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ソードアートオンライン VIRUS

作者:暗黒少年
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闘技場の挑戦と仲間の少女

 
前書き
最後のコラボの前にこっちを投稿!
最後のコラボ作品は月詠湊人先生の作品です! 

 
 今日のすべきことを終えた優は、部屋に戻ってベットに腰をかける。

「ふう、今日は結構疲れた……。純のラッキーを二発も顎に食らったせいで完全に脳震盪起こしたせいだろうな」

 そして、ベットに寝そべってからベットの横にあるアミュスフィアを見てから思い出す。

「そういえば明日までだったな……大会のエントリー終了まで」

 確か大会のエントリーは明日までのことを思い出す。どうせ、今日はもうやることを全て済ませたんだから今日のうちに済ませていてもいいだろう。そう考えた優はアミュスフィアかぶる。

「まあ、エントリーした後ちょっと時間があるし街を見てみるのもいいかもしれないな……リンクスタート」

 そして、優は仮想世界へ向かった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 アバターの身体を宿のベットの上から起こしてから背伸びをする。この世界でも少し身体を動かしていないとどことなく違和感を感じてしまうのだが背伸びをすることによって解消される。

「ふぁあああ~……大会のエントリーでもしに行くか……」

 そしてベットから降りると部屋から出る。すぐに街に出る。この世界はALOとほぼ時間軸が同じで16時間で一日のようだ。今は十一時のはずなのに空に太陽が登っている。ゲツガは街をぶらぶら歩きながら中心にあるコロッセウムのような建物に向かう。

 さすが剣ではなく己の拳と脚で戦う世界だ。SAOやALOと違って武器などは一切売っていなく、あるのはほとんど服のみだ。まあ、この世界で武器を使うことなんてないし、見せる必要もないのだろう。そんな街並みを眺めながら歩いていると、ようやく中心であるコロセウムのような建物の前に着いた。その前ではたくさんのエントリ-するプレイヤーが立ち並んでいた。

「うわー……こんなに出んのかよ……まあ、別にいいんだけどさ。とりあえず並んどくか」

 そう呟いてエントリーするプレイヤーの並ぶ列の最後尾に並ぶ。と、ふと前のプレイヤーを見るとなんとなく強者と思える奴が何人かいたが実際、そいつらと戦うかわからない。そう考えながらぼーっと待っておくとようやく自分のエントリーの順番が回ってくる。

 手馴れた動きで名前を打ち込んでいき、エントリーする。そしてエントリーが完了するとすぐに列から外れた。

「さてと、これでエントリーも完了したし、街でも探索するとするかな」

 ゲツガは街の探索を開始した。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「うわー、こんな服も置いてんのかよ……こんなの着て戦っているやつの気が知れんな……」

 そう言ってその服を元の場所に戻す。先ほど持った服は某天堂の配管工の着ている服だった。他にも、いろいろな服があるがどれにするか迷う。その前に、なぜ服屋に来ているかというと今の初期装備を直すためである。さすがに初期装備で挑むのは少し気が引ける。この世界ではレベルのようなものも存在しないし、スキルもないといっていい。まあ、流派って言うやつがあってその方に合わせた動きをすると何か特殊なことはあったりはするが、ほとんど己の拳と脚のみで戦う肉弾戦。

「まあ、なかったらなかったらで仕方なくこれで出るしかないけどな」

 ゲツガそう呟いて初期装備を見た。しかしさすがにこれではどことなく心もとないため店内をくまなく探す。と、ちょうどいい、白いレザージャケットを見つけた。

「お、これはちょうどいいな……何かSAOやALOをおもいだすわ~」

 そういいながら白いジャケットを見る。特にこれと言ったものはこれ以外見つからないためこれを買うことにする。購入するとすぐに着用する。

「やっぱ、この色は落ち着くな」

 そう呟いて店から出る。外ではいろいろなところでプレイヤー同士の戦いがあっていた。たまにはこういうVRMMOも悪くないなと思う。

「どうせなら、街の外の闘技場って奴に行ってみるか」

 そしてゲツガは街の外に向かった。外は思った以上に荒れてはなく、草が生い茂ってモンスターが出そうな雰囲気だがこのゲームはモンスターという概念はこのようなフィールド系ダンジョンには存在せず、このフィールド上のどこかにある闘技場と呼ばれる場所でNPCと戦うと言ったものだ。

