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転生者が歩む新たな人生

作者:冬夏春秋
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第8話 魔導師となる

 
前書き
魔導師説明回 

 
 リニスと使い魔契約し、「魔導師(見習い)」となって1週間ほど過ぎた。
 契約翌朝からたくさん話しをした。
 リニスの事情や次元世界、魔法はオレが覚えている限り、おおむね「リリカルなのは」の原作通りみたいだが、原作通り地球には『魔法がない』ことになっているらしい。

 単純に管理局が「地球の魔法」及び「火星の魔法世界の存在」に気付いてないだけなんだろうか?

 地球の魔法の秘匿が成功しているなら、秘匿に成功している地球の術者がすごいのか、調査しきれていない管理局が無能なのかどっちなんだろう?

 オレというハーフな存在(まほネットで父母(ちちはは)の過去を調べた)から、地球世界と魔法世界があるのは確定しているけど、魔法世界と次元世界との違いがよくわかんないや?

 そしてリリカル的な話しの中で地球滅亡危機である「闇の書」が原作通り地球にあるなら、グレアム提督あたりは、地球の魔法に気付いてないんだろうか?
 そしてヴォルケンリッターのリンカーコア募集の際に魔法使いとか日本の術者は対象になるんだろうか?

 色々と検討してみる必要があるなぁ。





 さて、そんなこんなで過ごしている内にリニスも「念」に目覚めた。

 毎朝の「堅」をしながらのランニング時にリニスを頭に載せて走っていたんだが、それによって「精孔(ショウコウ)」が開いてしまったらしい。

 ちなみにリニスは、原作のゴンやキルアばりに「(てん)」を直ぐに覚えた。「精孔」が開いてオーラが吹き出した時に声をかけて説明しただけで、「こうですか?」と成功させた。

 すずかの特殊能力によって、なんとか死亡せずに覚えたオレと、あまりのデキの違いに少し凹んだ。

 さすがは大魔導師の元使い魔。

 ちなみに「魔導師」というのは、リニスが住んでいた次元世界において、世界のほとんどに存在する魔力素いわゆる「マナ」と「精神エネルギー」をリンカーコアと呼ばれる物理的に体内に存在しない疑似器官を通し魔力に変換し、それを特定の技法で操作し、主にデバイスと呼ばれる演算補助の「魔法の杖」を使って、現実に作用を発生させる技術を持つ人の総称で、一般的にSSS、SS、S、AAA、AA、A、B、C、D、E、Fの11のランクに分けるらしい。
 なお、実際の魔導師ランクは「魔力容量」「魔力技術」「魔法知識」などで決定するので、魔力容量=魔導師のランクではない。
 魔導師ランクになるとB以上はB+及びB-のように+と-が加わるので、25のランクになる。

 当然精神エネルギーだけを魔力に変換しているよりも、リンカーコアが活性化し「マナと精神エネルギー」を魔力に変換する方が魔力が増大する。

 オレについては、リンカーコアが活性化した状態で、魔力容量的には魔導師ランクのちょうど真ん中に当たるAランク相当らしい。これは、時空管理局という次元世界における司法機関兼警察兼軍隊という最大組織の中で、武装局員という花形職の隊長クラスにあたり、かなり高いらしい。もっともリニスという高スペックの能力な使い魔との契約中は、その契約に魔力のリソースをかなり取られ、現在はその1つ下の武装局員クラスのBランク相当の魔力容量になっている。
 それでもリンカーコアが活性化したおかげで、リニスと契約しながらでも、結果的に前(Cランク)よりも魔力容量は増えている。

 で、喜び勇んで魔導師の魔法を教えてもらおうとしたけれど、魔導師の魔法を使えなかった。

 何故なら、デバイスがないから。

 熟練者になればデバイスが無くても魔導師の魔法を使えるらしいけど、全然話しにならない。
 イメージ的には魔術師の魔術は文系で語りかける感じだが、魔導師の魔法は理系でプラグラムを走らすという感じかな。
 だから現状は、精々「念話」と呼ばれる世界に満ちるマナを経由したテレパシーのようなモノが使えるぐらいだ。これはこれで便利なんだけどね。

