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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。

作者:斎藤海月
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第一部
  態度。

朝。


エース「はよ、リノ」


リノ「………」


昨日の事もあったけど、コイツ…一気になれなれしくなったよな


しかもあたし昨日、邪魔になったら排除するつったのに…


何だこの一気に縮まった距離は。


可笑しいだろ、明らかに。


しかもこの船の害虫どもは何であたしを見ないように顔を染めてんだよ。


あたしだってなぁ!!この服は嫌なんだよ!!


エース「お・は・よ・リ・ノ」


…だから後ろから抱きつくんじゃねーーよ←


しかも何で椅子に座ってんのにあたしのお腹辺りに片腕で捕まえてんだよ。


リノ「……………おはよう」


エース「よし」


あたしは犬か、犬なのか?しかもよしってなんだよよしって。


しかもオメーーーら何見てんだよ!!


ナミ「はい、コレはリノの分ね」


ビビとナミの間に空いている一つの椅子に座ると皆が椅子について朝ごはんを食べ始める


ルフィー「んめぇ!!」


エース「確かにっ!!」


……兄弟揃ってのこの食べっぷりって


無理だ、あたしには無理だ。大食いとか絶対に無理


ナミ「そういえばリノ~」


リノ「ん?」


明らかにビビとあたしにしか聞こえない声量で、


ナミが片眉を上に上げながら言う


ナミ「一体どうしちゃったのよ?」


リノ「何が?」


ナミ「エースさんとの距離よ!!」


リノ「ぁー…」


ビビ「昨日の夜から今日の朝で何かあったんですか?」


リノ「色んな意味でね」


…そう、色んな意味でね。


行き成り名前で呼べって言い始めたかと思うと、抱きついて、


電撃を浴びせないと離れてくれなかったし。


……昨日のアレは、何だったんだ……?


ナミ「何なに?何処まで進んでるの?」


リノ「ナミが思ってる程そこまで特別な関係じゃないし。」


ビビ「けど、エースさんは名前で呼んでますけど・・・リノさんも呼んでいるんですか?」


リノ「アイツの前ではね」


じゃないと抱きしめられるし。


絶対に嫌だし、抱きしめられるのは・・・


昨日は人がいなかったし、夜だから良かったのかは分からないけどとにかくあの蛆虫の前だけでも何とかしないと。


あたしが本当に信じてるとか、有り得ないんだから!!






ナミ「んで、この海域は~――――」


リノ「へ~」


もう少しで砂漠地域に入るっていうからようやくの事でナミから黒いコートを返して貰うと


一度はやってみたかった航海士から海域とか天候の事を教わっていた


リノ「じゃあ、まだまだ大丈夫って訳?」


ナミ「そうなるわね」


リノ「ふぅーーん・・・」


やっぱ航海士って凄いなぁ



ルフィー「やあっと着いたか」


流石のナミとビビでも砂漠で日焼けをしないようにと顔以外は殆んど隠していた事に、


真っ先に反応したのは・・・


サンジ「ええええ!??」


女大大大好きの蛆虫コックだった。


サンジ「リノさんもナミさんもビビさんもどーしたの!?

