんとも暗い雰囲気のまま会話は進む。と、そんな事をしていると……

「はぁ……はぁ……」
「おっ」
「む……」
息を荒げながら、アインハルトが水から上がってきた。

『何か、エロチックですね。美少女が息を荒げてると』
『アル煩い』
『すみません』
珍しく素直に謝ったアルを叩きつつ、クラナはアインハルトのようすを観察する。
どうやら、通常と違う水中での動きで体力を消費し、ヴィヴィオ達より早くバテてしまったらしい。

と言っても、アインハルトの総体力は恐らく今遊んでいる五人の内で群を抜いてトップだ。もしあの遊んでいるのが地上であるならば、恐らく初めにばてるのはコロナ辺りだろう。
それがアインハルトが一番にバテてしまったのはひとえに、今彼女がしているのが水中での遊びだったかに他ならない。

一般的に暮らしていると、其処まで深く考える事ではないのだが、実は水中での運動量は、地上の比では無い。
浮力や幾つかの物理的な理由によって、体が支える体重は地上よりも遥かに軽くなるが、これが運動となるとそうはいかない。
例えばだが、歩くと言う運動をする時、この浮力は逆に運動の邪魔になってしまう。何故なら下向きに掛かっている力が弱くなると言う事は、つまり運動した際、地面に対して賭ける事の出来る重量が減ると言う事であり、それはそのまま、地面に伝わる運動エネルギーそのものが減少する事に繋がるからだ。
その他、水の抵抗や、河の流れ、運動を行っつぁいに体の後ろに発生する渦状の水流による抵抗等、幾つかの理由もあって、恐らく同じ行動を地上と同じ調子でやった際の運動量は水中では地上の五倍から七倍に跳ね上がる。ちなみにこれは、速く動こうとすればするほど必要な運動量の差は大きくなる。恐らく、走るとなったら八倍でも不足だろう。
勿論これは、水中の運動全てを一括で計算できる訳ではない。例えば、泳ぐと言う水中特有の運動は、水の切り方や掻き方で全く使う運動量と発生する運動エネルギーの効率は変わるからだ。

ちなみに、今アインハルトが同じ状況下でヴィヴィオ達よりも早くばててしまったのは、これによる所が大きいだろう。
ヴィヴィオ達は週に大体二回くらいのペースで、プールで遊び兼トレーニングをしている。自然と体が水中での身体の動かし方を覚えているし、その為に必要な柔らかく、持久力の高い筋肉が既にある程度出来ているのだ。

そんな事を考えていると、ノーヴェがヴィヴィオ達に何かを叫んだ。

「おーい!ヴィヴィオ!リオ!コロナ!せっかくだから《水切り》やって見せてくれよ!」
「「「はぁーいっ!!」」」
ノーヴェの言葉に、チビッ子三人が大きく返事をする。アインハルトは首が首を傾げているが、クラナにはまぁ何をするのか察しが付いた。

『成程。確かにアインハルトさんは興味がおありかもしれませんね』
『うん。やっぱりノーヴェさんは教えるの上手いよ』
そんな事をアルと話しつつ、クラナはチビッ子たちを見る。
水切り、と言うと、作者を含め一般的には平たい石を水面と平行に投げて表面張力で遠くに水面をバウンドさせながら飛ばすアレが思い浮かぶだろうが、勿論今回のは違う。
ヴィヴィオ達三人は水中から上がることなく、水面に向けて三人一斉に拳を構える。ゆっくりと引いた拳を……三人は鋭く前に突き出した。

「えいっ!」
なんとも可愛らしい声と共に突き出された頃なの拳の前で、水面が左右に割れるように大きめの波を作った。
続けてリオ。彼女のはコロナより大きめの波で、長めの鋭い形をした波が進む。そして最後は……

「いきます!」
元気の良い声で、ゆっくりとした動作から一気に拳を突き出した。ヴィヴィオの前で、先程のコロナやリオよりも更に大きな波が長く前方へと進む。
要は、打撃の威力を水面を滑らせるように打ちだすことで、その威力と貫通力をチェックしているのである。