 ちなみにミッド式の使い魔の場合、作成段階の儀式魔法で演算処理能力も付与されるので、もちろんリニスはデバイスを使わずとも高度な魔法が使える。しかもリニスは全盛期の大魔導師と呼ばれたプレシアが全力全開で作った使い魔なので、オレよりも余程チートである。

 結局、オレがミッドチルダ式の魔法を使おうとしたら、デバイスをどこからか手に入れるか、自分達で作り出すしかない。
 幸い、リニスはこの世界でも原作と同じようにフェイトにバルディッシュを作っており、材料と設備があれば作ることは可能みたいだ。

 プレシアの住み処とかどこかの管理世界に行ければ手に入るんだろうけど………。



 で、まぁ、夜寝る前にリニスから魔法の座学を受けている。
 いつか、デバイスを手に入れて、魔導師の魔法が使えるようになると信じて。

 ちなみに、リニスのやった水見式の結果は強化系だった。







 意外と脳筋かもしれん。



 リニスが只の猫でないことは直ぐにバレタ。

 ノエルやファリンに魔力を感知するセンサーがあってすぐにわかったみたい。

 で、まぁ、忍義姉さん、すずか、ノエル、ファリンの4人にお披露目。

 人間型と猫型の変身が大いにウケて何度もリニスが疲れ果てるまで繰り返したのはご愛敬。

 とりあえず、オレの使い魔であることを最優先とし、猫型の時は屋敷の猫の長、人型の時はオレ付きのメイド役をすることになった。

 と言っても、それは最初だけだったけど。

 「夜の一族」一を誇るマッド・サイエンティストの忍義姉さんが、「デバイス」なんて言う面白いモノに興味を引かれないわけが無く、ファリンを補助にリニスと2人で地球製のデバイスの作成に踏み切った。

 忍義姉さん曰く「地球式の魔法はアナログで、ミッド式の魔法はデジタルである」だと。



 そしてすぐに暴走した。
 もちろんリニスも一緒に………。
 さすがはプレシア謹製の使い魔である。



 「夜の一族」の優れた知性と資産、あげくに「ダイオラマ魔法球(3倍速)」をどこからか手に入れ、その中に研究室を作り、現実時間で二月くらいで「地球製デバイス試作壱号」は完成した。

 「試作壱号」は、現在の技術及び素材の関係で、魔導プログラム容量の上限が低く、最大3種類の魔法しか登録できなかった。なので、魔導プログラムの保管場所を1魔法1枚のカード型のプログラムメモリに変更した。 そして本体にプログラムカードを3枚搭載し、そのカードを入れ替えることによって魔法を変更可能にした。 残念ながら形状を待機状態から変更する技術はないので、掌に収まる程度の大きさにまで絞り込んだ本体、見かけはまんまスマホである。

 つまり試作壱号のできることは、「バリアジャケットの登録・精製・維持」、「カード型プログラムにより入れ替える3種類の魔法の使用」の2つになる。。
 次元世界に存在するデバイスとは比べるべきもない低能力のストレージデバイスだが、魔法も存在しない世界でリニスに教えを乞うて作ったとはいえ、忍義姉さんもつくづくチートである。

 なお、すずかにも活性化していないリンカーコアがあり、頼まれてリニスが活性化することによって、Cランクの魔力容量のある魔導師となった。

 以前からオレが修行しているのにまったく興味を持たなかったのに、すずかが何故魔導師になったか聞いたら、

「デバイスに興味があったんだけど、魔法が使えた方がデバイスのこともよくわかると思ったんだよ」

 ………、さいですか。
 目標はデバイスマイスターなわけですね。

 そんな感じで8歳の日々が過ぎて行き、年も終わりに近づいた………。
 
 

 
後書き
設定的に、S(木乃香) > AAA(ネギ) > AA(なのは、フェイト) > A(ナギ) > B(暁) > C(すずか)ぐらいの魔力容量です。  
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