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FAIRY TAIL 友と恋の奇跡

作者:紺碧の海
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序章 出会い
  第4話 鳳凰の娘

 
前書き
こんばんは!紺碧の海です!
今回はマヤの過去が分かっちゃいます!そして1~3話まではすべてマヤ目線で更新していたんですが、今回はナツ目線でいきたいと思います。
それでは、第4話・・・スタート! 

 
マ「ねぇナツ。」

マヤが俺を呼び止める。振り返ると、マヤの大きなオレンジ色の目と俺の目が合う。マヤはグレイと同い年のはずなのに、背丈はウェンディの頭1個分高いだけ。だから、必ず下から目線で見るしかねェんだよな。
マヤは首に巻いてある俺のマフラーを触ると、

マ「今は夏なのに、何でいつもこのマフラーしてるの?暑くないの?」

そう問うた。似たような質問を、以前ルーシィにもされた気がするな。

ハ「あい、イグニールがナツにくれたんだよ。」

俺が答えるより先に、俺の肩に乗っていたハッピーが代わりに答えた。

マ「イグニール?」

ナ「俺を育ててくれた(ドラゴン)だ。」

マ「あ、そっか。ナツは滅竜魔道士(ドラゴンスレイヤー)だもんね。」

ナ「7年前に消えちまったけどな・・・」

イグニール、俺をおいてどこにいったんだよ・・・!ちらっとマヤの顔を見ると、なぜかどこか寂しそうな顔をしていた。

マ「7年前・・・そっか、ナツやウェンディも・・・なのか。」

何言ってんだ?でも、マヤの顔を見ると、悲しそうな顔をして俯いていた。俺は話の話題を変えようとして、

ナ「な、なぁ、お前は何で、動物と話せるんだ?」

マ「!」

マヤは俯いたまま一瞬だけ驚いたように目を見開くと、更に表情が暗くなった。お、俺・・なんか変な事言った、か?
俯いたマヤが、か細い声で呟いた言葉に、俺とハッピーは自分の耳を疑った。



マ「私ね・・捨て子・・・・なんだ・・・」



ナ&ハ「・・・・えっ?」

最初、マヤが何を言ってるのか分からなかった。やっと分かった時には確信した。



これが、マヤの過去―――――。



それからマヤは、俺とハッピーに7年前の事、自分の過去を話してくれた。

マ「森のずっと奥深くに、捨てられたんだ。捨てられた私を救ってくれたのは・・・」

マヤは一度そこで話を区切り、ゆっくりと目を閉じる。言おうか言わないか、迷っているみたいだった。
決心が付いたのか再び目を開くと、俺とハッピーに目線を合わせて驚きの言葉を紡いだ。





マ「伝説の鳥、鳳凰。」





強い感情のこもった声で言った。
ん?鳳凰って・・あの・・・俺はもう一度マヤの顔を見た後、ハッピーを見る。ハッピーもかなり驚いているみてェだった。

マ「鳳凰は、「超」がつくほど極度の人間嫌いなの。でも、森で捨てられた人間の私を育ててくれたんだ。・・・変な話だよね。」

マヤはどこか寂しそうな顔で小さく笑った。

マ「最初は、鳳凰が何を言ってるのか全然分からなかった。でも、一緒にいるうちに鳳凰の言葉が分かるようになってたんだ。気がついたら、鳳凰だけじゃなく、他の動物達の言葉も分かるようになってたの。」

辛い過去話してるのにマヤはなんだか嬉しそうな顔だった。そう思ったのも束の間、マヤはまた俯くと、

マ「でも・・()()()()()()()()()()()()に、鳳凰は、お母さんは・・・私の前から姿を消したの。私が11歳の時・・だったかな?」

ん・・・?ちょ、ちょっと待てよ・・・・!俺はマヤが今言った言葉を頭の中で巻き戻す。
7年前の7月7日・・・イグニールや、グランディーネ、メタリカーナが消えた日と同じだ・・・!同じ日に(ドラゴン)と鳳凰が姿を消した・・・?だぁーーーっ!訳分かんねェーーーーーッ!

マ「このカチューシャは鳳凰がくれたものなんだ。」

マヤはいつも頭につけてる、飾りが1つも付いていない、シンプルなデザインの黄色いカチューシャを手に取りながら呟いた。つまりこのカチューシャは、マヤの宝物って事だな。

マ「何で・・何で、消えちゃったんだろ・・・?」

やっぱり、自分の親がいなくなれば誰だって寂しいよな・・・

マ「でもね、私、全然寂しくないよ。」

ナ&ハ「えっ?」

俺とハッピーは見開いた目でマヤを見つめた。マヤは笑っている。

マ「だって、妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入する前はいろんな街を歩き回って、たくさんの人達と会ったりしたし、動物達と会ったりしたもん。妖精の尻尾(フェアリーテイル)に加入してからは、ギルドの皆や、動物達がいるもん。」

マヤは笑っていた―――が、笑っているのは口だけ。マヤの大きなオレンジ色の瞳は笑っていなかった。

ハ「だ、大丈夫だよっ!マヤにはオイラや、皆が傍にいるよっ!」

ナ「お・・俺もいるからなっ!」

俺とハッピーが胸を張って言う。

マ「そうだね、ありがとう!」

その時のマヤの笑顔が太陽みたいで眩しかった。更に、



ナ「ヵヮィィ・・・」



マ「えっ?何か言った?」

ナ「い、いや!何でも、ない・・・」

マ「?」

あ・・危ね危ねぇ~。つ、つい・・・本音が/////

マ「あっ!もうこんな時間だっ!私そろそろ帰るね。また明日~♪」

ナ「お、おうっ!」

ハ「明日~♪」

マヤが手を振って歩き出そうとしたら、

マ「ナツ!ハッピー!」

振り返って俺とハッピーを呼ぶ。そして、とびっきりの笑顔で、

マ「これからもよろしくねっ!」

ナ「おうっ!」

ハ「あいっ!」

空はマヤの髪と瞳のようにオレンジ色に染まっていた。 
 

 
後書き
第4話終了~!
いかがでしたでしょうか?鳳凰はマヤが11歳の頃にいなくなってしまったんです。いなくなる1週間前にもらったのがマヤの宝物の黄色いカチューシャです。ナツでいえば、マフラーですね。このカチューシャと、大きなオレンジ色の瞳はマヤのトレードマークです。
そしてそして、何とあのナツが「カワイイ」発言!おぉっ!書いている私でもびっくり発言ですっ!
次回はいよいよ新たなメンバーが登場です!!男の子です。
それではまた次回! 
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