「(ってか、これをまさかプールでやってるんじゃないだろうな……)」
若干そんな事を考えていると。

「アインハルト、格闘技強いんでしょ?やってみる?」
「はい」
早速、アインハルトもチャレンジ精神を刺激されたようだ。

河の真ん中に立つアインハルトは、ゆっくりと拳を構える。

「(水中じゃ大きな踏み込みは使えない。抵抗の少ない回転の力で……)」
引いた拳を、腰から来る回転の力で進めて……

「(出来るだけ、柔らかく……!!)」
撃ち出した。
と同時に、アインハルトの前にかなりの高さの水柱が上がる。凄まじい音を立てたそれは、まるでシャワーのように降り注いだが……しかし、それは言ってしまえば、《大きいだけ》だった。

「……あれ?」
発生した水柱が、《まったく前に進まない》のだ。それはつまり、威力はあっても前方に対して進もうとするベクトルの力が殆ど無い。と言う事だった。

「お前のはちょいと初速が速すぎるんだな」
上着を脱いで、水の中に入って行ったノーヴェが、少し手本を見せるように水中で足を振る。ちなみに足なのは、彼女が蹴り技を得意としているからだ。まぁ本当ならば脚の方が水の抵抗は多い筈なのだが。

「初めはゆるっと脱力して途中はゆっくり」
その言葉に会わせて、ノーヴェは体を動かしていく。

「インパクトに向けて鋭く加速。これを素早くパワーをいれて──あぁ、そうだ」
と、其処まで言ってから、ノーヴェはニヤリと笑ってクラナの方を向いた。嫌な予感がして、クラナは立ち去ろうとし……

「あ!クラナ先輩!」
「先輩もどうですか!?水切り!!」
しかし、リオとコロナの声に呼び止められてしまった。はて、彼女達が声を掛けて来るとは珍しい。と言うか、なぜ今回に限って……

振り向くと、キラキラした目を此方に向けて来るリオとコロナに混じって、ノーヴェがニヤリと、ヴィヴィオが少し期待したような視線を向けて来る。
ルーテシアも、少しだけ微笑んでクラナを見ていた。

「いや……(ノーヴェさん!俺したズボンなんですけど!?)」
『なら丁度よく水着が来たぞ?』
『え……』
ノーヴェの言葉に思わず声を上げて、丁度彼の後ろから声が響いた。

「おーっすクラナ。水着持って来たぞ……って、うん?どした?」
「…………」
クラナは狙ったのではないかと思うようなタイミングで表れたライノをみて溜息をつくと、呟いた。

「……バッドタイミング」
「いや、グッドだろそれ普通」

──二分後──

木の陰で水着に着替えたクラナは、先程のアインハルトのように川の中心に来ていた。

少し左右を確認して、アインハルトやヴィヴィオ、リオ、コロナ、ルーテシアがやたら期待した目線で、ノーヴェやライノがニヤリと笑いながら此方を見ているのを確認して、クラナははぁ。と溜息をつく。

瞳を閉じて、ゆっくりと拳を引く。

と、やるまえに、ライノにクラナは念話を掛けた。

『ライノ、ごめん、固定頼む』
『ん?あぁ。あいよ』
言うと、ライノはゆっくりと水面に近付き、手で水に触れると、またノーヴェの下へと戻って行った

「ふぅ……」
構えを脱力し、撃ち出すまでの動作をゆっくりと行うのは、先程説明したのと同じ理由だ。
水中に置いては、速い動作を行おうとすればするほど地上との必要な運動エネルギーの差が大きくなる(無論、必要量が大きいのは水中だ)。しかし逆に、ゆっくりとした遅い動作をするのであれば、その抵抗力は殆ど地上と変わらないのである。

大きい運動をしようとする時の抵抗。この差が発生する理由は、単純。
気体は、液体と比べて、一方向に力を加えられた際に反発するベクトルが殆ど無いからだ。

と、まぁ此処で気体液体固体のベクトルに対する抵抗力の話をした所で、余り意味が無いのでこれ以上は省略する。

唯インパクトまでの間にこの抵抗が大きくなっていると、インパクト時まで抵抗が大きく。前方に進むベクトルが減衰してしまうのだ。逆に言うと、ゆっくりとしたままでインパクトの瞬間までのベクトルを持っていければ、後はインパクト時に撃ち出す筋力“等”から生まれる威力が、前方に進むベクトルを自然と増幅し、総合的な威力を上げてくれる。

「…………」
そうしてクラナは、引いた拳をゆっくりと前方に持っていき……

「……ふっ!!」
気合い一閃。撃ち抜いた。

──瞬間、河が割れた──

「……おぉ」
「……へぇ」
「「「「「!!?」」」」」
河の端から端まで水が消え、巻き上げられた水が十メートル以上の水柱になって巻きあがりながら、一気に前方へと進む。
川底が見え、巻きあがった水が落下し……

ドッッ……パァァァァァァンッ!!!

