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恋姫~如水伝~

作者:ツカ
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二十七話

劉備の軍を防いだ如水は、華琳に早馬を出し。劉備軍が撤退した事と、自身は新たに加わった軍勢を率い、これから劉備軍の追撃に移ると送った。

華琳は劉備らを殺さない様に追い詰めろを言い、自身は西涼に侵攻すると返答を送った。

如水は城内の本陣で詠と報告について話し合っていた。
「詠、君は馬氏と知り合いか?」
「そこまで、親しく無かったけど。よく、支えあって五胡を倒したわ」
「問題はそこだ、外憂は一つでも減らしたい。その為には馬氏を殺さない事だな」
「そうね、月も居なく、馬騰が死ねば。五胡は侵攻してくるかもね」
「君達の方から、馬騰の助命をしてくれないか」
「いいわ、その代わり。劉備の勢力を完全に消しちゃだめよ」
詠は如水の提案と交換に意見を述べた
「難しい事を言う」
「当たり前でしょ。あんた、韓信にでも為りたいの」
「いや、私は張良の方に憧れているが」
「どっちも長く無いって意味では同じでしょ。大体、あんた、華琳様を呼び捨てにしているじゃない」
「その事は昔、言われたんだ。華琳と呼びすてにしろと」
その言葉を聞き、詠は呆れた。
「あんた、本当に結婚してたの。いや、してたとしても円満とは思えないわ」
「失礼だな。よく妻とは二人で歌を読み合っていた」
「はいはい、惚気は結構よ。それより、急ぎましょう、ぐずぐずしていたら劉備達、体制を立て直すわ」
「そうだな、急ごう」

如水は三万七千の兵を連れ、劉備軍の追撃に進軍した。
その攻勢に劉備軍は壊滅的被害を受け。その戦いを見た、呂布は曹操軍に降伏を申し出た。

「君は呂布とは知り合いだったよな、どう思う?」
「あの子は、別に欲が深く無い、純粋な子よ。私と月がこちらに居るとわかれば下ってくれるわ」
「しかし、華琳に話をつけなくていいのか」
「その事なら、私と霞が命がけで説得してくれるわ」
「そうか。なら、私の責任で呂布の安全を保障しよう」

その後。しばらくして、陣中に呂布が入って来た。

「こちらは呂布殿、私は軍師の陳宮と言うのです」
「音々音、あんたやっぱりここに居たのね」
「詠殿がなぜこんな所に、月殿と一緒に戦死したものとばかり思ってました」
「曹操様に助けられたのよ、それに月も一緒にいるは後で逢わせるから、今は要件を言いなさい」
「了解しました。この度、呂布殿は曹操軍に下る事を決め。それより後、曹操の下で身命を賭して働く所存です」
「…うん。恋、がんばる」
「つかぬことを聞くが、なぜ、曹操の下に」
「…劉備達、約束守らなかった。それにこのままだと兵士達が餓えちゃう」
「そちらの条件を述べてくれ」
「兵士や私の動物達がお腹いっぱい食べれたらいい」
「了解した。その言葉、この黒田孝高が請け負おう」
「ありがとう。恋の事、真名で呼んで言い」
「わかった、私の事は如水と呼んでくれ」
「うん!わかった」
恋との話が終え、如水は詠に話しかけた。
「城で待つ、月に炊き出しの用意をさせてくれ、それと負傷者の収容もだ」
「わかったわ。これで引き上げるの」
「ああ、目的は達成した。劉備の勢力はしばらく戦力を整えるのに精一杯だろう」
「そうね、これだけ大敗して、しかも恋もこちらについた以上、劉備は当分動けないでしょう」
「城に帰って、まずは、新しく手に入れた領内を安定させる。その後、国境沿いに大規模な築城をする」
「じゃあ、金穀や物資を華琳様に頼まなきゃ。恋の事と西涼の馬騰の事もあるから、私が行くわ」
「ああ、任せた」

如水は劉備追撃を止め。城に戻り、新たに加わった配下を撫育し、各地の父老を集め、良政を敷き、新領地を安定させた。
その頃、西涼を平定し周囲の勢力を自身に帰順させた華琳は如水の申し出を全て受け入れ、呂布については詠、霞の説得し、如水の新たに造った城を守らせよとの命が下った。西涼の馬氏は曹操に下り、馬騰は自害する所を、詠の説得で曹操の配下に加わった。

その知らせと、物資が届き。如水は築城を開始した。

この戦いの後、曹操は西涼を支配下に置き、馬騰、呂布を傘下に加えた。
その説得には詠、月、霞が行い、その功績を称えられた。

劉備軍が撤退した後。如水は城の縄張りを設計し、各地から、労役の為の人足が集まった。

十万の大軍を収容出来る城の為である。

工事現場
如水は火箭に槍や、鉄の玉を詰め、相手陣地に攻撃する大砲の様なものを設計していた。
それに合わせ火薬兵器に対応した城の為、今までとは勝手が違い他の者らは困惑したが、如水を信じ、建設に従事した。

その間、如水の為に、華琳の所から見舞いに来る者が、後を絶たなかった。
その中でも、新たに配下となった馬騰、呂布と言った者らは如水にとって新鮮だった。
馬騰は気さくな軍人で霞を指導した事もあるとの事、そして呂布は真名を如水に預け、如水は恋と呼び、恋自身、如水の事を兄の様に慕った。

そして、諜報による、現在の大陸の現状を見た。
劉備は敗走の後、戦力をまとめ蜀郡を奪い。孫権は孫策の死後、郎党らに支えられ、父祖以来の呉郡を固めた。
「朝廷は最早、どうする事も出来まい。今、この大陸の最大勢力は三分の二は華琳。残りの一つを孫権が六、劉備が四といった所か。勢力は圧倒的にこちらに利がある。私の知る歴史とは違うが今までと同じく大筋は同じ。劉備は今動けない、次に仕掛けるのは孫権か」

そして、外郭が完成しと内郭が半分出来上がった後、如水は真桜と交代し、華琳のもとに戻った。

如水を帰城した後、華琳は私室に呼んだ。
華琳私室
「城の設計図見たわ。精巧な城ね、そして規模の大きさ、その華麗さ、全てが私の力を象徴する城だわ」
「その様にしたつもりだ」
華琳は如水の仕事ぶりを褒め、あいかわらず、如水は華琳の意に沿ったまでと言った。
そして、本題に入った。

「…私は、王を名乗ろうと思うわ」
「そうか…」
「もはや、漢王朝にこの天下を統治する力は無いわ。それに代わる秩序は私が創る」
「そうだな、君にはその覇道こそ相応しい」
「褒めてる?」
「…すまない、この様な言葉しか思いつかない」
「そう。でもそうね、私は自身の力で自分の道を切り拓く。それこそが私の生き方」
「私も、力の限り、支えて頂きます。我が王」
華琳の宣言に如水はひれ伏して答えた。

その二日後、華琳は即位し魏王と称した。

 
 

 
後書き
馬騰の真名思いつきませんでした 
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