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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
  態度。2

廃墟の街、エルマルだかエルマフを抜けて


麦わらの一味とあたし・レオンと蛆虫第一号を含めた一行は


今、先が全然見えない砂漠を歩いていた


しかも蛆虫のくせに五月蝿いっていう…


レオン『リノ、熱くないのか?』


リノ「うーん…ちょっとは」


レオン『上に乗るか?』


リノ「ううんもう少し頑張ってみるよ」


レオン『そうか。』


エース「なんなら俺が担いでやろうか?」


リノ「いやかなり遠慮しとく」


エース「そうかそれは残念」


何でお前に担がれないといけねーんだよ、オイ←


そこまであたしはか弱くないし。


蛆虫が沢山いる時点で最悪だけど、お前だけはあたしの隣に立つなよ…


無駄に熱くなるし、肩に重荷が積みかかってくる感じがするんだよ…!!




リノ「はぁぁぁ…」


レオン『無理するからだ』


昼間に蛆虫(エース)と一緒にいない為にって思ってナミとビビの三人で一緒に行ってたけど、


ある意味精神面でも体力面でも全てを使い切ったあたしは結局最後の方になってレオンの背中の上に乗って砂漠を少し越えた所で野宿となった


しかも昼間とは違って寒いし。


何なんだよここら辺の天候は←


このままだと風邪引くだろうが←


リノ「本当ごめん…」


レオン『まったく…』


さすがに焚き火だと蛆虫どもがいるから嫌だったし、


あたしとレオン用に出したテントの中でレオンとほぼくっつきながら横になっていた


レオンは本当に小さい頃から暖かい。


心はちょっと冷たいけど、寝る時はいっつもこうしてお互いにピタッとくっついて


あたしが体調悪い時はいつもこうして抱きしめさせてくれるんだよね。


レオン『リノはいつも身体が悪くなると暖かい物を求めるよな』


リノ「確かに…(笑)」


レオン『腹は減ってるか?何か、貰って来てやるぞ』


リノ「それは悪いよ…」


レオン『遠慮するな。俺の言葉を分かってくれるトナカイがいるから助かるしな』


リノ「……じゃあ、お願い」


レオン『ああ。』


クソ…頭がガンガン痛む…


レオンが優しく微笑んでテントの中を抜けて、重い瞼を閉じてレオンが戻って来るのを待っていると…


?「…リノ…おい、リノ…」


リノ「ん…?」


重い瞼を開けながらゆっくり目を開けると、そこにいるはずの獣の変わり果てた姿に


慌てて起きだした


リノ「何でお前がいんだよ!?」


エース「レオンだっけ?チョッパーがレオンの言葉を通して俺にコレを持って行って欲しいって」


リノ「はあ!?」


……あの獣め、裏切ったな?!


レオンめェェェェェッッッ!!!


一体、何を考えてんだよォォォォ!!!


ていうか何でコイツがあたしたちのテントの中にいんだよ…!?


かなり可笑しいだろこの状況!!


エース「そういや…頭が痛いとの事も聞いたが、大丈夫か?」


リノ「あんたが来て思い切り吹き飛んだ」


エース「お、そうか。まあそれは良かった。

後、これはコックから預かった料理だ。食べれるか?」


リノ「………」


小さく切ってあるサンドイッチが乗せられたお皿を無言で取ると、


一瞬だけ躊躇った後にゆっくりと口の中にサンドイッチを運んだ


リノ「……」


〝美味しい〟


そんな言葉が脳裏に浮かんで来ると、少しだけ微笑むと


あたしの目の前にいるコイツも微笑んだ。


エース「美味しいか?」


リノ「うん」


エース「だろ?(笑)」


リノ「なんでお前がそんなに嬉しそうなんだよ…」


エース「え、いや…まあ…なんとなくだ」


リノ「…変なの…」


あたしが一口、一口ゆっくり食べてるとあたしの前で嬉しそうに微笑んでいた


………まさかとは思うけど、このサンドイッチ作ったのって…


リノ「……」


…エース、なの?



