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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OGs
  番外編008話 0103.5話

 シャドウミラーという、己の揺り篭とも言える場所から独り立ちしたラミア・ラヴレス。そんな彼女は危うくアクセル・アルマーに撃墜される所をギリアム、ゼンガー、レーツェルの3人に助けられ、現在はハガネにて自分の事情とシャドウミラーについての説明をしていた。
 そして最終的には現状のままATXチームの一員として行動する事を認められ、その無表情な顔にもぎこちない笑顔が浮かぶ。
 だがそんなラミアの表情も、ギリアムが口を開いた事で固まる事になる。

「ラミア、率直に聞く。アクセル・アルマー……奴は一体何者だ?」

 アクセル・アルマー。それは今まで幾度となくハガネやヒリュウ改の前に立ち塞がってきた人物。その底知れない戦闘力を持つ機体と、それを完全に乗りこなす操縦技術。それをこの場にいる全員が心底思い知らされていたのだ。

「アクセル隊長は、シャドウミラー隊の特殊処理班。いわゆる実行部隊の隊長です」
「俺が聞きたいのはそういう事じゃない。分かっているだろう? 奴は強い……いや、強すぎると言ってもいい」

 ギリアムのその言葉に、周囲の皆が頷く。
 この場にいる者はその実力を実際に感じているだけにその表情は深刻だ。

「奴が伊豆基地で見せた戦闘力を考えると、今までは手加減されていたと考えるべきだろうな」
「ええ。アレは……正直、肝が冷えました」

 イルムの言葉に、ブリットが頷く。
 伊豆基地で食らったグロウセイヴァーの全力射撃。いわゆるフルバーストを思い出したのか、その場にいた面々は顔を苦々しげに歪める。
 そもそもこの部隊に所属しているのは、一騎当千……とまではいかないものの、10や20の数は一機で相手に出来る者も少なくない。そんな自分達を纏めて相手にして、与える事が出来たダメージはイルムが操るグルンガストの不意打ちによる一撃だけ。それも装甲を軽く削った程度なのだ。

「それに、奴は手加減は出来ないとか言いながらもまだどこか余裕を残していた」

 ポツリ、とイルムの言葉が静まりかえったブリッジに響く。グロウセイヴァーに一撃を与えたイルムの言葉だけに誰もそれを否定する事は出来ない。

「そしてなんと言っても僕達との間に起きる念動力の共振……ラミアさん、その辺は何か知らないんですか?」

 リョウトの言葉にラミアは黙って首を振る。

「いや。私がロールアウトした時には既にアクセル隊長は念動力を持っていたりしちゃった……持っていたからな」

 ラミアの言葉遣いは苦笑しながらもスルーして話を進める。

「生まれつき念動力を備えていた、と考える事も出来るけど……それでは私達3人とだけ共振が起きる理由が分からない。お父様に聞いても原因は不明のままだし」
「アヤ……」

 悩むアヤにマイが心配そうに声を掛ける。

「そもそも、何で奴がT-LINKシステムを使っているんだ?」

 そのリュウセイの声に応えたのはやはりラミアだった。

「元々の技術はあちらの世界の特脳研を襲撃して奪ったと聞いている。それをレモン様が独自に発展させていった物が今のアクセル隊長の機体、グロウセイヴァーに装備されている」
「特脳研を襲撃!?」

 アヤの言葉に頷くラミア。

「ああ。特脳研が違法な研究をしていた為に破壊工作を命じられたとレモン様から聞いた事がある」
「お父様がそんな研究をする筈が……」
「特脳研の所長はケンゾウ・コバヤシではなく、別の人物だったそうだ」
「なるほど。エルピス事件でもあちらの世界とこちらの世界では色々と違っていた。それと似たようなものか」
「そうでごわんす……そうです」

 キョウスケの言葉に頷くラミア。それを聞いて安堵するアヤ。その表情はまさかあちらの世界で自分が脳みそだけにされて観賞用に保存されていたとは思いもしない。

「それで……あのアクセルって奴の機体操縦技術は分かった。なら生身ならどうなんだ?」

 カチーナの言葉に首を振るラミア。

「正直、生身でも私達の手に負えるとは思えない。W15……ゼンガー少佐の分身とも言えるウォーダン・ユミルを余裕で完封する事が出来る……と言えばその強さが分かるか?」
「マジかよ!?」

 その場にいる者の目がゼンガーへと集まる。ゼンガー・ゾンボルト。元ATXチームの隊長で、グルンガスト参式を操る武人。その強さは生身でもこの世界の上位に位置するだろう。そのゼンガーとほぼ同じ実力を持つ相手を余裕で完封するとなると、本気を出した時の実力はどれ程の物か。

「……俺は正直、ヴィンデル・マウザーよりもアクセル・アルマーの方が不気味に感じる」

 思わず、といった様子で言葉を漏らすギリアム。

「ああ。それ程の実力があるのならいつでも俺達を倒す事は出来た筈。それなのに何故そうしない? まるで手加減をして俺達を鍛えているような……いや、まさかな」

 ライの脳裏に一瞬浮かんだのはビアン・ゾルダークの姿だった。だがすぐにそれを消し去る。そんな事をしてもシャドウミラーには意味がないのだから。
 しかし、ライのその考えが正解である事を直に彼等は知る事となる。

「どのみち、これからも奴等は俺達の前に立ち塞がってくるだろう。奴が本気を出していないと言うのならその油断を突かせて貰う。俺のアルトでその油断ごと奴を撃ち貫く」 
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