「あの……すいません……」

 不意に後ろから話しかけられる。ゲツガは振り向くと、そこには少女が立っていた。ゲツガはその少女を見て少しだが驚いた。女性でもこんな男性が好みそうなゲームをやるのだなーと少女を見ながらそう思った。

「えっと俺に何かよう?」

「その、これから闘技場に行きたいんですけど、私一人じゃどうもクリアできそうにない気がしてきたんで、誰か一緒に来てくれる人を探そうとしたときにあなたがいたんで声をかけたんですが……」

「闘技場?ああ、ダンジョンみたいな奴ね。別にいいぞ。どうせ暇だったし俺もちょっと腕試しにやってみたかったところだから」

「そうですか!!ありがとうございます!」

「あのさ……敬語は止めてくれるか?俺はそういうのが苦手なんだ」

「え、そうなんですか?」

「ああ、まあ敬語はなしという方向で」

「は、はあ」

 そしてゲツガはこの少女とともにダンジョン、もとい闘技場へと向かった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


 少女の名前はナナミというらしい。ナナミもこのBFOを始めて間もないらしく最初の闘技場ですらクリアできるか不安らしい。

「ゲツガはこのゲームを始めてからそんなに経ってないの?」

 ナナミはゲツガにそんな質問を投げかけてくる。

「ああ、このゲームを初めて二日しかしてないしな。バトルも街の中で一回しかしてない」

「そうなんだ。誰と戦ったの?プレイヤー?」

「いいや、何かゲリラNPCだっけ?そんな奴がいきなり喧嘩吹っかけてきたから買ったんだけど……」

「ゲリラNPCって……最初から嫌な奴と当たったね。やっぱり最初だったから負けた?」

「いや、何か普通にパンチ一発で倒した」

「嘘っ!!」

 ナナミはそのことを聞いて驚く。ゲツガはそんなに驚くことなのかと首をかしげた。

「一撃って……あなた、どんな身体能力してるのよ!普通一発で倒すなんておかしいじゃない!あなた初心者でしょ!?普通一撃で倒せるっていったら前の大会の優勝者とその他結構有名なジャンキープレイヤーぐらいしか無理なはずよ!!」

 ナナミはゲツガに詰め寄って叫んだ。あいつ、普通は一撃で倒せないのか。そういえば野次馬連中が一撃で倒した時、騒いでいたのはこれのことか。ゲツガはようやく騒いでいた理由を理解した。しかし、別に一撃で倒せたからって別に関係ないんじゃないかと思った。

「いや、身体能力は別としてあいつってどのくらいの強さかわからなかったしとりあえず体全体を使ったパンチを顔面に当てたら倒れただけで俺がそういうのはよく分からないんだ」

「はあ!?自分でもよく分からない!?あなたそれだけ言えるんなら普通に結構上位の闘技場もクリアできるじゃない!それでがニュービーだなんておかしいわよ!」

 何か急に壊れたなと感じたため少し離れて歩く。それを見たナナミはゲツガに何か言ってくるが耳をふさいで聞こえない振りをする。そんなことをしていると大きな道場のようなものの前に着いた。

「何かゲツガに言っている間に着いた……来るよりもゲツガに言ったことでの疲れのほうがおおい……」

「それならもう言わなきゃよかったじゃねえか。それよりも早く入ろうぜどんな奴が出てくるか楽しみだな」

「ゲツガ、それ戦闘狂の台詞」

「俺は戦闘狂じゃなくて戦闘馬鹿なだけだ」

「それ意味変わらないから」

 そう言ってゲツガとナナミは闘技場の中に入る。中は日本の古い道場のような感じで自分の通っていた道場を思い出す。特に床の感じが似ている。

「おお~、これが闘技場か~、意外に現実にある道場と結構似た造りになってるんだな~」

「そうだね~、家の近くの道場あるけどこんな感じだったよ」

「ん?」

 何かとてつもないことを聞いたがそれ以上聞くのはマナー違反である思い、これ以上何も聞かなかったことにした。

「で、ここの道場ってどんな形式の戦い方なんだ?」

「えっと、確か……最初に三体のNPCと戦った後に最後に道場の主と戦うとか言う奴だった気がする……」

「そうか……じゃあ、ナナミは一人やってくれ。後の二人は俺がやるから。あ、数合わないと思うからナナミがボスやってもいいぞ」

「ちょっとそれはあたしに負けろって言いたいの?ゲツガがボスと一体の弱いNPCやってよ」

「まあ、それがいいならそれでいいけど」

 二人はそう決めてから闘技場に入った。 
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