という凄まじい音を立てて巻きあがった水柱が崩壊した。

「「「わきゃぁぁぁ!!!?」」」
「おっと!」
「っ……!?」
一気に流れた水が、ヴィヴィオ達チビッ子組を巻き込んで荒れ狂う。アインハルト含めた全員が水に抵抗しようとしたが、しかしどう考えても抵抗できる流れては無い。しかし……

「(体が……!?)」
アインハルトは、内心で違和感に満ちた声を上げた。
大量の水を受けているのに、彼女達の体は一切其処から移動する様子が無かったからだ。地面に足が吸いついたかのようにその場から体は動かず、顔をかばっている内に水は行き過ぎた。

「(いま……何が……)」
考えても答えは出なかったが、何となくノーヴェ達の居る方を見て、アインハルトは気が付いた。
ノーヴェの隣にいたライノが、ふぅ。と安心したように小さく息をついて居たのだ。

「(ドルクさん……?)」
彼が何かしたのだろうか?そう考えて問うよりも先に、隣でヴィヴィオの声が響いて居た。

「っ~~!すっごい!」
「水柱……何メートル!?」
リオとコロナの声が、響き、二人がクラナへと寄って行く。遅れて、ヴィヴィオとアインハルトも続いた。

「今のどうやってやるんですか!!?」
「教えてください!!」
「え、ちょ……」
普段より明らかに積極的にクラナにアプローチを掛ける二人のチビッ子に、クラナは戸惑ったように数歩下がる。

『相棒!モテ期到来ですよ!』
『何馬鹿な事言ってるんだよ!!?』
アルの言葉に突っ込みつつ、結局、クラナは受け流しきれずに、リオとコロナ。加えて、アインハルト、ヴィヴィオにまで、ノーヴェと共に水きりのコツを教える羽目になったのだった。

────

「さー、お昼ですよー!みんな集合―!」
メガーヌの明るい声が、合宿場全体に響いた。それに反応して、チビッ子たちが全員元気に……駆けて来ない。

「は、は~いぃ……」
「うぅ……腕が痛い……」
「わ、私もです……」
「ぷ、ぷるぷるしてる……」
「だぁから、少しは考えてだなぁ……」
体が痛い痛いと言いながら歩いてくるチビッ子達に、頭を掻きながらノーヴェが続く。その姿を、更に後ろからライノが面白がるように笑いながら歩いてきた。

「っはは!まぁ、良いんじゃないっすか?若いし、すぐ直るでしょうよ」
「……はぁ」
「ど、どうしたの?四人とも……」
溜息をつきながら席に着いたクラナも含めた子供たちを見て、フェイトがノーヴェに聞いた。

「いやぁ、こいつ等四人とも、ずーっとクラナと一緒に水切りの練習やってたんですよ」
「ク……へー『クラナと!?』
『はい』
フェイトが驚いたように念話に切り替えて問うと、ノーヴェは少し明るい声で答えた。その顔は何処となく嬉しそうだ。

『リオとコロナが色々あってせがんで、流れでヴィヴィオとアインハルトの事も』
『へー……どうだった?』
質問としては露骨だが、聞かずには居られなかったのか、フェイトは少し期待したように聞いた。

『それが……あたしも驚いたんですけど……クラナ、意外と指導するの上手くて、結構、コツを掴ませてました』
『本当に?……そっか(やっぱり、アルテアさんの子だからかな……?)』
「?」
少しなつかしむような顔で考え込んだフェイトに、ノーヴェは首を傾げたが、それ以上は食事が始まる為皆が席に着き始めたことで会話は続かなかった。
ただ……

「…………」
フェイトが何かを思いついたような顔で、クラナの事を見ているのが、ノーヴェには気になったが。

────

「ごちそうさまでしたー!!」
食事を終え、大人子供入り混じっての片づけが始まる。

「片づけ終って少し休憩したら、大人チームは陸戦場ねー!!」
「はいっ!!」
「あ、なのは」
「え?」
大人チームに指示を告げたなのはに、フェイトが駆け寄った。首を傾げたナノ葉に対して、フェイトが念話を掛ける。