リノ「ごちそうさまでした。」


エース「体調はどうだ?」


リノ「そのサンドイッチ食べたら…まあ良くなった」


エース「そうか。それは良かった」


…コイツ、何でそんなに嬉しそうなの?


何か逆に気味悪いっていうか背筋がゾクゾクするというか…


……何というか…


リノ「まあいいや…あたし、寝るから」


エース「そうか。傍にいてやるぜ?」


リノ「いい。逆に鬱陶しくて眠れやしない」


エース「それは残念だな」


そんな事絶対に思ってないだろ、オイ←


ていうかレオン以外のオス(男)が傍にいると絶対に嫌な感じがして眠れないし


エース「何かあったら呼べよ」


一生呼ぶことはないだろう。うん←


テントの中から出て行ったことだけ分かると、


まだ眠たい眼を擦って、欠伸をついてから夢の中へと旅立った。
















?「おっほ~!!スッゲェェェェ!!!」


リノ「……?」


能天気すぎる数倍高い声に目が覚めると、


背中に感じる暖かい体温にこのまま二度寝しそうな勢いだったけど


「スー…スー…スー…」


……レオンって、こんな寝息じゃないよな


ていうかレオンは、背中じゃなくていっつも寝るときはあたしの前にいるんだよね。


何か可笑しくねーか?


「見てみてっー!!蟹だぞカニっ!!スッゲーだろぉぉぉ!!」


「おほっホントだ、蟹だ…」


テントの外から聞こえる声に朝だということが分かると、


背筋がゾクゾクッとして半回転をするとあたしの予想は当たっていた


リノ「な…っ…!?

…っ…こ、このォォォォォッッッッッ!!!!!!!!!!!!」


エース「∑∑∑!??」


あたしの後ろにいた蛆虫目掛けて電撃の盾が容赦なく蛆虫に攻撃すると、


あたしとレオンが使っていたテントが電撃で派手に壊れたけど


エース「…何なんだよ…寝てるときに…」


砂の中に埋もれたエースが、


砂をはらって不機嫌そうに起きだしたけどあたしの顔を見た途端に腰を抜かしたように砂の上に座った


エース「リノ…?!」


リノ「何でテメェーがいんだよッッッ!!」


エース「え、い、いやそれは…!!」


リノ「あたしの前に現れないでよ!見るな!喋るな!息すんな!!さっさと消えろ!!」


エース「は…!?ちょ、息すんなつったら俺、死ぬぞ…」


リノ「死ねッッ!!だから蛆虫は嫌いなんだよッッッ!!」


ナミ「リノ…!?」


ビビ「どうしたんですか?!」


多分、あたしの電撃の音を聞きつけたナミたちが起きて


殆んどの人たちがテントの中から出て来ると


岩場からレオンがひょこっと顔を出した


レオン『何の騒ぎだ?』


リノ「このバカレオン!!何でテントの中にいたのがアンタじゃなくてコイツなの?!

あたしが男を嫌いなの知ってるでしょ!?なのに何で!!?」


レオン『の、割には電撃の盾も反応してなかったぞ?』


リノ「ブチブチブチッ)レオン?今から殺ろうか?」


ナミ「え!?ちょ、リノ落ち着きなさいよ!!(汗)」


リノ「落ち着けるかってのォォォッッッ!!!」


あたしを抑えようとナミとビビが両腕をガシっと掴むと、


あたしの目の前でレオンと蛆虫(エース)が横に並んであたしを見た


……オイ、お前らで手を組んだって訳か?


あたしをバカにしやがって…!!


レオンもレオンで、あたしをバカにして…!!


リノ「今日という今日こそ許さないッッッ!!」


両腕を掴んでいたナミとビビも思い切り突き飛ばすと、


電撃の盾が二人を襲いかかる


あたしたちの方に向かっていた砂嵐が電撃によって撃破されたとも知らずに、


あたしはひたすら逃げ足の速い二人に大ダメージを与えているだけだった 
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