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めだかボックス 〜From despair to hope 〜

作者:じーくw
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第21箱 「僕も高校生かぁ………って!ええ!!なんで!?」































【彼】の失踪から13年後……………。






そして、この場所は、




【箱庭学園】





箱庭学園とは、大きな時計塔が印象的な巨大学園。

その歴史は100年を超えており、学園という名に帰る前は塾と言う名だったらしい。

その頃を含めれば200年の歴史を持つ。

各学年ごと13組まであるから、生徒の数は物凄く多い。

そして、様々なジャンルのスペシャリスト?が集まっているとか……。

なんとまあ、こんな学園あるのか?と思えるほど壮大なものだった。




「はぁぁ……… ここが不知火さんが理事を勤めているって言う学園……。」


その大きな大きな門の前に男が立っていた。

そして、背筋をぐっと伸ばしていた。


「はぁ……僕もこれで高校生なんだね……漸く前(前世)に年齢が追いついたね。 でも…… あんなに 塞ぎこんだのに……。案外僕も立ち直ってるみたいだね。自分で言うのもなんだけどさ……。 あの時は100年も忘れられなかったって言うのにさ。まっあまり 実感は無いけどね。」

その言葉からわかる様に。

ご想像の通り、高校生にまで成長した劉一である。

苗字は、人吉ではなく御神と名乗っている。

そして、劉一が門をくぐるとそこはまた活気あふれているようだと感じていた……。

っと言うより、回りには沢山の学生がいるからそう見えるみたいだ。

そして学生達皆、体育館に集まって中へ入っていっているようだ。

なぜならば今日は入学式。

その会場は体育館で行うから。

「よし…とりあえず入学式にでよう。初日からサボるなんて流石に悪いしね?」

劉一はそう呟くと歩を進める。

体育館へと向かっていった。


















~~入学式~~






入学式ももう終盤。

学園長が、ステージに上がって、祝辞を。

「………以上で私からの説明・並びに入学祝を終わります。」

祝辞って凄く長いって思う。

難しい言葉が並ぶし、凄く堅い話だ。

でも……あっという間だった。

なぜならば……僕はそれどころではなかったから。






「ふむ… これからの学園生活は有意義にしないとな!」


長い青っぽい髪に整った顔立ち…。 一言で言うなら凄く美人な女性。

「……んで なんで当然のように俺の後ろにいるんだよ!」

そして、その傍にいるのは金髪の男。




その2人、劉一にはどちらも見覚えがあるのだ。

それに、【あの時】の面影もある。

何よりも決定的なのは、彼女達の胸についている≪ネームプレート≫



そこに書いているのは……。


【黒神】に【人吉】







劉一は、口をパクパクさせている…

それ…まるで、餌を求める鯉みたいに、酸素を求める金魚たちみたいに…… 苦笑

そして、一瞬で混乱し……。

「なっ…なっ…なっ…なあああ!!!」

滅茶苦茶動揺、取り乱して声を上げていた。

そして、一つの事実を思い出す。

「あっっ! そっ、そういえば、【箱庭学園】って!! そうだよっ!! 当然じゃないかっ!!! 」

この世界は……。

もう、この世界は僕にとって現実と何1つ変わらない。

≪別の世界に来ている≫≪転生している≫

そんな実感なんてもう無いのだ。

此処に来て、十年以上も経っているんだ。



「む?」


女性、めだかちゃんがこちらを、劉一の方を見た。

何故こっちを!?っと思っている暇は無い。

劉一は思う間もなく、視線がこっちを向いたその瞬間!顔をそらしていた!!

(あぶないっ!!せ……せーふっ!)

動揺しているのに、自分自身のファインプレーに褒めてあげたい程思っていたようだ。




「どうしたんだ?」

善吉がめだかちゃんに何事かと聞く。

入学式で、突然前じゃなく明後日の方を向いたんだ。

何事かと思ったのだろう。

「いや… 何やら、私に視線を感じたんだ。否、善吉の方にも視線がいっていたと思うぞ。」

そう言って、まだ視線がした方(劉一がいる方)を見ていた。

「オレにも……?なんも感じなかったぜ?でも、そりゃ 入学式だってのに、あれだけ喋っていたら注目集めるだろう?オレも同じって事だけどな。」

善吉は少し呆れ顔でそう言った。

めだかちゃんと一緒にいるだけで自分も注目を集めるのは解りきっている事だった。


「ふむ… それもそうだな……。」


そう言ってめだかちゃんは劉一の方から視線をはずした。






















どうやら、視線を感じなくなったのを劉一は解った。

「ほっ……よかったぁ……。」

どうやら、2人には気付かれてはないようだった。

再び2人にちらりと視線を向けると今度はちゃんと前を向いて入学式にのぞんでいたから。

「……あわせる顔なんて無いよ僕になんて。」

劉一は長い年月もあってか、 他人を傷つけた事の罪悪感は大分なくなっていた。

今回の闇はどうやら前回と違い 時間が、彼を癒したようだった。

そして、何より十三年前劉一を襲った彼らは一命を取りとめているという事実も幸運だった。

誰の命も奪っていないと言う事がわかって心が軽くなっていたんだ。


だけど、それでも…。


あの2人、自分があの時より以前に関わっていた、否 お世話になっていた人たちにはやはり、合わせる顔なんて無いようだ…。

誰かを傷つけたこともそう。

……そして何よりも何の便りもなく何年も失踪した事になったんだ。



『もう… 会う資格なんか…無い…』



これまでだって、ずっと会いたいって思っていた。

でも、その想いよりも……ずっとずっと、強かったようだった。

「彼らに…善吉君とめだかちゃんにわからない様にしないと…ね……。」

そして、その日の入学式は終わった。

後日、クラス表が張り出された。


こればかりは彼らと同じクラスにならないことを……と願うしかない。



「でもどうしよう…。名前…だよね。一番は。 もう入学式で登録してるし、 御神って言う苗字は良いとしても、名前の劉一…はまずいよね……? 漢字変えてないし、この漢字も結構珍しいかもしれないし……。 善吉君は兎も角、……めだかちゃんなら絶対に僕に接触してきそうな気がする……。 でも、もう10年以上たってるし… いやっ!警戒に越したことはないね。」


















劉一はその日の帰り。

≪激安の殿堂・ドン・キホーテ≫によって、カツラを購入してました!

