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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-

作者:炎狼
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模擬戦

 
前書き
久しぶりの投稿でございます。

ではどうぞ 

 
模擬戦のため聖とシグナムは訓練場にいた。

 その二人を訓練場の外からはやてたちが見つめたいた。

「さて、シグナム相手にどこまでやれるかな聖君は?」

 はやてが疑問を浮かべるとなのはが補足した。

「聖君の戦闘スタイルはシグナムさんと同じだよね。それでランクがSSなら相当な使い手だと思うよ」

「せやろな。だけど踏んだ場数はシグナムも負けてへんからな。どうなるかわからんで?」

 そういうとはやては面白そうに笑った。いや笑ったというよりニヤついたのほうが正しいかもしれない。

 はやての様子になのはが若干苦笑いを浮かべていると隣にいたフェイトが声をかけてきた。

「二人ともそろそろ始まるみたいだよ」

 フェイトの言葉になのは達は相槌をうちながらシグナムと聖に向き直った。

 ……さぁて聖君。君の力見せてもらうで。



 聖とシグナムは互いにデバイスを武器状態にして向かい合っていた。

「制限時間は5分だ。それを過ぎれば引き分けとなる。勝ち負けはどちらかの意識がなくなるか参ったといえばそれまでだ」

 シグナムが言うと聖はそれに頷いた。

「よし。ではバリアジャケットを互いに展開し10秒後に開始だ」

「了解」

 そういったシグナムは愛機レヴァンティンを構える。

 するとシグナムが一瞬光に包まれたかと思うと、シグナムは騎士甲冑もといバリアジャケットを展開した。

 それを見た聖も安綱を構える。

 先ほどのシグナムと同じで聖の体が魔力の光に包まれその光がなくなった後、聖もバリアジャケットに身を包んだ。

 聖のバリアジャケットは黒を基調とし、ところどころに赤が入り混じっている。

「では今から10秒後だ。準備はいいな?」

「ええ。大丈夫です」

 二人は互いの愛機を構えて睨み合う。

 二人の間に訪れる沈黙。

 だがその沈黙開始を告げるアラームで破られた。

 戦闘が開始された。

 二人はほぼ同時に動いた。

 そして二人が互いの愛機を抜き放つとぶつかり合う刃で火花が散った。

 するとシグナムが口を開いた。

「ふむ。思い切りがいいのだな白雲」

「褒め言葉として受け取っときますよっと!!」

 聖は後ろに跳ぶとそのまま空中に躍り出た。

 シグナムもその後を追尾する。

 そして二人は再度打ち合うと今度は互いに打ち合いながら空中を飛び回る。

 まだ二人とも様子見のようだ。

 すると打ち合いが止み二人は再度距離をとるとシグナムが口を開いた。

「探りあいはこれくらいでいいだろう。次は本気でいくぞ」

 シグナムが言うと聖もそれに頷いた。

 二人の口元はわずかに笑っているように見えた。

 シグナムがレヴァンティンを掲げ命じる。

「レヴァンティン!ロードカットリッジ」

 レヴァンティンの刃の根元、つばの部分から赤色をした弾丸が吐き出される。

 その姿を見ていた聖をシグナムが一瞥するとシグナムが消えた。

 否、消えたのではなくカートリッジによる魔力の瞬時増幅による高速移動だ。

 聖が身構た瞬間シグナムが聖の眼前に躍り出る。

「くっ!?」

 ……いくらカートリッジ使ってるからって移動早すぎだろ!?