『この後のトレーニングの事なんだけど』
『うん。何?』
要件を伝えると、なのはは眼を見開いて大声で(まぁ念話だが)返した。

『え、えぇ!!?』
『駄目かな?私から誘ってみたいんだけど』
『えっと……』
なのはは行き成りの事について行けなかったらしく、少し考え込むように瞳を伏せたが……

『……うん。それじゃ、少しメニュー考えてみる。フェイトちゃん、お願いできるかな』
『うんっ♪』
嬉しげに微笑んで頷くと、即座にフェイトは行動に移った。

「クラナ」
「?」
皿を運んで行こうとしていたクラナを呼び止めると、クラナは首を傾げて振りかえる。
声の主がフェイトだと分かると、いつも通りの静かな瞳で向き合う。

「…………」
「今良い?」
「はい」
「えっと、この後の大人チームのトレーニングなんだけど」
「?」
フェイトが突然良く分からない方向の話を始めたせいか、クラナは少し疑問を持ったように眉をひそめる。しかし……次の一言で表情が一変した。

「クラナ、一緒に出てみない?」
「!?」
申し出に、クラナは眼を見開いた。
フェイト達が行うトレーニングと言うのは、並みのそれでは無い。それはそうだ。何しろ参加するメンバー全員が管理局の第一線で活躍するエリート。それも一級の戦闘能力を持つ人々で、内何人か(問言うか部門別に見ればほぼ全員)は、その中でもトップレベルの魔導師なのだから。
そんなハイレベルなメンバーの中に混ざって訓練をしないかと誘われれば、一介の学生身分であるクラナにしてみれば、それは驚きだろう。

そしてフェイトはと言うと、怪訝な顔をするかと思っていたクラナが反射的に目を輝かせた事で、これまでのクラナに対するアプローチから帰って来ていた反応とは違う。明らかで、確かな手答えを感じ取った。
そのまま話を進める。

「なのはがメニュー考えてくれるって言ってるから、クラナもある程度適してるトレーニングが出来ると思う。意見が有れば言ってくれても良いし、でも内容は私達と殆ど同じだからクラナには少しハードかもしれない。やるかやらないかはクラナが決めて良いけど……どうかな?」
「い……」
「え?」
その次の言葉で、今度はフェイトが大きく驚かされた。

「い、良いんですか……?」
「…………!」
久しぶりの……本当に久しぶりの、クラナからの表情の変化と共に漏れた、感情のこもった言葉。そして同時にそれを聞いた瞬間、一瞬だけだがフェイトは感じ取った。
もう四年以上前に見た切りの、あの頃のクラナの片鱗を、確かにフェイトは今のクラナの中に見たのだ。

フェイトは確信する。きっと、あの頃自分やなのはと笑いあっていたクラナは、何ももう死んでしまった訳ではない。今のクラナと共に、彼の奥底で生きているのだと。
確信したことへの喜びと、期待を持って、フェイトは大きく頷いた。

「……うんっ!」
少しずつ。少しずつ。
彼等の中に、“楽しい合宿”が、訪れ始めていた。
 
 

 
後書き
はい!いかがでしたか!!?

いかん……だんだんキャラの語りがそれぞれのキャラの意見が一貫しているかとか噛みあわせとかに違和感がないか自信がなくなってきたぞ……

心理面で崩れたらこの小説おしまいなので、しっかりしないとなんですが……やはり登場人物の多いリリカルなのはで、それぞれの価値観、立場、経験を考えて意見をそれぞれ組み合わせるのっては……む、難しい……

って、書き始めてから愚痴っても後のfestivalですけどねw

では、予告です。

ア「アルです!!今回はなんというか……俗に言う心理フェイズって奴だったんですかね?」

ソ「うーん、どうなんデショ?」

ア「いや、私に聞かれても……って、確かあなたは……リオさんの!」

ソ「ハイ!ソルフェージュ言いますデス!!よろしくお願いしマス!!」

ア「……何故に片言なんですか?」

ソ「あははは……リオのおばあさんが私作るとき、基本言語おばあさんの国言葉してしまいマシタ。おかげてミッド語難しデス……」

ア「あぁ成程……確かに、私もミッド語とベルカ語意外となると、翻訳ソフトを使ってもいまいち慣れないというか……」

ソ「そうそう!そう言う感じデス!!でも、ちょっとしか困らないデスカラ、このままで良い思てマス!!」

ア「成程……色々な子がいますねぇ……さて、それでは次回!!」

ソ「「親子対決!?速いのはどっちだ!!?」デス!!」

「「是非見て下さい!!」」
 
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