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妖精の十字架

作者:雨の日
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~It works together⑦~

バイクで走っていると情報通りの場所に建物が見えてきた
少し手前でバイクを止め、収納する

「・・・ミラ。お前、戦うつもりか?」

ミラは昔の一件で魔法の扱いにかなり制限を掛けている。人の死がない限りまず魔法を使わないだろう
。しかし相手は闇ギルド。手段問わず殺しにくるだろう

「大丈夫!変身で頑張るから!」

「・・・わかった、だが俺から離れるなよ?」

俺はギルドに近づく。その時、侵入者を感知するトラップが見えた。これも情報通り
俺は落ち着いて、引っかからないように通り抜けた

「ふぅ、こんなの意味ないってのに・・・」

俺は扉の前まで歩み寄って扉に手を掛ける

「ミラ、少し下がれ」

足音が聞こえ、ミラが下がったことを確認する
そして、思いっきり扉を蹴り破る

「ちょっとクルス!?」

「―――いつでもど派手に。親父の教えだ」

「てめぇら何もんだぁ!?」

「狩人の巣だって知っててのりこんできたのかぁ!?」

ぎゃーぎゃーうるさいな。思春期か?

「黙れ雑魚共。俺はクルス。妖精の尻尾だ」

言葉とともに魔力を解放する
ミラも同じようにクマに変身する

「逝く準備は良いな?」

「舐めやがってぇぇぇえ!」

舐めてるのはどっちだか・・・
振り下ろされる剣をステップでかわし、溝落ちにひざ蹴りを喰らわす
そして、左足を軸に一回転してから上に飛び上がり踵から振り下ろす。腕にラクリマを巻いていたお男のラクリマ毎砕き地面に突き刺す

「覇王拳――」

まっすぐに正拳突きを繰り出して、一人のアバラを粉砕する。しかも、背後の男の腹部にもダメージが行く

「フレアァァアア!!」

情けない声とともに火が放たれる
俺は上に飛び上がり、両手から衝撃を放ち、火の魔導士を吹き飛ばす

「ミラ?そっちはどうだ?」

いつの間にか大蛇に変身していたミラは数こそ少ないが着々と倒していた
俺は一息ついて、目前の魔道士に向き直る

「まだまだ行くぞ・・・覇王脚!!」

足に纏った魔力で5人まとめて骨ごと砕く
そして、前方宙返り踵落とし。通称カブキでさらに一人地面の肥料にする

このまま雑魚と戦ってもらちが明かないので奥の部屋に向かうことにした

「ミラ!任せていいか?」

と言っても俺がほとんど倒してしまっているのだが

「うん!大丈夫!」

「頼むぞ。っと覇竜の咆哮!」

前の奴らを全員衝撃の渦に巻き込み葬る
奥に続く扉を開け放ち、地下に続く階段を駆け降りた。壁は石で明かりは蝋燭だけ

「・・・ッ!?嫌な魔力だ」

なにか、違法なにおいがする
急ぐ足を速め、階段を駆け降りた



「んなッ!?」

俺が目にした光景はあまりにも非人道的なものだった 
 

 
後書き
最後の一文はそこまでグロやエグサはありません。あくまで全年齢が見れるレベルです 
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