 内心で聖は毒づくがそんなことをシグナムが分かってくれるはずもなく

「はっ!!」

 気合の声とともにレヴァンティンが振りぬかれる。

 聖も喰らってはならないと安綱を構えるがカートリッジで増幅されたシグナムの斬撃を受け止めらるはずもなく、聖は後ろに吹っ飛ばされた。

 吹っ飛ばされた聖は訓練場のビル群に激突した。

「いっつ~……。やっぱりこっちもカートリッジ使わなきゃ無理か」

 一人ごちると握っていた安綱から怒号がとんだ。

「当たり前です!!何やってるんですか!打ち所が悪ければ大怪我ですよ!?」

「わーってるよ。だからそんな怒るなって」

 安綱の怒声に軽く返すと安綱もあきれたような声で言った。

「いいですか?相手は副隊長ですよ?それにカートリッジなしで勝とうなんて……聖様は馬鹿なんですか?死ぬんですか?」

「お前……たまに容赦ないよね」

 責められげんなりとする聖だったが「まぁいいや」というと聖は安綱を構える。

「安綱。ロードカートリッジ!」
 
「最初からやってくださいまったくもう」

 いまだに毒づきながらも安綱は黒のカートリッジを排出する。

 そして聖はシグナムに向き直る。

「安心したぞ白雲。この程度で終わられては張り合いがいがないからな」

「……はは。ちょっと油断してましたね。でも今度はそうはいかないっすよ!」

 聖は言うとビルの壁を蹴りシグナムに再接近する。

 その早さにシグナムも多少驚いたようであったが、シグナムは受け流すために構えを取ろうとしたがそこで聖がにやりと笑った。

 聖は安綱を振りぬきざまに先ほどのロードで纏わせていた魔力を一気に放出した。

「っ!?」

 シグナムはそれを間一髪ぎりぎりでかわす。

 通り過ぎた聖はシグナムに向き直り悔しそうに歯噛みした。

「くっそー。あたると思ったんだけど」

「だから相手を考えてください」

 安綱のツッコミに若干むくれながら聖はシグナムを再度見やる。

「フッ……。やはりお前はいい太刀筋をしている。もう少し見たいものだがそろそろ時間だ。次で最後にさせてもらう」

 聖がタイマーを見ると確かに残りは1分を切っていた。

 それをみた聖はシグナムに提案した。

「どっちが競り負けるか勝負といきましょう、シグナムさん」

「いいだろう」

 シグナムも乗り気だったようで二人はそれぞれの愛機を鞘におさめる。

「レヴァンティン!!」

「安綱!!」

 二人が同時に叫ぶとカートリッジが同時に吐き出される。

 またも訪れる沈黙。

 それは二人の声とともに破られた。

「紫電一閃!!」

「聖龍煌牙!!」

 同時に繰り出されるそれぞれの技。

 シグナムの斬撃は紫色の炎を帯びながら聖を飲み込もうとする。

 対する聖の斬撃は銀色の光の牙のようなものが生み出される。

 二つの技がぶつかり合った瞬間すさまじい轟音が辺りを包んだ。

 魔力がぶつかり合いそれが炸裂したのだ。

「ぐぅ!!」

「くぁ!?」

 その衝撃により飛ばされた二人だったが再度体勢を立て直しそれぞれを見て、再び剣と刀がぶつかり合うところで終了を告げるアラームが鳴った。

 するとシグナムは笑みをこぼしながら聖に言った。

「いい戦いだった。また手合わせ願いたいものだお前とは」

 シグナムの言葉に聖も若干嬉しくなったのかポリポリと頭をかきながら苦笑した。

「い、いえ。こちらこそよろしくお願いします」

 そういうと二人は地上に降りた。

 地上に降りるとはやてたちが待っていた。

「いや~。お疲れさんや二人とも。怪我ないか?」

「いえ。大丈夫です」

 シグナムが答えると聖も「大丈夫だ」と答えた。

「そかそか。それにしても二人の戦い見ごたえあったなぁ。なぁなのはちゃん、フェイトちゃん?」

 はやてが二人のほうを見ると二人とも頷いた。

「うん。最初のほうはシグナムさんが押してるかなって思ったけど聖君も最後のほうで巻き返してきたよね」

「そうだね、紫電一閃とぶつかり合ったときの技もただ強いだけじゃなくてなんていうか……ずごくきれいだったし」

 それぞれの意見を出しながら二人は戦闘に感嘆していた。

 すると聖の横にヴィータがやって来て小声で言ってきた。

「おい聖。シグナムには気をつけとけよ……あいつ見かけによらず戦闘好きだからまた吹っかけてくるぜきっと……」

 そこまで言ったところでシグナムが口を開いた。

「ヴィータ。……何か言ったか?」

「なんでもねーです……」
 
 シグナムの視線でさすがのヴィータも尻すぼみになってしまった。

 その様子に聖が若干苦笑いを浮かべているとはやてが声をかけてきた。

「なんだよはやて?」

「ん~となさっきの模擬戦は一種の適性検査だったんよ」

「適性検査?」

 聖が聞くとはやては「せや」といって続けた。

「実はな。聖君にはあるひとつの特殊な役職についてもらいたいんよ」

「じゃあそれを調べる検査だったのか」

 聖が返すとはやては頷き真剣な面持ちになる。

 それに気がついたのか聖を含めたその場にいた全員が気を引き締めた。