でも 使えませんでした…。

自宅に戻って鏡で確認してたみたいだけど。

「これじゃ宴会芸だよ……違う意味で目立っちゃう。」 

劉一は、カツラ専門のお店した。

初めからそうしたら良いのに?と思うけれど。

あまりお金は使いたくなかったからだ。

入学金や学費も全て免除してくれているのに、これ以上金銭面を工面してもらうのは流石にしのびなかったからと言う理由。

でも、仕方ないので、今後のお小遣いを我慢して、購入したのは、目元まで隠せる長い前髪のタイプのもの。

それも、なるべく装着したら印象変わるもの!

着けても着けなくても、あまり変わらないんなら意味が無いから。

お店の人にも見てもらったけど印象ばっちり変わったとの事。

自分自身で最後確認したけれど、間違いなさそうだった。


そして、別人になるもう一つの難点。

それは【声】だ。

でも声は問題ないって思えた。

失踪していたのが最近なら、不可能だけれど幼少期からだからだ。

現に彼女達も、大分声変わりしてた。

そして、入学式もあまりまわりの人たちと話さなかったのも良かった。

在校生も含めて千人以上の生徒がいたのだから。

この程度の変化なら分からないだろう、そもそも皆初対面だから。




劉一は着々と準備を進めていたが……。

心にズキリと鳴るものがあった。



「でも… 一番は明かすことって言うのは分かってるんだ… でも…」



そう言う事なのだ。

皆に、心配をかけたのだから。



でも……。



(合わせる顔が…というより勇気がもてないよ…だって……だって……。)

劉一は全身がぶるり!っと震える。

「冗談抜きでボコボコにされるかも…」

その未来を怯えていた?

……ってそっちかよ!!っと突っ込みたい。

劉一のこれは、当然これは冗談だと思いたい。

これくらい冗談を劉一は言える程に回復したのだと想いたい!



「大人になって… 2人とも…善吉君はかっこよくなってるし、めだかちゃんは凄く美人になってるね… もちろん力もかなりアップしてるよね?……善吉君は僕に負けない!って凄くまっすぐな目で見てたし…。 もちろんめだかちゃんも僕をライバル視してたから…………。」

やっぱりそっちなの…?

でも、当時の事を考えたら気持ちは…分からなくもないと判断します。 苦笑

「……とりあえず、明日から頑張ろう… 高校生だしね。」

そう言い、劉一は、就寝についた。







==============================================





そして…入学してまあ、いろいろありました。

大きな大きな生徒会長が引退して……。

僕が見つけたらスッゴい驚いていました。

在学中に見つけれたのは【二人目】だからだって。

その人と、僕とでいろいろ話をしてたら……めだかちゃんに遭遇しそうになった!

だから、その大きな生徒会長影に隠れて逃げ出した。

どうか、バラさないで!っと一言だけ言って。

何を?って言われたけれど、そんな時間が無かったから、説明せず一目散に逃げた。

その時にめだかちゃんに見つからなかっただけ奇跡だった。

廊下での事だったから。






そして、何やら…めだかちゃんが生徒会長になったみたいだ。

その支持率は【98%】

正に規格外の言葉が相応しいって思える。




そして、説明が遅れちゃったけれど、僕のクラスは1年1組になった。

てっきり、免除をしてくれるって言っていたから13組だと思ってた。

でも、めだかちゃんも13組だから、そこは1組で良かったと思う。

不知火さん……不知火理事長とも何も話してないし、何やら理由があるみたいだけど、聞かないしあってもない。

唯、13組じゃないけど、約束通り学費免除の対象には入れてくれているみたいだ。

それは、とても嬉しかった。







そして… 学園朝礼が始まった。





「世界は平凡か?未来は退屈か?現実は適当か?…安心しろ それでも生きることは劇的だ!」


それは…新生徒会長就任の挨拶…?から始まる。


「そんなわけで 本日よりこの私が貴様達の生徒会長だ。学業・恋愛・家庭・労働・私生活に至るまで 悩み事があれば迷わず目安箱に投書するがよい! 24時間・365日!私は誰からの相談でも受け付ける!!」


めだかちゃんはそう高らかに宣言した。



新生徒会長 黒神 めだか は一気に話題となっていった。






「豪快になっちゃって… いや、元からかな…?」

劉一はそんな新生徒会長を見ていた。

「…それにしても悩み事…ね。ずっと バレない様にはどうすればいいか… とか? 無理だね… 本人だし。」

苦笑いをしつつも、今後の事を良く考える。

でも今はとりあえず、教室に戻っていった。


善吉君がいるとこに…



「隠すのが大変だと思うけれど… まあ、頑張ろう。いや……。」

劉一は、拳を作って上に挙げ、

「ガンバレ!僕っ!」

ぐっと力を入れていた。

そっち方面に頑張って良いの?って思うけれど。

まあ、本人が良いのだからいいのだろう……。



そしてクラスではHRが始まった。





本当の大変な学園生活此処から始まっていった。










 
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