踊り子の衣装は!?三人とも本当にどうしたの!?」


リノ「は?」


ビビ「だって砂漠の中で露出してると肌が焼けるもの」


船の上では別って訳なのね、あたしの横でかなり頷いてるあなたも←


ナミ「それもそうよ。真っ黒な肌は嫌だもの」


まあ確かに真っ黒な肌になるのは、嫌だけどさすがにアイツも上半身ぐらいは着てるでしょ・・・


リノ「お、着てる」


エース「は?」


いつの間にかあたしの横にいた男(蛆虫)の上半身を見ながら頷くと、


かなり不思議そうな顔してテロンガハット帽子を抑えた


エース「どうしたんだ?」


リノ「砂漠の中でも上半身かと思って」


エース「砂漠は暑いからなぁ・・・」


リノ「(お前も十分に嫌という程暑いけどね)」


と、思ったのはきっと知らないだろう。


レオン『リノ、これはどうだ?』


リノ「んーレオンそれ着てて熱くないの?」


レオン『少しな』


多分ビビから貰った砂漠防止用の服だと思うけど、


肝心のレオンの身体にはピッタリとは非対称的な感じだった


リノ「レオン、直してやるからゆっくり回れ」


レオン『助かる』


リノ「どういたしまして」


レオンの頭からはみ出していた布から直して行くと、


舵を下ろそうとしていた剣(蛆虫/ゾロ)が何かを見て言うと、


皆が不思議そうな顔をして海岸を見た


リノ「どうしたの?」


ナミ「亀だかアザラシだかがいて…」


リノ「は?」


ビビ「クンフージュゴン!!」


えっ、何それ、マズいの?←


何その変わった名前、聞いた事も無いし見た事もない


チョッパー「〝岸に上がりたかったらオレに勝ってみな。嫌だったら向こう岸へ戻んな腰抜け〟だってさ」


亀だかアザラシだかしんないけど、バカにしやがって…←


ウソップ「ハンッ腰抜けって言われちゃあ…黙ってられねーなあ…行くぜぇぇ!!」


ビビ「待ってウソップさん!!」


あ、凄い。あの長鼻蛆虫が地面に着いてないのにフルボッコにされちゃったよ←


しかも何あのハンパな力強さ。


レオン『凄いな』


リノ「ね(笑)」


ビビ「クンフージュゴンは強いから!!」


「「っしゃぁぁあ!!」」


ナミ「あっちで勝ってる奴いるけど」


ビビ「勝っても駄目!!」


若干、声が裏返ったビビの声が耳ん中にジーーンと響いた後でジュゴンが起き上がったかと思うと


目をキラキラさせて蛆虫船長に近寄った


ビビ「勝負に負けたらその人に弟子入りするのがこの子たちの掟みたいなものなのよ…」


リノ「オスがいっぱい…うぇぇ…」


ナミ「レオンは何なのよ(汗)」


リノ「レオンはギリセーフのオス」


レオン『扱い酷いな』


リノ「そこら辺の蛆虫とかよりも遥かに良いって意味なんだけど」


レオン『そうか。』


そこで納得する意味が分からないけどまあいっか。←






つぶらな瞳が余りにも嫌で下りる時はレオンの背中で下りて、


ナミとビビの後ろに隠れてジュゴンをじっくり観察している訳だけど…


ハッキリ言ってキモい…何で亀なのに人魚の尻尾が生えてるの?


もうそこから話が見えなくなっていってるきがするんだけど…


ナミ「全く…アンタのせいでだいぶ食料が減っちゃったじゃない」


ルフィー「仕方ね~だろ~?一緒に連れてくのは駄目って言ったのナミだぞ」


ナミ「だからって誰も食料をやれとは言ってないわよ!!」


能天気すぎる蛆虫の相手は辛いってのはまさにこの事だ…。


そして未だに太鼓の音が聞こえるけど、気のせいだと思いたい


レオン『どうした?』


リノ「マコは?」


レオン『そう遠くない。』


後ろを振り返ったレオンが呆れた顔で言うと、あたしの隣にいたチョッパーが首を傾げた


チョッパー「まこ?なにそれ?」


リノ「あたしとレオンたちの中で流行ってる言語。

マコのマが前って意味で、コは後方とか後ろって意味」


チョッパー「なる程~」


あたしたちの前方を行くナミたちがさっきのジュゴンの事で蛆虫船長を叱っていると、


列の先頭を歩いていたビビが立ち止まった


サンジ「ここは?」


ルフィー「これがユバの街か?」


ビビ「いいえ。ここはエルマフ

ここはかつて緑の街と呼ばれていた所よ」


ルフィー「緑の街?」


ビビ「この街を見ていれば全てが分かる」


……あー、アレか。


大仏男が言ってたある一定の地域で雨を降らすなんとかパウダーのせいだとか


雨が降らなくなったこの街が、砂漠に埋もれたって訳か。


レオン『これは酷いな』


リノ「マールだったら結構好きそうだよね、ココ」


レオン『砂漠で生きてきたマールならばな』


ビビを先頭に歩き始め、列の一番最後にあたしとレオンは楽しく(?)話をしながら歩いていた


にしても何だっけ?ダンスパウダーだか雨を降らす粉だか、


それだけ確実に威力は上がってるって事なんだなぁ


レオン『こんな地域でも使われているとはな』


リノ「ね。クロコダイルも捕まえなくちゃいけないしね」


レオン『制裁時間は?』


リノ「三日だと。三日までに終わらせろって言われた」


レオン『ならば遊びは避けろというべきか』


あたしが肩をすくめるとレオンが重い溜息をついた


行き成り黒いコートが強い風に揺れ始めたかと思うと、レオンが身構えて


皆が止まりだした


ナミ「何!?」


ウソップ「まさか・・・!?ブロックワークス!?」


…え、何そのブロックなんとか←


それって美味しいの?←


レオン『リノ、来るぞ』


リノ「分かってるし」


皆が身構える中、あたしの周りで電撃がビリリという音を立て始め、


さっきよりもずっと強い風が皆を襲ってあたしとレオンの元へとその風が来ようとした途端に


電撃が風の威力を落としてあっという間に風は消えた


…まあ?あたしにかかればこんなもんだけど←


レオン『……』


リノ「おい、何で呆れた顔すんだよ」


レオン『安心しろ、俺はリノが何を思っていようが何も知らなかったフリしてやる』


リノ「上から目線かよ(笑)」


歩き出したレオンの後を追って言う。


……でもまあ、街が泣くって言う話を聞いた事あるけど


しかも聞いた相手は大仏男だったし、そんな事は絶対にないって思ってたけど


まさか本当にあったとは。


尚更、大仏男がクロコダイルを野放しにする訳が無いってなると…


あたしも何とかしないといけないか。 
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