 そこではやてが口を開いた。

「聖君には遊撃手として働いてもらいたいんよ」

「遊撃手?」

「せや、自分で考え行動し戦況がきつい場所に行くってな感じな。まぁでもほとんどは私が指示を出すからそんな必要はないと思うけどな」

 そこまで言った所ではやてが「ただ」と区切った。

「ただなんだよ?」

「うん。もし現場でやむおえない場合は聖君の独断でやってもらってかまわんよ」

 その言葉に聖が驚く。
 
 確かに現場で好きに行動していいなどと言われれば隊に所属しているものなら誰でも驚く。

 部隊というのは縦社会だ。

 上官の命令は絶対。もし破れば処罰され最悪の場合脱隊もありうるだろう。

 驚いていた聖だがはやての顔を見ていった。

「……わかった。やむおえない場合は俺の独断でやらせてもらう。だけどそれ以外のときはお前に従うよはやて」

「そらとーぜんや!まぁというわけでよろしくな。コードネームはクラウド1や」

「クラウド1ね。了解したぜ部隊長殿」

 そこまで行くと先ほどまでの硬い空気はやわらかくなり皆の顔にも笑みが戻った。

 とそこではやてがにやりと笑った。

「まぁそんなことも決まったわけやし、この後は聖君の歓迎パーティでもやろか!」

 その言葉にその場にいた全員がずっこけそうになった。

 だがはやても負けじとみんなを説得し始めた。

 はやてがみんなを説得しているとき聖はなのはとフェイトに軽く耳打ちした。

「……もしかしなくてもはやてって思いついたら即行動タイプ?」

「そう……だね」「うん。かもしれない……」

 そう答える二人は苦笑いをしていた。

 結局はやてに言いくるめられその日の夜みんなでパーティを開くことになったらしい。

 

 その日の夜寮の食堂で散々騒ぎ倒した一行は0時をもって解散となった。

 そしていま聖となのはとフェイトは三人で寮の廊下を歩いていた。

「まったく。誰だよ酒持ち込んだの……」

「にゃはは……」「本当に疲れたね……」

 そうつぶやいた三人はげっそりしていた。

 なぜかというと誰かがパーティに酒を持ち込みそれをはやてが飲んでしまいはやてが暴走したというわけだ。

「これからははやてに酒は飲ませないようにしよう」

「「同感」」

 するとそこで聖が立ち止まった。

 どうやら部屋の前に到着したようである。

「じゃあ俺ここだから」

「え!?そこ聖君だったんだ!」

 なのはが驚きの声を漏らした。

 それに続きフェイトが言った。

「私たちは隣の部屋なんだよ」

「そうなのか。じゃあ部屋変えてもらうか。二人とも嫌だろう男が隣にいたんじゃ」

 聖の言葉に二人は一瞬きょとんとするがすぐに笑顔になってやさしく言った。

「そんなことないよ!全然私たちは大丈夫だし。ねっ!フェイトちゃん」

「うん。ホントに嫌じゃないからそんなに気にしないでいいよ」

 二人の気遣いに涙が出そうになったが何とかこらえ二人に頭を下げた。だがなのはが唐突に言った。

「……でもねもし聖君がHなことをしようとして私たちの部屋に入ったら……O☆HA☆NA☆SHIだからね?」

 そういったなのはの目には光が宿っていないように見えた。

 それを見ていたフェイトも若干苦笑いというか引いていたが……。

「き、気をつけます」

 聖が言うとなのはも先ほどまでのやんわり顔に戻り「それじゃあおやすみ」というとフェイトとともに戻っていった。 



 部屋に入り聖は星を見上げていた。

 そこで安綱が話しかけてきた。

「いいところですねここは」

「ああ。みんな優しいしな。だけど……」

 そこまで言ったところで聖は黙った。

「……まだ気にしているのですか?ご自分のことを」

「そりゃあ……な。でも今はここにいることを幸せに思わなきゃな」

 聖はそういうと立ち上がるとベッドにダイブした。

 そのまま聖は目覚めることなくその日は眠ってしまった。

 次の日からは六課の中の整理などをしながらすごし業務もしっかりこなしていった。

 そして2週間後。

 六課が正式に活動を開始する日を無事に迎えることとなった。




同時期管理局内 某所

 ドゥーエは管理局の局員リストを調べていた。

「あった。えっと……シラクモ・ヒジリ。第97管理外世界地球出身の魔導師で役職は執務官。ランクはSSね。ふーんなかなか面白いボウヤね」

 そういった彼女の目は怪しくだが美しく光っていた。

「でも、どことなくあの子と面影が似てるのよねぇ。……まぁ考えすぎね」

 ドゥーエはそのまま局員リストの聖の部分だけをコピーした。

 ……用心することに越したことはないからね。

 そして彼女は部屋を後にした。 
 

 
後書き
戦闘描写がうまくできん……

今回は結構駆け足にやっちゃった感がありますがご容赦ください。
ちなみに2週間のなかで起こったことはサブストーリーとしてたまにやりたいと思います。

感想、ダメだし、アドバイスなどあったらおねがいします。 
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